…かつて、光と闇を司る賢者が居た。
…
…二人の間に産まれた
これは、エトワリアに伝わる昔話。しかし、二人の賢者についてのこれ以上先の詳しい伝承は、いまだに見つかってはいない…
私、ランプは今、砂漠に突然現れた謎の遺跡を探索中…きららさんが言うには『この先からぼんやりとだけどクリエメイトのパスを感じる』だそう。
でもこの遺跡、(当然と言えば当然だけど)灯りも無くて薄暗い。スタークさんが魔法で小さい灯火を作ってくれるお陰で目先はなんとか見えるけど、それでも先の方は全くと言って良いほど見えない。
しかしそんな状況でもクリエメイトの皆様は明るい。
由紀様は「ゲームとかだとこの先に凄い宝物があったりするんだよね!」と目を光らせ、胡桃様も「そしたらあたし達大金持ちか!?」と同じく目を光らせている。
…しかしその輝きは涼馬様の「この世界の宝物だから持ち帰れないんじゃないかな…」という呟きと悠里様の「そうよ。それに持ち帰ってどうするの?」という一言で消えた。
慎吾「ま、それはともかく早いとこ残り二人を見つけて帰ろうぜ?気味悪いったらねぇや」
マッチ「確かに…もしかしたら魔物が出てくる可能性も…」
ランプ「!も、もしかしたら、クリエメイトが魔物に襲われたり…み、皆様急ぎましょう!」
きらら「あ、ランプ待って!」
由紀「ランプちゃんすとーっぷ!こういうところにはトラップみたいなのが」
ガコン
『………………………』
慎吾「…な、なぁ?今、ガコンって…」
胡桃「いや、気のせい。気のせいなんだよそういうのは。だってほら、なにも起きないだろ?」
ランプ「そ、そそそそうですよね!あ、あははビックリした…」
悠里「…ね、ねぇ?皆」
涼馬「…何か…聞こえない?」
由紀「え?」
きらら「何か、って…」
ゴロゴロゴロ…
…アレ?これは…
ゴロゴロゴロゴロ…
まさか…
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!
ランプ「ぎゃあああああああああ巨大な岩があああああああああああああああああああああ!!!」
きらら「み、皆走って!!」
由紀「うわああああああああああああああ!」
マッチ「ランプーっ!!」
ランプ「ひいいいいいいいゴメンナサイごめんなさいごめんなさいーーーーーッ!!」
慎吾「うわああああああああやべえやべえやべえやべえやべえやべえ!!」
涼馬「…あっ!出口…」
胡桃「うおおおおおおおお急げぇえええええ!」
そして私たちは夢中でその出口に飛び出し…
岩が出口に支え助かった…と、思ったのもつかの間。
下が…ない。
そこはなんと、断崖絶壁だったのです!!
『うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』
~~~~
きらら「…ん、うう…あれ?私…」
「!ああ良かった、気がついたのね」
きらら「…あっ!貴方は…あ!ほ、他の皆さん」
「その皆さんというのは…ここで気絶しているバカ共のことか?」
きらら「…あなた達は…」
恐らく、この人たちが私たちを助けてくれたのだろう。ピンク色の髪の毛、以前シグレ達と読んだ本にあった中華服という服を着た女性、足から首もとまでしっかりと隠れそうな白衣の中に黒いスーツを着たボサボサの前髪を垂らした男性。…間違いない。この二人はパスを感じていたクリエメイトだ。
名前は…
ランプ「ああーっ!!
