未知との遭遇〜アルトリウムを添えて〜   作:ゴランド

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G編突入。
原作崩壊していそうでしてなさそうなラインを突っ走ります。



EP2 フィーネの逆襲(G編)
20話 世界滅亡へのカウントダウン


 

脳内に例のBGMを垂れ流しながらお読みください

 

これまでのあらすじ的なヤツ。

 

先史文明期より今に至るまで世界の支配を企んでいたフィーネは特異災害対策機動部二課が秘密裏に保有していたシンフォギア装者達と謎の青いジャージ姿のならず者の手によって討ち倒された

 

先史文明の巫女、終わりの名を冠する者フィーネの最終秘密兵器であり月を穿つ荷電粒子砲でもあるカ・ディンギルはその炉心であるデュランダルを破壊され、幾千にも渡る月破壊の計画は広大な宇宙の如き沼へと沈んでいったのである

 

ーEP1ファントム・メナスよりー

 

 

装者達の活躍もあり世界には一時的な平和が訪れたが、フィーネが残した傷痕は大きく その証拠に空に浮かぶ月は以前のモノとは似ても似つかない形状となってしまう

我々人類は月に(リング)は要らない派、趣があるので要る派、どうでも良い派の3つに分かれ混沌を極める事となったのである

おのれ、フィーネ!

(※一部虚言あり)

 

 

ルナアタック事件から数ヶ月が経過

私立リディアン音楽院が新校舎に設立されたり 開催される予定の秋桜祭をリディアン音楽院と加流底亜高等学校(バイト君の通ってる所)で共同運営する事になったり 風鳴翼と世界の歌姫マリアによるコラボステージが行われたり バイト君宅に謎のUMAが出入りしたり プレラーティの痔が悪化したり(ランサー)が死んだり…

簡潔に言うといつも通りである

 

「お腹空いたデース」

「じー……」

「…ミ゜ッ゛」(良心の呵責)

そんな平和な日常を謳歌する人々。しかしその裏で暗躍する影が動き始めているのを露知らず東間媒人ことバイト君は

謎の少女二人組と邂逅するのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある日、お好み焼き屋ふらわーでいつも通りのアルバイトを再開した俺。エックスが生き埋めになったり、立花さんの頭に変な傷が付いていたり、俺の家で赤兎馬を預かる事になったり、プレさんの痔が悪化したり…まぁ、いつも通りの日常が戻って来た訳だ。

 

……いつも通りって何だっけ?まぁ、そんな事はどうでも良い。重要な事じゃ無いんだ。

 

問題なのは────

 

 

「お腹…空いた……デス」

「切…ちゃん、大丈夫?」

「大丈夫デスよ、調。今回は…奮発し、て60円も持って来たデスよ」

 

 俺の目の前でお芝居的なアトモスフィアが行われている事だ。

まぁ、要は金が無いからそれで乗り切ろうと言う魂胆だろう。だが、甘い。甘過ぎる。

 

頭のおかしい女子高生達に囲まれた俺にとって、その程度の演技は子供の戯れに過ぎない。

そもそも金が無いのに飯を食おうだなんて甘いんだよ。ハッ!

 

「切ちゃん!?でもそれは切ちゃんが今まで貯めたお金で…!」

「私が使いたいからいいんデスよ。コレで調にお腹いっぱいご馳走してあげるデス」

「切ちゃん……!」

「私にとって大切な調が幸せになってくれる。これ以上に嬉しい事なんて無いデスから」

 

 

………ミ゜ッ゛!(良心の呵責)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うみゃい!うみゃいデスよ調!!」

「そうだね切ちゃん……すみません…その…ありがとうございます」

 

「別に気にしなくて良いよ」

 

……おう、何見てんだ。見せもんちゃうぞコラ。だからプレさんもカリさんもニヤニヤした顔でこっち見てくんな。

 

「いいや?別に何にも無いワケダ」

「でもねぇ〜、ふぅ〜〜ん?へぇ〜〜〜?」

 

「…麻婆豆腐」ボソッ

ア゛ッ゛

「プレラーティ!?」

 

