別のありふれ小説を書いてるのにやってしまった。
俺は今、緊張の中に居る。
「やべえよ、相棒、俺トイレ行きたくなってきた……」
「ガマンシロ、オマエガ、イカナカッタノガワルイ」
俺は今日からこの学校に編入するわけだが、今は応接室で俺の先生になるという、畑山愛子先生を待っているのだが、もうくるだろうか?
朝ごはんをいつもより多く食べたせいかさっきからお腹がキュルキュルとなっているのだ。割とマジで漏らしそう。けど便所に入っていたら確実に先生は俺を見つける事はできないだろうし、朝の会に遅れてしまう。
ガラガラとドアが開くと、そこには畑山先生が立っていた。
「ごめんなさい! 黒田君、待たせてしまって」
「あのーすいません、トイレ行ってからでいいですか……」
畑山先生はあっ、と気づいた後、「ではクラスで待っているので…… ごゆっくり……」と少し申し訳なさそうに部屋を出て行った。
俺はがむしゃらにトイレへ走った。考えうる最短ルートで男子トイレへと滑り込み、個室のドアを開け、便器の蓋を上げて、ズボンを脱いで座る。
「オオ、マニアッタナ!」
ふぅーと落ち着いていると呑気に相棒が話しかけてきた。
「主のピンチだったんだそ、おい、編入初日からあだ名がうんこ野郎になるとこだったんだぞ!!」
俺は腹を立てるが相棒は飄々としている。
「オレト ハナシテテイイノカ? モウスグジカンダロ?」
ん? と思いながら、腕時計を見るととっくに朝の会が終わりそうな時間だった。
「やばいってこれ!」
引きちぎったトイレットペーパーでさっさとケツを拭いて、クラスへと全力で駆け出して行った。
一方、クラスでは
「今日は新しく編入生がくるですけど……」
先生のその言葉にクラス中が沸き立った。
「愛子ちゃん! 女子だろ、きっとそうだって!!」
興奮した男子を冷ややかな目で女子が見るも、皆が興味津々である事は間違いなかった。
「どうしてまだ来てないんですか?」
天乃河光輝が疑問に思い、そう尋ねるも、「うーん、言っていいのかな?」と小声で何やら考え込んでいるようだった。
愛子先生の次の言葉を今か今かと皆が待っていると、ガラガラガラガラ!! 勢いよくドアが開かれた。 入ってきた男子は肩で息をしており、しんどそうであった。
「ハア、ハァ、ハァ、こんにちは、黒田、深、です。 ハァ、よろしく、お願いします、 ハァ、ハァ」
皆が編入生の突然の登場に驚いていると、天乃河光輝が「あれ?」と一言呟く。
「なあ、君はもしかしてだけど、シンちゃんか?」
見たことがないくらいの表情を見せる彼。
「あ、ああ、久しぶり、コーちゃん」
この後、クラスに驚愕の嵐が吹き荒れたことは言うまでもなかった。
勿論、俺は幼馴染みである天乃河光輝との関係について根掘り葉掘り聞かれた。
しばらくしてようやく光輝と話すことが数年ぶりにかなった。
「元気だったか、シンちゃん」
「君は相変わらず人気者なんだな」
そういうとあの時と変わらず、「そんなことないさ」と謙遜する。こういう所が彼の人気を担う一つの要因なのだ。
たわいない話をしていると、ふとコーちゃんは思い出したように言った。
「あの傷は大丈夫か? 今はもう痛まないか?」
「大丈夫、大丈夫! もうすっかり痛くないさ! あんときコーちゃんが助けてくれたからな」
昔、といっても幼稚園の頃、俺はコーちゃんと幼馴染みでかなり仲が良かった。他にも沢山友達がいて、冒険なんかもよくしていた。
ある日、山中にUFOが落下した、なんて噂を聞いた俺たちは山に探検へと行った。そこでコーちゃんと俺は足を取られて、滑り落ちかけた。
コーちゃんはなんとか踏みとどまれたが、俺は崖から落っこちそうになって胸に怪我を負って泣きべそをかいていた。
「諦めるな!」
もう死んでしまうのだと心が折れそうになっていた俺をコーちゃんはなんとか助けようとしてくれた。
結局、コーちゃんが大人を呼んできて俺は大怪我をせずに済んだ。あの後みんなでしこたま怒られた後、親にも怒られたのはいい思い出だ。本当に感謝して、以前よりもずっとずっと仲良くなったが、だが数ヶ月後、両親の転勤で俺は引っ越すことになって、離れ離れになったのだ。
「へー、あなた光輝と幼馴染みだったのね」
