ここは第4の街【ルリエ―】
この街は昔あったイベントの際にあるプレイヤーによって破壊されたが、その後復興クエストで街としての機能を回復し今では元通りになった。
これはそんな街で、このゲームで狂ったように強いプレイヤーを倒すために集められた一人のプレイヤーの物語である。
「あー!おいまて勝手に動くな!止まれぇ!!!」
突然そんな叫び声が街に響いた。
彼の名は「錠G」このゲームを最初の頃からプレイしているいわゆる古参プレイヤーの一人だ。彼が今追いかけているのはペットの「アルマG郎」アルマジロ型のペットである。街を一緒に歩いていた時に突如狂ったように転がり始めたのである。こんな出来事は今までなく、錠Gは一瞬の硬直の後突如転がり始めたアルマG郎を追いかけ始めて今にいたる。
「くそ!なんでいきなり転がり始めたんだ!」
そう言いながらながら必死にアルマG郎を追いかける。だが彼はSTR特化型のプレイヤーでAGIにはそれほどステータスを振ってなく、アルマG郎に追いつけずにいた。
「ちくしょう!こんなことならAGIにもう少し振っておくべきだった!っておい!それ以上いくなー!アルマG郎!」
アルマG郎を追いかける錠Gの先に見えたのは排水溝の流れ口だった。アルマG郎は比較的サイズが小さく排水溝にすっぽりと入りそうなサイズだったのだ。このままだと排水溝の中に入って探すのが大変になると思った錠Gは必死に足を動かした。だが悲しいことに一歩及ばずアルマG郎は排水溝の中に消えていった。
「あぁ…アルマG郎…」
彼は悲壮感に苛まれながらも、この街の地下水路に行きアルマG郎を探しに行こうと排水溝から反対方向に進もうとしていた。もちろんペットは死亡した場合一定時間で復活するが、彼はアルマG郎に愛着があったため地下水路に行こうとしたその時。
「はぁい…錠Gぃ?」
突如後ろからそんな声が聞こえた。錠Gは後ろを振り向くと排水溝からなぜかピエロが顔を出していた。突然の出来事と現れた変質者に錠Gは動きを止めてしまった。
「極振りと戦ったことある?」
いきなりそう話かけられて驚いた錠Gはとりあえず首を横に振った。極振り…それはこの街を一度崩壊させた者にも与えられた化け物プレイヤー達の名称。錠Gは古参プレイヤーだがいわゆるエンジョイ勢と言われる部類の人間で、強いプレイヤーその中でも特に狂った強さを持つ極振りなんかと戦ったことなんてなかった。
「おぅ…それはもったいない…今ならあの極振り達に確実に勝てる方法があるんだ試してみない?」
「…は?何言ってるんだ?そんな嘘に俺は騙されんぞ」
一瞬、まじで?と思ったがそんなことはありえないと思いつつ錠Gはピエロからの返事を待った。
「いや、本当さ。今なら極振りに勝てる方法があるんだ。俺の言う通りにやれば絶対極振りに勝てるぞ」
具体的なことを一切教えないでそうピエロは言ってきた。そんな話があるわけない、この嘘つきめと心の中で思い、早くアルマG郎を探しに行きたいとさっさと話しを終わらせようと思った。
「わかった、ってそんな話あるか!じゃあな嘘つきピエロ」
「まてや!!!」
ピエロが大声で静止を求めてきた。驚いた錠Gはまたも足を止めた。
「まぁまて、錠Gぃ…これを見てくれ」
そうピエロが言い、見せてきたのは錠GのペットのアルマG郎だった。
「俺のアルマG郎!?」
「YES!この子を助けたのは俺だ。この子を返すついでに話に乗らないか?」
錠Gは眉をひそめた。なんでこのピエロはここまで俺に極振りと戦わせたいんだろうと。するとピエロは
「おぅ…そんなに信用ならないか?確かに俺は怪しさ満点だ。だがこれでも高難度イベントで極振りと戦ったことがある。その経験を含めて今なら奴らに勝てる方法を見つけ出したんだ。そして今は仲間を集めている。お前も参加すればこれで500人集まる。」
あの高難度イベント経験者が勝てるという謳い文句に錠Gの心が揺れた。このゲームで最も強いと言われている極振りに、もし本当に勝てたのなら一躍有名人になれるのでは?と、現実ではモテないけどゲームの中でくらいちやほやされてモテたい!と思った錠Gはピエロの話しに乗った。
「本当に勝てるんだな?」
「えっ、あ、うん。」
思ったより乗り気な錠Gに少し困惑したピエロだがすぐに元の調子に戻った。そして錠Gに向けて手を伸ばし始めた。
「さぁ行こう錠Gぃ…あの極振りに目にものも見せてやるんだ…」
錠Gはゆっくりと、ゆっくりと手を差し伸べてきたピエロに歩み寄り手を取ろうとした。そして
「これでお前も仲間だ!!!」
と、ピエロは叫びながら錠Gの手を排水溝内へと引きずり込んだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
明らかに人が入れるサイズの排水溝ではなかったがスキルやなんやかんやでピエロは錠Gを排水溝内へ引きずり込んだ。
そして錠Gとピエロたちは死んだ。作戦は良かったのだ。狙ったのはSTRの極振りセンタ、エネミー狩りで疲労した状態を狙い、盾部隊を逐次投入、その間に遠距離攻撃のできるもの達による攻撃の雨あられ本来なら極振りも少しは手こずるだろう。だがその日は違った、運悪くLUKの極振りユキがセンタの狩りに同行していた。そのおかげでセンタの疲労はほぼなかった。そしてユキによるキチガイな障壁防御により遠距離攻撃は防がれ、その間にセンタが盾部隊をすべて倒し、そのまま遠距離攻撃持ちを蹂躙していった。錠Gはやっぱりうまい話はないんだなぁと再度学んだ。ついでにユキも精神的に死んだ。センタと一緒に狩りに行ってるのがセナと藜にバレてなんで私たちと行かなかったの!?と詰め寄られこれから一緒にエネミー狩りね!と二人に強制連行されて徹夜でエネミー狩りをさせられた。
あとがき
このペニーワイズモチーフのキャラの設定は全然決まってません。
けど錠Gはある程度決まってます。
多分続きは書かないけどな!!!!!