仮面ライダーオルタナティブジオウ 嘗てアナザーだった仮面ライダー 作:G・himagin
「……ん?」
飛流の住むボロアパートに備え付けられた古いテレビを回していると、警察のG3ユニットが
「G3……これは仮面ライダーなのか?」
「そうだね。仮面ライダーG3、2番目の仮面ライダー……アギトの時代にいた人工ライダーと言った所か。そして恐らくアナザーライダーはG3のものだろう」
「人工で仮面ライダーが作れるのか……凄まじい時代だな……というか、それならG3を追えばアギトと出会えるんじゃないか!?」
「だろうね」
「ならG3の元へと行かなきゃな!」
「待ちたまえ──」
飛流はマルスの言葉を最後まで聞くことはなくG3の元へと走った
「G3はバッテリーがある。そしてその特性がアナザーライダーにも受け継がれている可能性がある。つまり
「うわぁぁぁぁぁっ!」
「た、助けっ、ぎゃぁぁぁぁっ!?」
闇雲に走り回りなんとか到達した演習場所には既に一体のアナザーライダーがいた
青をベースとしたボロボロの装甲、胸部装甲らしき銀色のボディには弾丸が貫通したかのような穴が所々に空いており、右手首から先は拳銃とグレネードランチャーが一体化したような武器が、左手には刃毀れの酷いブレードが握られている
腰のベルトには割れたガラスのようなものがあり、赤くライトが光っている
顔のバイザーは罅が入り、その隙間から2つの目が睨みつけるような目が見え、口は歯を食いしばるようになっていて、その上に透明な膜が張られバイザーのような役割を果たしている
右肩の装甲には【G3】、左肩の装甲には【2019】の文字があり、このアナザーライダーがアナザーG3であるという事を証明していた
「コイツがG3のアナザーライダーか…!アンタら逃げろ!」
「何をしているんだ!君こそ逃げなさい!」
飛流の言葉に対して尾室も逃げろと言うが、飛流はG3装着者達を逃がしていく
その時、アナザーG3は徐にG3にブランクウォッチの様なものを翳す
「な、何を…ぎゃぁぁぁっ!?」
するとG3ユニットが消え、ブランクウォッチがアナザーウォッチに変化する
「オ前、モ、G3……ダ!」
アナザーG3はそう言うとアナザーウォッチを起動し、そのG3ユニットを装着者にアナザーウォッチを埋め込む
G3-MILD…!
「ぎゃぁぁぁぁぁっ!あぁぁぁぁぁぁっ!!!」
悲鳴を上げる装着者、だがその悲鳴も装甲の様なものが装着される事で消えてしまう
そこに居たのはブレードが無くなり、装甲が軽装になったアナザーG3の様なアナザーライダーが居た
【2019】の文字はなく、代わりにG3の文字に付け加えられるようにMILDという文字があり、【G3-MILD】という名前になった
「アナザーライダーがアナザーライダーを増やしている……!?」
前例のないアナザーライダーの姿に動揺しているとアナザーG3マイルドは銃口を飛流に向ける
「ッ……!」
驚き、判断が鈍ってしまった所に銃弾は放たれ──なかった
「はぁっ!」
アナザーG3マイルドをソウゴが蹴り飛ばしたからである
「だいじょ……ええっ!?飛流!?」
「飛流だと!?アナザージオウ、お前!」
「待て待て待て!敵対してないからな!?」
「とりあえずソウゴ達はアナザーライダーを止めなさい!」
飛流を見て驚くソウゴ、掴みかかるゲイツ、止めに入るツクヨミ
混沌とした雰囲気に全員が呑まれかけている時、黙っていたウォズが口を開く
「とりあえずあのアナザーライダーを倒すのが先だ。我が魔王、ゲイツ君」
「……だよね!行くよ!」
RIDER TIME!
投影!FUTURE TIME!
KAMEN RIDER ZI-O!
KAMEN RIDER GEIZ!
KAMEN RIDER WOZ!WOZ!
変身した3人がアナザーG3マイルドと戦っている最中、アナザーG3は2人のG3ユニット装着者からアナザーウォッチを生成し、埋め込む
G3-MILD…!
