マガイマガトしねゴシャハギもしね(八つ当たり)
今回は次章までの閑話です(予言)
ここは、里から少し離れた場所。里の建築家であるカンナが、何かを見おろしている。
カンナ「…」
ポルカ「あれ、カンナさんじゃねーか。こんなとこで何してんだ?」
カンナ「お、ポルカ。いや何だ、ちょっと散歩してたら面白いもんを見かけてよ。ホレ」
ポルカ「ん~?」
ポルカはカンナの指差した方角を見る。
そこには、何かにひたすら攻撃を仕掛けるきららとその攻撃を避け続けるスタークの姿があった。
ポルカ「ありゃきららと…確か、スタークさん、だっけか?何してんだ?」
カンナ「何でも、『自分の力をもっと上手く使いこなせるようにするための特訓』だとさ。きららの力は本人の知らぬところとまだまだ多いから修行ついでに色々と模索してんだと」
ポルカ「ほーん…でも、何でこんな里からちょっと離れたとこで修行してんだ?ライネさんにでも教えてもらえば良いのに」
カンナ「…アイツだって年頃の娘だ。何か言えない事情でもあるんだろ」
ポルカ「…ふーん。ま、それならそれでいいか。んじゃ」
カンナ「?おい、見てかないのか?」
ポルカ「いや~それが…
カンナ「依頼?」
ポルカ「そう。それも二つ…かなり大変な事になりそうだから、材料も上等なものにしないと。それじゃ!」
カンナ「…良いねぇ。若いってのは」
ドゴォッン!
きらら『きゃああっ!?』
スターク『だ~か~ら~…一撃一撃の後の隙がデカイんだよ。ましてや『コール』と併用なんざしたらあっという間に隙着かれてお仕舞いだぞ』
きらら『う、うぐぐ…まだ、まだ!』
~~~~
ランプ「ハアッ!!」
一方で里。
修練場にてランプが、自分が手に入れた力を使いこなせるように特訓している。
目にも止まらぬ高速移動で模造ゴーレムに次々と攻撃を仕掛けるが…
ランプ「ぜぇ、ぜぇ…今度は、魔法を…うっ」
よほど体力の消耗が激しいのか、直ぐに息を切らして膝をついてしまう。そこに…
ライネ「あらあら、頑張ってるわね、ランプちゃん」
ランプ「あっ…ライネさん」
ライネ「特訓も良いけど、休めるときには休まないと体に毒よ?そろそろお昼の時間だし…」
ランプ「で、でも私も強くならないと…!これ以上、きららさん達の足手まといになるなんて」
『いや、そろそろ休め』
ランプ「えっ?」
ランプが武器として使っていた羽ペン…厳密には、その中に宿っているランプの御先祖であるシャンドルがそう言う。
シャンドル『大体お前、足手まといがどうとか言う以前に戦いに向いてるかどうか考えたことあんのか?』
ランプ「なっ…!わ、私だってその気になれば…!それに、こんな力だって手に入ったし」
シャンドル『その結果がほんの少し高速移動しただけで息切れじゃあ世話ねえんだよ。そもそもお前みたいなチビの身体じゃ強くなってもサイズの差で取り押さえられるぞ』
ランプ「んにゃっ!?ち、チビ!?」
シャンドル『何だ?その通りだろ』
ランプ「し、失礼なぁ!!私だってあと少ししたら、ライネさんとかカンナさんみたいに背も高くて胸もこう…ドンッてなるんです!!」
シャンドル『いや無理だろ。可能性ゼロ%だろ。希望はないだろ』
ランプ「あります!あるったらあるんです!!」
ライネ「あらあら…」
~~~~
そして、ここは神殿…の特殊修練部屋。
リリー「…」
アルシーヴ「…リリー。ここで何をしている」
リリー「!アルシーヴ様。いえ…少し観察を頼まれまして」
アルシーヴ「観察?」
リリー「ええ、シグレ様が…」
アルシーヴ「?」
アルシーヴはふとガラス越しの部屋に武器を構えて魔法を…使おうとしているシグレの姿を見る。
アルシーヴ「?何をしているのだ…おい、シグレ」
リリー「あ、アルシーヴ様、今は部屋に入らない方が」
と、その言葉を言い終わる前にアルシーヴは部屋に一歩踏み入る。すると…
足が突然…何か、巨大な物でも乗ったかのように重くなった。
アルシーヴ「!?」
リリー「ああ、だから言ったのに…」
と、リリーが何かの魔法を使いアルシーヴの足を軽くした。そのまま、ゆっくりと後ろに下がると、アルシーヴはリリーに質問を投げ掛けた。
アルシーヴ「これは、一体…」
リリー「シグレ様の特訓ですよ。今この部屋は、重力が通常の5倍になるよう調節されています」
アルシーヴ「!?」
これには流石のアルシーヴも驚きを隠せなかった。通常の5倍の重力…それは、端的に言えば自分を5人背負った状態と同じである。そんな状態で、まず人間がまともに動けるはずもない。
が、当のシグレは武器を構え、それどころか魔法まで使おうとしている。負担は更に大きいハズだ。
リリー「それで、今私はシグレ様の動きのチェックと…あ」
案の定シグレは倒れて床にうつ伏せになった。そして、それをリリーが魔法で救助し部屋の外に連れ出した。
