機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結>   作:水冷山賊1250F

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 ついにジャブローへ到着です。ギレンの野望要素が強くなります。


第10話  ジャブローへの道

 大気圏突入ポイント宙域

 ホワイトベースブリッジ キイチ・カシマ

 「ジオンの艦隊が離脱して行ったため、周辺宙域は安全だな。今後は予定どおり、私が大気圏突入ポットでそちらを誘導する。」

 リード中尉がとんでもない事を提案してきた。いかん、この人が付いてきたらブライトの精神衛生的に問題が出る。ブリッジ内も仕方無いという雰囲気になっている。

 「いえ、リード中尉。それはお勧め出来ません。」

 「何故かね、カシマ少尉?」

 「リード中尉にはサラミスを率いて、離脱して行った敵艦隊の警戒をして貰わなければなりません。」

 「ふむ、続けたまえ。」

 「敵艦隊は、我々がルナツーから出航したのを確認しているはずです。我々がルナツーで補給をして出て行ったならば、ルナツーでもMS製造施設が有ると思われたかも知れません。最悪、敵はソロモンに帰る振りをして暗礁空域に留まり、MS隊を補充。その後ルナツーに強襲をかける可能性が有ります。奴等が暗礁空域に留まらずソロモンへの帰還コースに乗るのか確認する必要があるのです。」

 「なるほど。分かった、ミノフスキー濃度が落ち着き次第ルナツーに交信し、我々は奴等の痕跡を追う。見事な献策だった。これより我々は監視行動に移る。ホワイトベースの諸君、無事の航海を祈る。」

 挨拶もそこそこにサラミスが動き出す。よかった。まあミライさんなら一人でも降下できるよね?

 ぎこちないながらも、大気圏降下シークエンスが進みホワイトベースは大気圏に突入していく。これで避難民を戦艦から下ろせるな。

 そう言えば、カツ、レツ、キッカはどうなるのだろう?まあ今悩んでも仕方無いなと思い、ブリッジの中でそっと目を閉じた。

 疲れていたのだろう、シートベルトを装着したあと目を瞑ってから、俺の意識は闇に落ちていくのだった。大気圏突入を見逃してしまった。

 

 

 ジャブロー上空ホワイトベースブリッジ

 ブライト・ノア

 ジャブロー連邦軍基地から出撃してきたTINコッドが、編隊を組んでホワイトベースを先導している。

 サイド7でザクの襲撃を受けた直後はどうなることかと思っていた。艦長は戦闘で負傷し、ホワイトベースの正規クルーはほぼ全滅。操舵手すら居なくなり、民間人の女性にお願いする始末。ルナツーまで行けるのかさえも疑問だった。

 しかし、天は我らを見捨てなかった。RX-78テストパイロット、キイチ・カシマ。V作戦のテストパイロットに選抜されるだけあって優秀なパイロットだ。しかも、パイロットを養成する才能もある。その上、作戦立案能力まで有り、常に最悪を想定して行動している。まさに軍人の鑑だ。

 マーカー達と一緒にいつもヘラヘラしていたパイロット候補生のジョブを一端のパイロットに仕立て上げた手腕は脱帽するしかない。私は彼がパイロット候補生であることも忘れていた位なのに・・・。私ももっとしっかり周囲の人間を見なくては。目の前で操舵をしているミライさんも、よくよく考えれば大したものだ。スペースクルーザーの免許をこの年で取れるだけの事はある。

 とにかく、これで私も艦長代行から解放されるだろう。今回の経験を元に私ももっと精進する事を心に誓った。

 

 

 連邦軍本部 ジャブロー内 将軍執務室

 わし、レビル。数時間前に、ホワイトベースから通信が入り、今からジャブローに降下するんだと。

 イヤッホ~!!歴史がはっきりと変わった~!!ルウム戦役で頭を打った時前世の記憶がよみがえったのはよかったが、もうどうなるかと思ったよ。ジオンに捕まるわ、脱走するわ大変だった。

 その後、MS開発にてこ入れの意味でV作戦を承認させたり、色々と歴史を変えるため、小細工したりで忙しかった。小細工したは良いが、効果はいまいち分からなかったけど、今回は変わったといえるよね?

 いや~、絆創膏男にも色々動いて貰ったけどホントよかった。あの男スッゲー優秀。ムラサメ研とオーガスタ研の人体実験の証拠も揃ったし。人体実験していた部署の一斉摘発も成功させたしな。ただ、NT-1は欲しいから関係無い部署は残してる。

 もう、人体実験の被験者が年端もいかない子供って何なの?イエスロリータノータッチは常識でしょ‼

 被験者はこちらで保護してるけど、既に記憶が無くなっちゃってる子供もいるのよね。個人の情報は、ほぼ無くなってるし。何て酷い世界なんだ。

 それにしても、キイチ・カシマって何者だろう?絶対彼だよね、今回のイレギュラー。ワシと同じ転生者?それとも、パイロットがMSドックに入る際は、ノーマルスーツ着用を徹底させた結果の成果?とにかく一度会って話したい‼早く来ないかな~。

 

 ヨハン・イブラヒム・レビル大将

 過酷な1年戦争中も人道を外れることがなく、地球連邦軍を勝利に導いた英雄である。

 戦後も数々の戦役を戦い抜き、退役後は政治家としてスペースノイドとアースノイドの融和に尽力した人物である。

 今日のスペースコロニーの自治独立は、彼の功績無くしては語れないだろう。

 カイ・シデン著 宇宙世紀100年史より抜粋

 




 皆様ご存知とは思いますが、ご都合主義全開です。他にも転生者が増えるかも知れません。笑って許してくだされば幸いです。
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