ー回復してから数日後
今日も甘味処でバイトをする蒼空。
甘味処のおじさん「蒼空ちゃん!すまないがちょっと厨房へ手伝いに行ってもらっていいかい?妻が1人じゃこの人数は大変だからな!」
蒼空「わかりました!!」
今日は珍しく繁盛しており、いつより賑わっていた。
甘味処の奥さん「あらあら、蒼空ちゃんどうしたの?」
蒼空「店長に、手伝うように言われまして」
甘味処の奥さん「そう?助かるわ!この量は1人じゃとてもじゃないけど大変でねぇ」
蒼空「今日はいつもより多いですからね。」
甘味処の奥さん「蒼空ちゃんがいてくれて助かるわぁ」
蒼空「ふふっ」
ー甘味処 表
甘味処のおじさん「いらっしゃい!」
?「やぁ!おじさん!今日はいつもより賑わってるなぁ!いつもの、頼めるかな?」
甘味処のおじさん「おや、レイラくんじゃないか。おう、いつものな」
レイラ「それじゃ、あそこに座ってるよ。」
甘味処のおじさん「おう!」
ー甘味処 厨房
蒼空(あれ?今の声........)
甘味処の奥さん「どうしたんだい?蒼空ちゃん。」
蒼空「えっ、あ、いや、なんでもないです!すみません。ぼーっとしちゃって」
甘味処の奥さん「....疲れてるんじゃないかい?」
蒼空「そんな、大丈夫ですよ!」
甘味処の奥さん「そうかい?ならいいけれど。」
ー数時間後
忙しかった時間は何処へやら。今はゆったりとした時間が流れている。時刻は14時。
甘味処のおじさん「蒼空ちゃん。今日はもう、お客さんあんま来ないだろうから上がっていいぞ」
蒼空「わかりました〜!」
蒼空は、制服からいつもの普段着に着替えた。
蒼空「お疲れ様でした!」
甘味処のおじさん/奥さん「お疲れ様、蒼空ちゃん」
ー人里
蒼空「ふぅ、にしても今日は凄かったなぁ。珍しいこと続きで、レイラに会えないかな?」
蒼空は、寺子屋へ足を運んだ。
ー寺子屋
慧音「おや?蒼空くんじゃないか。」
蒼空「慧音先生。その、レイラくんは....?」
慧音「残念ながら今日は午後からお休みになってるんだ。すまないね。」
蒼空「そうですか。ありがとうございます。」
慧音「あぁ、気をつけてな」
蒼空「はい。」
ー人里
蒼空(はぁ、やっぱりなかなか会えない。ていうか!あんまり行けてないにしても、なんでこんなに会えないのよ!!運なさすぎじゃない........)
蒼空「はぁ........」
?「あら、貴方....」
蒼空「え?...............あっー!」
そこに立っていたのは、この間道を教えてくれた金髪の髪に人形が側にいる少女....と、長い髪をポニーテールにして灰色のリボンを付けた少年がいた。
?「お久しぶりね。あの時は急いでいたから、自己紹介する暇もなかったわね。私は、アリス。アリス・マーガトロイドよ。」
蒼空「私は、神矢 蒼空と申します。よろしくお願いします。」
アリス「知っているわ。随分前の新聞に載っていたわよね?」
蒼空「はい。」
あの事は思い出したくない出来ればと思う蒼空だった。
?「おいアリス、知り合いか?」
アリス「えぇ、ちょっとね。」
蒼空「そちらの方は?」
?「あぁ、私は彦星 白愛。よろしくお願いします。」
蒼空「よろしくお願いします。」
アリス「それにしても落ち込んでたみたいだけど、どうしたの?」
蒼空「実は、レイラくんになかなか会えなくて....」
白愛「レイラさんにですか?」
アリス「蒼空は、レイラを探しにここに来たのよ。」
白愛「そうだったのか。」
アリス「蒼空、良かったらうちに来ない?美味しいお茶が手に入ったのよ。」
蒼空「いいんですか?」
白愛「お茶会は、人数が多い方が楽しいですからね。」
蒼空「それじゃあ、お言葉に甘えて。」
ー魔法の森 アリスの家
色とりどりのキノコが生えており、高く伸びた木々が包む森。その奥に少し開かれた場所に、赤い屋根の家が建っていた。
アリス「ここよ。さぁ、入って」
白愛「おじゃましまーす」
蒼空「お邪魔します」
アリス「ふふっ歓迎するわ。」
中には、オレンジみのある優しい赤色の長机と椅子。机の上には、クリーム色のテーブルクロスが敷かれていた。他には、茶色い棚がいくつかあり、裁縫箱や本が並んでいる。
アリス「好きな席に座ってちょうだい。」
蒼空「わかりました。」
白愛は、既に座っていた。
ー数分後
アリス「お待たせしたわね、どうぞ」
アリスは奥の部屋から出てくると、りんごの香りがする紅茶とボックスクッキーを机の上に置いた。
蒼空「いい匂い。アップルティーですか?」
アリス「えぇ、りんごの香りが凄くいいでしょう?お店で、試飲した時に一目惚れしたの。」
白愛「確かにおいしいな」
蒼空「はい!落ち着きます。」
アリス「よかったらクッキーも召し上がってね。」
ー数時間後
外から窓へ、夕陽が射している。
楽しい時間は、すぐに過ぎてしまう。
アリス「そろそろ、お開きにしましょうか。」
蒼空「そうですね、日が沈むと困りますし」
白愛「それでは、私が家まで送りますよ。1人は危ないですから。」
アリス「私も送るわ。白愛が蒼空に何をしでかすか分かったものじゃないもの」
白愛「はぁ!?何もしないって」
アリス「はいはい」
蒼空「お二人共ありがとうございます。」
アリス「いいのよ。」
ー人里 入口前
アリス「蒼空、本当にここでいいの?」
蒼空「はい。大丈夫です。ありがとうございます。」
白愛「まぁまぁ、アリス。大丈夫だろ、人里の中じゃ危ないことなんてないだろ?」
アリス「そうだけれど....」
蒼空「白愛さんの言う通りです。大丈夫ですから、ね?アリス。」
アリス「わかったわ。気をつけて帰るのよ?」
蒼空「はい。」
アリス「それじゃあ、また今度。」
白愛「また今度!」
2人が去るのを見届けて、蒼空は人里へ入るのだった。
蒼空は、甘味処のバイトで稼いだお金で安い家を借りていた。一人暮らしには十分な広さもあるため即決だった。
場所的には、賑やかな所から離れており、人通りの少ない所にある。
蒼空は、家に着くと、そのままお風呂に行き日記のことは忘れて、寝るのだった。