2022年もよろしくお願いいたします。
「な、なんなんですか!その
「いやホント、何なんだろうな……」
「風鳴一号だッ!」
「呂布ですが?」
「赤兎馬だよ」
狼狽えるドクターウェル。目の前に出現した謎のUMAが切り札であるネフィリムをブッ飛ばしたのだからそのような反応を示すのは無理も無いだろう。
「つーか赤兎馬お前、どうして此処に居るんだよ‼︎」
「いえ私、呂布なので。主人の匂いを探していたら何故かここに…ふむ?どうやらあの男から我が主の香りがしますが一体どう言う事なのでしょうか?」
「えーと、端的に言うとバイトさん連れ去られてまして」
「ブルル…マジですか?」
「マジだよ」
「マジだ」
「マジですかー…私、何も知らされてませんでした」
「奇遇だね…私、赤兎馬に知らせるの忘れてたよ!」
正直の所、二課は敢えて伝えなかったのが大きい。理由としてはわざわざこんなUMAモドキに色々と吹き込めば惨事になる事が明らかであるからだ。
これ以上のカオスは御免だと判断した上層部はナイスである。まぁ現在無駄に終わったのだが。
「たかだかウマ一匹!僕のネフィリムで押し返してやるッ!」
「ガァァァァアアアッ!!」
Dr.ウェルの掛け声に呼応するように駆け出す完全聖遺物。獣のような迫力に装者達が構えるが、彼女達を護るように前へ出る。
「参ります…!」
巨大な長柄武器を手に振るう赤兎馬。月夜に照らされる刃がネフィリムの首元を捉えるが鋼鉄に打ち付けるような音が響く。
翼のアームドギアを喰らった影響が出ているのか皮膚強度が高まっている。
「硬い…ならば!」
手の位置を咄嗟に変え、槍を下から上へと打ち上げる形で振るう。
「吹っ飛べぇぇ!」
追撃するようにクリスの背部ユニットが展開。無数のミサイルが放たれ次々とネフィリムに命中する。
「敵は頭上!身動きの取れない今が好機だ、行くぞ風鳴号!」
駆け出す赤兎馬に跨る翼。そのまま驚異の馬力によって繰り出される跳躍により1体と1人が天高く舞う。
「はぁあああああああああああああッ!」
【蒼ノ一閃】
エネルギーの刃がネフィリムに直撃した後、赤兎馬の連続突きが的確にその巨体を貫いて行く。
ダメージの入った完全聖遺物が重力に沿って落ちて行く下では、奏と響の2人が己のアームドギアを展開していた。
「行きますよ奏さん!」
「よっしゃ、ブチかまして行くぞッ!」
ガングニールのタービンが回転する音が月夜に響く。2人はネフィリムが落ちて来るタイミングに合わせ得物を真上へ突き出す。
「ゴ…ァアッ⁉︎」
「トドメェェーーーーッ‼︎」
直後、上空より飛来するジャージのならず者とUMA。ヒロインXはエネルギーの籠った聖剣を。赤兎馬は己の体重を利用した踏みつけを行う事でガングニール2人の得物がネフィリムの体躯に深々と突き刺さった。
「ぐ…!まさかそんな、ネフィリムが追い詰められているだと…ッ!」
「己が聖遺物の力を過信したな。貴様の蛮行も此処までだッ!」
「さっさと降りてください」
「おごぉッ⁉︎」
「翼さん⁉︎」
