未知との遭遇〜アルトリウムを添えて〜   作:ゴランド

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クリスちゃんはfateのカイニスやモーさんに通ずる所があると思うの。
つまりはヒロイン力が高い。


6話 共通点があれば誰でもフレンズ

 

 

「………つまりです。実は私、日本の平和をノイズの脅威から守る為の組織にかなり前から所属していたんだよーーーーッ!」

「な、なんだってーーーーーーッ!!」

 

 あの後、木から降ろして貰った俺は突如として手錠をされ黒塗りの車両に連れ込まれ小日向さんと共に書類の山にサインを行う事になった。

機密がどうたら、国家がどうのこうのと頭の容量をオーバー仕掛けていたので良く覚えていない。

 

覚えてるのは小日向さんが隣で「ヒビキ…ヒビキ…」と死んだ目で呟いていた事くらいだ。

とても怖かったです(小並感)

そんな俺もようやく解放されるかと思いきや弦十郎さんがそこの司令官だったり、立花さんやXが実はそこでプリ○ュアめいた活動をしていたり、トップアーティストの翼さんが弦十郎さんの姪っ子だったり防人アイランド仮面だったりと情報量の暴力で死にそうになった。

 

そして、現状Xに補足を補足で重ねた小1時間の説明でどうにか全体の6割近くを理解する事が出来たのである。

 

…えっ、時間掛かり過ぎだって?小市民(自称)がそう簡単に機密事項の全てを理解出来ると思うなよ(半ギレ)

 

 

「……はぁ、とても疲れました。バイト君は拐われますし、ミス立花と小日向の間が何故かピリピリしてますし、とてもお腹が空きました」

「あー、たしかに。俺も色々あってエネルギー切れた感じ」

 

 それにふらわーのおばちゃんにも黙って休む事になっちゃったし……もしかしなくともクビにされるのでは(超推理)

 

「いや、別にバイト君が心身削って働かなくても良くないですか?ほら、今のところ私の方が給料高いですし。給料高いですし!」

「居候なのに公務員並の給料でマウント取って来るのやめてくれない?」

 

 逆に養われている感じがして傷付くんだけど。そうなったら俺、Xに足向けて寝られなくなるんだけど。家内地位が居候以下になるんだけど。

それに俺は曲がりにも家主だから居候の彼女を世話をする義務がある。そして、彼女が稼いだお金は彼女のもの。なので俺が手を付ける訳にはいかないんだよ。

 

と、そんな考えていると ぎゅるるるると腹の音がXから響いて来る。

 

「……まぁ、いいや。それならその給料で外食に行こうか」

「むっ、外食ですか……それなら気になってるお店に目星を付けてるのでそこに行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…麺と麻婆の割合が2:7ってそれラーメンの範疇を超えてる気がするんだけど何あれ?」

「そうですか?中々新感覚で良いと思いますが」

「……まぁ、確かに美味しかったけど」

 

 店の暖簾を潜り黒に染まった空の下に俺達は出る。Xが目星を付けていたと言うのはラーメン屋だったのだが、メニューのラーメンが殆ど麻婆な上、辛さの度合いが凄まじいものだった。

 

……そう言えば中でプレさんやカリさんに似た人達が突っ伏してた気がしたけど……側に食べ掛けの激辛麻婆が在ったけど多分気の所為でしょ。それにしても口の中がまだヒリヒリする。

それに何故か店主から麻婆のパック詰めを貰っちゃったし。

 

「しかし、このような時間に学生2人で外食って……倫理的に大丈夫なのかなぁ」

「問題ありません、もし不審者が現れたのならば私がカリバーで叩き斬ってやりますから!」

「それが一番心配なんだよ」

 

 とにかくこのバイオレンス思考持ちの自称セイバーの頭バーサーカーが、相手を流血沙汰にしないよう祈るしかない。

……と言うか、もう暗いな。いつもはこんな時間に街中を歩く事はないから新鮮味があって少しワクワクする感じだ。坂田君がヤンキースタイルに憧れるのも分かる気がする。

 

「……あれ、Xどうしたの?」

「へっ?あ、いや…何でも」

 

 視線を向けるとそこには喰らいつくようにガラスのショーケースに張り付いていたXの姿が。彼女の視線の先には幾多にも積み重なったぬいぐるみの数々が存在している。

テディベアや有名なキャラクターを模したモノ等、様々な種類が展示されており、目に付いた人達を惹き寄せる可愛らしさがある。

 

それをチラチラと物欲しげな目で見るX……あー、そう言う事ね 完全に理解したわ。

 

