シグレ「きららとファーストチッスしたっす」
ヤナギ「それ以外にも色々とあっただろ」
コノハ「その辺のこと知ってるのお兄ちゃんだけなんだよ!?」
シグレ「きららとファーストチッス...」
ヤナギ・コノハ「ダメだこりゃ...(長さん)」
あの事件から5年ほど月日がたった。
あの後きららと会ったが、翌日には何事もなかったかのように僕と仲良くしてくれた。
やっぱり天使じゃないか(歓喜)
それから5年間、僕達三つ子ときららは毎日のように松風に乗りあちこちを駆け回っていろんな事を学んだ。
魔法や剣術、異国の話、文化や伝説、料理、鍛治、商売...挙げていけばきりがない。
が、毎日のようにめちゃくちゃに汚れて帰るため父や母、きららを育ててくれているおばあさんにものすごく叱られていた。まぁそれでも楽しかったので問題はない。
しかし、
あれは5年経ち、僕たち三つ子ときららが12歳になった頃の話...
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シグレ「ふぃ~今日もいろいろやったな」
ヤナギ「兄さんが主な原因でもあるけどな」
コノハ「そうだよねぇ大岩ゴロゴロ転がして。ヤナギ兄ちゃんが魔法で何とかしなかったら大変だったよ?」
きらら「あはは...でもやっぱりすごいね三人とも。それなら七賢者にもなれるんじゃない?」
シグレ「ん~賢者ねぇ...」
きらら「あ、じゃあ私ここで」
シグレ「うん。じゃあね」
コノハ「じゃねー!」
ヤナギ「気を付けて帰れよ!」
きらら「うん!」
シグレ「はぁ~今日もかわいかったな~♥️」
ヤナギ・コノハ「...」ジト目
松風「...」
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父「あ、ちょうど帰ってきました!」
母「三人とも早く早く!」
シグレ「ん?」
「おお、こちらの三人が噂の...」
と、白衣を着た丸眼鏡の男性が僕たち三人を見てうん、なるほどと呟き首を縦に振った。
シグレ「あのーあなたは一体...」
「おっと、これは失礼。私こう言うものです」
男性は懐から小さな紙を取り出し自分達に渡した。どうやら名刺のようだ。
シグレ「ん~?『フェルト』さん?...神殿の調査員?そんな人がなんでこんなところに?」
フェルト「他でもなく、あなた達三人にご用があってきたのですよ」
ヤナギ「俺たち?」
コノハ「私たちがなにか?」
フェルト「はい。あなた達三人の腕を見込んで神殿の生徒としてお迎えしたく...」
シグレ「え?」
フェルト「ですから」
フェルト「あなた達三人を神官候補生として迎えに来たのです」
シグレ「...え?」
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それからフェルトさんは僕たちが神殿に召される事になった敬意を説明してくれた。
なんでも松風に乗って色々とやってた5年の間に自分達の事が噂になり、試しに諜報部員を送り込み調べたところかなりの才能の持ち主であることが分かったため是非とも召し抱えたいと神殿のお偉いさんから仰せつかったとのことだ。確かに5年間鍛冶屋で刀を作ってみたり魔法や剣術の小さな大会で結果を残したりしてはいたが、まさか見られていたとは。
まぁ松風みたいな他の馬の一回りも大きい上に黒毛に白の鬣なんて馬に乗ってればそりゃ噂にもなるよなぁ...
フェルト「で!どうです!?神殿に来てくれますか!?」
ヤナギ「はい!願ったり叶ったりです!」
コノハ「私も行きます!」
フェルト「おお!で、シグレくんは!?」
シグレ「...1日、考えさせてほしいんですけど...いいですか?」
フェルト「は...はい」
ヤナギ「?」
コノハ「お兄ちゃんどうしたんだろ...」
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その夜
シグレ「...」
シグレ(確かに神殿に行けるのは嬉しい...一気にこれからの問題も解決できるようになる...でも...)
