きららファンタジア 三つ子三銃士の冒険物語   作:山崎五郎

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きららファンタジア本家が遂にサービス終了致しました。

自分は途中から始めた身でしたが、最後まで楽しませていただきました。
本当にありがとうございました。

二次創作、完結させられるよう頑張りたいと思います。

本編どうぞ。


FIGHT SONG

華の街。

 

その真ん中にそびえ立つ、大きな屋敷。

 

そこで今、大きな戦いが繰り広げられようとしている。

 

数多の命が犇めき、失われるこの戦い。

 

しかし大多数の者々からすれば、これも歴史のほんの一幕に過ぎない。

果たして、そんな戦いの行く末は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグレ「…とうとう付近まで来たね」

 

きらら「遠目から見ても凄く大きいって分かってたけど…近づくと改めて大きいって分かる…」

 

コノハ「もう屋敷じゃないよねコレ。要塞だよ要塞」

 

ヤナギ「きららの力やこっちの探知機があるとはいえ…骨が折れそうだ」

 

スターク「…いっそ一気に屋敷を攻撃して一直線に行くか?」

 

ランプ「街の人からの反感待ったなしですよそれ…」

 

 

それからあーだこーだと意見をある程度出し合ったが、結局ハナちゃんの『こーゆー時は二手に分かれて突入デス!』という意見を呑み、三銃士(僕達)&ウルシが正面から突入してもう派手派手に暴れまわり、その間にきらら達が潜入してクリエケージを探す、という事になった。

 

シグレ「ま、分かりやすくてむしろ良いかな…とは言え、相手が相手だし、僕たちもある程度暴れたら後を追わないとね」

 

ヤナギ「だな。そういうわけだきらら、途中どこかで落ち合おう」

 

きらら『うん。でも、皆気をつけてね…』

 

コノハ「おし…突入ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグレ「…へっ!?」

 

きらら「え?」

 

どんがらがっしゃーん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

シグレ「イテテ、何で突然きららが目の前に…というか前が見えねェ」

 

ムニ

 

シグレ「…アレ?」

 

何だろう、なにかものすご~く嫌な予感がします。

 

イヤイヤ待て、まだ慌てるような状況じゃない。

 

そうだ、これはきっと敵のトラップに掛かったんだ。そうなんだ。

 

だってついさっきまでシリアスムード全開フルスロットルだったじゃん?そこからいきなりとら☆ぶるなんてありえないでしょーアハハ。

 

このムニ〜ってしてるのだってアレだよ。きっとなにかそういう魔物に突っ込んじゃったり…

 

 

 

きらら「……………」

 

顔を引いた目の前にはきらら。

 

顔真っ赤で涙目。

 

そして頭があったであろう位置には…

 

 

 

 

 

 

 

 

シグレ「すごく…大きいです…

 

きらら「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 

ドゴォンッ

 

シグレ「ブベへえっ!?」

 

バタリ☆

 

コノハ「シグレ兄ちゃんが死んだ!?」

 

ヤナギ「この人でなし!」

 

 

ランプ「…いや、今のは仕方ないですよ」

 

マッチ「二重の意味でね…」

 

スターク「…なんかお前らいっつもこんなことになってねぇ?幼なじみってこんなもんなのか?」

 

ヤヤ「そんなわけ無いでしょ!?」

 

なる「あの…というか、何でシグレさん達もここに?別行動だったんじゃ…」

 

コノハ「…まあ、十中八九なにか仕掛けされてたんだろうね。あんなものわざわざ見せておいた以上、私達が来ることなんてお見通しだっただろうし」

 

 

 

 

 

 

 

ザザッ『御名答』

 

『!!!』

 

振り向くとそこにはモニターを掲げたクロモン。そしてそこに映っていたのは…

 

ウルシ「ミツネ…!」

 

ミツネ『どうも皆様。しっかりと来てくださって喜ばしい限りです。本来なら茶の一杯でも出してもてなしたいところですが…ご自分達の立場上、そうはいかないのはお分かりでしょう?

 

まあ…情報ぐらいは差し上げましょう。私はこの館の最上階に居ます。クリエメイト二人もそこに。

では、失礼…』

プツッ

 

『くー!!(撤退!!)』

 

ハナ「あっ!待ちなさふげぇ!?