 突如として尻を抑えて蹲るプレさん。麻婆豆腐の言葉を聴いただけで痔が痛むって…余程だなコレ。

 

「あの、本当に良いんですか?ご馳走してもらって?」

「んー、何言ってるか分からないなぁ。廃棄処理に困っていたお好み焼きを捨てるの勿体無かったからタダで食べてくれる人を探した。それで食べる人が偶々君達だけだったのさ(給料から天引きされるなコレ)」

 

「えー?それじゃあーしも食b「てい」くぺっ

 

 直後バタリと白目剥きながら倒れるカリさん。あれれ〜?急に倒れちゃったぞ〜〜?(子供探偵感)

 

「駄目だぞカリさん こんな所で寝ちゃ」

「…お、おう(コイツ、目にも止まらぬ程の速さで的確に顎を蹴り意識を刈り取っただとッ!?)」

 

 はい、プレさんこの無駄にはだけだ格好の人何とかしてください。えっ、尻が痛い?ボ○ギノールでも使ってください。

 

「やれやれ…、全く騒がしい所ですね。ここを何処だか分かっているのかしら?」

「お好み焼き屋」

「ええ、食事処ですね。そんな所で騒ぎ立てる。とても非常識ではありませんか?」

「お好み焼き屋で自分で淹れた紅茶を飲んでいるアンタが1番非常識だよMs.フラメンコさん」

 

 この人、店内の翼さんの楽曲メドレー目当てで、いつも何も頼まないで紅茶飲んでいるんだよなぁ。いやさ、店の売り上げ貢献して?

 

「すみません。私食事は紅茶と思い出だけで済ませているので」

「もしかして馬鹿にしてます?」

 

 そんなもんでお腹一杯になるワケないだろ、いい加減にしろ!

 

「よければ貴女達も紅茶をどうぞ」

「は、はぁ…紅茶どうも」

「紅茶どうもデース!」

「オイ、何しれっと紅茶勧めてるんだ」

「フフフ、Arbeiter(アルバイター)。貴方も英国面の素晴らしさを教えて差し上げましょう。食事など足元にすら及ばない紅茶の旨味を……」

「えぇ…そんな事言っていいの?翼さんの手料理も紅茶以下って事になるけど」

「フフ、何を言うと思ったr…ちょっと待って?さっき剣ちゃんの何て言いましたか?」

 

 何やらMs.フラメンコさんの様子が一変したので畳み掛けてみる。

 

「手料理ですよ手料理。お手製お味噌汁をご馳走してもらったんですよ」

「剣ちゃんの……ッ!?あ、味はッ!?」

「天に昇るような気分でした(誇張無し)」

「───っ!?」

 

 するとフラフラと立ち上がりながら、出入り口の戸に手を掛けるMs.フラメンコさん。

 

「……どうやら認識不足だったらしいですね。出直して来ます」

「あ、うん」

「…それでは我々も失礼するワケダ」

「あ、ちゃんとこの人も連れて行ってね」

 

 よく分からないまま店を出て行くミスフラメンコさんと、プレさん(痔悪化)とカリさん(気絶中)。

 

「…あの、いつもあぁなんですか?」

「大体こんな感じ」

「えぇ(呆れ)……あ、紅茶美味しい」

 

 お好み焼き+紅茶に満足気な二人組。

そんな2人を眺めていると、ふと店内に備え付けられたテレビが視界に入る。

 

『今、ツミッターでトレンド入りしてる日本が誇るアーティストの風鳴翼と世界の歌姫マリア・カデンツァヴナ・イヴのコラボステージが注目されています』

 

 はえ〜、さすが翼さん注目されているなぁ。そう思っていると二人組の内、金髪の子が声を上げる。

 

「おお、マリアが注目されてるデスよ!」

「そうだね。流石マリア」

 

「マリ…ア?」

 

 俺がそう言うと二人は驚いたように口を開いた。

 

「ご存知…無いのデスかッ!?」

「今話題の世界的有名アーティストのマリア・カデンツァヴナ・イヴをご存知で無い!?」

「無いよ、ご存知無いよぉ」

 

「あの歌姫マリアデスよッ!?たった2ヶ月で世界の歌姫として名を挙げたマリアを知らないなんて!」

「そう言われてもなぁ。アーティストなんてツヴァイウィングか翼さん以外、然程の興味は無かったし」

 

偽善者ッ!!

