きららファンタジア 三つ子三銃士の冒険物語   作:山崎五郎

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WRYYYYYYYYYYYYYYY────────ッ!

この山崎五郎ァアアアアアアアアアア!!!閃きと天恵とやる気さえあれば!!いついかなるときも絶不調から脱却し絶好調となるのだァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

久しぶりに本編を投稿できて!スカッとするぜエエ────────ッ!!!!

どうぞ


『想定外』とは身構えている時ほど来ないもの

とある渓谷の村から少し離れた森林。

 

その中で熾烈な争いが繰り広げられている。

 

方や世界の平穏を守らんとし、風の力を使い戦う賢者と銃士。

 

そして方や世界の運命を弄ばんと暗躍してきた魔導師。

 

ソルト「…ふっ!」

 

ドゴンッ!!

 

クラウス「クッ…!(一撃一撃が即死級とまではいかぬものの…確実に大きくダメージを負わされる威力…そして!)"火炎旋風"!」

 

魔導師クラウスは炎魔法+風魔法で激しい爆炎をソルトに向け放つ。が。

 

ヤナギ「…"昼顔"」

 

三銃士が一、ヤナギの空気操作の魔法により炎は消え、風も相殺される。そしてその隙を見逃さすソルトが攻撃を仕掛ける。

どちらが優勢かは火を見るより明らかと言えるだろう。

 

クラウス(…先程まで私の攻撃を受けるだけで精一杯だったヤナギが、これほどまでに冷静に動いている…攻撃に専念できるソルト(味方)か来たことで、防御に専念できるようになったからか…!

どちらか片方ならば恐らく簡単にねじ伏せられるほどには私は力がある…が。これほどまでにハッキリと役割を割りきっている相手に苦戦を強いられているのが現実…!

 

このままでは!)

「"メガフレイム"!」

 

ソルトに向け巨大な火炎球が放たれる。しかし炎とソルトの間に割って入った風を纏った一太刀がその炎を切り裂いた。

 

クラウス「チッ…!」

 

ソルト「フッ!!」

 

またしても攻撃を妨害されたクラウスの隙を見逃すことなく、接近しソルトは攻撃を仕掛ける。

 

クラウス(やはり一度隙を与えればこちらが防戦一方となる…が、逆にそれはこちらにとってのチャンスにもなりうる!)

 

ソルト「…!」

 

クラウス(今だ!"地裂穿・小撃"!)

 

ソルト「!?」

 

クラウス(小さな土魔法とは言え体制を崩すには十二分!この崩れた姿勢なら回避はおろかまともに防ぐこともできないでしょう!)

 

そう考えたクラウスは再び巨大な火炎球を生成しソルトに向け放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤナギ「…」

 

クラウス「なっ!?」

(バカな…あの一瞬でここまで来て防御したのか!?何という…が、慌てることはない、次の攻撃を)

 

ガンッ!ギィンッ!

 

クラウス「!?(こ、攻撃に転じてきた!?しまった、防御に専念したものと油断したか!…だが、この程度の威力なら)」

 

ヤナギ「行け」

 

ソルト「…了解です」

 

クラウス「!?し、しまっ」

 

ソルト『"ソルティードッグ"!!!!』

 

 

 

ドゴンッ!!!!!!!

 

 

 

クラウス「ガ…ハァッ…!!」

 

ソルト「…よし」

 

ヤナギ「これなら…勝てる…」

 

 

クラウス「こ、このまま…では…私が…殺られ…る…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なーんちゃって♪)

 

 

 