 

タミ「ハナちゃん!?」

 

ハナ「イテテ、何かにぶつかりました…ん?」

 

ハナが自分がぶつかった何かを確かめようと視線を上に上げた。それと同時にボッ、ボッと、何かに灯りを灯すような音が聞こえた。

 

 

 

 

 

「「「「「ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」」」」」

 

ハナ「ギャーッ!?お、おおおオバケーっ!?

 

マチ「違うわ!そいつら多分…タミ、早くハナちゃんとこっちに!」

 

タミ「う、うん!」

ハナ「ひぃいい!」

 

あまりの驚きにハナは腰を抜かしてしまったようで、ズルズルと半ば引きずられるように後ろに下げられた。

そして、改めて周囲を見渡すと…

 

先程のオバケのようなものだけでなく、二足歩行する棍棒のようなものを持ったトカゲ、剣を持った騎士のような姿のクロモン。

多くの魔物たちがシグレ達を取り囲んでいた。

 

なる「ひぃ!?か、囲まれてる!?」

 

ウルシ「クソッタレ!初めからこうするつもりだったってのかよ…!」

 

コノハ「全員余計な動きはしない!ひとまずクリエメイトを背にして円陣!」

 

『!!!』

 

コノハのその呼びかけに応じ、きららやシグレを始めとした戦える者達はクリエメイトを背に守れるよう円陣を組んだ。

 

コノハ(とはいえ、敵が来るのは真正面だけとは限らない。足元から奇襲してくる可能性にも備えて、警戒は怠らないようにしよう…)

 

スターク「…なあ。取り合えず円陣は組んだけどよ、なにかこの状況を一気に解決する作戦とかねーのか?」

 

ヤナギ「そんなものがあるんだったら、ぜひ俺も教えてほしいところだな」

 

ウルシ「ま、何だ。要するにこいつら全員叩きのめすしかないんだろ?なら答えは一つじゃねーか」

 

シグレ「総当たりで片付ける、か」

 

きらら「…やるしかない、よね」

 

 

 

 

 

 

沈黙が場を包んだ。

 

数多くの魔物たちも、クリエメイトを守る勇士たちも、お互いに睨み合い動かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキッ!

 

と、建物がきしむ音が響いた。

 

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

 

その直後、パパリザー…棍棒の様なものを持ったトカゲが、シグレに向かって駆け出す。

それに反応し、シグレもまた駆け出した。

 

 

 

振り下ろされた棍棒を笏で受け流し、更に振り下ろされる方向から押し込んで床にめり込ませる。

そのままシグレは笏から刃を出現させ、すれ違いざまに切りつけ消滅させた。

 

「ギャアアアアアアアアアア!?」

 

シグレ「…フゥ」

 

それを見た他の魔物達もまた、各々がきらら達に向かって走り出す。

 

 

 

 

 

 

シグレ「…はっ!」

 

押し寄せてきた魔物の群れを、上空へ飛び上がり回避するシグレ。

そして刃を振り抜き、目の前の数体を一気に斬り伏せた。

 

着地したと同時に、一体、また一体と斬り伏せていく。

 

 

 

『グアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 

ヤナギ「…」

 

ヤナギに向かって押し寄せる魔物たち。

それらは各々武器や爪でヤナギに向けて攻撃を仕掛ける。

 

ヤナギ「―――――風王結界(インビジブル・エア)

 

が、それらはヤナギの魔法によりどれもあらぬ方向へと弾かれ…否、流されて(・・・・)しまった。

 

何が起こったか理解できず驚く魔物たちを横目に、ヤナギは武器を構える。

それは以前までの小刀ではなく、鏃のような刃が幾つにも連なった大きな剣だった。

 

その刃一つ一つが回転を始め、剣は大きな竜巻を巻き起こす。

 

ヤナギ「風よ…荒れ狂え!!

 

――――――――風王鉄槌(ストライク・エア)!!!」

 

 

 

『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?』

 

荒れ狂う竜巻の刃に魔物たちは尽く切り裂かれた。

 

 

 

 

 

 

「ウガアアアアアアアアアア!」

「くーーーー!!」

 

コノハ「よっと…えい」

 

ザクッ「ウギャアアアアアアアアアア!?」

ゴッ「ぐーーーー!?」

 

コノハは襲いかかる2体の魔物の攻撃をひらりと躱し、それぞれの魔物の攻撃で同士討ちさせる。

 

コノハ「スキあり!」

 

『ギャアアアアアアア!!』

 

そして悶絶している敵を背中に背負った新たな武器…ではなく、影魔法で作り出した刀でそれぞれを仕留めた。

兄二人に比べれば派手さには欠けるものの、少ない労力で確実に敵を倒す理にかなった戦法である。

 

 

 

 

 

一方のきらら達一行組もまた、各々のスタイルでクリエメイトを守りつつ魔物たちを撃破していた。

…ただ、約一名別の意味で苦戦しているようだが。

 

スターク「よっ、ほ…おいお嬢ちゃん!ふせな!」

 

タミ「えっ!?は、はい!」

 

バァンッ!

