機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結> 作:水冷山賊1250F
ジャブロー宇宙船ドック
ジョブ・ジョン
久々のジャブロー到着。ホワイトベースとアルビオンの気密チェックとメンテナンスのため、全員二日間の休みと成った。休みと言ってもパイロットは午前中訓練である。
しかし、休みは休みだ、ヤキトリひゃっほい!リュウさん達を誘ってレッツゴーだ!パイロット達は全員参加になった。コウや、キース達も勿論連れて行く。やはりジャブローに着けば行かない訳にはいかない。
脂が染み付いたような暖簾を潜る。一気に食欲をそそる香りに包まれた。急いで空席を確保!生ビールと串物をお任せで人数分だ!さっそく乾杯し、ビールを喉の奥に流し込む。
ぷはーっ。このために生きてると言っても過言ではない。どれどれ、お通しの枝豆を一つ。うん、程よい塩加減だ。こんな簡単な料理にも手を抜かないとは、流石はタイショーだ。うん?オヤブンその付けだしは何ですか?ナスの揚げ浸し?一つ良いですか?ありがとうございます。う~ま~いいいぃ!何ですかこれ!?冷めてるのに美味しい!何種類か有る、付けだしを皆でシェアする。これがうちの隊の暗黙のルールだ。料理が来るまで、それぞれのお通しを一口食べて舌鼓を打つ。メニューを見ながら、串以外の料理を探す。オヤブンは地鶏のタタキ、リュウさんは軟骨唐揚げ、ハヤトは揚げ出し豆腐か。俺は地鶏の炭火焼きだな。アムロはクリスさんと仲良く選んでいる。良いなぁ。俺も彼女欲しい。明日は昼から休みだから、例の喫茶店にでも行こうかな?
モンシアさん達は決まったようだな。ん?アムロはスペアリブの炭火焼きで、クリスさんはナットウサラダ?あの腐った豆??食べるの?そうですか。経験者なんですね。リュウさんですら箸を着けなかったあのメニューを経験してるとは。貴女は勇者だったんですね。ジャックとアダムさんもドン引きです。オヤブンは旨いぞと言うけど、正直俺には無理です。まぁブルーチーズ見たいな物かなとは思うんだけど、俺ブルーチーズ苦手なのよね。あっ。店員さん、追加注文ヨロシク~。
同場所 リュウ・ホセイ
やはり旨い。ナスの揚げ浸し。ただのナスにどれだけ手間をかけてるんだ、ここのタイショーは。一つ一つの仕事に、職人としての意地とプライドが見えるようだ。地鶏は勿論の事、肉料理や野菜までも一級品に仕上げる。何としてもジャパンに有るトリゲン本店に行かなければ!任務でニューホンコンにまでは行ったことが有るが、中々ジャパンには縁がない。ジャパンが平和であることを喜ぶべきか、任務で行く事がない事を悲しむべきか。
この前カイから連絡が来たが、取材でジャパンに行った時にトリゲン本店に行ったそうだ。味は流石はタイショーのお師匠さんだったと絶賛していた。
カイめ!羨ましすぎる!店の住所をくれたから許すが、それが無ければ八つ裂きにしてやった所だ。おっ?串物がご到着だ。先ずは皮からだな。うむ、旨い。秘伝のタレとマッチして、口の中に広がる幸福感。ビールを一口飲む。あぁ素晴らしい。俺は生きてるぞ!!まさに極楽。天国はジャブローに有ったのか。お次は七味をかけ、その次はユズゴショウを付けと、味の変化を楽しむ。
最後の味の調節は、客自身に任せると言うスタンス。なんと言う素晴らしいアイデアだ。あぁ、店員さん。ビールのお代わりを頼む、大至急な。
ここの店員も素晴らしい。少ない人数で良くタイショーを支えている。やはりジャパンには行かなければなるまい。本店の実力を見せて貰わなければ!
おっ?軟骨唐揚げのご到着だ。今日は楽しい夜に成りそうだ。俺達の夜は始まったばかりだ!
同場所 キイチ・カシマ
皆楽しんでるな。結構、結構。やっぱりこの焼き鳥は旨いな。コウとキースも楽しんでいるようで何よりだ。この6ヶ月間は、扱きに扱きまくったからな。やはり息抜きは大切だ。
「カシマ少佐、ちょっと良いか?」
「何ですか?モンシア中尉。って言うか、階級呼びやめません?今は休暇中ですし。」
「あぁ悪かったな。で、キイチさんよ。あの試作2号機、アルビオンで修理されてたんだが、何か聞いてるか?」
「何かとは?」
「あれに乗るパイロットだよぉ。まず、核武装は外されるとしても、アイツのポテンシャルはちょっとしたもんだぜ?そんじょそこらのパイロットに乗りこなせるとは思えねえ。」
「確かにそうですね。でも元が元です。超長距離支援機の方向か、一撃離脱の強襲型の2択だと思うんですよね。で、テム中佐がジャブローに来ていると言うことは…」
「言うことは?」
「恐らく、パイロットに高い技量を求める筈。十中八九強襲型ですね、恐らく。今までガンキャノンやジム・ストライカー+で培ったデータを元に、ガンダムで本気の強襲型を造る筈です。パイロットが可哀想な事になること受け合いです。今から寒気が止まりません。」
「げっ、そっちかよ・・・」
「恐らく、テストパイロットはうちのジョブがすると思いますが、モンシアさんも乗ってみます?」
「ちょっ、オヤブン??」
「その予想が当たりゃあ、俺は降りるな。ジョブに任せるわ。命が幾つ有っても足りねえ。」
「モ、モンシアさんまで。」
「大丈夫だジョブ。恐らく本命のパイロットはファントムスウィープのキョウスケさん辺りだろうな。まぁ明日と明後日の午前中は精々死なない程度に頑張れ。いや、違うな。お前に任せられるぐらい、死ぬ気で頑張れ。」
「無茶言わないでくださいよオヤブン。あの人程俺は狂ってませんよ。」
「いや、狂ってはいないと思うがな、キョウスケさんも。まぁほとんど病気だとは思うが。」
「どちらにしろ、俺達にゃあ無理だな。ジョブ、お前に任せるわ。」
「そんなぁ、モンシアさんも乗って見ましょうよぉ。」
「嫌だね。」
今日もジョブは平常運転である。明日の朝仕上がってるかな?微妙な線だとは思うが、あの人ならやりかねん。いったいどんな機体が出来上がるのか、楽しみだ。俺は乗らないしね。
他人事だから気楽な物だ。そう思っていた俺だが、結局俺もテストパイロットをするはめになるのだった。
ジャブロー恒例焼き鳥パーティー回でした。
次回、奴の実力が・・・。