黄色い閃光inダンジョン   作:いちごぎゅーにゃー

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ダンメモに一杯吸われました〜

ははは.....


ホンモノを見せつけろ、ニセモノに見せつけろ

「オリヴァス・アクトって、確か.....!」

 

悲鳴のような叫び声を放ち、ルルネは目の前で正体を表した男を何度も見る。幾度も「だって、アイツは!?」と繰り返す彼女が焦燥に駆られるのも無理はない。ただ1人上手く状況を呑み込めていないレフィーヤだけが、挙動不審になりながらミナト達の顔色を(うかが)っている。

 

その時。

 

「馬鹿な!何故死んだ者がここにいるっ!?」

 

常に冷静頓着だったアスフィが、水色の髪を激しく揺らしながら怒鳴り散らした。彼女の取り乱す様に、ますます置いていかれるエルフの少女は、次のミナトのセリフに、言葉を失った。

 

「オリヴァス・アクト。【白髪鬼(ヴァンデッタ)】の2つ名を持ち、闇派閥(イヴィルス)の幹部クラスだった男だよ。そして、」

「.....」

 

次の内容こそ、オリヴァスを死者たらしめるものである、そう言うかのように顔つきを鋭くするミナトに、レフィーヤはごくり、と息を飲み込んだ。

 

「そして、『27階層の悪夢』の()()()でもある」

「っ.....!?」

 

その言葉に、レフィーヤは咄嗟にフィルヴィスの方を振り向いてしまう。あの白き気高いエルフに深い心の傷と、【死妖精(バンシー)】という汚名を着させるきっかけとなった事件。その首謀者が目の前にいるオリヴァス・アクトという男であった。

 

「彼自身もあの事件の中で俺達(ギルド)側の派閥に追い詰められて、最後はモンスターの餌食になった筈なんだけどね.....まさか生きているとは思いもしなかったよ」

 

ちゃんと彼の死体も見つかってた、そう付け加え、彼は再びオリヴァスの方を向き、死んだ筈の男に問いかけた。

 

「死んだのは確か、だった筈。どうやって生き延びた?」

「いや、私は確かにあの時に()()()()()()()

「....一度?」

「だか、私は蘇ったのだ!!他ならぬ『彼女』の手によってなぁ!!」

 

狂気的な笑みを浮かべると同時に、自身の胸元を愛しいように撫でる。よく男の体に目を凝らして観察してみれば、下半身は黄緑色に染まっており、今も傷口の修復が進んでいる。そして何より目を引くのは、()()()()()()()()()()()()()()()()であった。

 

()()()()()()()

「.....相変わらず貴様は聡いな、【黄色い閃光】」

 

何かに気づいたミナトは端正な相貌を歪め、彼の予想は正しいと言わんばかりに口端を吊り上げるオリヴァス。

 

「貴方は闇派閥(イヴィルス)の残党、なのですか....?」

 

必死に冷静であろうと努めるアスフィが、視線を鋭くしながら問いただす。ミナト達の視線を全て浴びるオリヴァスは、はっ、とくだらなそうに吐き捨てた。

 

「あのようなカス共と一緒にされては困るな」

 

周りに倒れ伏している多くの焼死体を見やりながら、あくまで彼等とは利害が一致していただけ、一時の協力関係に過ぎないと黄緑の瞳で語る。続けてこの食料庫(パントリー)の謎、目的。そう質問を重ねたアスフィに、オリヴァスはあっさりと返す。

 

「ここは苗花(プラント)。モンスターを食料庫(パントリー)に寄生させることで食人花(ヴィオラス)を産み出し、()()()()()()()()()()()だ。」

 

オリヴァスの語る内容に、レフィーヤ達は驚きを隠せなかった。食人花を地上に運ぶこと、そして何より。

 

「モンスターがモンスターを産む、か.....」

 

ダンジョンこそがモンスターの『母』。絶対の理が崩れかける音が彼女達の耳に届く。巨大花によって包まれている大空洞の各所で食人花が産声を上げている最中、オリヴァスは更に続ける。

