機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結> 作:水冷山賊1250F
地球連邦軍本部ジャブロー 屋外演習場管理棟
キイチ・カシマ
あ~~。アイツらなにやっとんねん‼最後の最後で大チョンボ。ユウ少尉に注意されてたから、まあそこまで言うことはないだろう。最後の所を少し注意してやって今日はおしまいだな。
それにしてもユウ・カジマか~~。やったな~、戦慄のブルー。この人、ゲームによってはパラメーター的にそこまで優遇されて無いけど、強いな!けっこう鍛えたアムロと互角かよ!?まずい、俺も気合い入れないと。この後、解散させてシミュレーター漬けだな。それにしてもジャブロー防衛隊がイモ引いたお陰で良い訓練になった。そこは感謝だな。でも君達、もっと訓練した方が良いよ?シャアにズゴックで腹パン喰らっても知らんよ?
まぁ、取りあえずMS格納庫に急ぐかね。
ジャブロー基地MS格納庫ミーティングルーム
キイチ・カシマ
何故か、ジャブロー基地MS防衛隊の2名と、第11独立機械化混成部隊の3名が、ミーティングに参加している。ユウ達はともかく、防衛隊の2名も思うことがあったんだろう。ファーストアタックを受けた時の対処とかを聞いてきたんだが、そんなん一つしか無い。散開しながら反撃+後退or強襲だ。前者は安全策で俺は此方をオススメする。後者はエースが仲間にいる事が絶対条件な上にリスクが高い。ま、普通は後退一択だよね。後退して体勢を整え、援護を待つ。うん安全だ。戦場でリスクの高いギャンブルなんて、どこの古鉄乗りだよ。
サマナさんは迂闊だったな。フィリップ少尉が止める間もなかったって釣られ過ぎでしょ。ユウ少尉の方に移動し出したって?そんなん回り込めば良いじゃない?敵がいた場所って罠が有るかも知れない所に入って行っちゃ駄目。フィリップさんは、巧かったです。こちらも良い勉強になりましたって感じかな?決してエースじゃないが、戦いを分かってるって感じだった。
最後はあれだな。エース同士が模擬剣での格闘戦。激しく動いていて、援護が出来なかった。どうすれば良いかって?別に、援護って攻撃だけじゃ無いでしょ?例えば、動き回ってるけど、3機も居たんだ。三方向に別れて、常に誰かが背後を取れるポジションに行けば相手は嫌がるよね。仮に背後を取れなくても、そう言う行動を起こすだけで相手は対応せざるを得なくなる。つまり、行動を制限されるんだ。それはアムロにとって有利になる立派な援護だよ。って感じの事をミーティングで話し、解散した。
「あ、アムロ軍曹、少し残ってくれ。」
数分後、同場所
アムロ・レイ
「悪いな、残って貰って。」
「いえ、大丈夫です。」
「助かる。早速本題に入るが、カジマ少尉と戦ってどうだった?」
あぁ、あの強かった人か。
「はい、強かったです。攻撃する直前まで殺気が見えないと言うか、全身を見られてると言うか、ぼんやりとこっちを見てる感じです。そのくせ、挙動に一々フェイントの様な動きを入れて来るし。あと、回避から反撃のタイミングが早いですね。回避行動と攻撃がリンクした感じというか・・・。あぁ、隊長がいつも言ってることが自然と出来てる人って感じです。」
お~。ちゃんと見てたんだな?