無断に跨った事に怒ったのか振り落とした直後に蹴りを入れる赤兎馬。気性難の馬に無警戒で近付いてはいけない(戒め)
「哀れな防人のセイバー…見捨てられる気持ちを思う存分味わうが良い!」
「私恨漏れてるよエックスちゃん」
「つーか今更だけど強くねぇかアイツ⁉︎」
クリスがそう叫ぶと奏者達は肯定するように頷く。先程から殆どネフィリムにダメージを与えてるのが赤兎馬と言う事実。現にシンフォギア 装者達はウェルが仕掛けたアンチlinkerの影響で弱体化しているので仕方ないが、だからといってネフィリムに有効打を与えられる理由にはならない。
「くっ…訳が分かんないのには訳分かんないのだッ!」
そう言いながらウェル博士の持つソロモンの杖より大量のノイズが召喚。波のように一気に押し寄せて来る。
「おっとら奴さん焦って来たのか物量で攻めて来たな」
「不味い…こちらはアンチlinkerの影響を受けている。この数を捌くのは至難だな」
「私はあまり影響はないので大丈夫ですがね。まぁフォローはしますよ?ただ誤射は許してくださいね?」
「…X。
「ハハハ理由なんて特にありませんよハハハ」
「戯けた事してる場合じゃねぇだろ!サッサとノイズ共を
そう言いながらガトリング砲を連射しノイズ達を薙ぎ払って行くが、後から押し寄せるノイズ達。
響達も応戦するが数が多すぎるのが徐々に押されて行く。
「キリが無いッ!」
「くっ、この囲う陣形。退路は断たれ最早突き進むのみか…!」
「クソ…おい赤兎馬!こんな時に使える必殺技とか何か無いのかよ!」
「ありますが?」
「ああ、そうかよ…ってあるのかよ!」
クリスの言葉に鼻を震わせる赤兎馬。見た目に反して有能な馬である。こんな存在を疑うUMAを世話しているバイトに感謝を。
…それはそれとして裏切ったのでそれ相応のケジメは付けさせる。
「まぁカッカすんなよクリス。1発頼むぜ赤兎馬!」
「よろしい。ならば見せましょう呂布奉先としての力の真髄を」
そう言いながら赤兎馬は側に立つ天羽奏の頭を掴んだ。
「……あー、赤兎馬?一体何を」
「人中に呂布、馬中に赤兎」
己が片手に弓を展開。高まるオーラと共に矢の如く引き絞られる天羽奏。
「オイ待て待て待て待て⁉︎一体何をする気なんだつーかコレ私絶対にロクな目に遭わないと思うんd」
「今や一つッ!『
「あっ私、死んだ(確信)」
直後、放たれる一撃はノイズ群に向かって一直線に伸び次々と触れるノイズを消滅させて行く。
そして着弾点より広がる爆風により身体が崩壊し吹き飛ばされて行く光景が彼女達の眼前に広がる。
「か、奏さんんんんんんん‼︎」
「ランサーが死んだ‼︎」
「いやまだ死んでないだろ!……多分」
舞う粉塵。それが次第に薄れ、晴れて行く。そこには上半身が地面に陥没し下半身のみが露出した奏の姿が在った。
「ランサーが死んだ!」
「この人でなし!」
「奏ぇえええええええええ‼︎」
弾丸としての役目を果たした天羽奏。その輝きは流星一条の如く、閃光に等しきものだったそうな。
他人の命を使ったステラをやった後の飯は美味いか?
