機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結>   作:水冷山賊1250F

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 もうお分かりですね?ザビ家信望者にとっての地獄の使者が、重力の底から這い上がって来ましたよ。


第49話  キャメルパトロール艦隊の不運?

 ホワイトベースブリッジ

 ブライト・ノア

 喧しい警報音がブリッジを包んでいる。前方にムサイ級の軽巡洋艦が3隻現れた為だ。後数分で会敵距離となる。向こうも此方を捕捉しているのだろう。徐々に陣形を取っている。

 「ミノフスキー粒子戦闘濃度散布!各MSの状況はどうか?」

 「アサルトチーム及びブラボーチーム共に準備完了。直掩機の2機は、左右のMSデッキ上で待機中です。全機いつでも出れます。」

 「了解。後方のグレイファントムはどうか?」

 「グレイファントム側でもMS隊スタンバイOKだそうです。」

 「妙だな?」

 「どうしたの?ブライト。」

 声に出てしまっていたようだ。ミライが心配して聞いてくる。

 「いやな?俺達は派手に暴れすぎたんだ。彼方にも此方の戦力は筒抜けだと思うんだが・・・、奴等此方に攻め掛かって来ている。罠だと思うか?」

 「さあね、あちらの情報伝達ミスの可能性も有るわ。万一に備えて、グレイファントムには警戒を任せているんでしょ?どちらにしても早く終わらせるべきよ。」

 「そうだな。迷っている場合じゃないか。ミライ、舵は任せる。主砲一斉射の後ミサイル射出!その後MS隊順次発進する!」

 

 ホワイトベースMSデッキ スプリガンコックピット

 キイチ・カシマ

 「ジョブさん戦果期待してます。」

 「おう、任しとけ。伊達にカシマ道場の門下生じゃないとこ見せてくる。」

 ジョブさん、やる気があるのは良いことだ。でも、その台詞、、、ま、良いか。

 「全員準備は良いな。今回はY字フォーメーションで決める。カイとハヤトはクワトロ大尉の指揮下に入れ。残りの者は付いてこい。」

 「「「了解!」」」

 ミサイルが射出された。

 「アサルト1スプリガン。出る。」

 カタパルトに押し出されスプリガンが射出される。隣からはアレックスが同時に出てくる。その後、ジムストライカー+が射出され、最後にノーマルガンキャノンだ。全機スムーズに編隊を取る。

 「オフェンスチーム全機に告ぐ。増援が来る迄に終わらせるぞ。小細工は無しだ!アターック!」

 「「「応!!」」」

 リックドムが此方に攻撃を仕掛けてくる。素直に逃げれば殺られなかったものを!軽く避けながら反撃。2射でダウンだ!簡単に擦れ違えると思うな‼ブーストをかけ、間合いを一気に詰める。驚きながらも、ヒート・サーベルを抜く度胸は良い。だが遅い!擦れ違いざまに胴体を切り裂き、そのまま3隻のムサイに向かう。

 「リュウ、何機に抜けられた?」

 「7機中たったの2機です。ディフェンスチームなら楽勝でしょう。このまま行けます。」

 「よし、リュウは後方に抜けたリックドムを警戒。挟み撃ちはかなわんからな。このまま、敵の艦隊を墜とすぞ!」

 3隻のムサイに突撃する。あの指揮官アホか?降伏信号の一つも上げれば良いものを。全員死ぬぞ?さっさと墜とすか。

 ジムストライカー+が飛び出し前方のムサイに突っ込む。直掩のリックドムは擦れ違いざまに、1機切り捨てる。もう1機はアムロが墜とした。そのまま接近し両肩部のスプレーミサイルランチャーを全弾一斉射。そりゃ沈むよな。でっかい火の玉が出来上がる。もう、直掩機もないぞ?どうする?

 発光信号が上がった。これで降参のようだ。虐殺しないで済んだか。よかった、よかった。

 「ムサイ級軽巡洋艦に告ぐ。降伏の発光信号を確認した。直ちに武装を解除せよ。180度回頭後、横一線に並び、メインエンジン停止。全砲頭はお互いに向け停止させ、砲塔の電源を落とせ。魚雷発射管は、全て閉鎖しろ。此方は南極条約に則り対応する準備がある。そちらの指揮官は誰か?」

