機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結> 作:水冷山賊1250F
ジャブロー基地屋外MS演習場
ジョブ・ジョン
昨日の今日で朝から訓練参加してます。ジョブです。いや、昨晩は楽しかったよ?始めてジャパニーズヤキトリなる料理を食べたけど、あれは旨かった。休暇は続くかな~?とオヤブンに聞いてみた所、午前中の訓練に参加するだけで、午後からは休んで良いって。ラッキー!午後から休みと分かればやる気十倍だ。オヤブンの訓練にも必死で付いて行きますよ。
しかし、明日からの訓練は大所帯だ。ジャブローに集まった各部隊のエースでも集めたんだろうな。レビル将軍の要請だそうだ。流石に明日からは一日中訓練になる。夕方からはオフだけどね。でも、それだけでも嬉しい。自室で寝れるんだぜ?夜間交代や襲撃で起こされること無く。いや、襲撃が有ったら起こされるな。
「ジョブ~、集中しろ~!」
いかん、いかん。集中しなければ。オヤブンにどやされる。
「よし、今日の訓練はここまで。各員機体をメカニックに渡してシャワー後ミーティングルームに集合。メカニックには必ず礼をしろよ?では、一時解散。」
「「「「「了解。」」」」」
オヤブン、メカニックにはいつも礼をするよな。ま、自分達の機体をメンテしてくれるんだから当たり前か。さっさとMS格納庫にMSを収容し、メカニックに礼を伝えシャワーを浴びる。か~!生き返るね!
「よ~、ハヤト。昼から何すんの?」
「フラウと孤児院に行きますけど?着いてきます?」
「いーや、遠慮しとくよ。チビ達によろしくな。あぁ、後でお金渡すからお菓子でも買って行ってくれ。チビ達も喜ぶだろ。」
おぉ、カイ君良い奴だな。ハヤトのデートも兼ねてるだろうし、良いんじゃないか?
「あ、それなら俺も出すよ。」
俺が言ったら皆それぞれお金を出すことに成った。ま、お菓子だからな。そんなに重くは成らないだろう。
さっさとシャワーを済ませ、ミーティングルームに移動する。
「今日は全員良い感じだったな。やはり、休暇が無ければ労働効率は落ちるな。だが今は戦時だ。そこは各自堪えてくれ。まぁ一週間はジャブロー勤務だ。この一週間で英気を養ってくれ。ま、明日からは一日中訓練が入るがな。しかし、各部隊のエース及びエース部隊が参加する。自分達の勉強になるはずだ。集中して訓練に参加するように。特にジョブ、分かったな?」
「了解です!」
隊の皆が爆笑する。まぁ良い職場だよ。休みが少ない以外は。
ジャブロー基地屋外MS演習場管理棟
サウス・バニング
「よし、見たな貴様ら。あのMS部隊が明日から5日間合同で訓練する第13独立戦隊のMS部隊だ。動きを見ただけで分かると思うが、全員手練れ揃いだ。舐めてかかると痛い目を見るぞ。分かったな?」
全員に彼等の動きを見せるために、この管理棟を使用させて貰った。我々の他にも何人か見に来ていた。明日からの訓練参加者だろうか。
「でも隊長、あの大尉さんは、そんなに凄いんですかい?隊長の方が正直強いと思うんですが?」
モンシアめ、本当に解らなそうな顔で聞いてくる。俺の方が奴より強いだと?こいつは何にも見てなかったのか?腕が立つくせに、頭が悪い。
「いや、モンシア。ありゃ脅威だぜ?漆黒の剣豪とブッ込みガンキャノンに支援型ガンキャノンの小隊は一見デタラメそうに見えてるが、嵌まれば恐ろしい打撃力だ。白い流星の方はオーソドックスだが、高いレベルで纏まっている。一筋縄ではいかないぞ。」
「ベイト、良く見ていたな。その通りだ。それを踏まえて今から映像を流す。奴等の作戦行動の記録映像だ。例のシーンも入っているぞ。見逃すなよ?」
北極基地から、オデッサ終了までの全ての映像が映し出される。全員無言に成っていた。まさに圧巻の一言。モンシアの軽口も出て来ない。最後は白い流星の水爆斬り。人間業じゃない。
「テヘランで白い流星が殺ったドム。あれ、良く見れば黒い三連星じゃ無かったですか?」
「何?」
アデルが更に続ける。
「剣豪の背面からジェットストリームアタックを仕掛けようとしてません?」
「ま、まじかよ」
絶句するベイトとモンシア。そのような事は些細な事だ。さらにショックを与えよう。
「その白い流星な、数ヵ月前までただの15才の少年だから。陸戦型ジムとガンキャノンのパイロットもな。」
「マジですかい、隊長!?」
「事実だ。分かっただろう。彼等をここまで仕込んだのは剣豪殿だよ。一騎討ちで有名な蒼い稲妻な、彼も奴が手解きしたらしい。」
「本当ですか?」
アデルが食いついた。良いぞ、更に食い付きを強めてやるか。
「それにな、ガンダム1号機。パイロットがまだ決まってないらしい。レビル将軍も誰を乗せるか決めかねているらしい。そこで今回の訓練だ。」
「な、何だってーー!」
お~お~、食い付くな。
「今回の訓練にはテネス・A・ユング、リド・ウォルフ等の有名所も参加するらしい。競争率は激しいぞ?」
「ガンダム、あの機体に乗れるんなら!」
「そうだな。パイロットを選ぶ機体だが、もし乗りこなせたら、隊長との連繋ももっとスムーズに成るかもしれん。狙ってみる価値は有るな。」
「ガンダム2機の小隊ですか、これは負けられませんね。」
よし、全員食いついたな。今回の訓練、ガンダムが手に入るかは兎も角、身の有るものにして、こいつらのレベルアップに繋げたいものだ。
宇宙要塞ソロモン 司令官執務室
ドズル・ザビ
「ケラーネ少将、例のデータは見せて貰った。5日後だ。アプサラスを試作してみた結果宇宙空間でも機能は十分に発揮できた。そちらに試作させたアプサラス及びMS隊を送る。シャア少佐がジャブローの入り口を突き止めた。少将は5日後に行われる、地球連邦軍本部ジャブローの攻略作戦を任せる。アフリカの戦力と協力して奴等を仕留めて貰いたい。」
「了解です!必ずや、奴等を仕留めてご覧に入れます。」
「頼むぞ。オデッサの件でこちらの風当たりは厳しくなっている。アプサラスの試作機も、先日連邦軍に回収された。アジア方面軍もジリ貧な状態だ。現在、規模を縮小し、徐々に宇宙に帰還させている。サハリン兄妹も明日には宇宙に帰還出来るだろう。アプサラス開発の功で勲章を渡すことになり、納得してくれた。今後は開発部でその腕を奮って貰うことに成る。」
「了解です!」
「今は、暗礁空域で息を潜めて貰いたい。4日後には、増援艦隊が合流するはずだ。作戦開始は5日後のグリニッジ標準時1100だ。各員の健闘を祈る。」
「はっ!」
ケラーネ少将からの通信が切れた。この乾坤一擲の作戦が、果たして連邦軍に通用するのか?ジオン軍に立ち込める敗戦ムードを払拭出来ないか頭を悩ませるのだった。
ジオン軍最大の反撃作戦が開始されます。果たしてジオン軍はジャブローを落とせるのか?ガンダム1号機は誰の手に渡るのか?