きららファンタジア 三つ子三銃士の冒険物語   作:山崎五郎

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どうも、烈車戦隊トッキュウジャーを見て久しぶりに涙腺ダムが決壊したクソ投稿者です。

脚本家が天才過ぎるんだよなぁ…俺もあんな才能がほしいデス(届かぬ願い)

シグレ「俺には見える!あと何年も大したものも書かずに終わりが見えないと嘆き続ける作者の姿が!」

作者「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(絶望)」


















我ら人類は、何故他の生物よりも恵まれた環境に生まれるのか。

我ら人類は、何故他の生物よりも知能が優れているのか。

…私は、それを探し求め続けている。

たとえ、他の命を手に掛けようとも、その真実にたどり着くために。


─────数年前、科学者クラウスの独白より


Evolution(進化)

獣人を追いかけてきた先にいたのは、以前港町で見かけたあの黒服の男、クラウス。

 

こいつは自らを悪魔の尻尾(殺し屋集団)の一員だと名乗った。

 

おそらく、兄さんやコノハ、きららが戦った奴等と同等…あるいはそれ以上の実力者と言っても良いだろう。

 

が、まず第一に懸念すべきはそれじゃない。

 

「…!」

 

この獣人達だ。奴等は一体一体がかなりの戦闘力を有している上に、俺がクラウス()に近づけないように壁になって阻んでくる。

 

港町のように逃げられるわけにはいかない。出し惜しみはなしだ。

 

ヤナギ「フゥ…」

 

 

 

瞬間、無数の風の刃と伸びた刀が獣人達をとらえ、残らず斬り倒した。

 

俺の能力の風の刃(昼顔)伸びる刀(夕顔)の同時使用だ。

なにも港町の任務から戻ってからずっとなにもせずに過ごしていたわけではないのだ。

 

以前は一つ一つに力を込めてしか発動できなかったそれぞれの能力を、二つまでなら同時に使用できるようにまでなった。

 

…能力のバランスの関係上、『夜顔』は使えないが。

 

まあそもそもあの能力は使えば自分の体にも負荷が来る上、『周りが夜であること』『魔力消費が多い』など条件も多い。

ほぼ一撃必殺のような夜顔は今回の戦いでは使い物にならないだろうな。

 

 

 

…話を戻そう。

 

 

獣人を一掃した後、クラウスにあれこれ攻撃を仕掛けてはみたが、なかなかどうして厄介だ。

 

クラウス(コイツ)魔法に関しては恐らく俺や神殿の連中よりも(・・・・・・・・・・)厄介だ。

 

単純に俺と相性の悪い炎魔法や、同じ風魔法による相殺、

加えて範囲の広い水魔法による移動や攻撃の妨害、土魔法による地形変化の不意打ち。

 

陽魔法や月魔法の光での範囲攻撃なども行ってきた。

 

…いや待て。当たり前のように語っているが、よくよく考えればおかしい話だ。

 

エトワリアでは、通常人が使える魔法の属性は(シグレ兄さんやアルシーヴ様、ハッカを覗けば)一つだけのはずだ。

 

現に俺の魔法は風の魔法による空気操作や形態変化、コノハもまた月属性の応用で影を操る魔法などを使えている。

試しに違う属性の魔法を使ってみようとしたことはあったが、大した威力にはならなかった。

 

…にも関わらず。目の前の男は、全ての属性の魔法をほぼ100%使いこなしている。

どういうことだ?

 

 

 

 

 

 

~~~~

 

 

 

 

 

 

…ここで。ヤナギの『何故クラウスはここまで自由に魔法を使えるのか』を解明するべく、(クラウス)の過去について語らせていただこう。

 

 

クラウスは元々、世界貴族お抱えの医者の家の生まれだった。

その中でも彼の医療スキルは歴代の当主でもトップクラスで、たった十代で大きな手術を成功させ命を救ったこともあり、周囲からは大きな期待をされていた。

 

…が、そんな周囲の思いとは裏腹に、彼自身は物心ついた時からずっと、ある悩み(・・・・)に悩まされ続けていた。

 

 

 

 

 

命の価値

 

 

 

それらは、果たして存在して良いものなのかと。

 

 

そのきっかけはほんの些細なことであった。

 

ある日、珍しく気分が良い貴族当主とその息子たちとの小規模な旅行の共に着くことをクラウス達の一家は許された。

 

その旅行の際、偶然傷つき、今にも息絶えそうな子馬をクラウスは見つけた。

幼いクラウスは、その子馬を魔法で治した。が、それを知った貴族は酷く怒った。

 

『素晴らしい魔法をそんなどこの野生馬かも知れぬような生物に使うな、そんな馬に治す価値など無い』と、言われた。

 

…その日から彼は、運び込まれる患者を治す傍ら、世間から隠れて生物の生命についての研究を行うようになった。

 

 

…しかし、この時周囲は、いや、恐らく本人さえも知らなかっただろう。

 

この研究が…彼を変えてしまうことに。

 

 

 

~~~~

 

 

 

ある日、成人したクラウスの元に、貴族から魔物の死体が担ぎ込まれた。

 

曰く、『少し遊んで(・・・・・)いたら動かなくなった。煮るなり焼くなり好きにしろ』とのことだ。

 

クラウス『…私の研究は死体解剖では無いのですが…まあ、使いようによれば更に研究が進みますかねぇ…』

 

彼はぼやきながらも、その死体を研究材料として解剖することにした。

…そして、その時に気づいた。

 

 

(…この魔物、死んでいるというのに、魔力の反応はある(・・・・・・・・)…本当に微かだが。これは良い発見だな…)

 

 

 

 

 

 

 

