機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結>   作:水冷山賊1250F

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 先ずは、ブルーチームですww。


第83話  コロニー防衛戦

 移送コロニー内宇宙港 ザク改

 バーナード・ワイズマン

 「連邦と合同で戦うことに成るなんて。」

 「ぼやくなよバーニィ。」

 「何か不満でも有るのか?ワイズマン曹長。」

 「え?いや、そんなんじゃないんですよ。結局あの戦争で自分はほとんど戦う事は有りませんでしたから。」

 「まあな。サイド6で小さいお友達は出来たみたいだが?色気の有る出会いは無かったみたいだな。」

 「ボーイスカウトでもしてたのか?」

 「いや、リボーコロニーにザク改で侵入した時、被弾して墜落したらしい。」

 「良く生きてたな?」

 「大方、被弾時にパニック起こして操縦ミスしたんだろ?無事に本国に帰って来てるし。」

 「そんな奴にザクを任せてたのかよ。道理で着任したての頃は酷い筈だ。」

 「勘弁してくださいよ。」

 この人たちは本当に仲が良いな。俺を扱く時は息の合うこと合うこと。今思い出しても泣けてくる。

 「それより、あの人達ってそんなに凄いんですか?正直、機体の性能が凄いだけなんじゃ?」

 「おい、小僧。少し腕を上げたぐらいでのぼせるんじゃない。奴等は正真正銘の化物だ。その性能の良いMSを手足のように動かしているのが分からんのか?」

 「まだまだだな~、バーニィは。こりゃ、帰ってから訓練追加だな。」

 「えぇぇぇえ!?」

 やぶ蛇だったよ。つい、疑問に思った事を口に出して後悔した。

 「まぁ、この作戦が終わったら、シミュレーターで同じ機種同士で対戦してみな。奴等はな、ビームライフルって言う射撃に超有利な飛び道具を持っている癖に、揃いも揃って接近戦が巧いんだよ。良いか?優秀な武器を持った奴は、普通はその武器を使いたがるもんだ。だが奴等は違う。その優秀な武器も、攻撃オプションの一つぐらいにしか思ってねえ。だから、状況に応じた武器を使える。これだけでも分かるだろ?」

 「お二人とも戦った事が有るんですか?」

 「ソロモンでは、鬼だったな。エースと見るなり恐ろしい速さで襲いかかって来たよ。もう、二人して死ぬ気になって逃げながら反撃するしか無かったな!」

 「結局、ダルマにされて取っ捕まったけどな。あれが噂の剣豪だったら切り捨てられてたんだろうよ。」

 「本当、稲妻さん達で良かったよ。今考えれば、さっさと武装解除してりゃ良かったな。」

 「そんな気も無かったクセに良く言うよ。しかし、本当良く生きてたよな。」

 「お二人でも無理だったんですか。」

 「あぁ、ありゃぁ別物だ。蒼い稲妻さんと、相方の白い奴はとてもでは無いが相手に成らなかったな。機体の性能以前の問題だ。良いか?機体の性能差は確かに存在する。しかし、奴等が当時使っていたガンダムな、ジオンのゲルググとドッコイの性能だぜ?まあ、有名なアレックスやスプリガン辺りは違うだろうが、他はほぼドングリの背比べらしい。俺達はゲルググ相手にあそこまで追い詰められた事はない。良いか、何度でも言うが技術だよ。技術を磨くんだ。お前は伸びる。安易に機体性能に頼るんじゃない。」

 「了解です。」

 説教を受けてしまった。

 「おしゃべり中悪いんだがな。不審な艦隊が接近中だ。ザンジバル級1、ムサイ級2だ。おそらく、奴さんだ。此方の照合に無い艦船だ。奴等の艦で間違い無いだろう。コロニー公社の職員が呼び掛けるが反応しない状態だ。」

 「奴さんも年貢の納め時だな。」

 「まぁ、さんざん好き勝手してたんだ。覚悟は出来てるだろうさ。」

 「テロと戦争を履き違えたバカ共の最期だ。派手に殺るぜバーニィ。」

 「了解!全力で付いていきます!」

 久々の実戦だ。しかし、前の戦争の時より怖くない。この二人がいるからかな?ぼんやりとそんなことを考えていた。

 

 同宙域 アレックス

 ユウ・カジマ

 コロニー公社の職員が必死で呼び掛けている。折角再建されたコロニーだ。近くで戦闘とも成れば、部分的な損害も出るだろう。そりゃ必死にも成ろう。

 しかし数分後、帰ってきた返答がこれであった。

 「此方はデラーズフリート所属、ジオンの騎士、ニムバス・シュターゼンだ。スペースノイドの未来の為に、このコロニーを貰い受ける!」

 力が抜けた。アイツまだそんなことを言っているのか。

 「君達もスペースノイドだろう?コロニーの重要性は理解している筈だ。」

 「理解している上で敢えて使っているのだ!連邦の愚物共に死を与えねば、スペースノイドに未来は無い!死にたくなければ、貴君等はこのコロニーから脱出するのだな!」

 ほう、随分威勢の良い(自称)騎士さんだ。本当に正気に戻ることは無かったんだな。マスターの言った通りか。確か自分に酔っぱらってるだったかな?