「欲しいものがアレば買えば良いんじゃない?」

「えっ?」

「欲しいんでしょ?」

 

 Xも宇宙から飛来して来たけど一応は女の子だからね。そう言ったぬいぐるみを欲しがるのも無理は無いよね。ほら、俺の事は気にせず買っちゃいなよ。

 

「い、いや……無駄遣いは良くないと思うので」

「欲しいモノを買うだけだから無駄遣いじゃないです。と言うわけで買ってどうぞ(良心)」

 

「……ないです」

「えっ?」

 

「……その、先程のラーメンで給料が…もう……」

 

 んん?それってどう言う……あっ(察し)

 

「使ったのか……全て、飯代に……(畏怖)」

「バイト君、私の使命は人々を脅威から守る事。そして貰ったお給料は世の為人の為にあえて経済を回しているのです」

「つまり今の今まで食べ歩きに金を費やしてたと」

「………ひ、必要経費なので」

 

「……」

「……そ、その…そんな可哀想な者を見るような視線はやめてくれませんかバイト君!」

 

 はぁー(クソデカ溜息)、全くXはさぁ……あー、もう。分かった、うん。分かった。

 

「…はい これ財布」

「……えっ⁉︎」

「とりあえず自分が好きなヤツ何でも選んで来たら?」

「ん?今、何でもっt「購入個数1つまで、最高限額は1万まで!」…むぅ、まぁいいでしょう。そこまで言うならお言葉に甘えさせていただきます」

 

 そう言って彼女は財布を持ったままぬいぐるみの展示された店内へ行き────

 

「あっ、バイト君はしばらくそこで待っててくださいね」

 

 そう一言を俺に告げるとそのまま店の中へ消えて行った……俺に見えない所で無駄遣いしないよな?

 

「まぁ、いいや。ぬいぐるみと言っても時間かかるだろうし口直しでジュースでも買って来よう」

 

 えーと、自販機 自販機と………そう言えば、こうして考えると誰かと一緒に出掛けるなんて何年振りだろう。

 

……Xが来てから俺の生活がガラリと変わった気がする。

こうやって食事を作る為に食費とかのやり繰りをしたり、ふらわーで働き始めた。

 

「……Xって、何者なんだろうか(今更)」

 

 今更ながら彼女の存在が謎に包まれたままだった。とりあえず彼女が翼さんにチンピラめいた言動で襲ったら弦十郎さんに返り討ちに遭って二課に所属する事になったと言うのは彼女自身から聞いたけど それ以前、つまりはXの過去については俺は何も知らない。

 

……いや、()()()()()()()()

 

「うん、やめておこう!他人の過去を詮索するなんて馬に蹴られるような真似は痛い目に遭うだろうしね!……お、あった。えーと、お茶とコーヒーと…「うあああああん」…ん?」

 

 今、さっき女の子の泣き声が聞こえたような……まさかッ!あの時の妖怪白タイツかッ⁉︎

 

「うあああああん!」

「泣くなよ!泣いたってどうしようもないんだぞ」

 

 視線を向けるとそこには兄妹らしき子供2人が泣いていた。今日の内に色々あった所為か、少し身構えてしまった事に少々恥じらいを感じつつも俺は子供達に向かって歩み寄る。

 

「どうしたの君達、こんな夜遅くに」

 

「……お兄ちゃんは?」

「ただ通りすがりのバイトのお兄さんだよ。また聞く事になるけど、こんな時間にどうしたんだい?」

「妹が……」

「ひぐっ、ぐすっ…うわあああああん!」

「だから泣くなって!」

「まぁまぁ、落ち着いて。お兄ちゃんなら妹の前でカッコいい所見せなきゃ」

 

 兄の方にそうに告げると、俺は女の子の前で屈み、視線を低くしながら声を掛ける。

 

「ほら、バイトのお兄さんに何があったか教えt───「子供を泣かしてんじゃねーッ!!」ぴえんッ!!

 

 なんか背後から知らない人に強襲された、背中痛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、その…悪かったな。いきなり背中を蹴っちまって」

「ドロップキックかますより先にまずは相手の確認をした方がいいと思うよ(半ギレ)」

「わ、悪かったって言ってるだろ」

 

 あの後、無事に兄妹を親の元へ届ける事が出来た俺は目の前の銀髪の少女に若干キレていた。悪かったじゃねぇだろ ごめんなさいだルルォ?

 

「バイバーイ、お兄ちゃん、お姉ちゃん!」

「ありがとー!」

 

「……まー、いいや。子供達が無事に親御さんに会えたんだし。終わり良ければ全て良しって事で」

「そうかよ…それじゃあ、私はこれで」

「いやいや待て待て待ちなさい」

 

 君、見た所学生だよね?そんな君が夜遅くに何をしているのかな?