「何やってんだお前!」
「この偽・軍神五兵は私の武器を矢の代用として打ち出すのですが…わざわざ自分の得物を破壊するリスクは負いたくないのでそこら辺のモノで代用させてもらいました」
「奏をそこら辺のモノと同類扱い…だとッ⁉︎」
大量のノイズ達が一掃された光景を前にウェル博士は眼鏡をずり落ちそうになりながらその場にへたり込む。
「ひぃッ、ノイズ達が一瞬で…⁉︎」
「しめた!奴が怯えているこの隙に痛手を負っている今こそがネフィリムを潰すチャンスです!」
「ふむ、分かりました。第二射用意の時間ですね」
そう言いながら赤兎馬は近くに居た響の頭を掴み、再び弓を開いた片手に出現させる。
「うぇえええッ! 次は私なの⁉︎待って待って‼︎流石に心の準備が出来てないから!翼さん先輩でしょう!私と代わってくれませんか⁉︎」
「安心しろ立花。最悪骨は拾ってやる」
「なぁに、粒子加速砲に突っ込む訳でもないですしヒビキなら問題無いでしょう」
「いや他人事だと思わないで⁉︎もっと私の身を心配して欲しいんだけd」
「『
直後、無慈悲にも撃ち出される立花響。ネフィリムに向かって射出された事でノイズ達が壁となり立ちはだかったとしても容易に貫く事は可能だろう。しかし現状の彼女は真っ直ぐにしか飛べない状態であり悪く言えば回避行動に移る事が出来ない。
「今だネフィリム!融合症例を己の糧にッ!」
「ガアアアアア!!」
「おァーーーーーッ⁉︎ やめて止めてやめて止めてやめて止めてェェーーーーッ‼︎」
今更喚いても減速したり軌道が変わる訳では無い。このままではネフィリムの胃の中へダイブする事は不回避。一体どうすれば良いか思考回路を働かせていると、ふと己が師匠である弦十郎の言葉が降りて来る。
『なに、このままでは敵に突っ込んで喰われてしまうだって?それは響君の心に恐れがあるからだ』
「うわっ、翼さんみたく私の中にもイマジナリー師匠が⁉︎」
『逆に考えるんだ。喰われても良いと』
「いや言ってる意味、全く分かりませ───」
瞬間、立花に電流走る。退けない、躱せない、防げない。ならばどうするか?決まっている。
「私自身がッ!相手を喰らえば良いんだァアアアア‼︎」
何故そうなった?
そんな疑問が思い浮かび上がるような言葉を発しながらアームドギアが変形。巨大なガントレットを前へ突き出しブースターが更なる加速を生み出す。
「オオオオオオッ!」
「私が…喰らうッッ!」
両者激突まで3、2、1……。
月が照らす元にて、けたたましい炸裂音と肉が潰れる音が混ざり合う。ガングニール融合症例、聖遺物を喰らう聖遺物。異例の存在二つがぶつかり合った果てに立っていたのは…。
「…な、何とかギリギリ上手くいった感じ……」
「そ、そんな馬鹿なッ!ネフィリムが…⁉︎」
立花響。彼女は真っ向からネフィリムを撃ち破ったのである。
「やりましたねヒビキ!」
「真っ向からやり合うなんて正真正銘の馬鹿だな!」
「見事!」
「やるじゃねーか!」
「はい!立花響、不束者ですが頑張らせていただきましたッ!」
駆け寄る仲間達(奏は復活済)。彼女の勝利の凱旋を祝い、肩を組み称賛の言葉を浴びせる。
未だドクターウェルが健在だが、ネフィリムが倒れた事によるショックで意気消沈し歯向かう様子を見せる事はなかった。
「しかし見事でした。我が人馬一体の奥義をアレ程までに昇華させるとは中々の武将の逸材と見ました」
「えへへ、まーね!これぞ赤兎馬と私の人馬一体合体奥義ってね!」
「ヒヒン、中々言うようになりましたね…ん?となると貴女は呂布と言う立ち位置に?ふむ、しかし私は?私が呂布であるならば人枠は私になる筈…つまり貴女こそ赤兎馬ッ!」
「やめろ。これ以上ややこしくするんじゃねぇ」
ほぼ話の内容を理解できなかった響と内容の理解が超難関の赤兎馬をこれ以上掛け合わせてはいけないと判断したのか割って仲裁を行うクリス。
今更ながら頭のおかしい奴等の手綱を握っているバイトの重要性を理解しつてあった彼女はウェル博士に銃口を向ける。
「ヒッ⁉︎」
「さてプチャヘンザだ。さっさとその手に持ってるソロモンの杖を渡して貰おうか」
「ば、化け物ォォ⁉︎」
「誰が化け物だ」
青筋を立てながらトリガーに指をかけるクリス。こちらが穏便に済まそうとしているのに対しそんな罵倒を浴びせてくるのならば上等。こちらもそれ相応の態度を示そうではないかとキレた彼女を響が止めに入る。
「待ってクリスちゃん!流石に駄目だから!」
「うっせぇ!元はといえばコイツが原因だろうが!死なねー程度に痛めつけて…オイ、お前その手に持ってるのは何なんだ?」
「へ?」
ふと手の内に生暖かいような感触を覚える。そう言えばネフィリムをピッコロ大魔王めいた倒し方をした時、変なものを握ったような?
