ウマ娘だって面白いんだからしょうがないよなぁ(同調圧力)
シグレ「どけ!!!俺はお兄さまだぞ!!!」
コノハ「ハルウララに…力を…」
ヤナギ「おい、その先は地獄だゾ」
本編どうぞ
目の前に居るこの獣人が、ソルトの父と母…?
疑問が頭に浮かぶ。が、それについて詳しく考える暇もなく、目の前の獣人達が僕に向かって襲いかかる…いや違う!
シグレ「ソルト!」
ソルト「──────!!」
~~~~
そして、それらを魔道具による中継映像で眺める、広角をつり上げた黒帽子黒スーツの男が1名。
彼の名はクラウス。
殺し屋組織
現在向かわせている獣人達は、約十年ほど前、彼自身がとある村を襲い手に掛けた者達の死骸を、特殊治療魔法により物言わぬ傀儡にしたてあげたものである。
その中には、ソルト…及び、その妹であるシュガーの父母も混ざっていた。
…クラウスが、自身が命に関わるほどの苦痛を受けた相手を蘇らせたのは。
全ては、己の計画のため。
そして…
クラウス(…たとえ死骸となっていたとしても、たとえ物言わぬ傀儡となっているとしても。目の前に居るのは自身の親。
…流石の計算高い七賢者とはいえ、これにはどうしようもないでしょう)
…こういうことである。
クラウスはその計画に絶対の自信があった。
『殺し屋』という仕事の中で見てきた人間の感情を、理性を狡猾に利用した作戦であった。
ドゴンッ!!
「!?」
「!?」
シグレ「…え?」
ソルト「…!」
クラウス『…何?』
その場にいた…否。
その光景を見たものは、おそらくほぼ全てが驚きを隠せぬ行動であった。
だが、その場で誰よりも驚いていたのは…
他ならぬ、両親であったそれらを吹き飛ばした…ソルト本人であった。
が、その驚きもほんのわずかなことで。
ソルト「…シグレ。二人を頼みます」
シグレ「!」
そうシグレに告げると。
ソルトは、僅かに残ったクリエメイトと、ヤナギの臭いをたどって、一目散に駆け出した。
「「…!!」」
そうは問屋が卸すまいと、ソルトの両親…だった獣人の骸は、ソルトを追いかけようとする。が、
「「!!」」
それは、突如として二体に向け放たれた矢に阻まれた。
シグレ「…悪いね。普段から人を頼らないような頑固な娘に、『頼む』なんて言われちゃあ…やるしかないんでね」
「「……………」」
~~~~
そして一方、こちらは召喚士きららの一行。
現在彼女達は、突然現れた獣人達の相手に手間取っていた。
きらら「…っ、この獣人たち、強い…!」
スターク「それもただ数の差でじゃなく、一体一体がかなり強いな…めんどくせぇな」
ランプ「うう、早く
…時は少し遡り。
七賢者ソルトを逃がしてしまった少しあとのこと。
クリエメイトの一人であるトオルは、自身の行いを後悔していた。
トオル『…止められなかった。心では、るんちゃんじゃないって、分かってたハズなのに…!!』
バン『…トオルが悪いんじゃないよ。もし僕がトオルの代わりになってたとしても、多分手が止まっちゃうだろうからさ…』
きらら『トオルさん…バンさん…』
トオル『…でも、次は…』
きらら『え?』
トオル『次は、絶対に逃がさない。今度会ったら、確実に、ヤる…!』
小澤『わぁ恐い』
スターク『最近のガキってのは恐いねぇ…』
ユー子『い、いやいや、皆が皆あんなんとちゃうで!?それに、ヤるって…もうちょっと穏便に…』
バン『…いや、そうだね。トオル、僕も手伝うよ』
トオル『ん』
ナギ『…まあ、今の状況からしたら頼もしいけどさ…』
と、各々でこれからどうするかを語り合っていたその時。
突然、近くの茂みがガサガサと揺れたかと思うと。
トオル『えっ…?』
ランプ『…!?と、トオルさ』
バン『うわっ!?』
ユー子『ひっ!?な、何なんや~!?』
マッチ『なっ!?他の皆まで…!こいつらは…』
スターク『…獣人か?』
突然現れた獣人達にクリエメイト達が連れ去られてしまったのである。
当然、きらら達はすぐさま獣人及び連れ去られたクリエメイト達を追いかけようとしたものの、それはその他の獣人達によって阻まれていた。
