機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結>   作:水冷山賊1250F

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 今回は、宇宙戦への適応対策などです。


第44話  宇宙への助走

 地球連邦軍本部ジャブロー MSデッキ

 テム・レイ

 フム、ガンダムピクシー改の宇宙空間対応は、このぐらいで良いだろう。武装も、試作型ビームライフル(陸ガン用)を使用できるようにしたし。

 試作型ビームシールドを提案したが、隠して武器を左手に持てるから、今のままで良いとのことであった。予備のシールドとして、母艦には一つ配備するようにお願いされた。まぁ、良いだろう。彼等の母艦と成る、グレイファントムに載せることにした。後は、4号機と5号機だな。地上戦に適応するようセッティングしていたが、元々は宇宙戦用として開発していたものだ。地上戦用として開発したピクシー改に比べれば、簡単な物だ。こっちはビダン君にでも任せるとしよう。やはり、私はアレックスとスプリガンのデータを見に行こう。

 「テム少佐、どちらに?」

 「あぁ、丁度良かったよビダン君。ガンダム4号機と5号機のセッティングを宇宙戦用に変えてくれないか?」

 「それは、よろしいんですが、少佐はどちらへ?」

 「なに、第13独立戦隊のMS部隊にな。」

 「あぁ、アレックスとスプリガンですね。しかし、どちらも地上戦用とか、宇宙戦用とかのセッティングは無かったと思うんですが?」

「ヌフフフフ。それはそうだよ。連邦軍の技術の粋を集めて建造したのが多用途MS、ガンダムなのだよ。そのガンダムで取れたデータを解析し、更に強化したのがアレックス。一方次期MS開発の礎に成るべく開発したのがスプリガンだ。どちらのデータも貴重な物だ。私直々に取りに行かなくては。」

 「少佐、私にも見せてくださいよ。」

 「フム、良かろう。君が前から提案していたムーバブルフレーム理論。レビル将軍は大層興味を持たれたらしい。試作機を作る許可も早々出るだろう。」

 「ありがとうございます。」

 「それより中尉、ヒルダ君やカミーユ君は元気かね?君はちっとも家に帰ってないようだが?」

 「えぇ、ヒルダは兎も角、カミーユに会えないのが辛いですね。孤児院の子供達と昼間は遊んでいるらしいんですが。早く戦争を私達の手で、終わらせなければ。」

 「あぁ、そのためのガンダムだ。ガンダムで蓄積されたデータは後の量産機の良い教科書と成る。君の作るガンダムもゆくゆくは、全ての量産機の教科書と成るのだろうな。まぁそれまでにこの戦争は終わるが。」

 「そうですね。あれだけ劣勢だったのが信じられませんよ。」

 「そうだな。基礎技術の差だよ。奴等はMSを開発した。しかしそれは、我々にも転用可能な物だったのだ。しかし、一方私達の作ったガンダムはどうかね?」

 「そうですね、例えジオン軍でもコピーは無理でしょう。まさにワンオフ機ですからね。」

 「しかも、部品のコストが高い。とてもでは無いが、量産は出来んだろう。費用対効果がどれ程とれるかは分からぬからな。」

 「そうですな。しかしこれほどの高性能機、科学者や技術者の端くれなら、喉から手が出るほど手に入れたい技術でしょうね?」

 「技術者達だけでは無いぞ。パイロットもだ。あの高性能機を手に入れれば、自分達もと思うのは不思議じゃ無い。今屋外演習場では、血で血を洗うトライアルが始まってても可笑しくない。まぁ、そうはならんだろうがね。」

 「カシマ道場ですね?」

 「あぁ。今回は、全員ジムトレーナーを使って訓練することになっているらしい。まぁ、宇宙戦適応化処置をしなきゃならん機体や、新しく配備される機体が多いからな。だが、だからこそパイロットの技量が良くわかる。」

 現在の連邦軍でスーパーエースと成れる人材。その中でも白兵戦能力が高い人材は誰か?一部の部隊は、まだ地球各地で戦っているため不参加だが、ガンダム1号機が誰の手に渡るのか?パイロットならずとも興味は尽きない。願わくば、優秀な人材に渡って欲しいものだと、思いを馳せるテム・レイだった。

 

 ジャブロー屋外演習場

 マット・ヒーリィ

 ラリーとアニッシュがいれば、大抵の敵にも勝てると思っていた。それは俺の自惚れであったようだ。まず、蒼い稲妻のチームと3対3で闘い惨敗。ホワイトベース隊の白い流星にも惨敗。そして今、他の部隊の戦闘を観戦中だ。やはり、あの蒼い稲妻のツートップは凄まじいな。

 「マット・ヒーリィ中尉で良かったかな?」

 「えぇ、カシマ大尉。マットで結構ですよ。」

 「んじゃ、俺もキイチで。今回の訓練中は、敬語も無しだ。サクサク行こう。早速だが、ユウ達と戦ってどうだった?」

 「えぇ、途中までは上手く行ってたと思うんだが、内に入られてからが早かった。成す術無しだったな。あれが噂のカシマ流ビーム剣術のモーションかい?」

 「まぁ、そうだな。ビームサーベルを使ったら最適な動きではあると保証するよ。どうだい?マット達も入れてみないか?」

 「軍のトップシークレットじゃ無いのか?」

 「別にそう言う訳じゃないぞ?ただ、ジオンにわたる前にモーションデータは破棄してくれよ。そのためのボタンが今度からコックピットに取り付けられるそうだからな。」

 「分かった。ありがたく使わせて貰おう。皆、良いよな?」

 「おう!あの動きはある意味チートだぜ。俺達もあれを使ってリベンジだ。」

 「そうだな。アニッシュの言う通りだ。狙撃が俺の得意技だが、懐に飛び込まれてあっさり負けましたじゃ格好がつかん。」

 「と言うことで頼んでも良いかな?」

 「あぁ、お安いご用だ。実は、もう既に入れてあるからモーションを変更するだけでOKだ。やり方は後で伝えるとして、新しいモーションパターンだ。シミュレーターで確認しないか?レクチャーするぞ?」

 「良いのか?此方としても願ったりだ。」

 「よし、そんじゃあシミュレータールームに行こう。このモーションのコツは、イナシを覚えることだ。」

 こうして3人で大尉から、カシマ流ビーム剣術を教えて貰った。この数日で絶対ものにして見せる。そして蒼い稲妻にリベンジだ。

 俺達3人はそれぞれ燃えていた。チームが一つに成った瞬間かもしれない。

 

 ジャブローシミュレータールーム

 キイチ・カシマ

 レビルさんの案で、今回の訓練が開催された。賞品はガンダム1号機って既にガンダム乗ってるパイロットも居るけど、切磋琢磨の意味で参加している。

 しかし、ユウは強くなったな~。マサキとのコンビネーションも良い。あぶない所まで追い込まれてしまった。そこにうちの切り札が突っ込んで、場を滅茶苦茶に引っ掻き回してくれたからその内に、ユウを倒せた。もう、偶々勝てたって感じです。後は、ユーグさんの部隊だな。あのチームはユーグさんの教えが良く行き届いてるから、全員高いレベルで纏まっている。しかし、ユーグさんレベルのパイロットは皆無だ。 

 今候補に上がってるのは、ヤザン・ゲーブルや、リド・ウォルフか。さあどちらが1号機を手に入れるか?どちらにしてもジオンには悪夢だな。

 




トップガンみたいな感じになっちゃいました。まぁある意味トップガンで合ってますけど。
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