「なんで???」

 

 いや、ホントになんで?何で俺は黒髪ツインテールの子に偽善者って言われたの?

 

「何が風鳴翼デスかッ!あんな貧相な身体付きしたアーティストの何処が良いと言うんデスッ!どうせ、外面だけ装って家事や料理がてんで駄目駄目なのに違いないデスよッ!」

あ゛あん!?だとして何処に問題あるんですかーーーッ!?そこのギャップが堪らないんだろうがッ!あと翼さんは貧相じゃなくて徹頭徹尾完璧なスレンダー体型なんですーーーーッ!そっちのマリなんとかさんと言う2ヶ月程度のトーシロ歌姫は精神面以外は完璧そうだなぁ!どうせ中身は小鹿のように怯えてんだルルォ!」

デーーーーーーーーースッ!!(威嚇)」

 

 お、やるか?やる気か?いいじゃねぇかやってやろうじゃねぇかコラァ!

世界を渡り歩いて来て男女平等主義を学んだ俺は女体相手でも容赦無く蹴りを入れ込むからn─────

 

「客と喧嘩しないッ!クビにするよッッ!!」

「はい」

「そっちの子も騒ぎ立てるなら出禁にするからね」

「デ、デス…すみませんでした…」

 

 ぴえん、おばちゃん怖い……。

 

「駄目だよ切ちゃん。こんな時に問題行動を起こしたら……紅茶、美味シイ」

「うぐぐ…申し訳ないデス。でも悔しいデスよ、マリアを馬鹿にされたまま引き下がる事なんて…私には耐えられないデスよ」

「……あ、そうだ」

 

 何か話し込んでる。いやでも俺もムキになり過ぎたなぁ。人の自由ってのは侵害してはいけない。

……しょーがない。デザートでもサービスして上げ───

 

「よいしょっ…と」

「えっ?」

 

 なんか頭に嵌められた?手触り的にコレは……ヘッドホン?何故にヘッドホン?

 

「ミュージック」

「スタートデース!」

 

 うおっ!?なんだッ!?いきなり音楽が……ッ!

コレは確か、立花さんから勧められた事がある『Dark Oblivion』ってマリアの曲ッ!?

と言うかヘッドホン外せないんだけどッ!どうなってんのッ!?

 

「コレは最低でも曲を10周しないと外せない仕様デス」

「貴方もマリアの良さを知る機会……紅茶オイシイ」

「ぐ、おおッ!?…え、英語が…ッ!曲が、歌が、脳に響くッ!」

 

 こ、こんな歌が頭に直接入って来て…このままじゃ、俺は…俺は……ッ!ああああああああああああああああああああああ……あ?

 

「……よく聴いてみれば悪くない」

「「えっ」」

 

「寧ろ良い。いや、最高以外の言葉が見当たらないなコレ」

「「…堕ちるの速ッ!?」」

 

 

 こうして俺は新たな可能性への道を見つけたのだった。

っと…帰りにCDショップ寄るとしよう(鋼の意志)

 

 

 

「……予想以上にチョロ過ぎて心配になるレベルデスよこれは」

「そうだね……紅茶、オイシイ…オイシイ…オイシイ…」

「調の方もかなり心配なのデスが!?」

 

 

 

▼▼▼

 

 

 

 山口県岩国米軍基地にて。そこには三人の少女の姿が在った。

かつてフィーネが引き起こしたルナアタックを解決し、地球を救ったとされる英雄。特異災害対策機動部二課のシンフォギア装者である立花響と雪音クリス。そして青いジャージを羽織ったならず者(ヒロインX)がそこに居た。

 

「これで搬送任務は完了となります。ご苦労様でした」

「ありがとうございます」

 