ランプが飛び起きて目を輝かせた。やっぱり…
飛鳥「…なんだこのチビは?」
ランプ「ふぁあっ!?ど、ドSゥ…!はああああああ!たまりません!!」
飛鳥「………(汚物を見るような目)」
慈「あ、あの…あなた達は?」
ランプ「はあっ!慈様ぁ…!」
慈「…???」
きらら「あ、あのですね…」
~~~~
その後、二人に事情を説明し他のクリエメイトの皆さんも目を覚まして探索を再開した。
飛鳥さん?の方は最後の最後まで『カガクテキコンキョ』とか『現実的にあり得ない』となかなか信じてくれなかった。というか多分今も半分ぐらいは信用されてない気がする。
…ってアレ。
きらら「あの…よくよく考えたら何で奥に進んでるんですか?引き返す道を探した方がいいんじゃ…」
涼馬「…もうあっちがわにしか進める道、無さそうだけど…」
きらら「いや、確かにそうなんですけど…でもこれじゃ出口から遠退くだけじゃないんですか?」
由紀「きららちゃん!最初の入り口が出入り兼用の物とは限らないよ!もしかしたらどこかにちゃんとした出口があるかもよ!」
飛鳥「その根拠はどこから来るんだ?」
由紀「根拠なんてないよ!分からないからとりあえず探すんだよ!」
スターク「お、言うねえお嬢ちゃん。俺もそういうの好きなタイプだぜ」
胡桃「確かにおっさんさっき砂漠に宝がとか言ってたもんな。もしかしたら出口もあったりして…」
スターク「…おっさんは止めてくれない?」
飛鳥「…まあ確かに、分からないことを調べあげようとするのは一理あるか」
慎吾「…なあ、さっきから気になってたんだけどさ」
胡桃「?なんだ?」
慎吾「この壁のやつ何?」
その壁には人?のような絵やかなり古ぼけた文字が書かれていた。
由紀「ねえきららちゃん、これ読めたりしない?もしかしたらヒントかもよ!」
きらら「…すいません、流石にこれは…」
悠里「じゃあランプちゃんは?古文とか習ったりしてない?」
ランプ「うう…申し訳ありません悠里様、流石に私にも解らないです…」
マッチ「まあそれでなくてもランプは聖典以外はからっきしだけどね」
ランプ「マッチ!余計なこと言わないの!」
由紀「うーん…?あ!めぐねえは?国語の先生でしょ?」
慈「…由紀ちゃん、流石に異世界のは無理よ…」
由紀「うむむむむ~…」
スターク「…『まず始めに、光と闇の賢者あり』…」
『!?』
きらら「す、スタークさん読めるんですか!?」
スターク「まあな。これでも昔はトレジャーハントやって一山稼いだこともあるんだぜ」
胡桃「マジかよ…」
スターク「続き読むぞ。…『光の賢者が司りしは絆の力。他のものの力を借り、供に戦い驚異を打ち破りし力。闇の賢者が司りしは個の力。己自身をひたすらに磨きあげ、
きらら「…絆…個…」
スターク「『二人の賢者は長きにわたり争いを続け、やがて二人の間にも奇妙な絆が芽生えた。やがて二人の間に産まれし子は、世界を救うと謳われた』…だが、今の世界は、彼らを知らない…」
きらら「…でも、何なんでしょう」
スターク「?」
きらら「私、確かにこんな話、知らなかったです。でも、まるで私、この人達を知っているような、懐かしいような…そんな気がします」
スターク「…」
慎吾「でもなかなか面白そうな話だよな。なあオッサン、こっちの埃ついてるのも良かったら読んで」
ブニュンッ
慎吾「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
胡桃「うわああああああああ!?お、おおおおい何だよビックリさせんな!!」
慎吾「だってブニュンッって!固そうな壁がブニュンッってしたんだよ!!」
マッチ「全く何言ってるのさ…そんなわけないだr」
プシュンッ
マッチ「あたぱぁアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
ランプ「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!?ちちちちょっと結局ランプもビビってるじゃないの!!!」
マッチ「だってプシュンッて!何か出たんだよ!そりゃあたぱーもなるだろ!!」
慈「…(はっ!ここで良いことを言えば先生らしい信用を取り戻せるんじゃ…)み」
悠里「皆離れて。これにさわっちゃダメ。いい?」
由紀「はーい」
慈「( ;´・ω・`)ショボーン…」
ランプ「うう…でも何なんでしょうかこの壁?スタークさん何か知らな」
スターク「ちょっと射ってみるかこれ」
ランプ「いや何しようとしてんのオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
なんとスタークさんが銃を壁に向かって構えていた。しかも射とうとしていた。
ランプ「ちょっと!!アンタ悠里様の言ってたこと聴いてました!?近寄っちゃダメって言われたでしょ!!」
スターク「いや離れてるじゃん触ろうともしてないじゃん」
ランプ「それただの屁理屈でしょーがァ!!慎吾様達も何か言って」
慎吾「コンチキショオオオオオビビらせやがってこるアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ランプ「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」
なんと慎吾様鎌で壁に切りかかったぁ!?ちょっとめぐねえ!アンタ見てないで止めなよ!何が「やっぱり男の子ねぇ…」だよ!おばあちゃんか!!
サクッ
『キョエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア』
慎吾「うるせええええええ何がキョエエエアアアアだァ!!何か出るなら出てこいやコラァ!!!」
ドドドドドドドドドドド…
慎吾「…え?あれ?」
何か…揺れが…
『キョエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア』
…!?
