きららファンタジア 三つ子三銃士の冒険物語   作:山崎五郎

19 / 70
最近BLEACHをまた読み始めました。
十刃(エスパーダ)がカッコよすぎる。

僕もあんなスタイリッシュな戦闘を書けるようにがんばりたいと思います。

そんなわけで本編どうぞ


それぞれの道

シュガーとの戦いのあとで、シグレに逃げないよう忠告しておき、奥の部屋のクリエケージに閉じ込められているゆのさんと真澄さんをどうにか助けようとあれやこれやとクリエケージを叩いてみたり壊そうとしてみたりするものの、どうにも頑丈な作りになっているらしく、びくともしない。

 

...ゆのさんと真澄さんの話では、シグレはあまりクリエケージに二人を入れることに気が進んでいなかったという。

 

そうこう話しているうちに、マッチが「あのクリエケージの上の部分を狙ってみよう」と言ったので、それを魔力の弾で狙う...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、その直後

 

恐らく私だけ(・・・・・・)、その敵意を感じ取った。

 

とっさに後ろを振り向くと、先程シグレに吹き飛ばされたあの猫の魔物が立っていた。

 

きらら「なっ...皆さん!下がってくだ」

 

『フミ゛ャ゛ァ゛ウ゛ッ゛!!』

 

きらら「ッ!」

 

咄嗟に私は皆の前に立ち、防御姿勢をとる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、私が考えていた衝撃は来なかった。

 

ならあの魔物は?と考え、周囲を確認すると、先程のクリエケージの上の部分からなにかを抜き取っている魔物の姿があった。

 

そして、ある程度抜き取ったその魔物は再び高速で移動し私たちの前から姿を消した。

 

きらら「...」

 

ゆの「...え、えっと、大丈夫ですか?」

 

きらら「は、はい。特に攻撃されたわけでもないので大じょ『きらら!!大丈夫!?無事!?』...」

 

シグレが大声で叫びながら部屋に入ってきた。

 

きらら「うん。大丈夫...だけど、声大きいよ」

 

シグレ「だってさぁ!もしきららとかクリエメイトの皆に何かあったらって思うともう...!」

 

沙英「な、何だかシグレさんってさっきまでと全然感じが違うね...もっと寡黙な人だと思ってたけど...」

 

実「『聖典とクリエメイトが好き』っていう言葉に間違いはなさそうですね」

 

ランプ「...きららさん。早くクリエケージを壊してあげてください」

 

きらら「あっ。そうだった...えっと、あそこを狙って...」

 

杖から小さな魔法の弾を上の部分に飛ばす。そしてそれが命中すると、クリエケージが光出して煙のように消滅した。

 

ゆの「わっ...!」

 

真澄「うおお...すげえ、本当に壊れた...!」

 

宮子「ゆのっち~!!マスミス殿~!!」

 

ゆの「うわあっ!?宮ちゃん!?」

 

真澄「ははは...相変わらず元気だな宮子...」

 

実「そういう真澄はあんまり元気がないみたいだけど?」

 

真澄「ああ、いや...ただ、当分甘い菓子は食べたくねぇ...」

 

なずな「お菓子...?これですか?」

 

乃莉「ん~?...これは、確かにちょっと甘すぎますね...」

 

ヒロ「そうね...ちょっと渋めのお茶とかが合いそうだわ...ずいぶん食べた後があるけど、もしかして...」

 

ゆの「シュガーちゃんに『遠慮しないでいっぱい食べて』って言われて断れなくって...」

 

...皆がちゃんと再会できて良かった。シグレもうんうんと頷いてる...あれ?

 

きらら「ねぇシグレ...よくよく考えたら、クリエケージほったらかして本当に良かったの?」

 

シグレ「いいのいいの。言ったでしょ?僕は聖典とクリエメイトが大好きだから、あんまりひどいことしたくないんだよ。それに...」

 

宮子「ねぇねぇ、このお菓子、持ち帰ってもいいのかな...」

 

真澄「流石にこんなに持ちきれねぇだろ...どれだけ食べるつもりだよ」

 

実「折角だから僕も持ち帰らせてもらおうかな。渋めの紅茶と合わせて食べたらいいかも...」

 

ヒロ「あ、実くん、良かったら私もその紅茶...」

 

乃莉「いや、でも異世界のお菓子って持ち帰れるんですかね?」

 

なずな「というか、私たちどうやって帰るんだろう...」

 