………俺も人の事を言えた義理じゃないけど。

 

「うっせぇ、私に触れるな!第一私には────」

「……え、どうしたの?俺の顔をジッと見つめてたら急に顔色悪くなって来たけど?」

「なっ、なな、なな何でもねぇよ!こっち見んな!」

「あっ、はい。すみませんでした」

  

 えぇ……、そっちが見ていたのにこっちを見るなって酷いよね?酷くない?

と言うかこの娘のおっぱいデカいな⁉︎何だこの立花さんを遥かに凌ぐ程のモンスター級は⁉︎

 

 

「(や、やっべぇ〜〜〜ッ!!どうしてコイツがこんな所に居やがるんだ⁉︎フィーネに拐って来いと言われたターゲットじゃねぇか⁉︎バ、バレてねぇよな……⁉︎)お、お前と私は関係無い!私は好きな場所に行かせて貰うかr────

 

ぐぎゅるるるるるるるるるる

 

───な……」

 

「………」

「………」

「とりあえずさ、丁度良いタイミングで麻婆豆腐のパック詰めあるんだけど……食べる?」

「………食べる」

 

 そのまま近くのベンチに座り、銀髪の少女に麻婆をご馳走してしまう事になってしまった。尚……、

 

「ふぐ、ぐぇっ、…ご、ごほっ!」

「大丈夫?食べれない可能性を考慮してコンビニであんぱんと牛乳買って来たけどコレにする?」

「さ、最初から人にこんなモン押し付けるな…ぐぼっ⁉︎」

 

 無茶苦茶、食べながら咳き込んでいた。あと食い方が汚い(確信)

しばらくして彼女は口直しのあんぱんと牛乳を頬張り、俺は未だ口の中に残る麻婆の余韻を自販機で買っておいたコーヒーで胃の中へ流し込んでいた。

 

「よし、決めた。今後一切私は麻婆豆腐は食わねぇ」

「世の中の麻婆豆腐が全てアレな訳ではないからね?……そう言えば君の親御さんは?」

「余計なお世話だ、関係無いお前が茶々入れてくんな!」

「は?もしも君がこのまま警察にお世話になったら俺は夜中出歩く女の子に何もしなかった奴となるから関係あるんだけど」

 

 俺だってこの歳で警察のお世話になりたくないし、社会的に死にたくないからね?

 

「……もしかして君も迷子だったりする?」

「違ぇよ!単に親はもう死んで居ないだけだッ!」

「えっ……えーと…親代わり的なのは?(震え声)」

「いや、色々あってな…もうあそこには行けない。それに行った所で私は用済みだから……」

「あっ(察し)」

 

 か、か、か…家庭環境の闇だーーーーッ!

やべぇよ やべぇよ……他人の過去を詮索しても馬に蹴られるだけって言ったばかりなのにフラグ回収するの早すぎィ!

 

「あー、うん。ごめんさっきのは何も聞かなかった事にしよう」

「あ? 何だそりゃ。と言うかお前だって私と年齢変わんねぇだろ。お前の方こそ親はどうしたんだよ」

「えっ、あー……数年前、海外でこう、ポックリと…」

「……それって」

「うん。君と同じく親はもう他界してる」

 

 そう俺が呟くと彼女は驚愕の表情を露わにした後、俯いてしまう。

あー、もうこれだから過去を話すのはあまり好きじゃないんだよなぁ!高確率で相手のテンション下げる事になるから自分や相手の過去を詮索するのは良く無いんだよ!

 

「あー、ハイハイ!もうこの話は終わり!閉廷!もっと明るい話題を話そう!えーと…君の…「クリスだ」えっ」

「雪音クリスだ。"君"じゃねぇ」

「あ、そ、そう?それじゃ雪音さん。良ければ君の両親はどんな事をしていたか教えてくれないかな?」

「はぁ?変な事聞くなお前……まぁ別にいいや。私の両親は───」

 

 

 彼女の話を聞いた。父がバイオリニストで母が声楽家であり2人ともNGO活動団体に所属していた事。そんな両親に連れられ難民救済の為に各地で公演を行っていた事を彼女…いや、雪音さんは嬉しそうに語って来れた。

 

 そんな彼女の話の後に俺も軽い自分の身の上話を彼女に語る。

俺の両親が考古学者だったと言う事。海外各地を転々と飛び回る【渡り鳥】の活動を行なっていた事。

それを話し俺達は……

 

 

