機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結>   作:水冷山賊1250F

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 皆さん誤字報告及び感想ありがとうございます。
 地球連邦軍エース部隊の集結です。


第77話  ジョブ、悪夢の始まり

 地球連邦軍本部ジャブロー宇宙船ドック

 キイチ・カシマ

 ホワイトベース、ブランリヴァル、サラブレッド、ペガサス。そして、今回新しく作戦行動に同行するアルビオン。5隻のペガサス級が並んでいる。はっきり言って壮観である。

 俺の零式も宇宙戦仕様に仕様変更中である。なんか見慣れない機材とMSが運び込まれたが俺は見ていない。見ていないんだ。良いね?Zガンダムなんか見ていないんだよ!

 もう何なんだよ、レイ中佐。確かに半年前に変形とか口走ったけどさ。ガンダリウムγどうしたの?共和国から技術供与された?ドンだけ蜜月関係なんだよ!悪戯が成功した時のガキのような顔しやがって。おじさんの照れ笑いなんてダレトクだよ!

 まぁ、あれはアムロ用みたいだし良いけどね。零式、短い現役だったな。俺の零式はまだまだ現役だ。頑張ってデラーズ潰そう。

 「久しぶりだな。」

 「あ、ユーグさん、お久しぶりです。どうですか?ファントムスウィープ隊は?」

 「あぁ、ヤザンとキョウスケが何時も張り合ってるよ。まぁ、ヤザンが一方的に突っ掛かってるんだがな。概ね順調だ。」

 「確か、ユーグさん達は一足先にラヴィアン・ローズに向かい、試作3号機を接収するんでしたよね。あれ、使うんですか?」

 「まぁ、場合によってはな。それにあれに似たコンセプトの機体に一度だけ乗った事もある。大丈夫だ。」

 あぁ、あのフルアーマー7号機ですね。あのマシンを乗りこなせてたならまぁ、いけるかな?

 「なんか、チートですね。」

 「そうでもないさ。もうこれだけ歴史が変わってたら、俺の知識も通用しなくなる。水天の涙も発生しなかったしな。」

 「月のマスドライバーですか。そう言えば、試作2号機を奪取しようとした賊ですが、インビジブル・ナイツを名乗ってましたよ。」

 「それは本当か!」

 「ええ。フリッツ・バウアーという名前に心当たりは?」

 「う~ん、分からないな。」

 「首魁はエリク・ブランケとも言ってたそうです。」

 「それなら知ってる。月のマスドライバー施設を襲撃した奴等のボスだった。そうか、奴等はデラーズフリートに合流したのか。と言うことは、やはり月の警戒が必要か。」

 「はい、それと移送中の建設が終了したコロニーの護衛強化ですね。奴等は何を仕出かすか分かりません。」

 「そうだな。コロニーの落下事故。あれはデラーズの仕業だとされている。折角生き残った宇宙艦隊だ。有効に使うべきだろう。」

 「ですね。連邦の本気をあのテロリスト共に見せ付けてやりましょう。」

 「あぁ。ところで見せて貰ったぞ。零式と言ったかな、あのMSは。」

 「あぁ、見ましたか。中々良い機体ですよ。動きもスムーズだし。ムーバブルフレームの試作機ですよ。」

 「やはりか。Z系列に何となく似てると思った。百式にもな。」

 「ユーグさんは実物を見たことが?」

 「Z+シリーズだがな。しかし、レイ中佐は凄まじいな。前世でもあの人が生きていたらもっと楽が出来たんだろうな。この時期にムーバブルフレーム機を完成させるとは。」

 「いや、アナハイムが暗躍して、あれ以上の戦乱が発生した畏れも有りますよ。やはり、あの企業はダメですね。テロリストを手引きまでしてたみたいです。核武装型の試作機を盗ませるつもりだった見たいです。」

 「やはりか。拝金主義もあそこまで行けば、もう見過ごせないな。奴等に金を掴まされてる議員連中は把握出来てるのか?」

 「概ねですがね。情報部が全力で追ってましたからね。」

 「そうか。この世界からあの企業は消えるんだな。平和への第一歩だ。あの恥知らず共はこの世界にはいらん。」

 「そうですね。そう言えば、マット達がペガサスの直掩機部隊になったそうですね。どうですか?」

 「あぁ、上手いな。特に連携が。MSの操縦技術も、エース級だ。まだオフェンスは任せられんが、動きが良い。直にオフェンスも任せられるようになる。ま、うちはオフェンスに関しては過剰な戦力がある訳だが。何だあの機体?」

 「驚きました?レイ中佐謹製の魔改造機です。ほとんど一日で仕上げちゃいました。」

 「あぁ、驚いたよ。まさにキョウスケ専用機って感じのガンダムだな。なんかキョウスケの奴でさえ、なんて趣味的な機体だと驚いてたよ。レイ中佐の頭の中を一度見てみたいな。」