そんな事を頭に浮かべながら視線を自身の手に。釣られて周りの装者達も響の手を見る。
するとそこにはドクンドクンと赤いエネルギーのようなものが脈打ち、鈍い灰色の臓器のような何かが在った。
「ま、まさか⁉︎それはネフィリムのしんぞ…」
「うぎゃぁーーーっ!臓物ゥーーーーーッ⁉︎ クリスちゃんパス‼︎」
ドクターウェルが何か言い掛けた瞬間、モツが放り投げられた。そのまま放物線の軌道を描きながらクリスの手元に納められた。
「はぁぁああああああ⁉︎おまっ、この馬鹿お前!ンな物寄越して来んな!おい馬鹿2号パスだ!こう言うのはお前の役割だろッ!」
すると乱暴に投げつけるようにエックスの元へ。
「うおおおおおおおお⁉︎ふざけるなアーチャーッ‼︎私だってこんなモノ欲しくないですよーだッ!って、うわあああああ!鼓動打ってるうううううううう!次パスしますランサーッ!」
野球練習のノックの如くカキンと音を立てながら臓物が奏の元へと飛んで来る。
「うぇええ⁉︎ そこで私かよッ⁉︎ 無理無理こんな怪しいモノ要らないから!そう言うわけで翼にこれやるッ!」
エックスに貰ったそれをダイレクトパス。そのまま翼に向かってシューッ!
「奏⁉︎い、いや…この様な禍々しい物を手にする趣味は無いぞ‼︎ 頼んだ立花!」
手渡される立花響。その様子に思わず彼女は叫んだ。
「うおあああああああああああッ⁉︎ 一周して戻って来たァァァァァァ⁉︎」
そして再び始まる臓物のパス。年頃の少女達にはソレを長く手に持つのはキツいのだろう。
こう言う時こそバイトが居れば、預かった後に適度なサイズに切り分けてモツの刺身でも作ってくれたのかもしれない。
例え出されても死んでも御免だが。
「お、お前等ァアアア‼︎いい加減にしろォォ!」
『!?』
突如として飛んで来る怒号。その正体は先程まで狼狽え、腰を抜かしていた筈のドクターウェルであった。
固まっているエックスからその心臓を奪うとソレを掲げつつ、その場の全員に告げる。
「いいかッ⁉︎これはお前達ガキ共が思ってる程に軽々しく扱って良いモノじゃないんだぞッ!そもそもコレでキャッチボールしようとする精神を疑うわッ!」
「え、いやでも」
「言い訳しないッ!」
『アッ、ハイ』
聖遺物を粗暴に扱う装者達に腹を立て、一喝する。土で汚れた白衣を叩きつつ彼は口を開く。
「コレは僕が預からせて貰いますッ!たく、最近の子供は聖遺物の扱いがなっちゃいない…!」
愚痴をこぼしながらその場を去るウェル博士。普段からは考えられない激昂ぶりに響達は自分達の日頃の行いを省みようかな?と思った。
「今だ引っ捕らえろォォ!」
「取り敢えず1人ずつ殴っときます?」
「ひぃッ⁉︎暴力反対ッ!」
「うっせぇ!出会い頭に暴力行為で対話試みた奴が言うな!」
それはそれとしてウェル博士は確保された。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
一方、武装組織フィーネが根城とする輸送機にて。バイトは捕虜生活を送っていた。
「はい完成!東間特製ポトフ(ロールキャベツ入り)ッ!おあがりよ!」
「ひゃぁあ!美味しいそうな匂いがたまらんデスッ!」
…の筈だが何故かエンジョイしていた。
話してみると意外にも気が合い、特に月読調とは同じ料理仲間として意気投合していたのである。
「けど調…こんな豪華な料理。お財布事情は大丈夫なのデスかッ⁉︎」
「問題無し。バイトさんのイチオシの市場に見切り商品。特に値切り交渉は見事なモノだった」
「この