 

「勘違いするなよ冒険者ども。苗花(プラント)は何もモンスターを産み出すために作った訳では無い」

『!?』

 

語気を強める。

 

「私も、食人花(ヴィオラス)も、全ての起源は『彼女』まで遡るモノ同士。『彼女』の手足となる私にモンスターは従っているだけだ」

 

身に余る光栄に震えるように、恍惚とした表情で述べる。理解できないものを前にするように顔を嫌悪で覆い尽くしたアスフィは、興奮冷めやらぬオリヴァスに対して、核心に迫った。

 

「知れたことを....オラリオを滅ぼす、目的などこれの他にあるまい」

 

オリヴァスの回答に、息を飲む気配がレフィーヤの周りからいくつも伝わってくる。オラリオはダンジョンの真上にそびえ立つ巨大都市であり、ダンジョンに対する防壁でもある。そのオラリオが崩壊すれば、オラリオの冒険者達によって迷宮(ダンジョン)内に閉じ込められていた数多のモンスター達が地上に蔓延ることになるだろう。

 

「地中深くで眠る『彼女』が叫んでいるのだ!地上に出たい、空がみたい、太陽の光を浴びたいと!!」

 

狂気に目を見開き、オリヴァスは声を荒らげて続ける。

 

「『彼女』に選ばれた私こそ、私こそが!彼女の願いを成就させるのだ!!」

 

彼女こそ私の全てだ、と常軌を逸した雰囲気で2度目の命を授かった相手への信仰を語るオリヴァスに。ルルネは正気の沙汰じゃないと言うように顔を横に振った。フィルヴィスも、レフィーヤも、アスフィも、女性陣は目の前の男に気圧されたのか、その場で棒立ちになってしまっている。

 

「もういいだろう.....」

「クソつまらねえ御託並べやがって」

 

不意に、ミナトとベートが口を開く。

 

狼人(ウェアウルフ)の青年は唾を吐き、オリヴァスを心底くだらなそうなものを見るように睨む。

 

「ろくに動けねぇ癖に、三下らしく時間稼ぎしてんじゃねえ」

 

琥珀色の瞳を鋭くしたかと思うと、不意にそう告げた。硬直していたレフィーヤ達は驚いて彼の横顔を見やり、オリヴァスは特に何も言い返す様子はない。述べたことに偽りは無いと思われるが、体力回復の時間稼ぎであることを、第1級冒険者である2人は気づいていた。治癒に魔力とエネルギーを回し、先程のような動きはもうできないと、看破している。

 

「流石は第1級冒険者だ、恐れ入る」

 

オリヴァスはベート達の読みを肯定する。

 

「『彼女』の加護はこの身には過ぎるものでな、そこの【凶狼(ヴァナルガンド)】の言う通り、私はろくに動けん」

 

だか、とオリヴァスは不敵な笑みを浮かべる。瞬間、アスフィ、ベート、ミナトの三者のみが何かに気づいたように目を見開いた。

 

巨大花(ヴィスクム)!!」

 

柱に寄生していた四体のうち、一匹が大口を開きながら柱に付着していた緑色の巨躯を引き剥がす。極彩色の花弁を大きく開き、呆然とするレフィーヤ達の頭上より、余りにも巨大な長駆が重力に従って、彼女達を押し潰さんと天から降ってくる。迫り来る巨大花。オリヴァスに気を取られ過ぎていた彼女達に逃げ場など存在しない、その瞬間。レフィーヤの隣より、この場にそぐわない淡々とした声音が、絶句する彼女達全員に響き渡った。

 

「お前には聞きたいことが山ほどある、けど」

『!?』

「悠長なことを言っている場合じゃないみたいだからね、()()()()()

 

