機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結> 作:水冷山賊1250F
ジャブロー屋外演習場 キイチ・カシマ
レビル将軍に報告した翌日、予想外に訓練参加者が多かった。チーム分けをし対戦チームを変えながら模擬戦を行っている。
今回は、配備が決定した機体を用いて行っている。
ホワイトベース隊
アサルトチーム
ガンダム1号機・・・キイチ・カシマ
ガンキャノンジョブ専用機・・・ジョブ・ジョン
ガンキャノン・・・リュウ・ホセイ
ブラボーチーム
ガンダム2号機・・・アムロ・レイ
ジムコマンド・・・ハヤト・コバヤシ
ガンキャノン・・・カイ・シデン
第11独立機械化混成部隊(モルモット隊)
ガンダムピクシー改・・・ユウ・カジマ
ジムコマンド・・・フィリップ・ヒューズ
ジムコマンド・・・サマナ・フュリス
ジャブロー防衛隊+混成チーム(以下混成隊)
ノーマルジム及びガンキャノン
今回、ホワイトベース隊はスリーマンセルを組んでいる。元々スリーマンセルのユウ達を合わせて三隊がスリーマンセルで、混成隊は6機で対戦してもらう。
なお今回は、今後の作戦を鑑みてスリーマンセル側が攻撃。混成隊側が防衛とさせて貰った。
まずはアサルトチームと混成隊、ブラボーチームとモルモット隊で行った。
「おらおら、ボーッと突っ立って射撃してるんじゃない‼それじゃMSは只の砲台じゃないか!」
オープンチャンネルで通信機に怒鳴りかける。只の釣りだと思ってるのだろうか?ニクい(良い)ポジションで固まっているMS3機目掛けてスモークグレネードを撃ち込む。視界が確保出来ずにじっと固まっている3機に接近し煙幕の外から俺とジョンでマシンガンを数射し直ぐに離脱。煙幕の中からも反撃の砲火が飛び交うが、俺達は既に居ない。フレンドリーファイアで2機が強制停止になったのを確認し、止めのマシンガンを打った。
「第1屋外演習場演習終了。ポイントアルファに集合し、30分のミーティングを行う。」
直ぐに訓練参加者が集まり、ミーティングを行った。
「それじゃ、さっきの演習を振り返ろう。先ず最初のガンキャノン、釣られすぎだ。動きはよかったがそれじゃムダ死にだ。後、スモークグレネードに巻かれたらどうするか、チーム内で数パターン作っておくべきだ。」
「確かに。これ(スモークグレネード)は厄介だな。しかし、対応策は有るのか?」
「まぁ一例挙げれば、早急に後退してハンドグレネード若しくは榴彈で煙を吹き飛ばすって手があるな。一番悪いのはその場に留まる事だ。実際今回は、MSの性能じゃ無く武器の運用だけで君達は負けたぞ?しかも二手に別れたそれぞれのチームが各個撃破だ。もっと、数の有利を活かせる戦い方を研究するべきだ。」
「そうだな。次の模擬戦まで少しだが対応策を考えよう。」
「了解だ。あちらのチームはまだやってるみたいだな、それじゃこれで一旦解散だ。次の模擬戦はあちらのチームの終了40分後だ。場所はここで良い、俺はあちらを見てくる。」
「了解だ。ほら、集まれ!作戦会議だ。時間が無いぞ。」
う~ん。なかなか実の有る訓練になってるみたいだな。やっぱスモークグレネード対策は必須だよね、マドロック的に。ブランリヴァル隊もいることだしね。徹底的にスモーク焚かせて頂きました。旧ザクにやられたガンダムなんて不名誉可哀想だしね、エイガー少尉。
でもマドロックって何であんなん作ったんでしょ?機動性重視のRX-78を先祖帰りさせてRX-77のコンセプトにしちゃうなんて。まぁ、開発陣の事をガンキャノンを突撃機に魔改造した俺が言える義理じゃないなけどね。
さて、観戦観戦と。
ありゃ、ガンダムしか生き残ってないか。ユウのピクシー改流石に動きが良いな。アムロが苦戦してる。
ピクシー改・・・って言っても、ただビームダガーをビームサーベルに変えただけなんだけどね?でも、ビームダガーって・・・。ロマン武器にも程があるでしょって言うユウ少尉の一言でビームサーベルに装備を変更されてます。ユウ少尉、あんた本当に転生者じゃ無いの?なーんか疑わしいのよね~。なんて事を考えてたら演習場にサイレンが鳴りアナウンスが流れる。
「第2演習場、演習終了。訓練参加者はポイントベータに集合してください。」
さあって、次はモルモット隊とだ。気合い入れて行きますか!
