機動戦士ガンダム 白と黒のエース<完結>   作:水冷山賊1250F

97 / 120
 ジュドーあの人と出会うの巻。


第93話  出会い

 サイド1シャングリラ 住宅街

 アーシタ家

 「ただいま~っと。リィナ~?」

 「なあに~?お兄ちゃん?ってどうしたのその娘!?それに、その格好。まるでノーマルスーツみたいね?」

 後ろから入ってきた少女を見て、リィナが驚く。まぁ、そのまんまノーマルスーツなんだけどね?

 「あぁ、この娘はエルピー・プル。今日仕事でちょっとしたことで知り合ってな?この通り、服が無いんだよ。お前の服貸してくれない?」

 「お兄ちゃん!またデブリ拾いに行ったの!?危ないから止めてって言ったよね!」

 「良いじゃないか。資格も取ってるし、実際に儲けも出している。コロニーの保全にも役立っている。良いことばかりじゃないか?」

 「それを学校休んでまですることが問題なのよ。先生から電話が有ったわよ。昼休みから居なくなったって!そんなにお金貯めてどうする積もりよ!?」

 「お前をロンデニオンの学校に入れてやりたいんだよ。あそこは、しっかりセキュリティもしてるし、この辺の学校じゃあ、一番だからな。」

 「誰もそんなこと頼んでない!」

 「それよりさ、服だよ服。この娘、ノーマルスーツしか無くってさ、これじゃ目立って仕方ないよ。」

 「どうしたのよ。」

 「込み入った話は聞かないでくれ。お前ぐらいの娘が助けを求めてるんだ。力を貸してやりたいんだ。」

 「どうする積もりなの?」

 「宇宙港にラー・カイラムが入港してるだろ?あの人達に保護を求めるんだよ。」

 「成るほどね。じゃあ分かったわ。私も行く。プルさん、こっちに来て。洋服を選びましょう?」

 「何でだよ!?」

 「私もいた方が、姉妹と間違われるでしょ?それにお兄ちゃん達だけじゃ心配だし。」

 「イーノも一緒に行くんだよ!」

 「じゃあ尚更ね。」

 イーノお前何したんだよ?リィナの評価が低いぞ?

 「リィナちゃん、それはないよ。」

 「だってイーノさん、なんか頼りないんだよねぇ。さ、プルさん行こう。」

 プルを連れて、さっさと自室に消えていった。

 「なんか悪いな、イーノ。うちの妹が生意気言っちまって。」

 「良いよ、ジュドー。荒事が苦手なのは当たってるからさ。それにリィナちゃんとプルが一緒に居れば、ジュドーは二人妹を連れて来たお兄ちゃんって感じに成って、プルを追いかけてくる奴等の目隠しに成るかもしれない。僕は、今回運転手として宇宙港まで送って、駐車場の近くで待ってるよ。何か不審な人がいたら、携帯電話で知らせるからさ。」

 「分かった、それで行こう。」

 簡単な作戦を立て、二人を待った。30分後、プルは動きやすい格好でそれなりによそ行きの可愛らしい服、リィナはスカートでよそ行きの服を着て現れた。さあて、宇宙港に突入だ!

 

 

 シャングリラ宇宙港

 アムロ・レイ

 その日、俺は宇宙港近くの展望デッキで時間を潰していた。展望デッキからみえる母艦と、宇宙空間を見るのが好きだった。シミュレーターも良いけど、たまにこうしてコーヒーを飲みながらマッタリした時間を過ごすのも悪くない。師匠達はなんだか慌ただしくしてたけど、俺に何かをするよう指示は出ていない。あんまりラー・カイラムから離れないようには言われたけど。

 この広いスペースで無重量感覚を味わいながら、マッタリするのが良い気分転換で、お気に入りだ。カフェオレを啜りながらマッタリしていると、若い男女が3人入ってきた。兄妹だろうか?

 「有った。ラー・カイラムだ。さあて、ここからどうやってあそこに行くか。」

 ん?ラー・カイラムに用でも有るのかな?

