きららファンタジア 三つ子三銃士の冒険物語   作:山崎五郎

29 / 70
Ex

...どうも皆様こんにちは。

 

私はアルバトラン、という者です。

 

えー、私はとある職業により多くの人間を見てきましたが、人間とはどうもあるもの(・・・・)に対して強い欲を覚えるようです。

 

それは大きく分けて三つ。

 

一つ目は『物』

...まぁ言い換えればお金、もしくは食べ物など衣食住と言ったところでしょう。これがなければ生きることもままなりませんからねぇ...

 

二つ目は『異性』

愛情を抱き相手を見つけ子孫を残そうとする...本能ですかね?

 

これまで二つならまだ分かる人が多いことでしょうが...三つ目、最後の一つは分からない人が多いんですよねぇ...何か分かりますか?

 

ん?睡眠?まぁ確かに大事ですが...それは結局本能でしょう?

 

時間?まぁ確かに時間さえあれば仕事をしてお金を稼ぐことも相手を見つける猶予もあるわけですが...違いますねぇ...

 

まぁ二つとも違います。

 

正解は『知識』です。

これこそが人間達が今何に置いても絶対的に欲しがるもの。

 

...ん?おやおや何ですって?「僕(私)はそんなに賢くなくても構わない」?フフ...何をおっしゃいますやらそんな事は無いはずです。

あなた方は今この瞬間も知識を(ほっ)しているはず。

 

 

 

今日は午後から雨が降るって言ってたけどどうなんだろう?

 

あの人は自分の事をどう思っているのだろう?

 

このアニメ(マンガ)の続きはどうなるんだろう?

 

この道を曲がったら一体どんな場所に出るんだろう?

 

『今』分からない『何か』について『知りたい』。

 

これこそが人間の無意識のうちの知識に対する欲の表れなのです。そしてその知識は同時に『情報』となりさまざまな場所でそれを探すことができます。

 

 

現に皆様も『情報』を求めてこれ(・・)を手に取り見ているのでしょう?

 

 

...そしてホラ。

 

ここにもまた、情報を求めている女性が一人...

 

 

 

~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セサミ「...やはり、これにも載ってはいませんか...」

 

あの港町の『オーダー』の一件の後、私はあの黒い服の男によって魔力が使えない身体となってしまった。

 

しかし、私自身このままでいることに納得がいかず、神殿や近くの村の書物をあるだけ読み漁りましたが、結果はどれも同じ。『魔法の使い方』ならばあっても『失った魔力の取り戻し方』など前代未聞であり書物などない。というのが答えでした。

 

セサミ「...でも、それでも、私は...何としても...」

 

「何かお困りですか?」

 

セサミ「ッ!だ、誰です...」

 

突然真っ黒な服に眼鏡をかけた男性に話しかけられた。男は「これは失礼しました」と一度頭を下げると、

 

「私はアルバトランと申します。お嬢さん、何やらお困りの様でしたのでつい話しかけてしまいました」

 

セサミ「...あなたに話してもどうしようもありません」

 

アルバトラン「おやおや、そう言わず。私にできることならお手伝い致しますよ。例えば...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...失った魔力の取り戻し方、とか」

 

セサミ「ッ!?」

 

この男、まさか私の話を...!?いや、それよりも

 

セサミ「取り戻し方を、知っているのですか!?」

 

アルバトラン「...」

 

男...アルバトランは私に向かって手を差し出す。

 

セサミ「...何です?」

 

アルバトラン「それ相応の資金を払って頂きます」

 

セサミ「...?」

 

アルバトラン「私は情報屋、というものをやっていましてね。お金さえ払っていただければお教えいたしましょう」

 

セサミ「っ...」

 

正直に言えば、まだ疑いの線が強い。神殿の関係者ならともかく、一般人の知るはずの無い情報を彼は知っている。でも...

 

 

セサミ「...これでどうですか」

 

アルバトラン「...よろしい。では、お教えしましょう...神殿にはリゾット、という男が居ますね?」

 

セサミ「...ええ。それが?」

 

アルバトラン「その男に聞いてみてください。きっと協力してくれますよ」

 

セサミ「...それだけですか?」

 

アルバトラン「ええ。ではまた」

 

セサミ「...」

 

~~~~

 

 

 

リゾット「何の用だ」

 

セサミ「失った魔力の取り戻し方を、あなたが知っていると聞いたもので」

 

リゾット「...それで?」

 

セサミ「協力していただけませんか」

 

リゾット「...代価は?」

 

セサミ「...これを」

 

リゾット「...分かった。着いてこい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セサミ「...訓練所で何をするんですか?」

 

とセサミが問いかけると、リゾットの右腕が鉄屑に覆われて巨大な腕になった。それと同時に鉄屑の塊が数個、リゾットの周りに浮かんだ。

 

リゾット「...俺の攻撃をひたすら避け続けろ。そうすれば力は戻る」

 

セサミ「...分かりました」

 

リゾット「...行くぞ!」

 

そういうとリゾットの周りの鉄屑がセサミに向かって飛んでいく。セサミはそれを回避していく。

 

 

 

セサミ(果たしてこれで本当に力が戻るのかは分からない...でも...絶対に取り戻して見せる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバトラン「...さて、どうなることやら」





セサミ

力を取り戻す可能性を見つけた七賢者(現在は違うけど)。この後のちゃんとした話の裏で今回の続きを書くつもり。

リゾット

力の取り戻し方を知っているらしい工作担当神官。一応戦闘も強い。ただ最初のは相手が悪かった。


アルバトラン

謎だらけの男。果たして彼がどのように物語に関わってくるのか...









次回『Desierto sangriento』

お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。