 

「ギャアアアア!?」

 

スターク「…うーん。守りながら戦うってなるとやっぱ銃じゃ戦いにくいな…ヨシ。

 

おいネグロ!ブランク!戻ってこい(・・・・・)!!」

 

ネグロ「ん!?久し振りにあっち(・・・)でやるのか!?」

 

スターク「そうだ!早く来い!」

 

ブランク「は!はいぃ!!」

 

スタークはそれぞれ飛び回らせていた妖精二人を自分のもとに呼び寄せる。そして二人はスタークの白黒の夫婦銃に宿らせた。

 

するとそれぞれの銃が光だし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二振りの短剣に変わった。

 

スターク「さて、久しぶりに…やるか」

 

そうぼやきながらヒュンヒュンと音を立て剣をクルクル回す。

そんな彼に向かって魔物の爪や棍棒、向かって振りかざされるが…

 

スターク「…フッ!」

 

スタークは身を屈めてその攻撃を躱し、更に回転して蹴りを放つ。

魔物たちの武器は弾かれ、更にそこに短剣の攻撃を叩き込んだ。

 

『ギャアアアアアアアアアアアアア!!?!!?』

 

スターク「フン!ハッ!オラァ!!」

 

ランプ「…スタークさん、何かキャラ変わってませんか?」

 

きらら「うん…本当に別人みたいに」

 

スターク「細かいこと気にすんな!自分の目の前の敵をなんとかしとけ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

シグレ「…フゥ」

 

さて、そんなこんなで雑魚魔物達を既に数十体は倒した、と思いたいところだ。

しかしまだまだ残っている。出来ることなら終の理(切り札)で纏めて一掃してしまいたいところだけど、うっかり建物を吹っ飛ばして崩落させでもしたら捕まってるランちゃんわ子ちゃんも危険だし、何よりきらら達も巻き込みかねない。

 

…おそらくきららも似たようなことを考えているんだろう。

一気に広範囲に強力な攻撃可能な『まほうつかい』のクリエメイトを呼び出さず、『せんし』や『アルケミスト』を呼び出し協力して戦っている。

 

 

 

ウルシ「おい」

 

シグレ「ん?」

 

ウルシ「この雑魚どもはあたしが引き受けてやる。お前らさっさと先いけ」

 

シグレ「……………」

 

ウルシ「さっきまでの戦い見てれば嫌でもわかる。あたしは…この上に行っても多分足手まといになるだけだ。だったらここに残って雑魚をぶっ飛ばす方がいい」

 

ランプ「きららさん!私もここに残ってクリエメイトの皆さまを守ります!!」

 

スターク「雑魚掃除は任せて先に行きな!さっさと片付けてこい!!」

 

シグレ「…きらら!」

 

きらら「…二人とも、お願い!!」

 

ヤナギ「俺たちも行くぞ!」

 

コノハ「了解…!」

 

「グガア!!(あいつらが先に進むぞ!!)」

 

「くー!(逃がすか!)」

 

ウルシ「邪魔すんじゃ…ねェよ!!!」

 

「ギャア!?」

「くー!?」

 

シグレ達を追いかけようとした魔物をウルシが金棒で殴り飛ばす。そして上へ上がる階段の前に立ち…

 

ウルシ「…お控えなすって!!」べべんっ!!

 

『!?!?!!?!?』

 

ウルシ「小生、名はウルシ、産まれはこの華の街。

 

祖父、父が罪を知りながら、それを包み隠さんがため、この手を汚すこともやむ無しと考え過ごして参った…

 

なれど今彼の者は、その罪を赦すと申し、ともに肩を並べ戦うことを赦してくださった!

 

なればこのウルシ、ここより先は、一歩たりと通しはせぬ所存也!!!」

 

スターク「…その見栄切り今いるか?」

 

ランプ「細かいことは言いっこなしですよ!!」

 




次回『燃え尽きろ!熱戦・烈戦・超激戦』

お楽しみに
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