サービス終了を聞いたときは衝撃でしたが、どんなものでもいつかは終わりが来るものなので、受け入れて行きます。
何年かかるかは分かりませんが、この第一部も第二部も、その先の展開も何としても完結させたいと思いますので変わらず応援していただけましたら幸いです。
「この街は訳あり連中や流れ者の血と命で得た金で作られた繁栄で成り立った…どうしようもないクソッタレな街なのさ」
とても信じられなかった。
多分そう思っているのは、私だけじゃなくて。
ランプも、マッチも…
シグレも、ヤナギとコノハも、表面は取り繕っているけれど、驚きを隠せていない。
シグレはあからさまに言葉に詰まっているし、ヤナギは腕組した手を強く握っている。
コノハも小さく「マジか…」と呟いている。
だって、人を戦わせて、それを見ることを楽しんでいるなんて、そんな。
私が経験してきた『戦い』は、そんな面白いと思えるものじゃないから。
七賢者達とも、魔物とも、それよりもっと怖い人とも戦ったけれど、どれもそんなふうに思うことなんて…
シグレ「…それでさ、ツヅリさん」
シグレが口を開いた。
シグレ「アンタはどうしてそれを僕達に打ち明けたんだ?このまま有耶無耶にすることだってできたんじゃないのか」
ツヅリ「…」
スターク「…なぁ、旦那よう
あんた、裁いてほしかったのか?」
ランプ「…裁いて、ほしい?」
スターク「ついでにもう一つ聞いとく。アンタが言ったこの街の『真実の姿』ってやつはこの街のどのくらいの連中が知ってるんだ?」
ツヅリ「…俺のガキの更にガキまで知ってる、で、察してもらうわけにゃあいかねぇか?」
きらら「…!」
コノハ「この街の大人も子供もご老人も、みーんな知ってて知らぬ振り、ってことネ…」
ヤナギ「…しかし、そんなに多くの人が隠し通してることを突然どうしたんだ?
裁いてほしい…って。街ぐるみでずっと隠し通してきたんだろ?」
ツヅリ「…勿論最初の頃は隠し通し続けるつもりだったさ。神殿の連中だってこの事実を知ってるやつが少なからず居た
それでもふと我に返るんだよ
自分が幸せになってく度に…守らなきゃいけないもんが増えてく度に、自分がしてきたことを、自分が守りたいやつにもさせるのは正しいことなのかって」
ウルシ「…ジィちゃん!あたしは別にそんなの」
ツヅリ「…お前らがどうこうとかいう問題じゃねぇんだ。
…結局は俺の我儘なんだよ、コレは
自分のガキに、孫に、これから産まれてくる奴らにこんなもん背負わせるのは耐えられねぇ
ただ、ただそれだけの話さ…笑えるだろう。散々人に殺し合いをさせて命を失わせて街を盛り上げといた男が、今は自分の大切なものを失うことにこんなに怯えてんだからな」
『………』
きらら「…でも、それは」
シグレ「きらら、今は待って。
…ツヅリさん。アンタの気持ちはよく分かった。でも…
一神官として、その気持ちは汲み取られることはほぼない、と言っておくよ」
ランプ「そ…そんな」
シグレ「アンタは反省も後悔も、怯えもしてる。少なくともアンタはまだ人間だ。でも、それなら尚の事裁かれなきゃいけない。
…心無い人間が、アンタに罪を被せて同じ過ちを繰り返すことのないように」
ツヅリ「…まぁ、当然といえば当然だな。
…だがよぉ、せめて少しばかり罪を軽くはしちゃくれねぇか?
俺でよけりゃあどんな罰でも受ける。だからよ…」
シグレ「…と、まぁさっきのはあくまで一神官のシグレとしての意見だ。
ここからは僕個人の意志…言いふらしたりはナシでよろしく」
『!?』
シグレ「さっきも言った通りアンタはまだ人間だ。更生の余地がある、ね。
そんな人に酷い仕打ちをすれば、その人の意志はどうあれ神殿に反感を覚えるやつも沢山出てくるし、遺恨だって残しかねない。そんな事はできれば避けたい。
それに、この街の文化はとても貴重なものだ、失うことは惜しい…
この街とアンタ達を助けることに、力を惜しまないつもりだ」
ヤナギ「…そんなことだろうと思ったよ」
コノハ「念のため聞いとくケドさ、それがどんっっっだけ大変なことかわかってらっしゃる?
