きららファンタジア 三つ子三銃士の冒険物語   作:山崎五郎

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次回予告からタイトルが変わったのは私の責任だ。
だが私は謝らない(KRSM) チョチョオ!(0M0#)


三銃士誕生

神官となることが決まった就任式の日のこと。

 

僕シグレ、ヤナギ、コノハの三人はアルシーヴ様に呼び出された。

 

シグレ「失礼しまs...」

 

部屋を開けると、アルシーヴ様と女神ソラ様、そして前世で見覚えのある少女(・・・・・・・・・・・)がいた。

 

アルシーヴ「おお三人とも、よく来てくれたな」

 

コノハ「アルシーヴ様、ソラ様、この子達は...」

 

ソラ「神殿で預かることになったの。三人にも挨拶させておこうと思って。ほら二人とも、お兄さん達にご挨拶して」

 

ソルト「はい。はじめまして、ソルトと申します」

 

シュガー「...」

 

シグレ「ん?」

 

ヤナギ「何か...」

 

コノハ「変?」

 

ソルト「シュガー、あなたも自己紹介です」

 

シュガー「あ、う、うん...シュガー、です」

 

シグレ「...」

 

シュガー「え、えっと...よ、よろしく、お願いします」

 

シグレ「...ねぇ君」

 

シュガー「え?」

 

シグレ「なんか無理して笑おうとしてない?」

 

シュガー「う、うぇえ...?」

 

シュガーはとぼけたような仕草をしつつも、横目でチラチラとシグレを見ている。

 

しばらくうつむいていたが、そのあと顔をあげて

 

シュガー「そ、そんなことないですよ!ほら、こんな笑顔が無理してるように見え...」

 

と、言った瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグレはシュガーを思い切りビンタした(・・・・・・・・・)

 

ソルト「!?」

 

ヤナギ「お、おい兄さん!?」

 

コノハ「何してんの!?」

 

シグレ「お前なぁ!」

 

シュガー「...」

 

シグレ「子供がなぁ!大人の顔色なんか伺ってヘラヘラ笑おうとするんじゃないよ!子供ってのはもっとまっすぐ元気笑うもんだろうが!

 

と、シグレが叫びしばらく静寂が訪れ...

 

シュガー「...ふぇ」

 

シグレ「え?」

 

シュガー「うええええええん...!」

 

シュガーが泣き出してしまったことで静寂が破られた。

 

シグレ「や、やべえ二人とも!泣き出しちゃったよどうしよう!!

 

ヤナギ「バカ!どうするかぐらい頭にいれとけよ!

 

コノハ「あーもう兄ズは下がって!ごめんね、シュガーちゃん。お兄ちゃんはね、シュガーちゃんが心の底から笑ってなかったからあんなことしちゃったんだ」

 

ソルト(だからっていきなりビンタはないでしょう...)

 

シュガー「ふぇ...ほんとに?シュガーに怒ったんじゃないの?」

 

コノハ「違うよ~お兄ちゃんは口下手だからあんな風にしか言えなかっただけ。ね?シグレお兄ちゃん」

 

シグレ「う、うん。ごめんなさい!いきなりビンタして!許して!」

 

シュガー「...」

 

シグレ「...あ!ほら、ならこれ見てよほら、新作の発明品だべ!」

 

ソルト(だべ?)

 

シグレ「これはその名も『スパイダーショック』!このボタンを押すと小さな探知機が出て...」

 

ソラ「...なにも起きないけど」

 

シグレ「あ、あれ?ごめんなさい今のナシで...ゴホン、このボタンを押すと小さな探知機が出て...」

 

ヤナギ「ないやん」

 

シグレ「嘘だろ!?せっかくリゾットにメガ盛りパフェ奢るって約束してまで協力してもらってようやく完成させたのに!?」

 

シュガー「...ボタン...」

 

シュガーがポチ、とそのボタンを押すと勢いよく探知機が放たれ...

 

ピト

 

アルシーヴ「...おい」

 

アルシーヴの服にくっついた。しかも胸の辺りに。

 

シグレ「最悪のとこにくっつきやがった!あ、でも反応はしてる!」

 

デデッデデッデデデデドン!