「えっと、君は、八重樫さん?だっけ」
「雫でいいわ、よろしく、黒田君」
中々の美人さんだ。
「あ、テレビに出てなかった? 剣道のうんたらみたいなので」
「あー、あれね、あれはまあ、気にしないで……」
剣道界に美少女みたいなタイトルだったか、テレビでそこそこ話題になっていたのを彼女の顔を見てようやく思い出した。
「そういや、コーちゃん剣道してんの?」
「ああ、雫のところの八重樫道場でな」
「そうなんだ、実家が道場か」
実家が道場というのもたいそう珍しいものだ、と思っていると大柄な男子が話しかけてきた。
「お前が光輝の幼馴染みの黒田か、俺は龍太郎、坂上龍太郎だ。よろしくな!」
元気の塊のような人に話しかけられた。
「紹介するよ、彼は龍太郎。空手部で結構強くて、全国でも名が通ってるんだ」
「結構強いは言い過ぎだぜ〜光輝!」
ぽりぽりと頭をかいているところを見るにいいやつそうだ。友人が出来るか心配だったけどあまりその必要はなさそうだと思った。
「そういえば、黒田は何か部活入るのか?」
そう龍太郎に尋ねられたがどうしようか?
「あんまり考えてないな、前の学校も帰宅部だったしな〜」
「空手部入らないか? 肉体をオレと鍛えようぜ!」
少し、少し思案するが俺はそもそも運動はあまり得意ではない。
「悪いな、あんまり得意じゃないし、この時期からするのもな」
「まあ、いいや、気が向いたら部室にでもきてくれや」
キーンコーンカーンコーン
「香織も紹介したかったけど、仕方ない、後でな」
光輝の一言で皆自分の席へと戻って行った。まさかコーちゃんと会えると思ってなかったが、これからいい高校生活を送れそうだ。
「ナンカ、フラグクセーゾ」
まさか、あんなことになるなんてこの時は思いもしなかった。
昼時、俺は弁当を忘れていることに気がついた。
「やべ、弁当忘れた……」
「俺のいるか?」龍太郎が気を遣うが空手部の彼からもらうのは少し気が引ける。
「ちょっと下で買ってくるわ」
財布を片手に俺は駆け出した。
「何とか買えた……」前の学校と違い、食堂は激戦区だった。俺は何とか焼きそばパンを片手に掴むことができ、ウキウキでクラスへと帰る。
「ナンカ、サワガシーナ」
相棒の言う通り、クラスでは何やらコーちゃんを中心に確か、南雲というクラスメイトと授業の間の休憩で紹介された白崎香織が言い争いをしているらしかった。
「おいおい、コーちゃんどうした?」
少しの野次馬精神と共に話に割って入る。が、少し遅かった。
「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲はまだ寝足りないみたいだしさ。せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」
幼馴染みはいつの間にこんなキザったいセリフを吐くようになったのだろう。まあ、似合ってはいるのだが。
「え? なんで光輝くんの許しがいるの?」
白崎もなかなか天然のようだなあと思ったが、これ以上話が進まないのもアレなので「まあ、食べよーぜ、俺、焼きそばパンしかないけど」
俺の一言をきっかけに何とかコーちゃんは矛を収めたようだ。南雲君もなんだかホッとしていた。
「あれ?」足下が光った。
「オイ、シン、カナリマズイゾ! ニゲロ!」
「逃げようとしてるさ!」
足がなぜかピクリとも動かない。
「皆! 教室から出て!」
畑山先生の叫びは虚しく、掻き消えた。
光が治った後、そこには開封されてない焼きそばパンや皆の弁当箱だけがただ、寂しく残っていた。
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「オイ、オキロ、シン」
相棒の声で目覚めると全く違う場所に俺たちクラスは来ていた。
目の前には馬鹿デカイ人間の絵があり、金髪でイケメソくらいしか感想が思いつかない。
聞かれないようにこっそりと「なあ相棒、ここどこだ?」
「ワカラン、タダ、チキュウデハナイ」
こいつがそう言っているのだから間違いはないだろう。小さい頃から共にいるこいつ、割と物知りで、本人?曰く「別の所から来た」らしい。
そんなことはともかく、目の前の珍事はどうなるか?
