個人の感想なので異論は認める。
雨の日、少年ジョージは兄に作ってもらった紙でできた船で遊んでいた。水の流れに沿ってその船を浮かべ遊んでいたのだ。だが気づいたら排水溝の近くまで来ておりそのまま船が排水溝の中に吸い込まれるように消えていった。
「僕のゴーイングメリー号が!!!」
紙の船にたいそうな名前を付けたものである。ジョージは排水溝の中を覗き込んだ。しかし船はどこにも見当たらなかった。ジョージは少し落ち込みながら家に帰ろうとしたその時。
「はぁい…ジョージぃ?」
排水溝の中から声が聞こえてきたのだ。もう一度ジョージは排水溝を覗き込んだ。そうしたらなんと排水溝の中にペニーワイズがいたのだ。
「ねぇ…【幼馴染がガチ勢だったので全力でネタに走ります】って小説知ってる?」
ジョージは首を横に振った。そのような小説は聞いたことがなかったのだ。
「おぅ…とっても面白いハーメルンのオリジナル小説なのに読んでみない?」
ジョージはURLをクリックしようとしたがふと思った。
「ハーメルンってことは個人で考えたものだろ?本当に面白いのか?だまされんぞ」
ペニーワイズはジョージの反応に少し悲しそうにしながら語った。
「いや、この作品は本当に面白いんだ。VRMMOの世界を幼馴染ヒロインと一緒にゲームするストーリーなんだ。けどタイトル通り幼馴染がガチ勢で強いから主人公はネタに走ってLUK極振りにして遊ぶっていうとっても面白いストーリーなんだ!どう読まない?」
ジョージは早く帰って兄に紙の船を作り直してもらう間にワンピースを読もうと思っていた。なので空返事で答えた。
「おーいいね!帰ってワンピース読むわ!」
そう言いジョージはこの場から離れようとした。
「まてや!!!」
だがペニーワイズはそれを許さなかった。ジョージはペニーワイズの声でその場から離れるのをやめた。そしてペニーワイズはゆっくりと言った。
「まぁまてや…これを見ろ」
そう言って見せてきたのは排水溝に流れていったはずのゴーイングメリー号(紙船)だった。
「僕のゴーイングメリー号!」
そしてペニーワイズは脅すようにジョージに言った。
「返してほしければ【幼馴染がガチ勢だったので全力でネタに走ります】を読むんだ、読め」
ジョージはゴーイングメリー号を返してほしかったが、今から小説を読んでいたらどれくらいかかるのかと悩んで顔をしかめていた。そんな様子にペニーワイズは話し続けた。
「おぉ…そんな顔をしかめなくても、読み始めたらあっという間にハマって時間を忘れるくらい夢中になるよ!主人公が極振りするように他にも個性豊かな極振り達が登場するんだ!どっかで見たことあるガンマレイをする【アキ】、某運命の物語の槍使いに似ている【センタ】、見た目は鎧ロボ中身は司祭【デュアル】、絶対紅魔族【にゃしぃ】、唯一の常識人だよね?【ザイル】、某運命の暗殺者だけどパパラッチ【ザイード】、周りの早さが足りない【レン】、トッテモカワイイ【翡翠】チャンこんなにも個性豊かな人たちがいるんだ!」
ふと、ジョージはペニーワイズの説明で一つ気になったことがあった。
「ねぇ、翡翠ちゃんってそんなにかわいいの?」
「えっ、あっ、うん」
ペニーワイズは少しどもりながらも返事をした。そしてそのままさらに布教し始めた。
「ジョージぃ…【幼馴染がガチ勢だったので全力でネタに走ります】はいいぞぉ…たくさんの人たちが読んでるよ…」
そしてジョージは少し気になってしまいURLを押そうとした次の瞬間
「そしてお前もやべーやつになるんだよ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ペニーワイズに強制的にURLを押されてネットの中に消えていった。
そしてジョージは隔離されることになった。カワイイ翡翠ちゃんに染まってしまったのだ、そしてやべーやつ筆頭某ひよこに「うぇるかむ」と言われ翡翠ちゃんにどっぷりとハマっていった。ついでに、鮫と白い煙と塩もやべーやつに波に飲まれていった…
鮫と白い煙と塩はユルサナイ