そして、今に至る。
きらら「…それにしても、この獣人達は何で私たちの事を襲ってくるの!?」
スターク「前の砂漠でも色々襲ってきたじゃねぇかよ!!またそいつらみたいに操ってる奴がいるんじゃねぇのか!?」
ランプ「だとしたら、その人を探し出して倒すか、またこの前みたいに止める方法を探すしか…!」
きらら「…」
しかし、獣人達の連携のとれた猛攻は、そんなものを探す余裕すら与えてはくれない。
きらら達はそれぞれの特訓により実力で言えば獣人達よりも上だったのかもしれない…
スターク「…チッ…!倒しても次から次に湧いてきやがって…!!」
しかし、それを承知の敵達は消耗戦に持ち込もうと休む暇すら与えないほどに涌き出てくる。
が。
「「「………」」」
「「「………」」」
きらら「…えっ?」
ランプ「と、止まっ…た?」
突如として。まるで電池の切れた玩具が動きを止めるかのごとく、彼らは動きを止める。そして…その群れのうち一体が…現代社会でいうと『モニター』のような物を抱えながら一行の前に現れた。
そのモニターに突然一人の男の顔が浮かび上がった。それは…
~~~~
クラウス「…どうも、この渓谷の森にいる召喚士ご一行、そして七賢者及び三銃士。私は、殺し屋組織
きらら『…!あの港町の時の…!』
クラウス『ええ。あの時は私の分身がお世話になりましたねぇ…とまあ、前置きはこのぐらいにしまして。
…ひとつ私と、ゲームをしましょうか』
シグレ『…ゲーム?』
クラウス『ええ。ルールは簡単。残り日が沈むまでの…ざっと4、5時間ほど…その獣人達から逃げ切り、生き残るゲームを』
スターク『…そんなもんをして、俺らに何の得があるんだ?』
クラウス『勿論報酬は払いますよ。死なずに逃げ切れれば…クリエメイトを全員解放しましょう』
マッチ『………君たちは元を正せば殺し屋だろう?信用できるとでも思うのかい?』
クラウス『信じる信じないは自由ですよ。まあ、仮に信じなかったとしても、その瞬間に獣人達は攻撃を再開しますがね』
きらら『…っ』
クラウス『分かりますか?あなたたちは信じる信じないの問題ではない。…私のゲームに乗るか、乗らないかの二つに一つなのです…ム?』
クラウスが突然、自身の背後に視線を向けたかと思うと、ザザッ、というノイズが走る。
きらら「えっ!?」
ランプ「なっ、何ですかぁ!?」
スターク「おい!来るぞ!」
シグレ「…!」
クラウス「全く、人の大事な話の最中に突然不意討ちとは…ずいぶんと不躾ですねぇ、神殿の神官とは」
ヤナギ「…おあいにく様だが、こちとら殺し屋に…しかも、大事な任務を邪魔するような誘拐犯にかけるような慈悲は持ち合わせてないんでな」
クラウス「…」
ヤナギ「…お前、クラウス…だったよな?二つほど聞きたい。
…クリエメイトはどこだ?」
クラウス「…………」
黙って自身の腕輪に視線を移すクラウス。ヤナギは、そこからとある
ヤナギ「……まさかとは思うが、その腕輪の中に居るとか言うんじゃないだろうな?」
クラウス「…さぁて、どうでしょうかねぇ?…ああ、私もひとつ。
…そのクリエメイトを連れ去らせた獣人はどちらに?」
ヤナギ「まだ夜には早いが寝かしつけてきた。…もっとも、もう起きるかどうかの保証はできないけどな。
ただ、
クラウス「ククク…」
ヤナギ「…それで、二つ目。
今回の『オーダー』を使ったのは…お前か?」
クラウス「…私ではありませんよ。私
ヤナギ「…あくまで重要なことは教えるつもりもないか。まあ、それは仕方がないな…」
クラウス「…だったらどうします?」
ヤナギ「決まってるだろ。…お前に少し、痛い目を見てもらう。
港町のように逃げられると思うなよ」
そして、またしても新たな戦いの火蓋が切られようとしていた。
ヤナギ「クリエメイトはアイツの腕輪の中に閉じ込められている…と考えるべきか」
ソルト「加えてあの男には『オーダー』の疑いもあります。
…が、捕らえるなどと言って加減している場合では無いかもしれませんね」
次回『
クラウス「次回もお楽しみに…」