光るネットの波を潜って
砂漠の中にひっそりと建っている、一つの教会。
そこに今、一つの戦いが、始まろうとしている。
片やクリエメイトを『護り、元の世界に返す』ため戦う召喚士きらら一行。
片やクリエメイトを『捕らえ、クリエを頂く』ため戦う七賢者カルダモン。
この戦いの結末は…おっと失礼。ここから先は、あなた自身が確かめるものですね。
それでは、どうぞ…
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きらら「…」
カルダモン「やあ。来たね召喚士。確かきらら…だっけ?歓迎するよ」
緊迫した空気の中で、そんな冗談を言う七賢者カルダモン。ある意味、彼女の余裕の現れとも言えるだろう。
カルダモン「お互い目的はもう分かってる。なら…この子達も隠す必要ないよね」
と、カルダモンは奥のカーテンをクロモン達に開かせる。そこには、大きな鳥籠のような檻…クリエケージがあった。そしてそこには…
美紀「…先輩!」
修司「…ッ!」
命「皆、ゴメン…捕まっちゃって」
由紀「!みーくん!」
由紀は捕らえられた三人の姿を見や否や、近づこうとする。が、それは涼馬や胡桃達によって止められた。
由紀「り、りーさん離して!りょーくんとくるみちゃんもそこどいてよ!」
悠里「ダメよ。由紀ちゃん美紀さん達のところに向かうつもりでしょ?」
涼馬「…気持ちは分かる。けど、今はダメ」
由紀「何で!?みーくん達のこと助けなきゃ!!」
飛鳥「美紀や修司が捕らえられるような奴を相手にしてもか?」
由紀「…っ」
慈「由紀ちゃん…心配なのは私もよ、でも、今はきららさんを信じて待ちましょう?」
胡桃「だな。正直、私たちじゃ敵いそうにないし…」
慎吾「と…いうわけでスタークのおっさん、お願いします」
スターク「え?何を?」
きらら「…クリエメイトの皆さんを、守ってあげてください」
スターク「え?また俺だけ不参加?」
マッチ「まあまあ、それだけ信頼されてるってことで…」
カルダモン「…あはは!君達面白いね!…それはそうと、ここまで来たってことはトビは君達に負けた、ってことで良いのかな?」
きらら「…はい。そういうことです」
ランプ「きららさんとクリエメイトの皆様にかかればちょちょいのちょいです!なんたってきららさんは『コール』を使えますから!」
カルダモン「ああ。それならさっきクロモンから聞いたし見たよ。でも…あれならあたしの方が上かな」
そう言うとカルダモンが床をトッ、と蹴る音が聴こえ。それと同時に目の前から
それと同時に、教会を縦横無尽にカルダモンの残像が駆け回る様が現れた。
ランプ「えっ…!?」
マッチ「…やっぱり、さっきは本気を出していなかったのか…!」
カルダモン「さっきの洞窟はちょっと狭すぎるからさ…ここなら、あたしはより一層思い通りに動けるよ」
と、瞬間、きららの
きらら「っ!?」
スターク「…初手から不意打ちなんざ、感心しないぜ?お嬢ちゃん」
カルダモン「…いや、ちょっとした確認もかねてね」
そこにあったのは、きららの後ろにいたクリエメイト達に攻撃を仕掛けたカルダモンの刃を、スタークが魔法防壁で止めている様だった。
きらら「ッ!」
きららはとっさに杖から魔法弾をカルダモンに向かって放つ。が、カルダモンは防壁を蹴って移動し避わした。
カルダモン「これで、妙な不意打ちは効かないって分かったよ。…ここからは、本気で召喚士、君だけを狙って戦う!」
きらら「っ…『コール』!!」
攻撃を仕掛けてきたカルダモンに応えるように『コール』を発動するきらら。そして、魔方陣から水の柱が立ち上り…
カルダモン「っ!?」
たまて「わーっはっはっは!!やあやあ我こそは四天王が一人!水の剣士…あ、持ってるのはギガふとんたたきですが。百地たまて!!参!上!!!」
花名「え、あ、え、えと…し、四天王が一…人?い、一ノ瀬花名…み、水の…そ、そうりょです、はい!」
「…」