…アルシーヴへの事情説明と了承、その他諸々…うへ、考えただけでうんざりしてきた」
シグレ「悪いねぇ二人とも。ま、街にも監視の目を付ける必要もありそうだし…とにかく、できるだけ罪が軽くなるよう取り計らうよ」
ツヅリ「…すまねぇ、すまねぇなぁ、本当に…」
ウルシ「ジィちゃん…」
ジジッ『困るなぁ、そんなことをされては』
『!?』
シグレ「…お前は」
ツヅリ「ミツネ…」
ミツネ『そうですツヅリ殿。貴方に拾われ、この街で闘技者の頂点に立ち、そして愚かな貴族共によって裏の世界からすら追われる身となったミツネです…私のお仲間たちが
きらら「…ッ」
シグレ「…噂じゃあ『貴族から金を騙し取った』聞いてたけど、それよりもっと恐ろしいことやってたみたいだな…何の用だ」
ミツネ『フフッ…そんな貴族の広めたホラ話が事実として広まっているとは、本当に…反吐が出る。
何の用か?そんなものは一つでしょう。
…私は殺し屋。貴方達を始末する』
シグレ「…」
ミツネ『そう身構えず。殺し屋とはいえ、今皆様はこの街の客人…いきなり攻め立てるような無粋な真似は致しません。
…この街の中心にある大屋敷…そこに今私は居ます。そちらまでいらっしゃいませ』
コノハ「あのさ。それで『ハイわかりました』って素直に行くと思う?
行くにしたってもっと危なっかしいもん送り付けたりもするかもよ?」
ミツネ『…フフフフッ、いいえ。貴方達は来る。
いや、来ざるを得ない。』
ミツネがパチン、と手を叩く。
そして画面の中心から少しズレると、後ろの幕をクロモンたちが開いていく。
なる「…えっ」
ハナ「えーっ!?」
ヤヤ「…そういうことね…」
タミ「ウソ…」
マチ「…嫌な予感…当たっちゃったわね」
ラン『むにゃあ…ヤヤ先輩…えへへ』
わ子『んぅ…』
ランプ「ラン様、わ子様…」
マッチ「しかもクリエケージに…人質か」
ミツネ『貴方達が来ないのは勝手だ。だが…そうなった場合、どうなるか?
それに、そちらのクリエメイトの皆様が帰るにはこれを壊す必要があることもこちらは把握済み…
さて、これで私の言葉の意味が理解頂けたかと』
シグレ「…チッ」
きらら「…」
ミツネ『フフッ、怖い顔だ…せっかくの美男美女が台無しですよ』
コノハ「どの口が言ってんだか…」
ミツネ『おっと…これは失礼。
まあ、あなた方に取れる選択肢はどのみち一つ。屋敷でお待ちしておりますよ』
プツンッ
「「くー!!」」
映像通信が切られたのを確認したクロモン達は、その葉をトテトテと歩いて暗闇の中に消えていった。
なる「…ど、どうしよう、これ」
ヤヤ「どうしようって…決まってるでしょ!?ランとわ子を助けに行かないと!」
ハナ「そうデス!私達が帰るための…その、クリエケージ?もあるんデスから、簡単じゃないですか!」
きらら「…」
ランプ「…」
なる「…あ、あれ?きららさん、ランプちゃん…?」
タミ「…3人とも、気持ちは分かるけど…普通に行くのは危ないよ」
ハナ「え!?」
マチ「向こうはわざわざ人質と帰る手段を見せつけたのよ?おまけに自分が今いるところに『来い』だなんて…どう考えても罠だわ」
ヤヤ「で、でも!それ以外に方法なんてないでしょ!?ラン達のことほったらかしにしろっての!?」
コノハ「落ち着きなさいなってお嬢さん達。確かにマチちゃんの言うことは正しいけどさ…ヤヤちゃんの言う通りほっとけないのも事実だよね」
タミ「でも…」
コノハ「だ・か・ら。バレないように潜入しましょう!!」
クリエメイト一同『え?』
コノハ「というわけでこちらを…」
・・・・・・・・
暗い闇夜に紛れる黒。
盗み装束にはもってこい。
どこかの世界の怪盗が如く…
コノハ「と、言うわけでコノハちゃんが用意してた特性怪盗衣装なんだケド…とうですかね皆様?」
ハナ「すっっっっごく気に入りました!これ全部コノハさんが作ったんデスか!?」
