機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結>   作:水冷山賊1250F

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 作者のご都合主義に拍車がかかりますf(^^;


第3話  戦力の増強とチュートリアル

 ガンダム1号機コックピット

 さあ、報告も済んだしお宝の回収だ。こちとら、どこに何があるかだいたい把握してるんで効率的にいくぞ~。

 原作ではアムロが一人で回収してたみたいだけど、今回は俺が居て何処に何が有るか分かるんだ。原作に無かったパーツ等の場所もこの体の記憶に有る。転生・憑依の特典みたいなものかな?

 「アムロ君、待たせたな。さっそく付いてきてくれ。」

 バーニアを吹かし移動を開始する。

 『はい、わかりました。』

 と言ってガンダム2号機もバーニアを吹かし付いてきた。おー 流石のアムロさん! 初めてとは思えない機動だ!? 今のうちに、ついでに色々教えて行こう! 原作ではアムロが受けられなかったチュートリアルを回収作業のついでにやってしまお~っと。

 

回収結果・・・

ガンダムの予備パーツ・・・適量

ガンキャノン・・・2機

ガンタンク・・・1機

RXシリーズ各種兵装・・・適量

 

 作業はサクサク進んでいく。やっぱりこの子は天才だな。この殺伐とした宇宙世紀には、無くてはならない存在に成るだろう。後は、どうやってレイ技術大尉を説得し、アムロ君を戦力にするかだな。

 廃棄部品もある程度の広場に集めていく。

 「アムロ君、そろそろ良いだろう。後は、まとめて破壊してしまおう。」

 『はい、ハイパーナパームを使うんですね?』

 「ああ、そうだ。使う前に生存者が周囲に居ないか最終確認をしよう。」

 『はい。』

 二人で周囲を確認する。うん?赤いパイロットスーツが金髪の女性に拳銃を向けられている!シャアか!!ガンダム1号機で近づくと、隙をついて女性の手を蹴り、その場から逃げて行った。引き際が良いな、でもどうせ近くに隠れてるんだろう?残念ながら宇宙港には入れてあげません!

 「大丈夫ですか?今からハイパーナパームを使います。MSの手のひらに乗ってください。」

 『ありがとう。』

 と言い、素直に手のひらに横になる。

 『大丈夫です。』

 と金髪さんが知らせてくれたので、ゆっくりとガンダム1号機を動かしていく。

 「アムロ君、俺は彼女を宇宙港に連れていく。ハイパーナパームは任せて良いかな?」

 「分かりました。僕もハイパーナパームを使った後で宇宙港に向かいます。」

 「すまない。ではお嬢さん、少し揺れるが辛抱してくれ。」

 俺は周囲を警戒しながら宇宙港に向かう。少しでも怪しいと思ったら、頭部のバルカンで威嚇射撃をしていると、赤いノーマルスーツが、宇宙港とは別の方に飛んで逃げて行くのを確認した。

 「ホワイトベース聞こえるか?」

 『こちらホワイトベース。カシマ少尉どうしました?』「コロニー内にジオン兵が侵入していた。またMSで攻めてくるかもしれん!出港準備を急いでくれ!」

 『了解しました。こちらでも作業を急ぎます。カシマ少尉は、ガンダム2号機が戻り次第、ガンダム2機でホワイトベース前方空域の警戒をお願いします。』

 「了解した。回収した資材のリストはデータで送る。」

 『了解。』

 「あと、テム・レイ大尉はブリッジにいらっしゃいますか?」

 『こっちだ少尉。何かあったのかね?』

 「まずは、こちらのデータをご覧下さい。お聴きになられているとは思いますが。現在2号機に搭乗している民間人が動かしているガンダムの様子です」

 『うん?どれ。・・・・成る程、民間人が操縦しているとは思えない機動だ。戦時特例で徴用したいと言うのだな?この状況だ、仕方ないだろう。艦長、私からもお願いします。』

 「いえ、それもあるんですが・・・。」

 『どうした?』

 「2号機のパイロットは、アムロ・レイ君、大尉のご子息です。」

 『な!!?』

 ブリッジが沈黙する。ここは心を鬼にして進言する。

 「大尉、お気持ちはわかりますが、彼は天性のパイロットです。我々が、ジャブローに行くだけではなく、避難してきた民間人を守るためにも彼の力は必要です。」

 『私は!!息子達の様な若者が戦場に出ることが無くなるようにガンダムを開発したんだ!!それが・・・!』

 レイ大尉の言葉に詰まる。

 『父さん、父さんの気持ちはうれしいよ。でも、今は戦争なんだ。お隣のボゥさん家族覚えてる?』

 『ああ、いつも世話になってるみたいだな。今度挨拶に伺おうと思ってたんだが・・・』

 『フラウを残して全員死んだよ。おじさんも おばさんも、おばあさんまで。』

 『そうか・・・。だがお前が戦う必要は・・。』

 『ダメだよ父さん。今は戦わなきゃいけない時なんだ。軍人とか民間人とか関係なく協力していかなくちゃ‼』

 『しかし、そうなると軍属に入ると言うことだぞ?その覚悟はあるのか?』

 『覚悟とかどうだとか今は考えられないよ。ただ僕はこのまま死にたくないよ。』

 『・・・・分かった、私は全力でお前をサポートしよう。カシマ少尉、息子は君の指揮下に置く。良いですかな? 艦長?』

 おおっと?これは予想外にいい方向に進んだぞ?よし、ここでもう一声だ。

 「了解です。支援として、ガンキャノンの出撃は可能ですか?」

 『無理です、パイロット候補生のリュウ・ホセイ曹長も、MSはシミュレーションを数時間しか行っていないそうです。』

 おっと?ブライト君、会話に入って来たぞ?いつリュウさんと会話したのかな?歴史が少し変わって余裕があったのかな?でも甘いな。

 「民間人のアムロ君が出来たんだ。やれないことは無いはずだ。艦長、曹長に確認して下さい。」

 『分かった。少尉はこのように言ってるが、どうだね曹長?』おっ?リュウさんもそこにいるのか?

 『やってやれない事はないでしょう。でも期待はせんで下さいよ?』よし!!原作ではガンダム1機とコアファイター1機の戦力が倍増だ。

 「了解だ。こちらこそよろしく頼む。艦長、MS隊は以後自分が指揮を執ります」

 『了解だ。頼んだぞ、カシマ少尉。』

 「はっ、全力を尽くします。」

 ようし、やってやるぞ‼この艦に手を出せば痛い目にあうことを教えてやる!

 

 赤い彗星との宇宙での戦闘の時が刻一刻と近づいていた。




 戦闘まで行けませんでした。

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