コンコン、と目の前の家のドアを叩く。すると少したってからドアが開いた。目の前には自分の愛する人がいる。
きらら「シグレ...?どうしたのこんな時間に?」
シグレ「えっと...二人で話したいんだけど、いい?」
きらら「?うん...おばあちゃん、ちょっと外にいるね」
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きらら「それで...どうしたの?」
シグレ「あ~...えっと、実は...さ。僕とヤナギとコノハが、神殿に行けることになったんだよね」
きらら「えっ!...そ、そっか。良かったね」
ほんの少しだけきららは言葉につまりながら祝福してくれた。きららの顔は笑顔ではあるものの、どこか取り繕っているような笑みだった。
シグレ「...でもさ、ちょっと悩んでるんだよね」
きらら「?何で?神殿に行けるなんてすごいことなのに...」
シグレ「うん、確かにすごいことかもしれないけどさ...どうもね、心のどこかに『行きたくない』っていう感情があってだね...」
きらら「...でも、でもさ」
シグレ「!」
きらら「せっかくのチャンスなんだよ!?シグレのことを認めてくれる人がいるんだから、私は...っ」
シグレ「きらら?」
きらら「私は...その...」
シグレ「...」
きららは言葉につまってしまい、瞳からは涙が流れ始めた
きらら「あ、あれ?何で、泣いてるんだろう、私...」
シグレ「...きらら」
きらら「え?」
そっときららを抱き締める。5年前、彼女が僕にしてくれたように優しく。
きらら「あっ...」
シグレ「好き」
きらら「...っ」
きらら「私も...私も好き...行ってほしくないよ...」
シグレ「...ありがとう」
きらら「...シグレ、どうするの?」
シグレ「...僕、行くよ」
きらら「...そっか。じゃあ、もう止められないね...いってらっしゃい」
シグレ「...うん。ありがとう」
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シグレ「...」
『きらら、これあげるよ』
『え?これ...ネックレス?』
『まぁ、
『...』
『また、落ち着いたら戻ってくるから、それまで待っててくれる?』
『うん、待ってるよ。だから...ちゃんと戻ってきてね』
『うん』
シグレ「...それにしても、今日はなんだか天気が悪いねぇ...星も月もにじんじゃって、よく見えないや...」
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ヤナギ「お帰り」
コノハ「お別れ...すんだ?」
シグレ「おう」
フェルト「...では、出発しますよ。馬車にどうぞ」
シグレ「あ、乗せるのは二人でいいですよ。僕には自分の馬がいるんで」
フェルト「え?」
シグレ「松風!!」
松風「ビヒヒヒィーーーーンッ!」
ドスゥウウンッ
フェルト「うおおっ...!ウワサには聞いていたがなんて巨大な馬だ、馬車の馬の一回りも大きい...」
シグレ「んじゃ、行きましょうか」
フェルト「は、はい...」
そして、馬に乗って駆け出し...
きらら「シグレーーーっ!」
シグレ「!?きらら!?」
きらら「元気でね!風邪引かないようにねー!!」
シグレ「うん!!きららも元気で!!」
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フェルト「随分と、仲がよろしいのですね」
シグレ「へへ、まあ」
ヤナギ「なぁ兄さん、きららのつけてたネックレス...」
コノハ「随分としゃれてるよねぇ
シグレ「ヘッ」
~~~~
で、神殿まで突き進んでるのは良かったんですが
シグレ「...ありゃ?」
フェルト「こ、これは...岩が、道をふさいで...どうしたものでしょうか、これでは進めない...仕方がない、回り道を...」
シグレ「ふーん...ヤナギ!」
ヤナギ「ん?」
シグレ「この岩斬れ 邪魔だ」
ヤナギ「了解」ニッ
フェルト「え?斬れって...」
コノハ「まぁ見ててくださいよ」
ヤナギは腰につけた自分特製の小刀を引き抜くと、風の魔力をまとわせ...
ヤナギ「フゥーッ...」
ヤナギ「瀑布!」
ズドオオオオオンッ
と、岩を真っ二つに斬ってみせた
フェルト「ええええええええええーーーーーーッ!?」
シグレ「おっしゃあ!さあいくぞ!」
フェルト「は、はいぃ!?」
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で
シグレ「うおおおおおおおおおおおおおおおおーーっ」
シグレ・ヤナギ・コノハ「着いたぞコノヤローーーーーー!!!」
フェルト「は、ははは...一時はどうなることかと思いましたが、たどり着きましたね...」
シグレ「あ、フェルトさん、
フェルト「あ、その馬はそのまま引き連れてもらって...」
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フェルト「...で、これから三人には入る科を決めていただきます」
シグレ「科?」
フェルト「はい、女神候補生科、魔術科、騎士科、魔法工学科...」
シグレ「ん?魔法工学?」
フェルト「はい、魔法を用いて利用する道具のことです。この科ではそれらをさらに詳しく学べるもので...」
シグレ「...じゃ、魔法工学科にしようかしらね」
フェルト「え?随分と早い決断ですね...本当にいいんですか?」
シグレ「はい」
ヤナギ「じゃあ俺もそうするか」
コノハ「私も」
フェルト「えぇ...」
こうして、神官候補生魔法工学科生徒シグレ、ヤナギ、コノハが誕生したのだった。
これから先はどうなるのでしょうかねぇ...
続 く
何か途中がラブコメみたくなった気がするが気にするな!(アンク)
あとメインストーリーに本格的に絡むといったな、あれは嘘になった(パァン
次回もお楽しみに
次回『メモリーガジェット』