コノハ「まーそうね。まさかこういう感じで皆にも着てもらうことになるとは思ってなかったけどさ」
なる「ふおお…かっこいい…」
ヤヤ「確かに、なるは気に入りそうよねこういうの…」
ランプ「はうう…皆様のクールな衣装…素晴らしいです!!」
スターク「…ほお、たまにはこういうのも悪くねぇな」
シグレ「おー。皆似合ってるね」
コノハ「そーいうお兄ちゃんも様になってるじゃないの。これでCV:福○潤なら完璧ジョーカーなんだけどねぇ」
シグレ「いや別に心の怪盗になりたいわけじゃないから…つーかコノハ、お前のその衣装何?そんなやつ居なかったよね」
コノハ「ジョーカー(女性版)の妄想の産物でさァ」
ヤナギ「まぁ実際それっぽいな…変に他のキャラに合わせるよりはそれがあってるだろ。俺と違って」
コノハ「でもヤナギ兄ちゃんも割と似合ってるよ?黒クロウの衣装」
ヤナギ「いや嬉しくねーよ!せめてフォックスじゃないのかそこは!」
シグレ「でもお前の新しいあの武器?クロウのあのギザギザ剣みたいだったしハマってるよウン
ちょっとロキ出してみな デスパレートしてみな レーヴァテインしてみな」
ヤナギ「いい加減にしろよぉ屋根ゴミ!!」
きらら「あ、あの…」
コノハ「お、きららちゃんも着替えた〜?ホレ見してみな」
きらら「ま、待ってコノハ、こ、これ…本当にコレじゃなきゃダメ?」
コノハ「ダメでーす。ほら出てきなさい!」
きらら「あっ!」
ランプ「き、きららさん…」
マッチ「それは…」
ヤナギ「…」(頭を抱える)
なる「ふ、ふぇ!?」
ハナ「ひゃー…」
ヤヤ「うわぁ…」
タミ「わあ…」
マチ「…」
きららの衣装を見た者はこのような反応を示した…
無理もない。
上は他の面々と同じく(強いて言うならば袖や肩がフリル状になっている)黒いジャケット、脚は黒いサイハイブーツとなっているが、目を引くのは下半身の衣装だった。
彼女がいつも身に纏っているスカートではなく、身体に密着するレオタードとなっており、彼女の立派な太腿が(黒い衣装も相まって)いつも以上に目立っていた。
きらら「うう…」
コノハ「うーん似合ってる似合ってる!やっぱり私の見立ては間違ってなかった!!きららちゃんの魅力が前面に押し出されてるよ!!」
きらら「恥ずかしいよ…前とか結構開いてるし、後ろもコートで隠れてるけどこっちも…」
コノハ「でもさ〜お兄ちゃんは大喜びだと思うよ?ね、シグレお兄ちゃ…ん?」
シグレ「」
ヤナギ「…兄さん?」
ランプ「…あの、シグレ?」
マッチ「…気絶してるね、立ったまま」
〜〜〜〜
シグレ「…はっ!」
コノハ「あ、気がついた」
ヤナギ「ったく、きららの格好見て気絶とか…どんだけ免疫無いんだよ」
シグレ「ご、ゴメン…おし、じゃあ行きますか!」
「待て!」
『?』
ウルシ「あたしも連れてけ!」
なる「えっ…ウルシちゃん?」
ウルシ「ジィちゃんの話聞いて…それでアンタらに助けられて、それで何もしねぇで待つなんて、とてもできねぇんだ!頼むよ!腕っぷしなら問題ねえからよ!」
シグレ「…」
きらら「ウルシさん、でも…」
シグレ「分かった、連れて行こう」
コノハ「いいの?一応一般人だよこの娘」
シグレ「このまま何も出来ないよりも着いてきてもらった方が彼女の気も晴れるだろうし…さっき戦ったぶんじゃ親玉までとは行かなくても雑魚魔物なら軽く倒せそうなぐらいには強かったし」
ヤナギ「…念のため聞いておくが、ここから先は『命のやり取り』だぞ。自分の身は自分で守れよ」
ウルシ「応!勿論だ!!」
シグレ「よし、んじゃ行こうか!!SHOW TI「ちょっと待って兄ちゃん」…何コノハ、僕今カッコよく決めようとしてたんだけど」
コノハ「…鼻血、拭きなよ」
シグレ「…ハイ」ダバダバ
気がついてきららの衣装を見たときに出てたみたいです…
ウルシ:日原あゆみ
ツヅリ:大塚明夫
次回『孤高ナル拳王/共に在った者達』
お楽しみに