たまて「そしてっ!!こちらにおわす御方はその名も!この私百地が旧友…あ、幼なじみとも言いますよ?にして!私と同じく水の剣士…あ、武器はトマホークですけど。トマホーク分かります?ほら、投げ斧的な…な
虎太郎「うるさい。後長い。その間に攻撃でもされたらどうするつもりだ」
たまて「ご、ごめんなさい虎ちゃん…」
虎太郎「誰が虎ちゃんだ。そのあだ名で呼ぶなって何度言ったら」
花名「あ、あの…」
この三人は、聖典『スロウスタート』より現れたクリエメイト、
属性は全員水で、火のカルダモンにはかなり有利である。
きらら「皆さん!お願いします!」
たまて「お任せを!…むむむ!あれは…なんと!あんな美少女がお相手でございますか!?」
花名「た、たまちゃん!?」
たまて「むおおお…あんな美少女がお相手となると、この百地フルパワーが出せない確率が…いや!しかし全力をもって戦い勝つことで新たなルートが開けぐへぁ!?」
虎太郎「うるさい。戦いが始まるのにそんなこと言ってる場合か」
たまて「も、申し訳ないです…」
カルダモン「…」
瞬間、またカルダモンの姿が消える。そして
たまて「ぬっ…ふぉ!?」
花名「たまちゃん!?」
虎太郎「チッ!」
カルダモン「っと。やるじゃん…クリエメイトって元々戦いはシロートじゃないの?」
虎太郎「ちょっと厳しいコーチに教えを着けてもらってるんでな」
カルダモン「ふーん。ま、いいや」トンッ
きらら「!また…皆さん気を付けて!!」
花名「わわわわ…!」
たまて「こ、これは…まずいんじゃございませんか!?」
虎太郎「落ち着け。まずは背中合わせで円陣を組むんだ」
たまて「は、はい!」
三人は虎太郎の言葉の通り背中合わせの円陣になった。
カルダモン(…なるほど。ああやってあたしからの不意打ちを防ごうって算段か。なら…)
カルダモンはきららに目を向け、そのまま一直線に襲いかかった。が
ガキンッ!
カルダモン「…!?」
きらら「はあっ!!」
カルダモン「うわっ、と…!」
きららは
カルダモン「…クリエメイトはオトリ、ってわけ?」
虎太郎「半分正解」
たまて「半分ハズレです」
カルダモン「よっと!そんなことだろうと思った!」
虎太郎とたまては水の斬撃を武器にまとわせ、カルダモンに攻撃を仕掛けるも、カルダモンは見事なバク宙でそれを回避。さらにそれに合わせて二人の背にキックを浴びせた。
虎太郎「うぐ!?」
たまて「ぎょへ!!」
花名「あわわ…二人とも大丈夫?」
虎太郎「痛っつ…『ホントのバトルは命がけ』ってか」
きらら「二人とも、厳しいなら下がっても…」
たまて「いえいえ、だからこそ萌え…違う違う。燃えるんじゃあございませんか!!…お三方、ちょーっと耳を貸してくださいません?」
『???』
ヒソヒソヒソリソヒソヒソリ…
きらら「…分かりました!やってみましょう!!」
たまて「よーっし!行きますですよ!」
虎太郎「ああ…」
花名「うん!」
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ランプ「…ねぇマッチ、きららさん達は一体何をしてるのかな?」
マッチ「僕に聞くなよ…僕だって聞きたいぐらいなんだからさ」
きららとクリエメイト達が『作戦』を実行に移してからしばらく。戦いは膠着していた。
虎太郎とたまてがひたすら水の剣でカルダモンに攻撃をしかけ続け、きららと花名がそれをサポートする。ということを繰り返しているのが現状だった。
たまて「むっふふふふ…そろそろ決着の時(竹○直人風)!!きららちゃん!!お願いします!!」
きらら「は、はい!はっ!!」
カルダモン「?(誰か違うクリエメイトを呼び出すのか?)」
きららが何かの魔法をを発動し、花名とたまてが光の柱に包まれる。
…しかし、花名とたまてはその場にそのまま残っていた。違う点があるとすれば、たまては強い光に包まれ、花名の服装は変化していたということである。
カルダモン「!?」
たまて「たまちゃんの『とっておき』…とりゃーー!!」
たまてがぶき…ギガふとんたたきをを地面に叩きつける。すると…
そこから大きな水が吹き出し、カルダモンの周りを水が包んだ!!