 

~~~~

 

 

ソルト「…ヤナギ、私はこのまま攻撃に専念します、引き続きサポートをお願いします」

 

ヤナギ「了解だ。…足元には気を付けろよ」

 

ソルト「言われなくてもッ!!」

 

連携作戦。最初は私一人でも十分戦うつもりでいましたが…考えがまだ、甘かったようですね。

 

ヤツ(クラウス)は強い。私よりも遥かに。…悔しいですが、私一人では太刀打ちしきれず今頃討ち果たされていた事でしょう。

 

ですが、今なら…この連携なら、勝てると。

 

そう、言い切れる自信がある!

 

 

 

 

 

 

クラウス「…」

 

パチン、と。クラウスが指をならす姿が見えた。

 

その直後。

 

私にまるで、電撃が走った(・・・・・・)かのような衝撃が…

 

ソルト「…ごほっ!?」

 

違う、『かのような』、ではない!

本当に、今私は何かされた!

 

 

ヤナギ「!ソルト!」

 

ソルト「!」

 

その一瞬。ほんのわずかな油断を突かれた。

 

気がついた時には、自分の身体が宙を舞い、何かに焼かれたような感覚が残った。

 

ソルト「ぐ…あ…!」

 

ヤナギ「ッ!!"昼顔"!!」

 

地面に叩きつけられる直前、下から吹き上げるような風により勢いを和らげられ、どうにか無事に着地することが出来た。

…もっともダメージは負ってしまいましたが。

 

ソルト「…助かりました、ヤナギ。…しかし、今のは一体」

 

ヤナギ「分からん。…ソルト、自分が何をされたか説明してもらえるか?」

 

ソルト「…私がヤツに攻撃を仕掛けた直後…クラウスが指をならしたんです。そしたらまるで電流が走ったような…」

 

ヤナギ「電流?」

 

ソルト「ええ。感覚としては…静電気が少し、いえ…かなり強くなったような」

 

ヤナギ「…エトワリアに雷を使う魔法ってあったか?」

 

ソルト「…無くはない、としか。少なくとも、強力な物は見覚えはありません」

 

クラウス「その通り…ここまで強力な電撃を操ることが出来るのは、恐らく今このエトワリア上においても私一人でしょう」

 

「「!!」」

 

今の今までなにもしてこなかったクラウスが、そう言い放った。

…思えば、先程からいくらでも攻撃の隙はあったハズ…随分と無礼(なめ)られているようですね。

それにしても…

 

ヤナギ「電撃の魔法なんてエトワリアでも『伝記』や『夢物語』に現れる魔物しか使うのを見たことしかないぞ。そんな魔法をお前が使えるってのか?」

 

クラウス「事実使って見せたでしょう?…まあ、厳密に言えば単純な『雷魔法』かと言われれば違ってきますがね」

 

ヤナギ「?」

 

クラウス「言わばこの魔法は…ヤナギ、あなたが先程からやっている『空気操作』の応用なんですよ。なので、風魔法の発展系ということになりますかね?」

 

ソルト「…つまりどういうことですか?」

 

クラウス「空気中に存在するほんのわずかな魔力…そして電気の元となる原子力の中の電子。

それらを非常に精密な風魔法による空気操作で集合及び摩擦させ、あのような電撃を発生させることが出来るんです。

…さすがの私も、ここまでこの魔法を使えるようになるには苦労しましたよ…」

 

ソルト「随分とタネをペラペラと明かしてくれますね…何のつもりですか?」

 

クラウス「クククク…解りませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

…この魔法は、仕組みを理解できても対応なんてしようがない…そんなあなた方のこれからを思うと…とっても惨めに思えましてね

 

ソルト「…ッ!!!」ギリッ

 

ヤナギ「ソルト、耳を貸すな…」

 

ソルト「フッ!!」

 

ヤナギ「!!おい、ソルト落ち着け!!」

 

ソルト(例え強力な魔法とはいえ所詮風魔法の応用…なら、空気の流れを乱した上で、私自身の速度を底上げして攻撃すれば対応しきれないでしょう!!)

 

クラウス「…」パチン

 

 

バリィッ!!!

 

ソルト「!?(なっ…!?)」

 

クラウス「…おや、言いませんでしたか?電子は空気中にほぼ無数と言えるほど存在するので、風で掻き乱した程度では無くならないんですよ」

 

ヤナギ「…"夕顔"」

 

クラウス「ムッ…と、危ない危ない」

 

ソルト(!避けた…あの魔法は、連続で発動できないのか?なら…!)

 

そう考えたソルトはまたしても攻撃を仕掛ける。が

 

クラウス「…」スッ

 