「そしたらうちの母さん何したと思う?それをご飯にザバーッと掛けたんだよ!いやぁ、その時初めてカルチャーショックを受けたよ…」

「ほんと分かるぞ、それ。全く違う国だから飯を食べる時の作法なんかごっちゃになるからな!」

「ははっ、それな!」

 

 意気投合した。最初はそこまでの話じゃなかったのに いつの間にか国外についての飯の話へ変わり、大いにに盛り上がった。

いやぁ…最初は話しづらい印象だったけど、話しやすいしかなり良い人ってはっきり分かんだね。

 

「いやー、こうやって人と話すのは久しぶりだな」

「あれ、そうなの?学校とかで友達と話したりは?」

「ん?あ、あぁ。まぁ色々あって休学してて…な」

 

 あっ、絶対これ休学してないわ。目が完全に泳いでるし声のトーンが全体的に低めだし……。

そっかぁ、友達居ないのかぁ……。

 

「……じゃあ、俺が友達って言うのはどうかな?」

「……え?」

「ほら 俺と雪音さんは会ったばかりだけどこうやって仲良く話せたし…それにほら、こう見えても俺意外と人脈あるからあっという間に友達100人超えるぜ?」

 

 そう俺が言うと彼女は面食らったような表情を浮かべた後、笑みを浮かべ……

 

「……いや、悪いけどそれは無理な話だ」

 

 そう呟き、俺の提案を断った……まぁ、そりゃそうだよね。初対面の相手の言う事を聞く程、立花さんみたいに真っ直ぐな人間はそう居ないんだし。

 

「私にはまだやらないといけない事があるんだ……友達になるって言うならそれが終わってからでいいか?」

「……えっ、あ、いや別に構わないけど…と言うか、え?俺の提案受け入れるの?言った自分が言うのもアレだけど結構胡散臭くない?」

「あぁ。胡散臭いし阿保だし、どっかの馬鹿を連想させて結構イラッと来るしな」

「おっと…心は硝子だぞ?」

 

 

 

 

(本当は嬉しいさ、正体を知らないのにも関わらず私に手を差し伸べてくれる。お前の言葉に私は……でも、今の私にはそんな資格は無いんだ)

 

── 分かり合いたいから? 分かり合えるものかッ!お前のような人の心を持たない化け物が!

 

「(もしかしたらアイツ(立花響)とだって友達に……)それじゃあな、麻婆は酷かったけどパンと牛乳は美味かったぜ」

 

 雪音さんはそう言い残すとさっきまでのとは比べ何処かスッキリしたような表情でその場を後にした───。

俺が彼女に声を掛ければ止める事が出来た筈だ。だけど、彼女が振り返り様に一瞬見せた"覚悟を決めた"顔を見て、俺は何も言えずに居た。

 

「雪音さん……また、会えるといいな」

「……きっと会えますよ。この街に居れば私達はきっと、また巡り逢う時が来ると思います」

「そうか……それなら良いんだけd───」

 

 そう呟きながら、俺が後方へ振り返るとそこには青筋をビキビキと立てたヒロインXの姿が……あっ。そう言えば彼女の事、すっかり忘れていた。

 

「オラァ!」

「肩パン痛い!」

 

 そのままXは俺の腕を掴み、ギリギリとアームロックの体勢へ移行しt痛だだだだだだだだだだだだだだだだだ!!?

待って、ギブギブギブ!それ以上いけないッ!

 

「なんですか!私にぬいぐるみ買わせてる所をバイト君は悠々とナンパですかッ!」

「違う!断じてナンパじゃないです!」

「私と言う者がありながらなんですか!青で金髪のセイバーはオワコンだと言うのですかッ!(バスト)かッ!私に対する嫌味かバイト君貴様ッッ!!」

「痛い痛い!謝る!とりあえず謝るからやめて!」

「とりあえずとは何ですかッ!とりあえずとはッ!」

 

 ははーん、さてはどう転んでも許されない展開だな(超推理)

そう察した俺はアームロックをかけられた状態でXと共に自宅へ帰って行った。ちなみに周囲からは奇異なモノを見る目で見られた。

当たり前だよなぁ。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 翌日、下校時ふらわーへ続く街道から外れた路地裏にて。

 

「……何やってるの」

「あっ」

 

ゴミ漁りをしていた雪音さんと早い再開となった。

……いやお腹空いたからって、そう言うのはどうかと思うぞ雪音さん(真顔)

 

 





ヒロインXよりもヒロインムーブをかましてくるクリスちゃん……胸が大きいヒロインはどう思いますか?私はいいと思います(サムズアップ)
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