シグレ「んぐぇ…」
リリー「このように、シグレ様が倒れた場合の救助を仰せつかっております」
アルシーヴ「…」
~~~~
シグレ「…はっ!クォクォア…」
アルシーヴ「医務室だ。全くお前も無茶をする…」
シグレ「あっ、アルシーヴ様…っていけねぇ、こんなことしてる場合じゃねぇ!!早く特訓再開しなきゃ(焦燥感)」
アルシーヴ「ダメだ。今しばらく休んでいろ」
シグレ「休んでなんか居られませんよ!もっと力をつけないと…」
アルシーヴ「…何故そこまで強くなろうとする?お前は神殿の中でも十二分に強い部類には入っているぞ」
シグレ「…それじゃあ駄目なんですよ」
アルシーヴ「?」
シグレ「『誰かより強い』とか、『コイツよりはまだマシ』とか、そんなんで満足したらダメなんです。もっともっと、誰にも負けないぐらい…それぐらい強くなくちゃ、何も守れないんだ…失礼します」
バタン
アルシーヴ「…誰にも負けないぐらい強く…か」
~~~~
コノハ「お!おーいシグレお兄ちゃん!」
シグレ「ん?…コノハか。おーおめーどこ行ってたんだよオメーよー」
コノハ「いや~ちょっとね!ところでヤナギ兄ちゃんは?」
シグレ「いや、それがさ…ヤナギもちょっと特訓って、森の奥の修練場に…」
コノハ「え?ヤナギ兄ちゃんも?」
シグレ「ん。本人が言うには、『まだ何か新しい力が眠ってるような気がする』んだって。何やろなぁ…」
コノハ「…ふーん。やっぱ
シグレ「ん?なんか言った?」
コノハ「いや~何でも~」
~~~~
ギドラ「…」
ここは、とある森の、人からは目につかない奥地の更に隠された殺し屋集団
そこの一部屋のソファに座って、リーダーのギドラは今後の計画を練っていた。
ギドラ(…まさか、よりにもよってジョーカーの奴が始末されるとはな。アイツの直接戦闘の実力は俺たちの中ではトップだったんだが…
まあ、これでアイツも少しは浮かばれ…)
「…ギドラさん」
ギドラ「…」
ギドラは突然後ろから掛けられた声に振り向く。そこには、真っ黒なスーツに眼鏡を掛け、分厚い本を一冊持った男が立っていた。
ギドラ「…随分と久しぶりだな。今更何の用だ」
「久しぶり…ですか。まぁ、確かにそうですね…あなたが
ギドラ「何の用だって聞いたんだよ」
「…おっと、これは失礼。…より一層、今後の戦いには油断なく戦うよう忠告に、ね?」
ギドラ「…」
「…せっかく私が連れてきた仲間が一人、欠けてしまいましたから…悲しいことですよ。彼女は逸材だったのに…」
ギドラ「よく言うぜ。ジョーカーが食人衝動の塊になったのはお前の…」
「ギドラ」
突然。スーツの男から凄まじいプレッシャーが放たれる。並みの人間ならば、気絶か失禁してもおかしくはないだろう。
「それ以上。余計なことを口走るな」
ギドラ「…」
「…よろしい。ま、今後はお気を付けて…私達の理想のためにも、そして
ギドラ「ああ。分かったよ…
アルバトラン」
アルバトラン「…」
~~~~
クラウス「…ほう、次の任務はあなたも同行していただけるのですか?」
シグレ「ああ。俺の計画にお前のその…コレクションも協力してもらう。それと…」
「次の『オーダー』で、おまえのそのコレクションがひとつ増えるかも知れないぞ?
…いい獣人が出てくる」
クラウス「…ほう。それは面白い…」
そう言いクラウスは口角を吊り上げる。その目の先には、何十という獣人がガラスの中の溶液に浸されていた…
to be continued…
ヤナギ「さて、次の任務には俺が出ることn…ってファッ!?兄さんもついてくるのかよ(嫌そうな声と顔)」
シグレ「何だその顔と声は…今回は真面目にやりますって!」
ヤナギ「ほんとぉ?(疑心暗鬼)」
ソルト「…」
次回『バス○ーズ・レディーゴー!』
ソルト「何ですかこのタイトルは(呆れ)」
ここで、ジョーカーのという女性の一生を振り返らせていただこう。
ジョーカーは元々、呪術に関する魔法を多く使う家系に産まれた。
しかしその一家は別段他人を呪うなどという恐ろしいことをすることもなく、平々凡々な暮らしをしていた。
していたことと言えば、魔物たちや小さな動物を使って特殊な医療薬を作るための研究ぐらいのものである。
しかしながら、その行為すら世間の目には危険なものに写ったのか、ある時彼女は親や自分の夫、子たちと共に世間から追われてしまう。
しかしそれでも彼女は優しい女性だった。
しかしある時、彼女は突然豹変を遂げる。
彼女の誕生日を祝っていた際、突如として食人鬼に豹変した彼女は自身の家族を食い殺したのである。
そこをギドラに発見され、悪魔の尻尾の一員となった。
その時のことをギドラは『あんなおぞましい光景は出来れば思い出したくもねぇ。…女が自分の旦那の腸クチャクチャ食いながら鼻唄歌ってやがったなんてな』
と、語る。