 オペレーターの友里あおいが書類に電子印鑑を押し"ソレ"が引き渡されると銀髪で眼鏡をかけた理知的な印象を受ける男性ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス。通称ウェル博士が口を開く。

 

「確かめさせていただきましたよ、シンフォギア装者の皆さんが秘めたるその凄まじい力を」

「いやぁ、どういたしまして〜。誰も褒めてくれないのでもっと遠慮なく褒めてくださいよ〜……って痛ッ!?」

「ヒビキの言う通り。私達これでも秘匿された存在ですからね、寧ろ褒めちぎってくれないと釣り合いが取れませんから……って痛ッ!?」

 

「この馬鹿共。そういう所があるから褒められないんだよ」

 

「まぁ、良いではありませんか。事実上 貴女達のお陰でコレを、アークセプターの解析を進める事が出来ますから」

 

 "アークセプター"又の名をソロモンの杖。先史文明期から霊長類を殺す為に作られたノイズを制御する端末、バビロニアの宝物庫へのアクセスキーでもあるそれはフィーネと同化したかに思えたがソレは原型を留め、傷一つ付いていない状態で発見された。

それは神による奇跡なのか、はたまた先史文明の巫女が今を生きる人々への置土産なのか…真相を知る者は居ない。

 

そのソロモンの杖を研究し、未だ謎に包まれし領域(ブラックボックス)を解明する事によってノイズ対抗の手掛かりを掴もうとアメリカの聖遺物研究者である彼に引き渡されたのである。

 

「しかし素晴らしい! 世界がこんな状況だからこそ、僕等は英雄を求めているッ!誰からも信奉される偉大なる英雄の姿をッ!!」

 

「え、英雄だなんて……」

「実際にそう言われると少し照れると言いますか…」

 

「何を言いますかッ!貴女達こそ諸悪の根源であるフィーネを倒し月の破片落下から世界を救った真の英雄ではありませんかッ!!」

「「「………」」」

「おや、どうしました?」

「「「イエナンデモ」」」

 

予め言っておこう……嘘である

 

 ルナアタックと公表されているが、その真実は意図せずに行ってしまった大掛かりかつ盛大なマッチポンプなのである。しかし、ソレを公にするワケにも行かず一課の情報操作によって"取り敢えずフィーネが悪いよフィーネが"と言う事となったのである。

 

「そんな謙虚にならずとも、貴女達の素晴らしい行動は私の胸に刻まれているのですからもっと誇って良いのですよ?」

「か、かーーっ!辛いわー!フィーなんちゃらの所為でとばっちり受けた私達辛いわーーー!これも全部魔女的なモルガン的な要素を兼ね備えた恋愛拗らせた黒幕の所為ですよ、あーー全く困りますねーーーーッ!」

「おう、それ以上口開くのヤメロ。惨めになるぞ」

 

 なので不承不承ながらも建前上はルナアタックの英雄として振る舞わなければならないのである。

半ばヤケクソになっているのは目を瞑って欲しい。

 

 

 

 

 

「これで任務も終了だな」

「皆頑張ってくれたから司令が東京までのヘリを出してくれるそうよ」

「マジすか!いやぁ、それにしてもここまでの道のり長く感じたなぁ…」

 

 そんな談笑を繰り広げる女性4人。そんな生活必需品の詰まった荷物を持った彼女達の耳にパサリと音が届く。

 

「…ん?なにコレ」

「ノートかしら?」

 

 響がソレを拾い友里がマジマジと見つめる。その最中「あ」とクリスが口を開いた。

 

「ソレ確かバイトの奴が私に持たせたノートだ」

「バイトさんが?」

「むむ、少々聞き捨てなりませんね。私を差し置いてアーチャーにプレゼントとは…」

「はいはい分かった分かった。ちょっとそれ見せろ」

 

 クリスが響からノートを取り上げると表紙に書かれた文字を読み上げる。

 

「えーと、なになに? 『エックス取り扱い説明書』だぁ?」

「「「なにそれ!?」」」

 

 (ページ)を捲るとそこにはヒロインXに関しての事項がビッシリと書かれていた。加えて、順次更新中と記されている。

 