金髪の青年の変身ぶりに、一同が瞠目する。彼の全身から淡い朱色の光が放たれた次の瞬間には。ミナトの格好が大きく変わっており、軽い防具衣の上から着ていた緑のベスト、風に揺られていた白い外装も、金色の髪も、全てが朱色一体になっていた。胸元には大きな渦巻き模様と、その上に複数の勾玉が彩られている。変色したマントの後ろにも同様に、渦巻き模様と勾玉がある。また、体の線をなぞるように黒い隈取り線が複数伸びており、仙人のような雰囲気を醸し出していた。この場において最も『魔法』の才に秀でたレフィーヤは、今のミナトがいかに埒外な状態であるのかを理解し、わなわなと、前にただずむ青年を震えながら見ることしかできない。膨大な魔力を体に飽和しきれないのか、チリチリと紅い魔力がミナトの体から細やかに立ち昇っている。

 

「な.....っ、貴様!!まさか、それは.....!?」

 

この間わずか3秒程、ミナトの姿が変化し、レフィーヤがその異常さに驚嘆し、オリヴァスが紅く周囲を照らす青年に焦燥した様子を見せている。

 

「『()()()()()』」

 

瞬間、気配が4()()に増える。「えっ!?」と眼前で次から次へと彼女の理解を軽々と超えるミナトに、レフィーヤは繰り返し驚きの声を上げた。

 

『下等種の分裂体(もど)きが、いい加減鬱陶しい』

 

どこからともなくレフィーヤ達の耳に届くドスの効いた声音。唯一その声主に心当たりのあるベートが、全力で叫んだ。

 

「っ!?死にたくなかったら伏せろ、雑魚ども!!」

 

ベートの忠告がレフィーヤ達に届いたと()()()、巨大花の姿が瞬きの時間すら置かず()()()()()()()()()()()()()。訳のわからない状況下に置かれたレフィーヤ達は、それでも数々の修羅場を経験してきた猛者である。直ぐに我を取り戻し、ベートの指示に従って身を低く屈め、次の瞬間に備える。

 

「馬鹿な.....」

 

オリヴァスの戦慄が、静かに木霊した。

 

「おいおい、マジかよ.....」

「うそ.....」

 

彼女達視線の先、オリヴァスも緑黄色の瞳を向ける先。レフィーヤ達から北西におよそ100メートル離れた地点、その遥か上空に()()はいた。

 

『オオオオオオオオオオオオッッッ!?』

 

衝撃波を発生させるほどの咆哮が24階層に響き渡る中、上空に強制的に飛ばされた巨大花(ヴィスクム)がレフィーヤ達の視界に映った。更に、それよりも上空。超大型モンスターの巨躯を覆うほどの蒼玉が四つ、甲高い風きり音を上げながら、この階層にいる者達全員を明るく照らしていた。

 

「「「「『超大玉螺旋多連丸』!!!!」」」」

 

四本の彗星がモンスターの体を包み込む、その次の瞬間。大爆発とともにその余波による膨大な衝撃波がレフィーヤ達の元に届いた。

 

『っっっ!?』

 

低い姿勢のまま地面にしがみつくレフィーヤ達。強すぎる衝撃波は瞬く間に24階層全体へと行き渡り、彼女達を吹き飛ばさんとする。【ステイタス】によって底上げされた膂力を全て踏ん張りに使い、押し寄せ続ける剛風と衝撃に耐える。少しでも力を緩めてしまえば即座に吹き飛ばされてしまうだろう。硝煙が大量に上がり、轟音も響き渡るため、視界と聴覚を奪われた彼女達は、ただ一心にその場に留まれるよう努めた。

 

やがて、

 

「.....」

「これ、は.....」

 

ようやく煙が晴れ、視界が回復したため、周囲を見渡したレフィーヤとアスフィが目の前の光景に言葉を失う。

 

「あの野郎、()()()()()()()()().....!」

 

ベートの視線の先、未だ煙が少し立ち昇っている先程の爆心地付近に、見える1つのシルエット。やがて完全に煙が晴れ、目に飛び込んできたのは金色の青年の背中であった。朱色の状態から元に戻ったミナトは、ゆっくりとこちらを振り返る。