 

シグレ「 実 験 は 成 功 だ ! 」

 

アルシーヴ「さっきから何をしているんだお前は!早くはずせ!」

 

シグレ「えぇ~でも位置的な問題が」

 

アルシーヴ「早くはずせ!!」

 

シグレ「わ、分かりましたよぅ...」

 

シュガー「ぷっ、ふふ...あはははは!」

 

ソルト「!し、シュガーダメですよこんな時に笑うなんて」

 

シュガー「で、でも、お、おかしくって...あはははは!」

 

シグレ「...ホッ」

 

アルシーヴ「何をホッとしてるんだ!はずすんだ早く!」

 

シグレ「もう分かりましたって...あれ、取れない...ふっ、ぐっ、ぬ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛...な゛ん゛て゛取゛れ゛ね゛ぇ゛ん゛た゛よ゛...」

 

コノハ「お、お兄ちゃんストップストップ!」

 

ヤナギ「ちぎれる!アルシーヴ様の服がちぎれるから!」

 

アルシーヴ「お、おい!やっぱり止めろ!」

 

シグレ「どっちだよ!」

 

「アルシーヴ様に何をしている無礼者ォオオオオオオオオオオオ!!!」

 

と、ものすごい怒鳴り声と共に剣を構えながら銀髪の女性が突っ込んできた。シグレはとっさに回避し、どうにか体勢を立て直す。

 

シグレ「うおおぅ!?てめぇいきなり何だ!殺すつもりか!」

 

「黙れ!今はこの怒りゆえに何も耳に入らない...よくも私の...皆のアルシーヴ様を辱しめようとしたな無礼者!あなたを元の姿も分からぬほどに切り刻んで獣の餌にしてくれますわ!」

 

シグレ(今『私の』って言おうとした?じゃあまさか)

 

コノハ「!アイツは...」

 

アルシーヴ「やめないか!"フェンネル"!」

 

フェンネル「あ、アルシーヴ様、しかし!この者がアルシーヴ様を辱しめようと...」

 

ヤナギ「今のは発明品の実験をしていてトラブルが起きたから解決しようとしただけだ。もう少し落ち着いてくれ」

 

フェンネル「む、むぅ...」

 

アルシーヴ「フェンネル、事実だ。だから剣を納めろ」

 

フェンネル「...アルシーヴ様がおっしゃられるのならば」

 

と、渋々ながらも納得したフェンネルは剣を鞘に納めた。

 

が、その直後パチパチと手を叩く拍手が響いた。

その場所には銀髪の動きやすい軽装の鎧に身を包んだ男性が立っていた。

 

「なんと見事な...素晴らしい動きです!フェンネルの高速の突きを避わすとは!さすがは『シグレ様』ですね!」

 

「...あら、あなたもいたんですの?」

 

シグレ「...君誰?なんで僕のこと知ってんの?しかも『様』って」

 

「ラインハルトです!ほら、覚えていませんか?あのときの貴族の息子です!」

 

シグレ「ラインハルト...?ああ、確かに覚えてるけど...人違いでしょ?あのラインハルトはもっとチビだしビクビクしてるようなビビりで...」

 

ラインハルト「はい!そのチビで小心者だったラインハルトです!」

 

シグレ「エェーッ!?本当に!?なんだお前スッゴいカッコよくなってるし背も高いし羨ましいぞコノヤロー!」

 

そうです。ラインハルトくん(183cm)はシグレ(174cm)よりも背が高くなっていました。昔はシグレより小さかったのに。(初めて会った時はシグレ137cmでラインハルトが128cmだった)

 

ヤナギ「...なんだなんだ、兄さんは何やら俺たちが知らない間に大冒険してたみたいだな」

 

コノハ「しかもあんなイケメンの部下まで...羨まし~な~も~」

 

シグレ「...それはそうとアルシーヴ様、なんで僕たちを呼び出したんですか?」

 

アルシーヴ「おっと、そうだったな。今回お前達を呼んだのは七賢者についての話だ」

 

一同『!!!!!!!』

 

遂に来た。僕たち三人がエトワリアに、神殿に来てからというもの、来る日も来る日も待ち続けた話だ。しかし、七賢者になるものは物語通りにしなくてはならない。

 

アルシーヴ「七賢者になるものはもう既に決まっている。時期に他の賢者候補達も来るはずだ」

 

コノハ「あ、あの~アルシーヴ様。七賢者になる人って...」

 

アルシーヴ「...うむ。もう発表してもよいだろう。まず、ここにいるシュガー、ソルト、そしてフェンネルの三人だ。もう四人がこれから来るはずだ」

 

コノハ「...あ、私たちは違うんですか」

 

アルシーヴ「七賢者は代々何故かは知らないが女性しかなれないと決められていてな。コノハは候補までは行ったのだが別の案が出たこともあって(・・・・・・・・・・・・)候補から外れてしまったわけだ」

 

コノハ「別の案?」

 