 「もう、お兄ちゃん。声が大きいよ。誰かに聞かれたらどうするの。」

 うん、君もね。何か悪いことをしようとしてる感じではない。悪意が感じられないからね。どちらかと言うと、助けを求めている感じがする。すると、黒服を着た軍人っぽい男が二人現れた。男の子がいち早く気付き、女の子二人を背後に庇う。

 「コロニー監理局の者だが、身分証を見せてくれるかな?」

 「すいません、家に忘れて来たみたいです。後日提出で構いませんか?」

 「すまないね、どうやら不法入国が有ったみたいなんだ。付いてきてくれるかな?」

 もう一人の男は無線で応援を呼んでいるようだ。何やら怪しい。この二人の男からは、悪意しか感じない。助けた方が良いな。

 「あぁ、すまないが俺の連れが何か迷惑をかけたのかな?」

 堂々と男達の前に歩いて近づいた。

 「貴方は?」

 「あぁ、申し遅れた。地球連邦軍第13独立機動艦隊ロンド・ベルのアムロ・レイ大尉だ。クルーの子息達をラー・カイラムに案内するように頼まれてるんだよ。えっと、君は。」

 「ジュドーです。ジュドー・アーシタ。」

 「あぁ、じゃあ間違いないね。事前に3人で来ると聞いてたからそうじゃないかと思ってたんだよ。」

 「すいません、お待たせしたみたいで。」

 ジュドーと名乗った少年が手を差し出して来た。此方も合わせて握手をした。するとどうだろう。彼の後に宇宙が見える。彼も驚いているようだ。間違いない、彼もニュータイプだ。

 「じゃあ案内するよ。僕に付いてきてくれるかな?」

 「「「はい!」」」

 男達は憮然としていたが、俺の名前を聞いて動けないようだ。やはり、何処かの軍関係者なのだろう。俺に向けて殺意とは行かないまでも、悪意を向けている。俺は3人を連れて、展望デッキから移動するため扉の方に向かった。背後の悪意が増し、殺意に変わった!

 俺はホルスターから拳銃を取りだし、殺意の方に向け、顔を向ける。

 「何のつもりだ?」

 男は懐に手を入れた体勢から動かない。

 「貴官等が何故コロニー監理局の人間を名乗ったかは知らないが、動くと撃つ。君達、こっちだ。」

 それから俺はポケットからリモコンのような物を取り出した。

 「これが何か分かるか?ラー・カイラムの方を見てみな。」

 ラー・カイラムから、陸戦隊がワラワラと出てきている所だった。

 「各パイロットに渡されているエマージェンシーコールだ。捕まりたくなかったら、さっさと引くんだな。」

 「おい、ここは一旦引くぞ。」

 「あぁ、仕方ない。」

 男達が、エレベーターに向かう。だが、悪意は消えてない。何か仕掛けてくるな。エレベーターが閉まる寸前に手榴弾を投げようとしたため、腕を撃ち抜く。

 「伏せろぉっ!」

 エレベーターが閉まった状態で爆発が起こる。軽い振動と、激しい音の後に警報が鳴り響く。

 「あの人達、死んだのか?」

 「さあ?エレベーターの天井を抜けて脱出してたら生きてるかもね。それよりさ、彼等は君達を殺しに来てたよ?いったい何したの?」

 半分以上は俺を殺しに来てたけど、間違いじゃないよね?

 「え?アムロさんを殺しに行ってたんじゃ?」

 「いやいや、僕があれくらいで殺される訳無いじゃないか。君達だけでもって感じだったんじゃないかな?」

 「「「え~~?」」」

 無理っぽかったかな。でも、君達にも殺意は向いてたからね?

 「君達にも、あいつ等は殺意を向けてたよ。っと!」

 通路の先から、黒い服を着た男達が銃を撃って来た。3人を庇って扉から離れる。反撃に2発撃ち込む。悲鳴が上がったが、まだ大勢いるようだ。陸戦隊は間に合いそうにないな。

 「大丈夫なのかよ!?」

 「大丈夫だ。今からMSを呼ぶ。壁際に寄って身を伏せててくれ。ガンダーームッ!!」

 3人はポカンとした顔で、俺を見ている。暫く固まっていたジュドー君が叫ぶ。

 「何やってんだ、こんな時にっ!」

 まぁ、端から見てたらそうだよね。だけど展望デッキにガンダムが顔を見せたことで、ジュドー君が再度固まった。

 「え??」

 「通路の奥に向けて、頭部バルカンを一斉射。撃て!」

 激しい爆音が2秒間続いた。

 「よし!コックピット開放!展望デッキに高さを合わせてくれ。」

 ガンダムが上昇し、空のコックピットが現れた。直ぐにコックピットに乗り込む。

 「君達も来るんだ!」

 3人は、素直に乗り込んだ。

 「じゃあ、今から最短距離でラー・カイラムに招待するよ。話はそこで聞かせてくれ。」

 3人を連れてラー・カイラムに向かう。この3人の中の誰かが、あのMSのパイロットなのかな?

 




 アムロとジュドーの邂逅です。もちろん原作では起こってません。小説では有ったんですけどねww。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。