カルダモン「なっ…!?」
花名「虎太郎くん!!」
虎太郎「…ああ!」
花名が虎太郎に向けて盾を投げる。虎太郎は水の中に飛び込むと盾をまるでボードのように使い水の上に乗ってみせた!!
カルダモン「っ!」
虎太郎「はあっ!!」
カルダモン「くっ…!なるほど、水であたしの動きを封じようって訳かな?でも…その程度じゃ止まらないよ!!」
カルダモンはなおもスピードを上げ虎太郎に斬りかかろうとする。が
花名「たまちゃん!」
たまて「ほいっ!!」
なんと花名の槍をたまてがギガふとんたたきで、フルスイングでカルダモンに向けて飛ばしたのだ!!
カルダモン「!?ぐっ…!」
思わず防御し、ガードが崩れるカルダモン。そして…
きらら「虎太郎さん!これで…決めましょう!!」
虎太郎「ああ!!」
たまて「合体必殺!!メガ!」
花名「め、メガ!!」
きらら「メガ!!!」
カルダモン「…!(防御…ダメだ、間に合わない!!)」
虎太郎
「メガサーフィングスラッシャー!!!!」
水の流れを掴み、きららの魔法で力と勢いを増した虎太郎のトマホークの一撃が、カルダモンに炸裂した。
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カルダモン「…っ、流石に、これ以上はキツイかな」
そう呟くと、カルダモンの姿が一瞬にして消えた。ふと上を見上げると、教会の天井近くの通風口に移動したのが見えた。
カルダモン「今回はここで失礼させてもらうよ。…美紀、君達ならきっと、どんな世界でも生きられるよ…じゃあね」
きらら「あっ…」
マッチ「…あんな一撃をもらった後であんなに動けるなんて…まだまだ底が知れないな」
ランプ「まあまあ!今は勝てたからよかったじゃないマッチ!虎太郎様、たまて様、花名様、素晴らしい連携でした~!!」
ランプが『コール』したクリエメイトの皆さんに色々話しかけている。そして…
由紀「みーくん!!」
美紀「わっ…先輩みーくんじゃありません」
慎吾「開口一番それかよ…」
修司「…助かった。ありがとう」
『オーダー』で連れてこられたクリエメイトの皆さんを、スタークさんがクリエケージを破壊して助けてくれた。
きらら「…良かった…」
スターク「…おい、
きらら「あっ、はい!」
美紀「その…きららさん、ですよね。ありがとうございました」
きらら「いえ、皆さんも無事で良かった…」
ドゴオオオオオオオオオオンッ!!!!!
「キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
きらら「ッ!?」
あれは…あの巨大な魔物の片割れ!?
確かに倒したのに…!?
いや、それよりもこのままだと皆が…!
…?あれ?
パスを感じる。それも、
…やるしかない!!
きらら「『コール』ッ!!!」
…巨大な魔物は、『コール』によって来てくれたクリエメイトの、強力な風の魔法に撃ち抜かれ消滅した。
そのクリエメイトは、学園生活部の皆さんに…よく似た服装をしていた。
そして…
美紀「圭っ!!」
…美紀さんに向かって、優しく微笑んで。
その直後、学園生活部の皆さんと…圭さんの姿が消えた。
…はい。
今回も大分やらかしました。
気分は最高(白眼)
例によってオリキャラ解説
並樹虎太郎
『新世界のクリエメイト』の一人。CVは松○雅也兄貴。
今回の話は随所に中の人ネタをふんだんに詰め込んだので良かったら探してみていただきたい。
ちなみに父親の名前は"瞬"。
小話
今回の『スロウスタート』のクリエメイトをコールして戦わせるとこですが、実は途中書いててグダりました。
たまての『とっておき』で水を発生させるとこ、本当は
作者(アルケミストたまちゃんのフラスコから水を大量発生させて…で、ナイト花名ちゃんの盾をサーフボードに…)
って考えてたんですが、途中嫌な予感がして調べたら予感的中。
アルケミストたまちゃんもナイト花名ちゃんも陽属性でした。
ど゛お゛し゛て゛だ゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛(絶望)
という訳で上みたく纏まりました。
ガバ&誤字脱字は許して♥️
カルダモン「あーあ。任務失敗。ま、アルシーヴ様は気にするなって言ってくれたし、次の機会にがんばろっと。にしてもトビ遅いな~どうしたんだろ…っ!?トビ!?」
次回『変わりだす風向き』
トビ「じ、次回も、見ろよ…」