 「此方はキャメルパトロール艦隊、旗艦キャメル艦長のドレン大尉だ。即時停戦に応じて貰い感謝する。これからはそちらに全面的に従おう。」

 「了解した。そちらの賢明な判断を尊重する。後程此方の指揮官から指示が有る筈だ。それまでその空域で待機してくれ。以上だ。」

 「遅すぎたんじゃありません?」

 「言ってやるな、アムロ。彼等にも何らかの事情が有ったんだろう。MS隊は全滅か。運が悪かったな。」

 原作では君が全滅させたからな。もしかしたら、運は良いのかも知れない。彼等は戦後、連邦軍は紳士的だったと証言してもらわなくてはな。

 

 グレイファントムブリッジ

 艦長 エイパー・シナプス中佐

 「艦長、敵ムサイ級から発光信号!降伏しました。ホワイトベースMS隊がムサイ級2隻を鹵獲。戦闘から3分も経ってません!」

 「了解だ。だが、引き続き周囲を警戒しろ。奴等は何を狙って来るか分からん。」

 「了解です。」

 見事なものだ。操船、戦闘指揮、部隊運用全てあの若者達だけで行っている。まさにパーフェクトだ。サイド7から、彼等だけで戦闘を繰り返し生き延びただけは有る。戦死者の一人も出ていない事には、驚異すら感じる。

 「シナプス艦長、ホワイトベース艦長のブライト大尉から通信です。今すぐ繋ぎます。」

 「メインスクリーンに映してくれ。」

 「了解。」

 直ぐにメインスクリーンに若い指揮官が写し出された。此方に敬礼している。直ぐに敬礼を返し、腕を下ろす。彼は安心し、腕を下ろし報告を始めた。

 「シナプス中佐、敵艦隊の無力化に成功しました。敵MS隊は全滅、ムサイ級1隻轟沈。ムサイ級2隻を鹵獲しました。この2隻の処置は如何しましょう。」

 「フム、轟沈した敵艦の生存者は捜索したかね?」

 「今、攻撃に参加したMS隊の内2機が行ってます。しかし、絶望的でしょう。」

 「そうか。よくやった。此方が到着するまでその体制を維持してくれ。ムサイ級の全乗組員は、武装解除の後、救命ボートに乗船させる。その後ルナツーと連絡が取れ次第、ルナツーの艦隊に乗組員を救命ボートで引き渡す。ムサイに付いては、1隻此方で確保したい。どうだろうか?」

 「例の侵入作戦ですね。此方としては問題有りません。残りの1隻はどうされます?」

 「そのままルナツーの艦隊に引き渡そう。そこからは、お互いに別行動だ。」

 「了解です。では、引き続き周囲の警戒及び生存者の捜索を続けます。ムサイ側からも捜索させてよろしいですか?」

 「もちろんだ。だが、MS1機は確実に警戒をさせておいてくれ。まぁ言われずとも分かっているだろうがな。」

 「了解です。ではお待ちしています。」

 通信が切れた。フフフフ、若者の成長は早いな。この前士官学校を卒業したばかりだと言うのに。

 「ルナツーに秘匿回線で呼び掛けろ。応答次第、報告だ。敵パトロール艦隊を撃破し、敵艦を鹵獲したとな。」

 「了解!」

 やれやれ、此方は1から10まで指示しなければならんか。新型の戦艦だからな。下士官も若いとは言え、あちらに比べれば・・・。優秀な人材を失い過ぎたな。連邦政府があそこまで腐っていなければ・・。栓の無いことか。

 「速度第3戦速、目標前方のムサイ級2隻。2隻のムサイの後方500m地点に本艦を着ける。間違ってもムサイの射線上に艦を移動するなよ。気が変わらんとも限らんからな!引き続き周囲を警戒しろ。」

 「了解。」

 まぁ、これからだな。

 

 キャメルブリッジ

 ドレン大尉

 「よし、全員武装解除だ。妙な真似はするな。全責任は俺が取る!」

 はぁ~、やっぱ無理だよ~。後方から挟み撃ちって大佐~。無駄にMSパイロットを死なせてしまった。確かに連邦の艦をキャッチしたけどさ。ソロモンに報告して逃げたかったのに。よりにもよって木馬。しかも2隻!我が目を疑ったよ。しかも二ヶ月位で中身かなり強化されてません?2機の角付きってあんな形だったっけ?

 こりゃ俺達囮にされたパターンだな。大佐達が木馬から離れるための。これは我が軍は、いよいよ危なくなって来たかも知れない。ここで、降参出来たのは、下手したら運が良かったのかもな。

 

 

 

 

 

 

 

 




 はい、ドレンさん正解の巻でした。
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