ソルト「!(流石に時間を与えすぎましたか…なら!)」

 

ソルトは自身の身体を魔力の膜で多い、防御の構えをとる。

 

ソルト(魔法には魔法による防御…基本中の基本ですが、今この時にはこれが最善!)

 

 

 

バリィッ!!!

 

 

ソルト「!?ま、また…!?」

 

クラウス「おっと?これも言ってませんでしたかね?電撃による攻撃は防御を度外視した上、あなた方の本体に直接ダメージを刻めるんですよ」

 

ヤナギ「"昼顔"!!」

 

ソルト「ッ!?」グイッ

 

怒りに我を忘れ特効を続けるソルトを無理矢理風魔法の空気操作で引き戻す。

 

ヤナギ「頭を冷やせ!このままだとヤツの思う壺だぞ!」

 

ソルト「グヴゥ…フゥーッ」

 

ヤナギ「…おいおい、野生の本能が目覚めでもしたのか?」

(とはいえ本当に不味いぞ…俺の攻撃はそうそう通じなかったし、決定打があるのはソルトなのに…こうなったら俺がどうにか"夜顔"で…)

 

バチッ!

 

ヤナギ「っ痛ッ…!」

 

クラウス「余所見…厳禁…ですよ?」

 

ヤナギ「この野郎…!」ズオッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如。

周囲が暗くなった。

 

またクラウスが何かの魔法を使ったのか?

 

クラウス「…!?これは…!あの…!」

 

ヤナギ「…?」

 

頭上を見上げる。

そこには木々に隠れて僅かしか見えないが星空(・・)が…!?

 

ヤナギ(夜に…なっている!?)

 

クラウス「バ、バカな…!?」

 

ヤナギ(何でだ…一体どういうことだ…嫌!この際そんな事はどうでもいい!なんにせよこれで"夜顔"を使える…こいつを仕留めてやるッ!)

『"夜顔"ッ!!』

 

ズオオオオッ

 

クラウス「しまっ…」

 

ガッ

 

ヤナギ「よしッ!掴んだ…!

このままお前の生命力(クリエ)を奪い尽くして搾りカスにしてやるゼッ!!

 

クラウス「ぐ、う、おおおおおおおおおアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

ヤナギ(いいぞ…!この攻撃なら通じる!このまま)

 

グラッ

 

ヤナギ(!?!何だ、視界が歪んで)

 

クラウス「ヌヴウウウアアッ!!」

 

ヤナギ(!!抜け、出された…!ほんの少しヤツの魔力を奪うことしか出来なかったか!)

 

クラウス「ハァ、ハァ、フゥーッ危ない危ない…もうちょいとばかし脱出が遅れていたら今頃どうなったか…魔力を少し奪われたようですが…まぁクリエにまでは手が届いていなくて一安心といったところですかねぇ…?」

 

ヤナギ(クソッ…やっぱり"夜顔"は自分への負担もデカ過ぎる!!さっきから魔法も大分多用してた…ヤツを仕留めるまでの持続は出来なかった!不味い…何か無いのか!?ヤツを仕留めうる何かが…

 

 

 

 

 

 

 

 

…?これは)

 

クラウス「フッフフフフフフ…せめてもの情けです…苦しむことがないように、炎魔法を纏ったこの手刀で!

葬ってあげましょう…!」

 

ヤナギ(…クソッ!一か八かだ!!)

 

クラウス「死ねいッ!ヤナギ!!

 

ヤナギ「"夜顔"ッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

バヂイッ!!!

 

クラウス「ぐがっ!?な、何だ、今の、は…!?」

 

ソルト「…ヤナギさん、その、電撃(・・)は…」

 

ヤナギ「…」

 

クラウス「ぐっ…ば、バカな…何故、お前が私の力を…!!ハッ!!?ま、まさかッ!!!お前の"夜顔の能力の正体"は!!」

 

「『私のこれまでの実験と同じ事ッ!』ただ単純に相手の生命力を奪うだけでなく、その奪った相手の力を己のもののように行使できる力だとでもいうのかッ!!!」

 

ヤナギ「…ああ。どうやら…そうらしい(・・・・・)な…自分でも確信はないが…そういうこと(・・・・・・)らしい…」

 

クラウス「…!!!」

 

ソルト「…」

 

ヤナギ「なぁ…クラウス…さっき俺を…葬るとか言ったよな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この状況で…葬られるのは…どっちだと思う?」




次回『決着ゥゥ─────ッ』
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