「よく見えてたな。あれがエースって奴だ。」
「エース・・・・。あれが・・・。隊長しか赤い彗星と戦ってませんでしたから、初めて隊長以外で全力で戦いました。」
「そうだったな。ジャブローにいる間に、何度かは手合わせすることもあるだろう。胸を借りるつもりで思いっきりぶつかってこい。」
「はい。」
「引き留めて悪かったな。話は以上だ。皆と一緒に今日はゆっくり休め。」
「了解です。失礼します。」
ミーティングルームを出たらため息が出てしまった。仕方ないよね?あの人雰囲気が怖いんだもん。
それにしてもエースか・・・。あの人に勝ちたいな・・・。そんな事を考えながらロッカールームに移動した。
同場所 キイチ・カシマ
あぁ、薄々感じてたんだけど、俺ってチート転生者みたいだ。今の動きのアムロについて行く自信がある。って言うかあれ、アムロもう目覚めてるよね、ニュータイプに。だって俺、機動隊で剣道してても殺気なんて感じなかったもん。やっぱりアムロ、鍛えれば鍛えるほど成長するんだ!こりゃ~、俺自身がレベルアップを続けて少しでも上方修正しなきゃな!目指せ連邦の白い悪魔!
取りあえず、この事を早くレビル将軍に伝えなければ!ユウの方も気になる事があるし。俺はミーティングルームの受話器を取り、レビル将軍との面会を取りつけた。・・・直ぐに来るようにとの指示を受けたため、先程の訓練データを持って将軍の執務室に向かうのだった。
レビル将軍執務室 ヨハン・イブラヒム・レビル
良いよな~コイツ。転生して、若い体になるなんて。俺なんて、ほぼ同年代だよ?しかもチート転生者なんて…羨ましいやら、妬ましいやら。
「ほう、ユウ・カジマ少尉はそれほどかね?」
「えぇ。あれはガンダムタイプじゃないと、早々にMSの膝か足関節がやられますよ。最低でも陸戦型ガンダムは必要ですね。後、やっぱりユウ怪しいですね。」
「やはりか。」
「設定では、シミュレーターのアムロのデータと戦って勝ったそうですが、今回は、ニュータイプに目覚めたアムロが相手です。それに無口じゃ無いし。」
「イヤイヤ、無口キャラはギレンの野望シリーズだよ?小説版やコミック版は普通にしゃべってるし。」
素が出ちまったじゃないか。なんだよびっくりした顔しやがって。軽く咳払いする。
「オホン、まぁ話は分かった。ユウ少尉には陸戦型ガンダムを手配しよう。原作では、ブルーに乗るまでジムコマンドが最上位機だったから何とかなるだろう。それでも駄目そうなら、早期に報告するようメカニックに指示を出す。今の連邦軍で、エースパイロットは宝石よりも貴重だ、死なせるわけにはいかん。」
「その通りです。後、ジャブロー防衛隊なんですが、使えるパイロットっていないんですか?あれは酷い。」
「やはりか。彼等は連邦高官のコネで入っているものが多いからな。ジャブローなら安全だとでも思ってるのかもしれん。シャアが攻めて来るってのに。どうだろう?作戦開始までの間、彼等の内希望者は合同で訓練してくれんかね?勿論、ユウ少尉達の小隊も。防衛隊も一部の者は、熱心に訓練してるんだよ。若い命を無駄に散らせたくはない。」
「えぇ、今日の二人も腕前はともかく、ミーティングの様子を見ると向上心はあるようですしね。了解です。」
「助かる。各所には、こちらから通達を出しておくよ。後、今度一緒に酒でも一杯どうかね?できれば明後日の終業後が空いてるんだが。」
「了解、ご相伴にあずかります。では、本日は失礼します。」
敬礼して、執務室を出ていった。やっぱり元警察官、動きがきびきびしてるな~。元機動隊に居たってのも良いね。チート転生者って敵にいたら厄介だけど、こちらにいる分には頼もしいな。何気に飲む約束も取りつけたし、明後日が楽しみだな~。久し振りにガンダム話が出来る!話してたら、有名パイロットが見つかるかも知れない。でも、ジャブロー防衛隊にはいなかったと思うんだけどな~。個人情報だから、コピーは出来ないから今度メモ持って飲みに行こう~っと。
数日後、有名パイロットは見付からないが、ブラックリストに載る者が増えるのであった。
いかがでしたでしょうか?暫くは(作中では一週間)ジャブローでパイロットの話が続きます。
あの人に勝ちたい!青いけどランバさんじゃ無い人。