アルシーヴ「まぁ、それに関しては他のものが全員着いてから...」

 

コンコン

 

「アルシーヴ様、入るぜ」

 

アルシーヴ「噂をすれば、か。早速もう一人が来たぞ」

 

扉を開けて入ってきた女性は、獅子のような金の髪と耳、下駄に学ランのような上着を羽織ったある意味神殿でも異色の格好をした獣人の女性だった。

 

シグレ(...ジンジャー、か)

 

ジンジャー「お、わりと先を越されてたか。一番乗りのつもりだったんだが」

 

アルシーヴ「紹介する。新しい七賢者となるジンジャーだ」

 

ジンジャー「よろしくな」

 

シグレ「ああ。よろしく」

 

~~~~

 

 

「失礼致します」

 

次に入ってきた女性は、青色のロングヘアーにモノクルをかけ、一見すると水着にしか見えないような服を着たスタイルがある意味良すぎる女性だった。

 

ヤナギ(セサミ...しかし現実で見ると相当ヤバイなあの格好。ほぼ恥女だろ)

 

セサミ「おや、既に何人か来ていましたか...セサミと申します、よろしくお願いいたします」

 

コノハ「...」テクテク

 

シグレ「?コノハ?」

 

コノハ「えい」

 

バインッ

 

シグレ「ブッ」

 

ヤナギ「ブフッ!」

 

コノハ「うわぁすげ!本物だよこの胸!やっぱり噂になるだけのことはあるね!」

 

セサミ「い、いいいきなり何をするんですか!!!」

 

と、セサミは手から水の玉を二、三個飛ばすが、コノハは後ろにバク転し見事に避わす。

 

コノハ「ほっ!そんな怒らないでよ~女の子同士仲良くしようよ」

 

セサミ「女同士だから何でも許されると思わないでください!...まさか!あなたが神殿の女性という女性の胸を揉んではどこかへ逃げ去る黄緑髪の女!」

 

コノハ「はいっ!そうです!私がその女ですっ!以後よろしく!」

 

セサミ「...アルシーヴ様!私は納得いきません!こんな、は、ハレンチな人が七賢者と同枠など...」

 

アルシーヴ「...実力と才能を鑑みての結果だ。確かに精神面で問題はあるが...」

 

コノハ「よろしかったらアルシーヴ様ともお近づきに」

 

ヒュンッ、とレーザーがコノハの目の前を通りすぎた。

 

アルシーヴ「何か言ったか?」

 

一同『言ってません』

 

・・・・・・・・

 

シグレ「...シュガー、ソルト、セサミ、ジンジャー、フェンネル。アルシーヴ様、七賢者にはあと二人足りませんよ?」

 

アルシーヴ「...いつまで隠れている二人とも、早く出てこい」

 

「あれ、バレてた?」

 

「...流石はアルシーヴ様」

 

方や本棚の影から紫色の髪とどことなく和の雰囲気を感じさせる服装の小柄の少女、そしてどこからともなく赤い髪の民族衣装のような服装の少女が頭上から降りてきた。

 

アルシーヴ「こちらはハッカ、とある事情により私のもとで預かっていた者だ。そしてそちらが」

 

カルダモン「カルダモン。調停官見習いだよ。よろしく」

 

シグレ「...」

 

アルシーヴ「...さて、時間だ。そろそろ就任式に向かおう」

 

~~~~

 

僕、シグレから一言。正直前世でもこんなことすることになるとは思っても見なかったからスッゴク緊張してる。

 

シグレ「...」

 

ひとまず七賢者達が呼ばれ、それぞれ言葉を述べているのは分かった。あと、シュガーが明るくなってしっかり子供らしさを取り戻していたのは良かった。

 

ただ、それ以外は覚えてない

 

アルシーヴ「...続いて、特別枠の就任に移る」

 

ザワザワザワ、と会場がざわめく。まぁ特別枠なんてそんなないよなぁ。

 

アルシーヴ「この者達は...七賢者足りうる実力と才能を持ちながらもその枠に収まらなかった者達だ。」

 

アルシーヴ「まずは...コノハ」

 

コノハ「!はい!」

 

コノハが呼ばれ大きく声をあげ前に出る。そしてアルシーヴ様の前に移動するとブレスレットのようなものを受け取った。

 

アルシーヴ「では、次にその兄、ヤナギ」

 

ヤナギ「はい」

 

ヤナギも同じく前に出るとアルシーヴ様からブレスレットを受けとる。

 

アルシーヴ「そして最後に...この枠の筆頭であり、ヤナギ、コノハが兄...シグレ、前へ」

 

シグレ「...オオ!

