機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結> 作:水冷山賊1250F
ホワイトベースMSデッキ アムロ・レイ
ガンダムのコックピット内で静かに出撃命令が出るのを待つ。ホワイトベースは、現在成層圏に再突入中だ。
この作戦の2日前からユウさん達は、北米に進撃している。どうやら敵の目をキャリフォルニアの周囲に向けさせて、僕達に本丸を攻撃させると言うことらしい。
キャリフォルニアを落とす必要はない、手痛い打撃を食らわせて逃げれば良いんだ。大気圏突入戦のように奇襲するだけだ。落ち着け、落ち着け。
「アムロ軍曹聞こえるか?」
「はい、カシマ中尉!」
声が少し上擦ってしまった。
「ん?緊張しているのか?」
「はい、少し。」
「うん、それぐらいで丁度良い。集中している証拠だ。ブラボーチームは、アサルトチームの出撃2分後に出撃することになる。こちらが打撃を与えた後の離脱支援が主任務だ。ケツを任せることになるが、フォローを頼む。落ち着いてやってくれ。」
「了解です。」
カシマ中尉に頼られる事になるなんて。あの人も緊張したりするのかな?そんなどうでも良いことを考えていたら、アサルトチームが出撃準備に入った。
同 キイチ・カシマ
アムロに強がって見せたからには、恥ずかしい真似は出来んな。ブリッジから通信が入る。
「これから五分後に、ミサイル全門発射後MSを射出する。」
「了解。アサルトチーム全機MSをゾーリに乗せ待機。カタパルトで射出しないからな。ゾーリのエンジンを温めておけ。」
「了解。」
さあ、パーティーの時間だ。せいぜい派手に騒がせて貰う。
ホワイトベースブリッジ ブライト・ノア
「ミサイル発射菅、全門クラスターミサイル装填。」
焦るなよ。落ち着いて行け。
「クラスターミサイル装填完了。」
「よし、目標キャリフォルニア基地施設及びMS製造工場。各ミサイルは指定座標をロック。」
「各ミサイル指定座標入力確認。艦長、いつでも行けます。」
「よし、ミサイル発射菅開放!全門一斉発射。打てーー!」
ミサイルが一斉に射出された。後は頼むぞ、MS隊!
ガンダム1号機 キイチ・カシマ
ミサイルが一斉に射出された。ミノ粉入りのクラスター爆弾だ。派手に吹き飛べ!
「よし!アサルトチーム出撃るぞ。ブースター点火、ゾーリロック解除!」
ゾーリのロックが解除されたことにより、勢い良くMSハッチから飛び出す。ジョブとリュウも続いて飛び出し、直ぐに編隊を組む。
「リュウ、ジョブ、まずは対空火器を優先して墜とす。MS降下可能高度まで降りたら、予定通りガンダムで降下する。俺のゾーリは有線接続しリュウのゾーリと繋ぐ。リュウは指定された速度で旋回しながら、可能な範囲で上空から俺の援護。ジョブはリュウを守れ!リュウ、ジョブ任せたぞ!」
キャリフォルニアベースへ進みながら、作戦の最終確認を行う。火線が迫って来た!やっぱり一度の空爆では沈黙しないか。
「当たるなよ、良く見て避けろ。リュウそっちで狙えるか?」
「任せてください。確認、8箇所の対空陣地が生きてます。」
「よし!各機、リュウの座標データをリンク。各機攻撃開始!」
アサルトチームから返礼の火線が伸びる。暫くしたら、火線が沈黙した。
「よし!撃ち方止め。ガンダム1号機降下する。援護はまかせた。」
「ゾーリを有線で接続。」
「ユーハブコントロール。」
「アイハブコントロール!」
「ガンダム1号機、降下!!」
こえーーっ。バーニアで回避行動をランダムに取りながら降下する。ん?MSが出て来てやがる。9機?予定より数が多い。MS格納庫はあんまり被害受けなかったのかな?グフが3機にザクが6機の3小隊か。グフから先に墜とす!