沙英「まぁ、何はともあれ皆こうして集まれたんだし、エトワリアをゆっくり見て回りながらでも考えようよ」

 

シグレ「...うんッ!やっぱりクリエメイトの皆は笑顔がよく似合うねぇ!!」

 

きらら「...そうだね」

 

ランプ「...それには同感です」

 

マッチ「やれやれ...三人だけ分かりあってもらっても...」

 

ゆの「...あれ?宮ちゃん!何だか体が光ってるような...」

 

宮子「ん~?あ、本当だね。あれ?でもゆのっちもだよ?」

 

ヒロ「そう言えば私たちもさっきから...どうなってるのかしら?」

 

ランプ「...多分、皆様がもとの世界に帰ろうとしているんだと思います」

 

沙英「え!?なんでこのタイミングで...」

 

ランプ「さっきクリエケージを壊したからだと思います。恐らくですが、この世界との繋がりがなくなったせいかと...」

 

ゆの「そんな...」

 

シグレ「...まぁまぁゆのっち。そんな顔しないの。別に会えなくなっちゃう訳ではないし」

 

ゆの「え?」

 

シグレ「だってほら、ここには伝説の召喚士サマがいるんだよ?『コール』で呼び出されるようなことがあったら、きっとまた会えるよ。ね?きらら」

 

きらら「...うん」

 

ランプ「...ですが、今回のことを覚えていられるかどうかは分かりません。もし来たときても、思い出せるかどうか...」

 

シグレ「...ある人が言っていた」

 

ランプ「?」

 

シグレ「過去が希望をくれる。人の記憶はそんなに弱いものじゃない...ってさ。それに。ゆのっち達が忘れても、僕たちは覚えてるよ...また会おうよ、ゆのっち」

 

ゆの「...はい!」

 

シグレ「それと宮ちゃん。食べ過ぎには注意。生活苦しくなっちゃうよ?」

 

宮子「ぬおっ!痛いところを...」

 

シグレ「実くんも。あんまり宮ちゃん甘やかしちゃダメだよ?」

 

実「...覚えておきます」ペコ

 

シグレ「ヒロさん、今度会えたら美味しい料理ご馳走してくれません?聖典で見ててずっと食べてみたいって思ってたんですよ~」

 

ヒロ「ふふっ♪なら覚えておかなきゃね♪」

 

シグレ「沙英さん!新作、期待してますよ?」

 

沙英「あはは...こりゃ大変になりそうだよ...」

 

シグレ「乃莉ちゃん。直球もいいけどたまにはカーブとかの変化球も大事だよ?」

 

乃莉「???野球の話ですか?」

 

シグレ「なずなちゃん、もっと自分に自信を持つこと。自分を信じないと、どんどん暗くなっちゃうよ?」

 

なずな「はっ、はい!がんばり、ます...

 

シグレ「...で、真澄くん。ちょっとこっちに」

 

真澄「ん?」

 

シグレ「...絶対、ゆのっちにちゃんと告れよ

 

真澄「エ゛ッ!?

 

シグレ「ゆのっち結構人気者なんだからな。うかうかしてると他のやつの女になっちゃうぞ

 

真澄「わ、分かった...

 

と言うと。他のひだまり荘メンバー+実くんがこちらを見てクスクスと笑っている...ゆのっち以外は。知らぬは本人ばかりなり...

二人の恋が実るのはいつになることやら。

 

ランプ「あうう...まさかシグレに全部言われてしまうとは...皆様、どうかお元気で!!」

 

きらら「今度また会えたら、皆さんの話、たくさん聞かせてくださいね!!」

 

ゆの「うん!」

 