 「フフフフフ、それだけで驚いてはいけませんよ。少し話に出てきましたが、Z出来てます。」

 「はあ~?ZってZガンダム?」

 「ええ。名称は違いますがね。零零(ダブルレイ)ガンダムだそうです。今回はアムロ少尉も設計で参加してますからね。」

 「それでダブルレイかよ!じゃあ、ZZ系列は出来ないのか?」

 「さあ。アナハイムからサフリィに技術者が引き抜かれる予定ですからね。その人たちに丸投げするかも知れません。ご自分は他の機体にご執心ですよ。」

 「恐ろしいな、その開発意欲は。で、次の目標は?サイコミュ機か?」

 「MSの性能を維持したままダウンサイジングだそうです。」

 「出来るのか?」

 「さあ。核反応炉のダウンサイジングが出来れば、可能性は有ります。後、ミノフスキーエンジンのMSサイズまでの小型化も言ってましたよ。」

 史実では小型高出力ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉、マイクロハニカム技術、マルチプル・コンストラクション・アーマー構造等とんでも技術てんこ盛りだ。

 「そりゃあ、ここ10年で出来るのか?」

 「宇宙世紀120年代に完成しますね。でも、今の時代では技術的に難しいと思いますよ?」

 「そうか。レイ中佐ならやれると思ったが。」

 いや、無理だと思うけどなぁ。でもやりそうなのが怖いけど。

 二人してこれからの戦いの展開を予想しつつ、ペガサス級を眺めていた。

 

 ホワイトベース MSデッキ

 ジョブ・ジョン

 俺のジム・ストライカー+が無くなっている。え?俺クビ?なんかガンダムが増えてるけど?

 「やあ、ジョブ君。驚いたかね?」

 「え?レイ中佐、どういうことですか?」

 「やはり、君の操縦特性は強襲機が良く似合う。と言う訳で、試験的に3機建造されたガンダムmarkⅡの内の1機を君に任せるよ。安心してくれたまえ。キチンと強襲型に改修済みだ。言うなれば、ガンダムmarkⅡフルバーニアン強襲型だ!存分に暴れて来てくれたまえ!」

 背中に二個のどでかいブースターが付いている。何だこの著しく燃費の悪そうな機体は?しかも右腕の武装は固定式のビームサーベル。左腕には試作型ビームシールド。両腰部に2連式マイクロクラスターミサイルランチャー?

 「あのぉ、他に同タイプに改修された機体は有るんですか?」

 「有るわけ無いじゃないか?こんな機体に適応出来るのは君とキョウスケ中尉ぐらいだよ。まぁ、キョウスケ中尉の方が尖っているがね?君も精進したまえ。ハッハッハッハッハ。」

 俺は、あの人の下位互換と思われている?いや、この機体に乗ったら俺は確実に死ぬね。って言うか、ハヤトだって結構な腕利きだよ?彼にも専用機とか無いの?

 「あのぉ、他のパイロットに専用機は?」

 「いやぁ、リュウ君とハヤト君か。彼等も上手いんだけどね、爆発力が無いんだよ。アムロや、キイチ君、それに君みたいにな。それにな、長距離支援機をガンダムにする意味が見出だせないんだよね。ジェネレーターを追加したジムでも良いんだよね、究極的に言えば。ジムスナイパー・カスタムはそう言う意味で言えば傑作機だよね。」

 「そ、そうですか。」

 ダメだ。どうやら俺はこれに乗らなきゃならないらしい。

 「それにね、先日行ったシミュレーター訓練を見てもこの機体は君にとってベストだと判断するよ。あの強襲型ガンキャノンに比べれば安全性も向上している。大丈夫、君なら乗りこなせる!」

 右を見たら、リュウさんがそっと目をそらした。ハヤトはそそくさとパイロット待機室に逃げた。まぁ、彼は新婚だ。こんな機体に乗せるわけにはいかないか。左を見たらアムロがクリスさんと、談笑している。此方に気付いたのか親指を立てて来た。お前も一枚噛んでるのか!

 ため息を吐くと共に覚悟を決めた。

 「分かりました。早速シミュレーター訓練を始めます。それと、せめて目立たないように、カシマ少佐のカラーリングにして頂けませんか?流石にトリコロールカラーは目立ちすぎます。」

 「ん?ハッハッハッハッハ。了解だ。」

 折角一年戦争を生き延びたんだ。こんなとこで死んでたまるか!

 

 この日から、出港までの数日間、ジョブはシミュレータールームの主と成るのだった。

 




 ジョブさん休暇返上の巻。果たして生き残る事が出来るか?
 ノーマルmarkⅡは、モンシアさんとベイトさんに渡りました。
 次回、各艦の配属者名簿です。
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