ぞくへんものがたりーレイラの親戚ー   作:神矢 蒼空

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第13話 疑問

―翌日

 

昨日の朝までは、秋の寒さを感じる気温であったはずだが、春のような温かさになっていた。

蒼空は、昨日のことを引きずっているのか、少し暗い表情をしていた。

レイラは、この異様な気温について何かしていないか早速聞きに行くのだった。

 

―蒼空の家

 

ガラガラ

レイラ「起きているか?」

 

レイラが、家の戸開けると蒼空は木で出来た机にコップを置き座っていた。

蒼空は、レイラが入ってきたのを見て答える。

 

蒼空「おはよう、レイラくん。この通り起きてるよ。」

 

レイラ「そうか」

 

レイラ「昨日の夜のことなんだが、何かしたか?」

 

レイラは、蒼空が少し暗い表情をしていることに気が付いてはいたが、見ぬふりをして問う。

 

蒼空「昨日の夜?特に何もしていないけど。いつも通り、夕飯とお風呂を済ませて日記を書いてたよ。」

 

レイラ「そうか、嘘はついていないだろうな?」

 

蒼空「ついてないよ。レイラ君相手につくわけないじゃない。」

 

蒼空は、レイラの目をまっすぐに見て話す。

 

蒼空「昨日ので、少し戸惑っている所もあるけれどね」

 

レイラ「そうか」

 

少しの間、二人の間に沈黙が走る。

沈黙を破ったのは、蒼空だった。

 

蒼空「あーっと、その、き....着替えたいのだけど」

 

よく見ると、蒼空は寝巻のままである。

 

レイラ「わかった。外にで出るよ。」

 

―着替え後

 

蒼空はいつもの普段着に着替え終わった。

 

蒼空はレイラに声をかける。

 

蒼空「レイラくん、入ってきて大丈夫だよ」

 

レイラ「あぁ、分かった。それで今日は、どう過ごす予定なんだ?」

 

蒼空「特に決まってないけど、外に出て何か見て回ろうかなって」

 

レイラ「........」

 

蒼空「レイラくん探すのに夢中で、よく見て回ってこなかったから。」

 

暗い表情のなかに笑みを浮かべながら、言った。

 

レイラ「そうか、いいんじゃないか?」

 

蒼空は、お財布だけをもって外に出た。レイラは、周りにばれないように蒼空の後ろをついていく。

 

―人里 商店通り

 

外に出た蒼空は、秋とは思えない気温の高さに気づいた。掲示板には、過ごしやすい気温と夏が少しだけ戻ってきたかと書かれた新聞記事が張られていた。お店が立ち並ぶ場所まで来ると、親にこれを買ってくれとせがむ子供や、客を呼び込む看板娘たちの声、賑やかな声が周りを包んでいた。

蒼空は、その中を歩いていく。髪飾りの店で、蒼空は不意に足を止めた。足を止めてめ見ていたんのは、金の金具に黒百合の造花がついている髪留めだった。

 

すると上から男性の声が聞こえた。

 

店長「お嬢ちゃん、その髪飾りが気になるのかい?」

 

蒼空「あ、はい。」

 

店長「これはね、一ヵ月くらい前からここにあるんだが、なかなか売れないんだよ。よかったら、お嬢ちゃん買っていかないかい?」

 

蒼空「えっと」

 

蒼空が買うか迷っていると

 

店長「ここに鏡があるから、試しにつけてみても構わないよ」

 

蒼空「ありがとうございます」

 

蒼空は、すすめられた通りに髪留めをつけた。白髪に黒百合が映えてキラキラとしている。

 

店長「すごく似合っているよ、お嬢ちゃん!」

 

蒼空「ありがとうございます。買います!」

 

店長「毎度あり!」

 

蒼空は、買った髪留めを袋に包んでもらい受け取る。そして、その場を後にした。

 

―人里 大通りの一角

 

蒼空は、店から歩いて数分。気が付けば、大通りまで来ていた。なにやら子供たちが集まっているが見える。よく見てみると、これから人形劇が始まるらしい。蒼空は、見ていくことにした。

 

三十分後

 

人形劇が終わり、子供たちはそれぞれの方向に散っていく。

人形劇をやっていたのは、アリスだった。アリスは片づけをしており、ふとこちらをみて蒼空を見つけた。

 

アリス「あらっ、蒼空じゃない。あなたも人形劇、見てくれていたのね」

 

蒼空「うん。すごく楽しませてもらったよ」

 

アリス「それはよかったわ!」

 

蒼空「人形って、思っていたよりすごく動けるんだね。小さい人間みたいだった」

 

アリス「!ありがとう、そう言ってもらえてすごくうれしいわっ!」

 

アリスはとても嬉しそうに笑みを浮かべる。

そういえば....とアリスが口を開く

 

アリス「どうして蒼空はここにいるの?バイトはお休み?」

 

蒼空「そう、バイトは今日はお休み。ちょっといろいろあって、気分転換に歩いていたの」

 

アリス「そうなの、もしよかったら話聞くわよ。」

 

蒼空「ううん、大丈夫。ありがとう」

 

アリス「そう?あまり一人で抱え込まないでね?」

 

蒼空「ありがとう、アリスさん」

 

話している間に片づけ終わったようで、アリスはまた今度ねというと帰っていった。

アリスと別れた後、あてもなくただブラブラと歩いていると、急に声をかけられた。

 

?「お姉さん!」

 

男の子の声だった。蒼空は、振り返る。

振り返った先に立っていたのは、1、2週間前に助けた子だった。

 

琥珀「こんにちは!ここにいるの珍しいね!」

 

蒼空「琥珀くん!こんにちは。今日はバイトが休みだから気分転換に散歩をしていたの」

 

琥珀「そうなんだ!あっ、あのね綺麗なお花を取りに行ったあとね、友達に渡したんだけど....病気ねよくなったんだ!」

 

蒼空「本当!?よかったね!」

 

琥珀「あの時、お姉さんが助けてくれたからだよ!本当にありがとう!」

 

蒼空「大したことしてないよ」

 

琥珀「ううん、お姉さんがあの時かばってくれなかったら....」

 

蒼空「琥珀くん、今度から気をつけば大丈夫、ね?」

 

蒼空は俯いている琥珀の頭をなでながら言う。

 

琥珀「うん、もう一人で森にはいかないよ。お姉さんと約束したから」

 

蒼空「うん」

 

琥珀「あっ、僕そろそろ家に帰らないと!またね!お姉さん!」

 

蒼空「またね」

 

―レイラside

 

アリスと蒼空が別れた後、歩いている彼女に子供が駆け寄って行く。

陰に潜み、その会話を聞いてた。

子供が蒼空に声をかける。

会話を聞く限り、彼女は今話している子供を助けたことがあるらしい。

........俺の記憶にある彼女は、心優しい一面があった。もしかしたら、この幻想郷に何かするなんて考えていないのかもしれない。

なら彼女は、本当に俺を探しに来ていただけなのか?

 

紫から聞いた話もふまえてみるとどちらが本当なんだ?。

 

 

 

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