八百屋のおじさんに調の上目遣い+貧困な家庭事情をそれとなく伝えた事により見栄えの悪い野菜を格安で購入したのである『日本人は皆ロリコンなのよ!』と白髪ロングの幼女が残した名言は本当のようだ。
「……甘いモノ?」
「これポトフだから。甘いモノじゃないよ」
「……」
「……後でプリン作ろうか?」
「抹茶味でお願いします」
「おっと思ったより図々しいな君?」
次々とテーブルに着席していく元F.I.S.の面々。そんな中、マリア・カデンツァヴナ・イヴはフンと鼻を鳴らす。
「まぁ想像していた通り、質素で庶民的な料理ね。こんなモノで私が簡単に心を許すと思わない事ね───あ、やだ何これ美味しい‼︎」
『姉さん、小姑っぽい建前が崩れてるから。あと無理に悪役に徹しなくていいからね?』
現世に蘇ったフィーネと化した(筈の)マリアはバイトに心を許すつもりはなかった。仮に彼が潜入スパイとしてワザと捕虜になった可能性に考慮し敢えて小姑めいた態度を取っているのである。
だがそんな体裁も崩れつつあった。肌寒い季節に温かな食事、しかもお財布事情も栄養バランスも配慮されている事に彼女の心はボロボロになりつつあったのである。
「ううっ、マジで美味しい…ッ!この子をウチに永住してくれないかしら…ッ!」
『姉さん…‼︎』
「さぁ調、切歌。貴女達はこれからの任務に支障を来さないよう野菜を沢山食べ栄養を摂るのです」
「…マム、ポトフは9割が野菜なんデスが…」
「それに野菜はしっかり備蓄してあるから私達に分けなくても大丈夫」
「いいえ、そう言う訳にはいきません。これからの時代は貴女達のような子供が創っていくものです。さぁ野菜を…」
「いやナスターシャ婆ちゃんが食べなよ。身体貧弱なんだから。て言うかわざわざ理由つけて野菜押し付けてるだけじゃね?」
「………」
「……ナスターシャお婆ちゃん?」
バイトの言葉に黙るナスターシャ教授。加えて彼から視線を逸らす始末。そんな彼女にバイトはポトフをよそった器を手に詰め寄る。
「野菜食べて」
「嫌です」
「野菜食べなさい」
「お断りします」
「野菜食えって言ってんだよォ‼︎」
「断固として拒否しますッ‼︎」
「我儘言える歳じゃないだろアンタァァ‼︎」
痺れを切らし襲い掛かるバイトに対してマムはスペシャル車椅子の機能をフルに使う。なんと大人気ない光景だろうかと切歌が冷ややかな目で眺めていると、ふと音が聴こえる。
「これは連絡回線の音ですね…ドクターからでしょうか」
「むぅ、無視したいのは山々デスが…しょーがないです。ちょっくら私が出てくるデスよ!」
そう言いながら通話用端末機の元へ行き操作を行う。するとモニターが暗転。そこにはデカデカと表示されたドクターウェルの姿が、あった。
『たっ、助けt』
そのまま即座に通話を終了させる切歌。急に忌々しいドクターの顔がドアップで表示されたが為に脊髄反射で回線を切ってしまった。
それに対してハッとなる彼女だったが、まぁドクターだから良いかと前向きになる。
「さて、晩餐の続きとシャレ込むデスよ〜っと」
見なかった事にしようとする切歌だったが、またもや鳴り響く通信回線。苛立ちと陰鬱とした感情を胸に秘めながら切歌は無言で回線を開き、モニターを表示させる。そこには……
『あ、どうも〜〜』
『イェーイ、フィーネの皆さん見てる〜〜?』
『今からドクターをボコしまーす』
『デェエエエエエエエエス!?』
顔面をタコ殴りされたドクターとそれを囲むように立っている装者達が居たのだった。
新年早々ユニヴァース全開で行かせていただきました。
それでは皆さん、良いお年をお過ごしください。