よく見たら…
~~~~
コノハです。現在、クリエメイトの警護はカルダモン&トビくんコンビに任せて探知機及び音声通信機からきららちゃん達一行の様子を調べているところ、なんだけど…何だか物凄く大変なことになってる!
きらら『壁が、壁が動いて…!』
ランプ『うぎゃああああああああ!?ななななな何ですかコレは!?』
マッチ『巨大な魔物!?擬態していたのか!!』
イヤどーゆー事!?知らねぇ!そんな魔物知らねぇ!!
つーかきららちゃん達今何処だよ!!
スターク『何だこのミミズ…イヤ身体あった』
胡桃『冷静に分析してる場合か!!』
飛鳥『よく見ろ、小さいが翼と尻尾もあったぞ』
慎吾『アンタもおおおおおおお!!』
由紀『凄い!ホントにゲームの魔物みたい!』
慈『由紀ちゃ』
悠里『そんなこと言ってる場合じゃないわよ由紀ちゃん!!』
あ、めぐねえまたショボーンってしてるなコレ。つか翼とかミミズみたいな頭とか…
胡桃『つーか何だよコイツミミズみたいな色の身体しやがっ…うわなんか吐いた!!』
涼馬『…なんか、バチバチ言ってるけど…』
知らねぇエエエエエエエエエエエエエエエエエエそんなフル○ル知らねエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!
てか何でフ○フル!?ここ砂漠だよ!?ディアブ○スとかジ○ン・モーランじゃねーのかよ!?
「おい」
コノハ「何だよ今こっち取り込み中…え?」
声に反応して後ろを振り向くと。
顔に一文字の傷がある、こんな暑苦しい砂漠には似つかわしくない高級そうなコートをマントのように羽織った男が立っていた。
コノハ「…ヘイ、ジェントルマン。私に何か御用で?」
コイツ…ヤバい。直感で分かる。只者じゃないぞ…
「…オメー、神殿の連中の一人か?」
コノハ「!」
…そうだ、思い出した。コイツ…前にシグレ兄ちゃんの撮った写真に写ってた男…!
コノハ「…そうだって言ったら?」
「…ちょっと捕まってもらうぜ」
男が手を上げる。私も小刀を抜き、ヤツの出方を伺…?何だ、影が…
ドスンッ!
コノハ「…っぶな…」
「ほぉ…避わしたか」
私の
コノハ「アンタの能力って、砂を操るとかそういうやつ?」
「…だから言ってるだろ?『だったらなんだ』ってな」
コノハ「…イヤ、ちょっとやりづらいなってさ。だって、この周りは砂だらけだ。ま、砂漠だから当然なんだけど…」
「…なら降参でもしてみるか?」
コノハ「いや、降参はしないよ?ギドラさん」
ギドラ「…」
コノハ「むしろ、こういうアウェーな方が…ちょっと、燃えるんだよね」
チーズ蒸しパンになりた(射殺
シグレ「しぐたんの新世界聖典チェック~」
シグレ「え?何で一人しかいないのかって?いや、何だか知らないけどヤナギはこの通り真っ白だしコノハも任務中なもんで。というわけで今回は一ノ瀬涼馬くん、二ノ宮慎吾くん、三ッ橋飛鳥さん、そしてめぐねえ…佐倉慈先生について解説しまーす」
一ノ瀬涼馬
由紀ちゃんの幼なじみ。基本無表情でめったに口を開かない。ただ口を開くとズバズバいうタイプ。青髪。
CVは島○信長兄貴。
二ノ宮慎吾
涼馬の同級生で、元の世界では『かれら』を鎌でズバズバ切っていた(文字通り)。常に明るいが現実はしっかり受け止めている。
CVは蒼○翔太。
三ッ橋飛鳥
科学者。めぐねえこと佐倉慈とは高校生時代の恋人でいわば元カレ。涼馬達男性集を助手がわりする名目で助けた。
CV石○英郎。
佐倉慈
めぐねえ。生きてた。何がなんでも作者は生存ルートを作りたかった。これだけは譲れなかった。
シグレ「はい。今回はこんな感じ。じゃ、まったの~」
~~~~
ギドラ「使命を果たせ…その声がひたすら、頭に響く。俺は…ギドラ。
次回『闘争』
あとがき
第二部、とうとう来たな…楽しみで仕方がありません。
某兄貴にならって僕もやってみました。
いいよね?答えは聞いてな(射殺
①シグレ「断てるもんなら断ってみやがれ。僕の絆は…テメーらなんぞにゃ斬れねぇよ」
②響「…悪い気分ではないね♪」
③「…話にならねえな」
雑…
次回もよろしくお願いします