屋外第2演習場 ユウ・カジマ
訓練開始前になぜかカシマ中尉と一騎討ちを打診された。フィリップ達は、あちらのチームメンバーと模擬戦するからやってこいと言われ送り出されてしまった。まぁ良い、ピクシーのスピードならガンダムとだってやれるはずだ。先程の模擬戦でも、ガンダムに負けて無かった。マシンガンをばら蒔き、直ぐにビームサーベルに交換。そのまま、模擬剣を一閃!獲ったと思った瞬間、模擬剣が上に逸らされ、すれ違い様に返す刀で右脇腹から横一文字に切り裂かれた。勿論模擬剣であるため、ピクシーの腹にピンクの塗料が着いただけだ。
信じられない。なんだ今の動きは?
「ユウ少尉、分かったか?今の動きは?」
「いえ、中尉。何ですか、今の動きは?」
「今の動きは、抜き胴という剣道の技だ。」
ケンドー?確か俺の爺さんの故郷の日本という地域で昔行われていた武術だったか?
「中尉、ケンドーとは昔祖父から旧世紀に廃れたと聞き及んでいましたが?」
「家の一家は変わり者でな。男子は代々爺さんからこれを教えられる。剣を使ったモーションパターンがあんまりだったんでな。こちらで勝手に作らせて貰った。」
「そ、それは・・・。大丈夫なんですか?」
「テム・レイ少佐のお墨付きは貰ってるよ。」
そこまでやっているのか!
「少尉もこのモーションパターン使って見ないか?」
「え?良いんですか?」
「あぁ、大丈夫だ。格闘データの移植だけだから5分あれば終わる。その後時間一杯まで模擬戦だ。」
「了解です。」
機体を寄せて、直ぐに作業に取りかかる。確かに5分もかからずに終わった。
作業中、中尉が言うには、ガンダムのモーションパターンはほぼザクのモーションパターンと変わらないそうだ。ヒートホークのパターンがそのまま使われており、サーベルだからと後は、突きのモーションが加わったぐらいだとレイ少佐に聞いたそうだ。だから、大きく半円を描くような軌道でサーベルが振るわれると苦々しく説明してくれた。
それじゃあ、新しいモーションを試させて貰うか!
「受け止めるんじゃない!いなすんだよ!」
「イナス?」
「あぁ・・・、相手の振ってくる剣の軌道をこちらの剣を振って軌道を逸らすんだ。その時一歩相手の剣が過ぎ去った方に進むことも忘れるな?そしたら相手のがら空きな胴体を切り放題だ。逆に相手は剣の先に相手が居ない状態になる。剣道では死に体と呼ぶんだ。まだ時間はある。コツを掴むまで何度でも行くぞ!」
正にソードマスターだな。これならグフなんて目じゃない。ジオンが今のモーションを使っている限り、格闘戦では負けることが無いだろう。
「次お願いします!」
こうして時間一杯まで、このソードマスターに格闘戦を仕掛けていく。最後の方は、コツを掴んだのか、なんとか形に成っていた。
ガンダム1号機 キイチ・カシマ
サイレンが鳴り響いた。流石だな、最後の方はなんとか形に成っていた。
「よし、終了だ。ポイントベータに移動する。あとユウ少尉、格闘パターンには二刀流のモーションも入っている。自主練するならそっちのモーションも確認してくれ。」
「了解です。コツはイナスですね?」
「そうだ。切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ。踏み出し行けば、後は極楽。ってやつだ。その場で足を止めて打ち合う方が、逆にリスクが高いって事だな。」
「了解だ、マスター。」
「マスター?」
「あなたは、サーベルの先生なんだろう?なら、あなたはマスターだ。」
「勘弁してくれ。」
こうしてジャブローにいる間、俺達は合同訓練に勤しむのであった。教導隊かって思ったが、これで生き残るパイロットが一人でも増えれば万々歳だ。
はい、トントロラーメンのトントロ抜きさんも予想してたと思いますけど、ピクシーはユウに行きました~。
いやぁ、初めはノーマルの陸ガンあげる積もりだったんですけどね。
ピクシーのことすっかり忘れてましたよ。ピクシーの情報を頂きまして、よくよく考えれば、ユウの格闘の低さを特訓でなんとか~って妄想回でした。
後、煙幕対策ですね、エイガーさん。