アイツ(バイトの奴)とんでもない心配性だな…」

「ははは確かに。未来もそうだったなぁ……」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

いいかい雪音さんッ!エックスの事をちゃんと見張っているんだよマジで!高確率でロクでもない事が起きるからッ!(迫真)」

よく聞いて響ッ!昔の船乗りさんはそれぞれの地域で現地妻が居たのッ!とにかくクリスとの交流は程々にねッ!(迫真)」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「未来、心配してくれるのはありがたいけど何を言ってたんだろ…」

「あー……うん。そうだな。取り敢えずバイトの奴は気苦労が多いってこった」

 

 向こうでたった1人。最近入って来たUMAを世話しながら人格的にアレな人達に囲まれる彼に同情の意を見せるクリス。

お土産でヤキソバパンでも買ってあげようか?と思惑しながら、念の為にノートの中身に目を通す。

 

「えーと…【注意事項その1 事前に何らかの規定(ルール)を設けておく事。破った場合は帰ったら今後半永久的に毎食冷奴(ひややっこ)にすると言えば問題無い】……お、おう」

「バイト君!?」

「毎食冷奴(ひややっこ)…ご飯派の私としてはとても耐えきれないよッ!」

 

 何かやらかす前提で書いてある注意事項に流石だなと雪音クリスは思ったが、時既に遅し。任務は完了しているので今更規定を定める必要性は無い。

 

「こんなのが本当に役立つのか…?」

「うん。それに任務なら既に終わったしね…まぁ気にする事無いよ、後は帰って翼さんのスペシャルステージを観るだけだしね!」

「そうそう、ヒビキの言う通り()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「ハイハイわーってるよ。ンな事は……あ?」

 

 不意にノートのとある箇所に目が付くクリス。最終ページの赤印が付けられ箇条書きになっている部分。

 

【最後に 何らかの作業を終えた後、エックスはフラグを立てる傾向にあります。その建設されたフラグは9割の確率で回収されるので注意するべし】

 

「フラ……えっ?」

 

 チラリと横のエックスに視線を送るクリス。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。勝ったな(確信)」

「フラグ……えっ?」

 

 咄嗟に先程のページへと再び目を通すクリス。下方に記された対処法らしき項目を見つける そこには………。

 

【尚、それを防ぐには事前に口を塞ぐ。もしくは注意を逸らしてください。もしそれでも逆フラグを口にさせてしまった時は……()()()()()()()()()

 

「えっ」

 

 無慈悲にそう書き記されていた。そんな無情な事実を反映するかのように背後から轟音と共に熱波を感じる。

 

その場の全員が振り返った先には、大量のノイズが米軍基地を襲う光景が広がっていた。

 

 

「フ、フラグ回収されたァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

 爆発オチなんてサイテー。そう言わんばかりの絶叫が響く裏で世界滅亡へのカウントダウンが開始される……少女達の行き着く先は希望か、それとも破滅か。

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

 場所は変わってとある錬金術師から強奪したなんか城的なサムシング(改造途中)。

 

「マスター、折り合ってお願いがあります」

「なんだ?言ってみろ」

 

 Ms.フラメンコことファラ・スユーフはその独特なステップを踏みながら己の上司に当たる存在のキャロル・マールス・ディーンハイムに口を開く。

 

「ええ……(わたくし)めに味覚を備え付けて欲しいのです」

「……味覚だと?」

「はい」

「…味覚」

 

 キャロルは呆れた様子を見せる。外の偵察に行ってはアーティスト等に嵌り始め、機械仕掛けの身体を持つオートスコアラーとしては異例な存在となり始めたファラ。

 

一体どのような事を口走るかと思ったら味覚とは。終末の四騎士(ナイトクォーターズ)として必要性の無いモノを欲しがる彼女の姿にキャロルは落胆する。

 

「ファラ、一応聞いておくが貴様の目的は?」

「何をおかしな事をマスター。剣ちゃんの手料理を食べる事でしょう」

「ああ、よし。覚えてるならそれで────いや待て!何の事だッ!?」

 

 目的を履き違えている己が配下にキャロルは声を荒げる。

 