 

『...あの者は』

 

『あの特殊なカメラの...』

 

『いや、それだけではなく様々な物を開発しているとの噂も...』

 

アルシーヴ「...まず、シグレ。ヤナギ、コノハ。諸君ら三人を七賢者とならび聖典の管理、及びエトワリアの平穏と調和を保つ役職...三銃士に任命する。シグレ、お前はその筆頭としてヤナギ、コノハへの指揮権を与える」

 

シグレ「ウェ!?(0w0;)指揮権だと!?」

 

アルシーヴ「とは言っても、自分の任務を二人に押し付けたり私用でこき使うことは許さん」

 

シグレ「アッ、そりゃそうですよねぇ...」

 

ヤナギ・コノハ「当たり前だろ」

 

ソラ「...ごほん!」

 

シグレ「あ、ソラ様(完全に忘れてた)」

 

ソラ「シグレ、ヤナギ、コノハ。あなた達三人を、三銃士に任命しますっ!」

 

シグレ・ヤナギ・コノハ「...有りがたく」

 

~~~~

 

ソルト「...シグレさん、少しお話が」

 

シグレ「ん?...やっぱシュガーひっぱたいたの怒ってる?」

 

ソルト「...半分は怒っています。ですが、半分は感謝しています。あなたがああしてくれなかったら、きっとシュガーは今でも暗く沈んだままだったでしょうから...ありがとうございました」

 

シグレ「...どういたしまして」

 

~~~~

 

そして、その夜。僕は例の顔に一文字の傷のある男の写真を見せに向かっていた。

 

シグレ「あの、アルシーヴ様、なんでちょっといいですか」

 

アルシーヴ「?どうした」

 

シグレ「実は、この写真の男についてなんですけど...」

 

アルシーヴ「ん?...!?こいつは...!」

 

シグレ「?どうかしましたか?」

 

アルシーヴ「...シグレ、今からの話は他言無用だ。時が来たら、他の者には私から話す」

 

シグレ「...はい」

 

アルシーヴ「この男は、とある組織の頭領で...数年前、私がとらえた男だ。だが...二年前、脱獄された。まさか、この辺りにいたとはな...シグレこの写真はいつ撮った?」

 

シグレ「...二週間ほど前に」

 

アルシーヴ「...そうか」

 

シグレ「...アルシーヴ様、とある組織って」

 

アルシーヴ「...殺し屋だ」

 

~~~~

 

同じ日、しかし少し遅い夜、どこかの貴族の屋敷にて...

 

「ヒイイッ!?な、なんなんザマス!?なぜ私がこんな目に、私は偉いのに!!」

 

「...おい」

 

「ヒッ!?」

 

「...お前、近くの村が祭りをしていて、それが原因で眠れなかったからその村を焼いた。...お前か?」

 

「...フン!その通り!それがなんだと!?私は世界貴族ザマス!私に逆らうもの、機嫌を妨げるものは皆殺しにして当たり前!」

 

「...クハハハハ...どうしようもねぇクズだな。まぁいい、俺は...いや、俺達(・・)はてめぇを殺す依頼を受けた...もう、分かるな」

 

「ヒッ!?ま、待つザマス、わ、分かった!欲しいものは何だってくれてやるザマスよ!物!?金!?それとも奴隷!?あ、何なら依頼主よりも多くの金を払うから見逃して」

 

ザシュッ

 

「...?(砂?何で、私の体から、砂が?いや、それよりも、なぜ血が?あれ、何だか、喉が、乾いて、意識が...)」

 

「...クハハハハ。依頼完了だ...おい、ジョーカー

 

ジョーカー「はぁい♥️」

 

「この女はてめぇにやるよ。実験に使うなり捌いて部屋に飾るなり好きにしな」

 

ジョーカー「まぁ♥️ギドラ様ありがたいですわ...♥️」

 

ギドラ「...フン」

 

「リーダー、こちらの仕事は片付きましたよ」

 

「こちらの仕事も同じく」

 

ギドラ「オウ、ご苦労だったなクラウスミツネ...帰るぞ」

 

クラウス「クフフフフフ...えぇ」

 

ミツネ「フフフ...」

 

~~~~

 

彼らは自分達のアジトに帰ると、そのソファに、クロモンを膝に抱えて座っている銀髪の少年(・・・・・)がいた。

 

ギドラ「...おいお兄さん、悪いが今日は店じまいなんだよ、帰ってくれ...」

 

「XYZ」

 

ギドラ「...」

 