そして...聖典『ひだまりスケッチ』の人々は、光に包まれ元の世界へ帰っていった。

 

~~~~

 

そしてそれから少し経ち、私たちはシグレに連れられて近くのレストラン?に来ている。

 

ひだまり荘の皆さんを元の世界に返した直後、『僕に色々聞きたいことあるでしょ?』と聞かれ立ち話も悪いからと連れてこられた...が

 

シグレ「んむっ、はむ...うん!このステーキとご飯がベストマッチ!!このスープもいいね~!!」

 

さっきからシグレがご飯を凄い勢いで食べているためまるで話しかける隙がない。どうしよう...

 

ランプ「...シグレ!!私たちに話の場を設けたのはあなたでしょう!いい加減に質問の一つぐらいさせなさい!」

 

シグレ「ん?ああそうだった。質問?ご自由にどうぞ。ただ、立場的に答えられない質問とかもあるけどね」

 

ランプ「...なら。なぜあなたはクリエメイトを捕らえる神殿に味方するんですか?」

 

シグレ「そりゃあ...立場ってものがあるもの。こうやって僕が飯を食べることができるのも、アルシーヴ様が仕事くれるおかげだし。まあ、クリエメイトにあんまり酷いマネしたくないのは本当だけどね」

 

マッチ「...僕からも一つ。突然割り込んできたあの猫の魔物は何なんだい?」

 

シグレ「...あれに関しては、本当に神殿からしても想定外のやつでね...クリエメイトではなく集めたクリエを狙っていたとなると、神殿の邪魔を使用としている第三者、としか...」

 

ランプ「第三者...?」

 

シグレ「だってホラ、今の神殿のやり方に納得いってない人も少なからずいる訳じゃない。例えば...世界貴族、とかさ」

 

ランプ「ッ!」

 

きらら「世界、貴族?」

 

シグレ「...僕たちも小さい頃会っただろ?やたらと派手な服を身に付けた鬱陶しいオッサンに。あれがその一人だよ」

 

きらら「あっ...でも、なんで世界貴族はあんな風なの?」

 

ランプ「...元々神殿や言の葉の樹の開拓を行った人たちの子孫が、世界貴族達なんです。しかし、今では蓄えた財力と先祖からの権利、また神殿への上納金によって横暴な行いばかりしている人が多いんです。『自分達の先祖が今の世界のシステムを創りあげた』という思想によって...」

 

マッチ「でも彼らは許されない行いを次々行っている。近くで祭りがあって眠れなかっただけでその祭りをしている村を丸ごと焼き払ったり、目の前を通りかかったクロモンや人、動物をなんのためらいもなく殺したりするんだ...」

 

きらら「そんな...でも、なんでその人たちが話に出てくるの?神殿を恨んでるって...」

 

シグレ「今ランプが言ったように神殿のシステム等は元々彼らのご先祖が作ったものだからね。でも、神殿は出生を問わずの実力主義だから、貴族の子供でも入れなかったり世界貴族が神殿の政策に参加できないことが多い。だから最近は神殿によって横暴な行いを取り押さえられてることも多々あるんだよ。あちらさんからしたら『自分達がお前達の働ける場を作ったやったのにその自分達に好きにさせないとは何事だ』とでも思ってるんだろうよ」

 

きらら「...」

 

シグレ「だから、もしかしたら今の神殿の仕組みを崩そうと裏で動いているのかもね」

 

ランプ「裏で?」

 

シグレ「世界貴族は金ならたんまり有るからね。目的のためならいくらでも使うだろうよ。例えば...殺し屋を雇ったり、とか」

 

マッチ「なっ...!」

 

シグレ「...まぁ、とりあえず僕が言いたいことはだね。僕は立場上神殿の命令に従う。でも、クリエメイト達を傷つけたりはしないし、もし危害を加えようとするやつがいたら止める。それははっきり言えるよ」

 

きらら「...ヤナギとコノハは?」

 

シグレ「聞かなくても分かるでしょ?」

 

きらら「...分かった。でも、やっぱり私は神殿のやり方は正しいって思えない。だから...」

 

シグレ「...まぁ、その時はその時だよね。...じゃ、僕そろそろ帰るんで...」

 

ランプ「ちょ!わ、私たちお金なんて...!」

 

シグレ「あーそれなら先払いしといたから大丈夫~んじゃね」

 

そう言ってシグレはレストランから出ていった。

 

マッチ「...何だか、噂には聞いてたけどめちゃくちゃな男だったね...」

 

ランプ「うん...」

 

きらら「...でも、ちょっと安心したかも」

 

そう言うとランプとマッチがえっと声をあげてこちらを振り向く。

 

きらら「...だって」

 

 

『きらら!今度はこれで遊ぼうよ!』

 

『えぇ!危ないよ...』

 

『大丈夫だよ!ハナちゃんだってやったんだから僕だって...』

 

 

きらら「...シグレの良いところはあの時のままだもん」

 

~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神殿に帰還した僕は、早速アルシーヴ様に呼び出された。

 

まず、シュガーを先に帰らせたのは何のためか、そして今まで何をしていたのかという質問をされ、

 

『先に帰らせたのは予定外の出来事が起こりシュガーでは対応しきれないと思ったため』と答え、

 

『その後美味しそうな店を見つけて丁度お昼時だったから昼食を済ませてきた』と説明すると呆れて『次の作戦を立てた時にまた呼ぶ』と言って下がることを許可された。

 

...一応、例の謎の魔物についても説明しておいたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~

 

 

シグレ「ふぃ~疲れた疲れた...ん?おーいシュガー!」

 

シュガー「ふえっ!?あっ、な、なんだシグレおにーちゃんじゃん...」

 

シグレ「じゃんって...こんなとこでどうしたのよ?」

 

シュガー「あー、えっと...失敗しちゃったから、クリエメイト捕まえるの...アルシーヴ様怒らせちゃったし...」

 

シグレ「...シュガー。失敗は悪いことばっかりじゃないよ」

 

シュガー「え?」

 

シグレ「今回はダメだった。でも、そのダメなところを見つめ直して対策すれば次は失敗せずにすむんだ...それに、シュガーはまだまだ延び知ろがあるからな~期待されてるぞ~きっと」

 

と、シュガーの髪をわしゃわしゃと撫でてやるとシュガーは何時ものような子供らしい笑みを浮かべて笑った。

 

シュガー「えへへ...シュガー次はもっと頑張る!」

 

シグレ「よし!そのいきだ!あ、そうだヤナギとコノハに弁当(これ)届けるんだった...」

 

「シグレさん」

 

シグレ「ん?」

 

なんだか恐ろしげな声が聞こえて、後ろを振り向いてみるとソルトがいかにも『怒っていますよ』なオーラを出しながら立っていた。

 

シグレ「...どしたの?ソルト」

 

ソルト「それは私の台詞です。シュガーに何をしているんですか?

 

...おいおい。ソルトってシスコンか何か?こんなの聞いてないよ~...

 

シグレ「ちょっと任務の失敗を慰めてあげてただけだっての。やましいことなんてしてないよ?」

 

ソルト「信じられると思いますか?」

 

シグレ「はぁ~...仕方ないな。こうなったら僕の恋愛事情をたっぷり聞かせてやる」

 

ソルト「?」

 

シュガー「れんあいじじょー?」

 