 

「ふ..ふざけるなァッ!?」

 

能力は階層主や『リヴィラの街』でも現れた女体型と比べるまではないとはいえ、あれほどの超大型モンスターを、ただの一瞬。それも巨躯を全て消し飛ばすほどの大攻撃を瞬く間に完了させたミナトに、オリヴァスは動揺を隠せない。自身の切り札であった一体が瞬時に屠られた事実は、これまで余裕の笑みを続けていた彼の顔を歪ませるには十分であった。

 

「『人柱力』とは、これほど.....これほどまでにデタラメな存在だというのか.....っ!?」

 

圧倒的な威力を誇る『魔法』によって、超大型モンスターを一瞬で倒し切ったミナトに、レフィーヤはおののく。50階層の時も、フィリア祭の時も目にした機会はあったが。ミナトの魔法、いや、『スキル』がここまで異常なものだと思いもしなかった。自分と同じ魔法種族(エルフ)でもない彼が、どうしてあそこまでの『魔力』を行使できるのか。レフィーヤには到底理解できることではなかった。唯一引っかかるとすれば、オリヴァス・アクトの口にした『人柱力』という単語。文字通りであれば人柱、ということになるが。今まで『スキル』を使用しても命の危機に陥った、なんてことは一度もないため、単純な意味ではないのだろう。この場において結論を出すことは不可能、そう結論付けかけたレフィーヤの考察を、オリヴァスの言葉が無理やり中断させた。

 

「おのれ【黄色い閃光】っ!あのような若造が何度も何度もこの私の前に立ち塞がるだと!?断じて許さん!!!」

 

激昴するオリヴァスは、今度こそミナトも含めた冒険者達を生き埋めにしようと、怒りに染まり切った顔を階層中心付近の大柱に向け、叫ぶ。

 

「やれ、巨大花(ヴィスクム)!!!【黄色い閃光】諸共、ここで始末しろ!!」

 

 

三度、大きく振動する地面。揺れの原因は間違いなく、大主柱に寄生していたもう一匹の超大型。今まさに極彩色の長駆を柱から引き剥がし、レフィーヤ達の目の前に降り立った。今度はミナトが『尾獣』の力を使う前に仕掛けてやろうと、オリヴァスは黄緑の瞳を細め、新たに召喚した巨大花(ヴィスクム)に指示を出そうと片腕を頭上へ上げようとした、その時だった。

 

大空洞の壁面の一部が、爆裂する。

 

『!?』

 

誰もが破砕音の方に視線を向け、そこから煙を引いて飛び出してきたのは、赤髪の調教師(テイマー)だった。吹き飛ばされたかのような速度で壁を破壊して飛び出してきた彼女は、肩から地面に叩きつけられ、そのまま超大型がいる場所から離れた地点まで進んで行った。

 

「ぐっ!?」

 

ようやく停止した彼女は、剣身が折れた長剣を投げ捨て、傷だらけの体を主張するようにその場で片膝を着いた。彼女が破壊した箇所から次に現れたのは金髪金眼の少女、アイズ・ヴァレンシュタイン。彼女もまた全身に切り傷を負いながら、肩で息をしている。

 

「アイズさん!?」

「レヴィス!?」

 

レフィーヤとオリヴァスの声が重なる。《デスぺレート》を閃かせながら大空洞に踏み込んだアイズは、視線を巡らせ周囲の光景を観察し、そしてレフィーヤ達の姿に驚いた顔を見せ、彼女達に自分の身の無事を伝えるように頷いた。

 

アイズとレヴィスと呼ばれた赤髪の女。両者共に傷だらけ、所々破損している防具。互いに疲弊し、今は睨み合っている。

 

「情けないな、レヴィス」

 

味方である女に嘲笑を投げるオリヴァス。その声に、レヴィスは同じ緑色の瞳で彼を一瞥する。彼女からアイズの方を振り向き、オリヴァスは怪訝な顔を作る。

 

「この娘が『アリア』など.....『彼女』が望む以上仕方ないか」

 