(もしこの魔力を、私の身体に注入したらどうなるのだろうか…)

 

 

 

 

(?何だ?何故私はそんな事を…?下らない。そんな保証もないようなことを考える暇があるなら続きを…)

 

ふと、彼は手元に、注射器を見つけた。

 

彼は、おもむろに、その注射器を魔物に刺し、魔力の反応の残る血を採ると…

 

『…!』

 

それを、自分の身体に注射した(・・・・・・・・・・)

 

『ぐっ…が、あ、あああ…!!!がああああああああああああああああ!!!』

 

それから三日三晩、彼は想像もつかないような激しい痛みと苦しみにうなされ続けた。

 

…そして、その苦痛が終わりを迎え、目が覚めると。

 

 

彼は、炎の魔力を手に入れていた。

 

生まれつき、自らの家系の治療魔法しか使えぬはずの彼が、自由自在に炎を操れるようになっていたのである。

 

 

 

…その事実にクラウスは。

 

驚き、そして喜び、感動し震えた。

 

(素晴らしい…素晴らしい素晴らしい素晴らしいッ!!!

私は、進化(・・)した…!

私が使えないはずのものを、自らの力で使えるようにした!!)

 

…この結論は、厳密に言えば『違う』と言える。しかし、彼は新たな発見をした喜びに、そんな事には構っていなかった。

 

 

それからというもの、彼は主人に担ぎ込まれる魔物の死体を『研究』と称して回収しては、その血液(魔力)を取り込むという実験を何度も行った。

 

そして。気づけば彼は、生物の改造は『当たり前』のことになっており、ありとあらゆる属性の魔法を使いこなせるようになっていた。

 

 

 

 

…しかし、その時また彼に違う『欲』が産まれた。

 

それは『魔力総量の底上げ』である。

 

(…様々な魔物から力を取り込み、そしてその力で新たな魔法を開発し、様々な生物にも実験を行い進化させてきた…だが。

問題は私自身の総量だ。いくら魔法を多彩に使えるようになろうと、魔物から力と魔力を取り込み、僅かながら総量は上がっているが…それでは効率が悪すぎる。もっと、何か大きな力を一気に…)

 

しかし、そうそうそんな生物が見つかるハズもない。

 

…はずだった。

 

(…いや、居るじゃあないか…先祖代々から、強大な力を持っているくせに、それをより良く使おうとしない愚か者が…)

 

 

 

 

~~~~

 

 

 

 

「…人類および様々な生物の進化研究により、お前もここまで名を挙げたか。誉めて使わすぞ、クラウス」

 

「はっ…有り難く」

 

「しかし…まだそんなに研究がしたいのか?より一層大きな生物を求めるなど…」

 

「…お言葉ですが御主人。私がしたいのは、ただの『研究』ではありません」

 

「?それはどういう…」

 

「…私がしたいのは…進化です。私自身が、より一層の進化を求めているのです。研究はあくまでそのための『手段』に過ぎません。そして…もうあなた様に研究材料を捕っていただく必要もございません」

 

「何?それはまたどういう…」

 

「研究材料は…もう見つけました。

 

先祖代々から、強大な力を持ちうるくせに、そのありがたみも知らず、大したことも為そうとしない愚か者の貴族…そう」

 

「え?」

 

「私の研究材料は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御主人あなたですよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その晩。クラウスは『世界貴族及び主人殺し』の悪名により手配され、世間から姿を消した。

 

その後、彼はとある勧誘者により悪魔の尻尾(イーヴィルテイル)の一員となり、更なる進化を求め生物の研究を行い、改造魔道器『インジェクター』などを完成させた。

 

 

~~~~

 

 

そして現在。

 

彼はまた目の前の(実験材料)をどうねじ伏せようかと、思考を巡らせていた。

 

相手は自身と違い風の魔力のみしか使うことはできないが、その分多彩な魔法で自らに対応し続けている。

 

(やはり…素晴らしい。もしこの魔力を手にいれることが出来たなら、私はどれ程進化できるのだろうか…

 

が、物理的な能力ではどうしても私が押し負けてしまう。力では彼の方が上手…)

 

 

そう。魔法を得意とするクラウスにとって、身体能力が高く魔法も柔軟に使いこなすヤナギはある意味天敵だった。

 

数年前、獣人達を相手取ったときの記憶が甦る。

 

…この腹に受けた傷の痛みと屈辱は、決して忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ふぅ。仕方がない…こうなれば、これ(インジェクター)の出番です)

 

ヤナギ(!?また何かを変化させるつもりか!?)

 

 

 

 

…クラウスは、それを自分自身に装着。

 

そして…注射器をセットし、内容液を押し込んだ。

 

『Evolution』

 

クラウス「…さぁ、進化の時間です」

 

 

 

その瞬間、クラウスを中心として爆炎が起こる。

ヤナギはとっさに防御したが、少しばかり後退りした。

 

 

ヤナギ「ぬっ、ぐ…!?」

 

 

やがて、爆炎が収まり、クラウスが姿を表した。

 

 

 

 

…その姿は、先程の真っ黒に統一された物とは真逆の、白を貴重とした人間のような姿をした何かだった。

 

 

 

to be continued…




クラウスの進化の姿は『仮面ライダーW』のウェザー・ドーパントが元ネタ…というかほぼそのまんまです。

Wも名作だから見てね








クラウス「私は更なる進化を遂げる…その為にも、あなた達にはここで倒れていただきますよ!」

ソルト「倒れるのは貴方の方です。私とシュガーの苦しみ…何倍にもして返しましょう」

ヤナギ「もう少しだ…もう少しで、何かが…!」

次回『疾風迅雷』

次回もお楽しみに
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