機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結>   作:水冷山賊1250F

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美形モブを強制的に戦力化します。


第6話  ジョブ・ジョン魔改造と敵補給艦強襲

 皆さんはジョブ・ジョンと言う男をご存知だろうか?パイロット候補生で有りながら、パイロットの座をセイラさんにまで追われた残念なハンサムさんだ。ある時は歩哨に立ち、ある時は機体の整備と良く言えばオールラウンダー、悪く言えば器用貧乏な人物だ。後にF91開発メンバーの一人と成るらしいが、皆の便利屋で終わらせるような甘えは許さない。民間人出身の3人とは違い、リュウとジョブのパイロット候補生2名は、厳しく指導することにした。

 するとどうだろう。ジョブ伍長はアムロほどではないがそれなりにガンダムを動かせるし、ガンキャノンや、ガンタンクの扱いも巧い。自身の得意な間合いを取るのが巧いのだ。原作では何故活躍しなかったのだろう?大人(声優)の都合かな?予想外の戦力増強に正直調子に乗ってしまった。テム・レイ大尉と相談し、ガンキャノンの腰部にガンダムのビームサーベルを設置。予備のガンダムのシールドを左手に持たせ、両肩にはスプレーミサイルランチャーを設置。背部のブースター増設。メインウェポンは狙撃用ビームライフルからブルバップマシンガンに変更。両肩の武装は、対MS用の指向性炸裂彈(クレイモア)をつけたかったが無いものは仕方ない。テム・レイ大尉が興味を示したため、将来的にはできるかもしれないが。取り合えず変態一歩手前のMSの完成である。名付けてガンキャノン ジョブ・ジョン専用機。

 より実戦的で攻撃的な改修ができたと思う(古鉄的な意味で)。一撃離脱の強襲機である。

 小隊としてのポジションも決定した。

ガンダム1号機・・・キイチ・カシマ

ガンダム2号機・・・アムロ・レイ

ガンキャノン・・・ジョブ・ジョン

ガンキャノン・・・リュウ・ホセイ

ガンタンク・・・カイ・シデン及びハヤト・コバヤシ

ガンダム2機がツートップでジョブ機が若干後方に続く。リュウのノーマルタイプのガンキャノンがその後方に続くという、アルファベットで言えばY字形のフォーメーションに成った。

 ただ・・・ジョブ君、訓練を重ねる毎に無口に成っていく。分の悪いギャンブル大好きな変態に成らないように気を付けてあげよう。

 

 シミュレーション訓練も一段落したところでブリッジに行ったところ、暗礁宙域にジオンの艦が2隻いることが判明した所だった。これはチャンスだ!強化したアムロと魔改造ジョブ・ジョンの御披露目といこう!今回ガンタンクの出撃は無しだ。早速ブライトにレイ大尉と意見交換しながら強襲作戦計画を作成。医務室で休養中のパオロ艦長に意見具申したところGOサインが出た!

 俺はパイロットを召集し作戦を説明。各自ノーマルスーツ着用でコックピットに待機させた。

 

 ガンキャノン ジョブ・ジョン専用機コックピット

 あの強面の少尉に鍛えられて数日、僕は専用機のコックピットに詰め込まれている。

「ガンキャノンは装甲が厚いから、少々のダメージは問題ない。どうせブースト時は細かな挙動はできん。見極めろ!」

とか、無茶苦茶なことを要求するし、格闘戦でも、

「残彈が無いからちょっと待っては戦場では通用せん!動きが鈍い分コンパクトなモーションを使うんだよ!無かったら自分で作れ!」

 とか、もうホントなんなの!?挙げ句のサンパチには、僕専用にガンキャノンをチューニング!?魔改造!?しちゃうし。これどう見てもイチバチの特攻機じゃん!!もうやだ~!!こうなりゃやけくそだ!全彈打ち尽くしてさっさと帰ってやる!!

 

 暗礁宙域・ムサイブリッジ シャア・アズナブル

 「ドズル閣下の要請どおりザク4機とパイロット。後、補給物資だ。」

 「助かる。ドッキング前に全てのザクを出し、周辺宙域の警戒に出してくれ。私も直ぐにザクで出る。」

 「了解。直ぐに作業に取りかかる。」

 無駄口を叩かず素直に対応してくれる強面の古参兵。私もMSデッキに向かう。補給中は無防備になるため、警戒は絶対に必要だ。特に木馬は要注意だ。コックピットに入りザクに火を入れる。

 「シャア・アズナブル。ザク、出るぞ!!」

 何事もなく補給が終わることを祈るばかりである。数十分後私の祈りは裏切られることとなる。神々はつくづく私が嫌いなようだ。

 

 ガンダム1号機 キイチ・カシマ

 太陽を背にしてブースターを全開で突っ込む。コチラの接近にまだ気づいていないザクをビームライフルの一撃で沈める。慌ただしくなってきた所で別方向からアムロがビームライフルを放ちザクを沈める。旧ザクがショルダータックルをかましてきたがするりと避けてカウンター。ビームサーベルで胴を抜く。旧ザクは上下真っ二つだ。何を考えてタックルをかましてきたんだろう?チンピラか!?そのまま俺は赤いザクを押さえに行く!アムロとリュウは協力して残りのザクを撹乱しているな。

 「今だ!ジョブ突っ込めー‼」

赤い閃光となり、ジョブ機が突っ込む。

 「特殊弾頭だ、全彈持って逝け!!」ジョブがスプレーミサイルランチャーを全彈発射しそのままブースター全開で通り過ぎていく!あらヤダ、カッコいい!?扱き甲斐が有るわ~!こりゃメニュー追加かな?ビームサーベルを構えたまま赤い彗星に突っ込む。ザクバズーカでこちらを狙っているが甘いな!最小限の動きで回避し、そのままビームサーベルを一閃。踏み込みが甘かったか!右腕の肘部分を切り裂けたが奴は引いていった。

 ジョブ・ジョンの攻撃は、補給艦及び補給作業中のザクは落とせたが、ムサイのバイタルエリアには届いておらず、緊急発進してシャアと一緒に逃げられた。まあこれでルナツーが奇襲を受けることはないでしょ。俺達は合流してホワイトベースに帰還するのだった。




 アルトモドキに乗せてみました。作者が妄想して制作したガンプラの登場です(///ω///)♪

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