「えっ!?」
「アナザーライダーがアナザーライダーを生成しただと……!?」
「これは不味いね……!」
新たに誕生したアナザーG3マイルドは右手首の拳銃をジオウに向けて放つ
「くっ!?」
怯むジオウにアナザーG3が左手のブレードで切り掛る
「うぁっ!」
肩から袈裟斬りを喰らい仰け反るジオウにアナザーG3マイルド2体がグレネードランチャーを向ける
「させるか!」
ゲイツが咄嗟にジカンザックスを弓モードにして放つことにより妨害が成功したがそこにもう一体のアナザーG3マイルドが銃を放つ
「なっ……!」
ゲイツはジカンザックスで防ぐと更に強い衝撃が入り、後方に吹っ飛んでしまう
「ぐぁっ!?」
妨害したアナザーG3マイルドのうち一体がゲイツにグレネードランチャーを放ったのだ
「このっ…!」
斧モードにしてアナザーG3マイルドの武器を破壊しようとするがそこにアナザーG3が割り込み、ブレードで攻撃を防ぐ
「ジオウ、今だ!」
「わかった!」
アナザーG3マイルドの攻撃を躱し跳躍するジオウ、跳躍しながらライドウォッチを起動していた
KUUGA!
ARMOR TIME!
KUUGA!
クウガアーマーを身に纏うジオウ、最高高度に到達するとライドウォッチのスイッチを押す
FINISH TIME!KUUGA!
MIGHTY!TIME BREAK!
足裏にクウガの紋章が現れ、それがアナザーG3に打ち込まれる
「ガァァァァァァッ!」
雄叫びを上げながら後退するアナザーG3、すると電源が切れたかのようにガクンと動かなくなる
腰のベルトの明かりも消えており、停止していた
「え?」
「なんだ?」
突然起きた出来事に困惑するソウゴとゲイツ、その時2人を押し飛ばすようにアナザーG3マイルドのうち一体が現れる
「なっ!?」
「お前ッ!」
アナザーG3マイルドを攻撃しようとするソウゴ達、その直後、ソウゴ達は驚愕する事になる
ウォズもまたアナザーG3マイルドの一体と戦っているがジカンデスピアの射程外に離れ、拳銃とグレネードランチャーで攻撃する為距離が詰めれない
「ならばこれで行こうか」
SHINOBI!ACTION!
投影!FUTURE TIME!
するとウォズの周囲に装甲が現れアナザーG3マイルドの銃撃を防ぐ
誰じゃ!俺じゃ!忍者!FUTURE RING SHINOBI!SHINOBI!
フューチャーリングシノビになったウォズは煙を立てて消え、次の瞬間にはアナザーG3マイルドの背後に立ちジカンデスピア 鎌モードで一閃、アナザーG3マイルドが振り向いた時には既にウォズは背後に立っており、ジカンデスピアのタッチパネルに触れていた
そのままジカンデスピアを振るいアナザーG3マイルドを撃破する
「うっ!?」
──筈であったが、背後から何かがぶつかり、ウォズな仰け反る
その声に反応したアナザーG3マイルドがグレネードランチャーをゼロ距離で放つことでウォズも後方へ吹っ飛ぶ
「何が私に……ん?」
そこに転がっていたのは青い服を着ている男だった
彼はG3ユニット装着者で間違いないだろう。問題は何故ここに転がっているのか。なぜ先程まで居なかったこの男がいるのか
その答えはソウゴ達が運んできた
「ウォズ!その男の人、あのアナザーライダーのうちの1人だった人!」
「なに?」
「なんか変なエネルギーを渡したら倒れたんだ!」
「…まさか」
ウォズは不吉な予感を感じアナザーG3マイルド変身者の首元に触れる
──脈はなく、冷めていた
「……なるほど」
「ウォズ、どうだったの?」
「
「……え?」
明確に示された死という言葉にソウゴは固まる
「ど、どういうこと?」
「恐らくこのアナザーライダーの役割は我が魔王が戦っている個体への
「電池役?」
「G3にはバッテリーがある。バッテリー切れが起きたから彼等の命をバッテリーとして補充したんだろう」
「なにそれ……」
前例のない現象の連続に混乱している時、アナザーG3マイルドがツクヨミの方へと迫る
飛びかかるアナザーG3マイルド、しかし横から飛流が飛びかかりアナザーG3マイルドを突き飛ばし、倒れた所を抑える
「逃げろっ!」
しかし生身の人間とアナザーライダー、どちらが強いかなどわかりきっていることである
飛
流は投げ飛ばされ地面を転がり、アナザーG3マイルドはツクヨミに飛びかかろうとする
「ッ……!」
身の危険を感じ、身を守るツクヨミ
……しかし、何も起こらない。恐る恐る目を開けると、アナザーG3マイルド達が目の前で停止していた
飛流を抱えて避けるツクヨミ、停止していたアナザーG3マイルド達が動くと、その場から撤退した
アナザーG3の配下としてアナザーG3マイルドがいる……という設定にしました
なんでG3ユニットからなのにマイルドなんだっ!という質問には今は答えられないです
ちゃんと理由はあるので
アナザーG3マイルドは兵士としての役割以外にもバッテリーが切れた時にバッテリー(命)を譲渡する役割があります