降下中に手前のグフへビームライフルをプレゼント。よし、2発ともヒット!着地と同時にブースター全開、手前のザクにすれ違いざまにビームサーベルを一閃。瞬く間に2機を落とされ、混乱したのかマシンガンをめちゃくちゃにぶっぱなす残りのザク。落ち着いて避けながらすれ違いざまにコックピットを突いた。よし!次だ。こっちに近い小隊へ急ぐ。
ブーストをかけ向かって行ったところ、ザクがこっちにバズーカを構えやがった。ビームライフルを向けたところ上空からビームライフルが奴に突き刺さる。リュウか、グッジョブだ。
そのまま先頭のグフに向けたところ、ランダム回避しながらこちらに突っ込んできた。やるね、間違いなくエースだ。数発牽制し、ビームサーベルに換装。ヒート・サーベルを振りかぶっているが、それは悪手だ。振り下ろすタイミングで、半歩右に避け少し遠めの間合いでビームサーベルを振り上げる。明後日の方へ飛んでいくグフの両手。そのまま奴の方に向き直り、袈裟斬りに振り下ろす。直ぐにバーニアを噴かし離脱。背後でグフが爆散する。
もう1機のザクが撤退しようとしたため、ブースト。追い抜きざまに抜き胴だ。何やら悲痛な叫びをあげ、爆散する。
周囲をチェックしたところ、もう1つの小隊はアムロがやってくれたみたいだ。時間的には、少し余裕があるが撤退行動に移る。
「アムロ、撤退する!ポイントデルタに移動。ゾーリと合流し所定のコースでホワイトベースに向かうぞ。」
「了解です。」
アムロと途中で合流し、ポイントデルタへ向かう。上空を旋回していたゾーリがこちらに向かってきたため、バーニアを噴かしジャンプ。空中でドッキングし、ゾーリを所定のコースに乗せた。
まだ油断は出来ないが、これで一息着けた。
「リュウ、ジョブ良くやった。後は帰るだけだ。周囲の確認を徹底しろ。」
「「了解。」」
よし。全員まだ気は抜けていないな。このまま集中してホワイトベースに合流だ。
ホワイトベース内パイロット待機室
リュウ・ホセイ
いや~、凄いのを見たな。撃墜5機中、4機をビームサーベルで切り伏せるた~ドエレーもんだ。花を摘むように命を刈るたあ、あの事だ。
正に剣豪。ソードマスターとは良く言ったもんだぜ。当初の想定では、哨戒任務に就いている1小隊か2小隊だったんだが、倍近くになっても慌てる事がなかったもんな。そこを言えばアムロも十分凄い。流石隊長が見込んだ事はある。今後俺達の前に現れる敵に同情するね。俺だったら、あの二人を敵に回すなんてまっぴらゴメンだ。
サイド7を出港した頃は、考えられない状況だな。寄せ集めの部隊が、いつの間にかエース部隊に変わっているとは。そして、それをやったのが黒い剣豪か。
ジオンが、もしサイド7でMSに乗る前の隊長を殺していたらどうなったんだろうな。あの時殺せなかったのが、奴等の運の尽きかもしれん。
リュウは、有ったかも知れない最悪の事態を想像し背中に冷や汗をかくのだった。
いかがでしたでしょうか?ボクの考えたスゴイ作戦的なバカっぽい作戦です。立案者は一応ナイスシルバーのレビルさんです。
作者脳内呼び出し名称
アサルト1・・・キイチ・カシマ
アサルト2・・・リュウ・ホセイ
アサルト3・・・ジョブ・ジョン
ブラボー1・・・アムロ・レイ
ブラボー2・・・カイ・シデン
ブラボー3・・・ハヤト・コバヤシ
ウィスキー1・・・ホワイトベース