~~~~

 

それから小一時間後

 

ヤナギ「兄さん遅いな。もう帰ってきてるはずなのに...」

 

コノハ「あれ?シュガーにソルト...にお兄ちゃん」

 

シグレ「それでそこで僕は愛しいあの人と再開したんだよ!だからシュガーに合流するのが遅れちゃって...」

 

シュガー「わぁ~そうだったんだ!」

 

ソルト「全く何をしているんですか...ですが、そういう話は嫌いではありませんね。詳しく聞かせてもらえますか?」

 

シグレ「おう!あ、ヤナギにコノハよく来たな!さあさあ二人も聞けよ僕の恋愛事情!」

 

ヤナギ・コノハ(まためんどくさいことに...)

 

この後シュガーとソルトは心行くまで、ヤナギとコノハはうんざりするほどシグレの恋愛話を聞かされた。

 

なお、シュガーとソルトに恋愛の相手(きらら)について隠すため一部脚色を加えて話したがヤナギとコノハ大体わかっていてうんざりしたので

 

『今後きららと兄さん(お兄ちゃん)が再開すると面倒なことになりそうだから任務は出来る限り自分達のどちらかが行く』ことを決定したとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミック「くー!(泣)」

 

シグレ「おお...そう悲しむな、ミック。お前はしっかりとクリエを持ち帰ってきてくれたじゃあないか...」

 

と言うと、銀髪の少年『シグレ』は何かの装置にクリエの詰め込まれた瓶をはめ込む。

 

シグレ「...計画のためにはまだまだクリエが足りないな。もっとインジェクターを改良してもらわなくてはな...これ(・・)を起動させるにはクリエをもっと補充しなくては。そのためにもギドラ達(イーヴィルテイルの連中)には気付かれないようにしなければ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生き残るのは、善意ある人間だけでいいのだから」

 

to be continued next kirara Fantasia...

 

 

 

 

 




きららファンタジアメインストーリー第一節、完です。

次回からは第二節に入ります。

でもまだ内容が大雑把にしか纏まっていないのでまた時間空くと思いますが応援よろしくお願い致します。








次回 『港町の狩人(ハンター)』お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。