 「聞くに堪えん。全機攻撃開始。抵抗する奴は構わん、ぶち殺せ。」

 「「「「了解!」」」」

 二つのコロニーから勢い良くMSが出ていく。あの蒼い機体が奴か。何故か肩だけ赤く塗られている。

 「連邦軍だと!?何処から?いや!貴様かあぁぁ!」

 蒼い機体が此方に攻撃をしてきた。軽く避けながら反撃する。

 「頭は冷えなかったみたいだな、ジオンの騎士とやら。」

 「なに!?」

 「同じスペースノイドを虐殺しておいて、自らを騎士と名乗るとは、おめでたい頭だな。」

 「貴様!私を愚弄するか!連邦の狗め!」

 ビームサーベルを抜き、襲いかかって来る。相も変わらず大振りな軌道だ。此方もビームサーベルを抜き、奴の攻撃をいなす。返す刀で奴の右腕を切り裂いた。

 「面妖な真似を!」

 「黙れ、虐殺者の狗が。自分達が仕出かしたことにいつまで目を背ける気だ。この3年で何の反省もしていないのなら、お前はここで死んで逝け。」

 「ぬかせ!」

 距離を取りながら左手でビームライフルを撃って来る。逃がすものか!避けながら、ビームライフルで反撃しながら距離を詰める!ジグザグに回避機動を取るが、速いだけで、ワンパターンだ。至極読みやすい。奴の左腕をビームライフルで撃ち抜く。

 「バカな!」

 「やはり、反省する気は無いのだな。その傲慢を償え、似非騎士!」

 ビームサーベルを奴のコックピットに突き刺した。騎士らしく、剣で死ねて満足だろう。

 奴が殺られると、一瞬敵の反撃が緩んだ。

 「一気に畳み込むぞ!全機突撃!」

 戦局の趨勢は此方に傾いており、最早奴等にとって絶望的なものになっている。しかし奴等は武器を捨てない。おそらくは、死にたいのだろう。

 「後に続く者達の為にもぉぉっ!」

 「いねえよ、そんな奴は!」

 ビームサーベルですれ違い様に上半身と下半身を泣き別れさせる。直ぐにその機体は火の玉に変わった。リーバーは相変わらず巧いもんだ。接近戦は危なげないな。次々に墜とされていくテロリスト共。共和国のザク3機も良い動きだ。前の2機は何処かで見た覚えが有るが、どこだったかな?コンペイトウ宙域か。偶々生かして捕らえられたが、二度と敵にしたくないな。あの時はマサキと二人がかりで彼等に当たったが、随分手こずらされた覚えがある。

 そんな事を考えながら、ドムモドキを墜として行くと、ザンジバルとムサイが方向転換しようとしていた。逃がすものか!若い奴等を洗脳してテロを起こさせ、俺達にけしかけ、自分達だけは逃げるつもりか?

 マサキとレイヤーが俺に続いて来た。

 「マサキ、左のムサイをやってくれ。レイヤーは右の奴を頼む。俺はザンジバルを無力化する!」

 「「了解!」」

 ザンジバルの後部スラスターをビームライフルで狙い撃つ。もう奴は姿勢制御ぐらいしか出来ないだろう。

 「武装を解除して降服しろ。貴様等はテロリストだから南極条約に乗っ取った待遇は約束出来んが、理不尽な暴力は無いと約束しよう。」

 「こ、降参する。停戦信号を上げる。」

 宇宙にカラフルな花火が上がった。生き残った敵は1機だけか。早めに上げてやれば良かったものを、自分達が逃げるための囮にされたな。相も変わらず汚い奴等だ。

 「さっさと降服してたら、もう少し生き残れた者もいただろうにな。」

 「何を言う?彼等は全てのスペースノイドの礎に成ったのだ。貴様等腐った連邦とは違う!彼等をバカにするな!我々はそれを語り継ぐ義務がある!そのための撤退であったのだ!」

 「そうか。そう言うことは、裁判でやってくれ。そうやって人殺しを正当化させて来たんだろうが、年貢の納め時だ。精々残りの人生を楽しむんだな。」

 他にも何か喚いていたが聞き流すことにした。コイツら全員救えないな。良い歳した大人が何を言っているんだか。彼等をバカにしたんじゃない。お前等全員をバカにしたんだよ。敢えて言わないがな。

 マサキが話しかけてきた。

 「隊長、コイツら生きて確保する意味あったんですかね?」

 「さあな。だが、誰かは生きて償わなければならんだろうな。自分勝手な理想を押し付け、若者を死に追いやったんだ。正気に戻れば死にたくなるかもな。」

 「戻るんですかね、正気に。」

 「さあな。考えたくもない。」

 まさか、ここでいつかマスターとした同じような問答をするとは思わなかった。

 彼等は戦争に魅入られただけなのだろうか。奴等とあのザクのパイロット達と何が違ったのだろうか?

 現実が全く見えていない。アイツ等はこの犯行が成功するとでも思っていたのだろうか?

 テロリストのドムモドキからパイロットが出てきて、ザクに確保された。

 彼は、目を覚ますことが有るのだろうか。ギレン・ザビとエギーユ・デラーズ。この二人の影響力と人的被害に、目眩がした。

 




 ユウ、テロリスト共の考えに頭痛がするの巻でした。
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