「はて、違いましたか?私の記憶が正しければ万象黙示録完成の為にチフォージュ・シャトーを建設。そして剣ちゃんの手料理を食べる事が私の最終目的では?」

「最後ッ!最後のソレはなんだッ!?そんな命令した覚えは無いぞッ!」

 

 まさか記憶回路に致命的なバグが発生したのか?と推測するキャロル。頭を抱えつつ己が玉座に座り直すとファラに向かって言葉を投げ掛ける。

 

「ともかくお前の願いは却下とする。飲食機能の無いオートスコアラーに味覚なんぞ付ける必要なかろう」

「そうですか……分かりました」

「全く、変な事を口走りおって……」

 

「はい。それでは───この首を斬り落とします」

「いや待て待て待て待て待て!?」

 

 大剣を取り出し己が首に当て始めた機械人形をキャロルは制止する。

 

「おまっ、お、お前ッ!?何故いきなり自害しようとするッ!?アホか!」

「マスターが付けてくれないと言うならば無理矢理にでも付けさせて貰いますッ!」

「何を言ってるんだお前はッ!何だ!?何がそこまでお前を掻き立てるのだッ!?」

「剣ちゃんの手料理を食べる為ッ!それならば私は死んでも構いませんッッッ!」

「そんなくだらぬ事で俺を脅すつもりかお前ッ!ふざけるなッ!そんな事してる暇があったらシャトー建設に貢献しろッ!それとソードブレイカーを下ろせ!」

 

 そんなキャロルの言葉に「チェー」と呟きながら渋々と引き下がるファラ。そんな2人(1人は機械人形)の元にまた一体、全身を青で塗り固めたような服装をしたオートスコアラーが現れる。

 

「あーら?お二人して何をしているんですか〜?」

「ゲッ、こんな時に限って面倒臭いのが……」

「面倒臭いって、酷い事言わないでくださいよぉうマスタ〜。このガリィちゃんがそんな子に見えますか?」

「フン、まったく白々しいにも程があるな」

 

 彼女の名前はガリィ・トゥーマーン。バレリーナのような挙動を見せながらケタケタと笑う様は怪しいの一言に尽きる。そんなガリィだが「あ」と何か思い出したように呟く。

 

「でもマスター。万象黙示録は()()()()()()()が1人でドンドン進めてますよね?…正直、私達の出番って無くないですか〜」

「うっさい。とにかくだファラ そんな脅しが俺に通用すると思うなよ…全く、主人に歯向かいおって……」

 

 ブツブツと愚痴を垂れ流すキャロル。そんな彼女を前にファラは諦めたのか「ハァ…」と溜息を吐くような素振りを見せる。

 

「そうですね…マスターの言う通りです」

「やっと理解したか。それなら己が使命である獣災の先天性因子適合者(インヒレント・ジーンドライバー)の捜索にだな───」

 

「ではガリィちゃん諸共自爆しますね」

「えっ」

「は?」

 

 直後、ファラはガリィの首をがっしりと強固にホールド。そのまま共にその場を後にしようとする。

 

「それでは失礼しますマスター」

「え、おま…!?」

「それじゃガリィちゃん。私と共に逝きましょうね」

「ちょ、なんで私まで…って力強ッ!?マスター!マスター助けてくださいマスタァァァァァァ!!」

 

 ファラ・スユーフ。風を司るオートスコアラーにして風鳴翼ファンクラブ会員の1人。

己が主人に仕えるだけが配下の仕事では無い。時として、己が意思を貫く事もまた上司との付き合いの一つだと学んだのである。

 

おめでとうキャロル。君のオートスコアラーは上司との付き合い方(への脅迫の仕方)を覚え立派に成長したのである!

 

「や、やめろぉ!ガリィ諸共はヤメロお前ぇぇぇえええ!」

 

 果たしてキャロルは己の配下を制御し切る事が出来るのか?そしてファラは無事に味覚を手にする事が出来るのか?乞うご期待。

 

 

 





なんだこの小説!?
あーもう(色々な意味で)めちゃくちゃだよ……。
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