今一度、片手を真上に上げる。

 

巨大花(ヴィスクム)

 

召喚された3体目のモンスターに、アイズが見下ろされる中、救援に向かおうとしたレフィーヤ達だったが、目の前に黄緑色の触手が複数飛び出し、彼女達の行く手を阻む。

 

「おい、止めろ」

「貴様の手に負えない相手を私が片付けてやる」

 

レヴィスの停止も聞かずオリヴァスが、ばっと片腕を前に突き出すと、使役された超大型のモンスターが蛇行しながらアイズに急迫する。

 

「ちっ....馬鹿が」

 

この後の展開が読めているのか、レヴィスが小さく舌打ちを放つ。

 

「いくよ.....【目覚めよ(テンペスト)】」

 

唇に詠唱を乗せる。

 

直後、少女に呼ばれた風の気流が彼女の愛剣に纏わり付いていく。迫り来るモンスターに対し、アイズは《デスぺレート》を高々と掲げ。次には、一閃。

 

『ーーーーーーーーーーォォォ!!』

 

横一文字にきらめいた斬撃が、巨大花の首を両断した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なぁっ.....!?」

 

数歩ずつ、その場から後退り、オリヴァスは死人のような肌を一層白くする。先程ミナトに見せつけられた悪夢、それを今一度呼び起こすかのように再現して見せたアイズに、いよいよオリヴァスの顔から僅かな余裕すらも無くなった。

 

食人花(ヴィオラス)(アイズ)を殺せぇっ!!」

 

統率者の指示に従い、残りのモンスターが全てアイズの元に襲いかかる。レフィーヤ達を無視して肉薄するモンスター達に、風を纏う彼女は一切の焦燥も見せず、ただ銀の剣閃を見舞うのみ。圧倒的な剣撃、それも『魔法』を上乗せしたものにただの食人花達が耐えれる筈もなく、アイズが剣を振る度に八つ裂きにされていった。

 

「差ぁ開けられた」

「君らしくもない、尻尾を巻いて引くのかい?」

「んなわけねぇだろうが!?.....直ぐに追い付いてやる」

 

ベートが不機嫌そうに呟いたのを逃さず拾ったミナトは、数時間前の仕返しとばかりに彼を茶化したが、ベートは少しばかりの反応を見せるだけで、琥珀色の瞳に強い意志を秘める。未だLv.5の彼はアイズの戦う様子に対抗心を燃やしているようだ。

 

「おい、俺達もさっさと片付けるぞ!?」

 

自分達を足止めしている巨大花に対し、ベートは周囲に発破をかける。アイズの姿に触発された冒険者達の士気が上がり、ベートの声を合図にして一斉にモンスターを攻め落としにかかった。

 

弱点(魔石)は、やはり頭か.....!」

「フィルヴィスさん!?」

 

レフィーヤの声を振り切り駆ける。片手に魔杖を構え、今なお激闘が行われている巨大花の懐に急迫する。

 

狼人(ウェアウルフ)!」

「ちっ、言わなくてもわかってらぁ!」

 

視線を交わし合った2人が更に加速する。相変わらず険悪なムードではあるが、互いの役割を理解しているのだろう、淀みのない動きでベートが雑魚(食人花)を蹴散らしつつ道を作り、巨大花の長駆をフィルヴィスは駆け登りながら詠唱を開始した。

 

「【一掃せよ、破邪の聖杖(いかづち)】!」

 

『平行詠唱』を難なく完了させ、モンスターの頭付近まで辿り着いた彼女は、その大口に向けて、一声。

 

「【ディオ・テュルソス】!!」

 

魔杖から放たれた一条の雷が巨大花の口腔に打ち込まれた。多大な精神力(マインド)が込められた一撃は、瞬く間にモンスターの皮膚を焼き尽くしながら核である魔石に接近し、次には眩い光とともに超大型の食人花は灰となって崩れ落ちた。




かませ犬が、引っ込んでやがれ


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