「ここで殺しの依頼をする時(・・・・・・・・・)はそう言えと聞いた」

 

ギドラ「...聞こう」

 

「...俺はこの世界を潰したいと思っている」

 

ギドラ「!」

 

「...このエトワリアは表面上こそ平和を謳っているが、問題が多すぎる...先程のような自分勝手に民を殺し金を巻き上げ自分達の幸せしか見えていない社会のゴミ(世界貴族)、そしてそれに見てみぬ不利をする弱者()、そして何よりそれらを管理すべきでありながら何もできていない無能ども(神殿の連中)...俺はつくづくこの世界に愛想をつかしている...こんな表面上でしか平和を保てないような奴等の世界など、いっそ粉々に壊れてしまえばいいとな!」

 

ギドラ「...ハッ、そりゃ大層な野望だな。だが、それに俺達がホイホイ力を貸すとでも?」

 

「くーっ!(怒)」

 

「こらこら、落ち着けミック。...今のこの世界に愛想をつかしてるのは、君達も同じでは?」

 

ギドラ「何?」

 

「ギドラ...君はかつて傭兵だったね。だが、その強すぎる力と野心を恐れられ、筆頭神官候補だったアルシーヴに捕らえられた」

 

ギドラ「...」

 

「そこのジョーカーというお嬢さんも、自分の好きな実験や開発を咎められ世間から追われる身となった」

 

ジョーカー「...」

 

「クラウス...貴方はかつて世界貴族直属の医者だった。だが、いつか絶望した貴方は、魔法や魔道具の研究を第一とし、いつしか危険思考と判断され同じく追われる身となった」

 

クラウス「...」

 

「ミツネ...あなたはとある街の花魁として名を馳せていた。が、いつしか己の美しさを見せつけるために世界貴族の男を騙し...追われる身となってしまった...」

 

ミツネ「...」

 

「今、ここにいる皆の思いは一つではないのか?世界を叩き潰したい...その思いでな」

 

ギドラ「...クハハハハハハハハハハハハ!!!大した自信だな。だが...」

 

ギドラは、右腕の義手のフックを少年の首もとに突きつける。

 

ギドラ「口のきき方に気を付けろよクソガキ。てめぇみてぇな口先だけの実力の伴わねぇ奴なんざこの世界中にごまんといるぜ。理想ってのは実力が伴わなけりゃ語ることもこの世界じゃ許されねぇのさ。分かったら出直し」

 

ギドラ「!?」

 

その時、ほんの一瞬、本当にわずか一瞬ながら、ギドラは自分が今までに感じ取ったことも無いようなプレッシャーを、目の前の少年から感じ取った。

ほんの一瞬でありながら、ギドラは、いや、この場にいる四人はその少年の怒り、悲しみ、それらすべての感情を読み取れるほどの何かしらの力(・・・・・・)を、その少年から感じ取ったのだった

 

「...これで理解してもらえたか?」

 

ギドラ「...フッ、クハハハハ!面白ぇ...いいぜ。契約だ。が、この世界を潰した暁には...俺もそれ相応の対価を払ってもらうぜ」

 

「ああ。よろしく頼むよ」

 

ギドラ「...お前、名前は?」

 

「...シグレ

 

...その夜、銀髪の少年シグレと、とある殺し屋組織との密約が交わされた。

 

その組織の名は...

 

悪魔の尻尾(イーヴィルテイル)

 

to be continued...




銀髪のシグレ

突如として活動を始めた謎多き少年。シグレと同じ見た目、髪型、服装でありながら声色、髪色、口調や一人称など違う点が見受けられるが...

CV:置鮎龍太郎

ギドラ

殺し屋組織悪魔の尻尾(イーヴィルテイル)のリーダー。顔に一文字の傷がある男。かつてアルシーヴに捕らえられたとのことだが...

CV:大友龍三郎

ジョーカー

赤黒い髪の毛をした長いローブを着た女呪術士。残酷な趣味があるようだ。

CV:伊藤静

クラウス

黒いシルクハットにスーツというダンディーな格好をした男。かつては世界貴族直属の医者だったため、医療魔法にも長けている。

イメージCV:故 檀臣幸氏

ミツネ

和服に身を包んだ妖艶な雰囲気漂う女。かつてはとある街の花魁だったというが...

CV:田中理恵


どうも、クソ投稿者です。

執筆してアイデアが浮かばない病に陥っていたので遅くなってしまいました。申し訳ありません。
また、少しずつ投稿していく予定ですので、どうかお付き合いよろしくお願いいたします。

次回もどうぞお楽しみに

次回『動き出す悪意』
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