胡散臭いジジイがやってきた。たいそう豪華な身なりで宗教チックな服装だ。
大広間に通された後で説明が始まった。胡散くさジジイこと彼、イシュタル・ランゴバルドの説明によれば俺たちは異世界トータスに勇者として呼ばれたらしい。
急に連れてきてなんだよ!ふざけるな!俺たちを地球に返せ!という声もある。
畑山先生も「ふざけないで下さい! 結局、この子達に戦争させようってことでしょ! そんなの許しません! ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を早く帰して下さい! きっと、ご家族も心配しているはずです! あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」
いろいろと言いたいことを言ってくれた。しかし、イシュタルは「それはできない」と答えた。なんでも召喚はジジイ達ではなく、神のエヒト様なる者によって行われたそうでイシュタル達で返すことはできないそうだ。
おまけに魔人族とかいう種族も倒してくれなんて言っている。
編入初日にこんなのついてないぜ。と思ったが美人なメイドさんがきてそんなことは割と吹っ飛んだ。女子たちから冷たい目線が飛ぶが健全な男子高校生に美人メイドさんは毒である。
コーちゃんが何やら狼狽るみんなに何かを言ったらしく、それに続いて雫や龍太郎、白崎も何か言っているが、よくわからず、とりあえず俺も頷いておいた。
「オマエ、ハナシキイトケヨ……」相棒にはたいそう呆れられたが。
なんだかんだでハイリヒ王国なるところに来た。ぼけーとしていて周りが煩いくらいしか思っていないが、皆からすればかなり興奮する光景らしい。
その日は豪華なベッドで寝れてよかった。
翌日、良い目覚め。
今日から訓練が始まるそうだ。
前にいる騎士団長、メルド・ロギンス氏によるとステータスプレートなるもので血を垂らすと自分の能力が分かるらしい。
受け取って、早速血を垂らした。
? 真っ黒だ。
おかしいなと思って裏を確認するが何も書かれて無い。もう一度表に返すと普通にステータスが書いてあった。
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黒田深 17歳 男 レベル1
天職:インヴェルズ
筋力:70
耐性:50
敏捷:60
魔力:60
魔耐:50
技能 Vぇル#化・@○感染L v1・眷属召喚・言語理解
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なんだこれ? バグって文字化けしてるし、眷属召喚ってなんだよ……
相棒は「ほぅ……」という顔をしているが相棒の表情は相変わらず読みづらい。
メルド団長からレベル説明があった。レベル100が最高地点らしいが、そんな人は滅多に居ないらしい。
コーちゃんが俺に話しかけて来た。「どうだったシンちゃん?」
そう言いながら見せたステータスプレートはとんでもなかった。
あまり動じない俺が「おお……」と思わず声が出てしまうくらいには。
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天之河光輝 17歳 男 レベル1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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腰抜かすかと思った。
「すげーな、コーちゃん。俺なんてバグってるぜこれ」
見せると「確かに文字化けしてるな、メルド団長!ちょっといいですか!」
団長を呼んでくれたみたいだ。
「なんだなんだ?」
やってきたメルド団長にステータスプレートを見せるも訝しがっていた。「? 通常なら化けずに表示されるんだが……なにせ、ずっと昔からから使ってるものだからな。後で別のを持ってくるからそれまでそれを使っていてくれ」
出だしから謎を抱えつつも、俺たちの冒険は始まろうとしている。
ちょくちょくやっていきます。
タイトルわかりやすくするべき?
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変えよう
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そのままで
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その他