ぞくへんものがたりーレイラの親戚ー   作:神矢 蒼空

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第2話 レイラの行方

ー1週間後

 

レイラと連絡が取れなくなり1週間がたった。さすがに不審に思った蒼空は、神矢家へと足を運んだ。

 

ー神矢家

 

インターホンを鳴らすと、レイラの妹 竜葉が出迎えてくれた。

 

竜葉「こんにちわ!蒼空お姉ちゃん。どうしたの?」

 

蒼空「こんにちわ、急にごめんね?レイラと連絡がつかなくて何かあったのかなって。レイラは居るかな?」

 

竜葉「...........お兄ちゃんは、ここには居ない。居なくなっちゃった....。」

 

蒼空「え?.......居なく…なった?」

 

竜葉の言った言葉を反芻する。理解が出来なかった。居なくなってしまったとはどういうことなのだろうか?問い詰めたい気持ちが出てくるが、今の竜葉のことを考えるとそれは酷だろう。

長い沈黙が場を制していた。

 

竜葉「...........お兄ちゃんね、行方不明から帰ってきてから様子がおかしかったの。....私の事避けてて、話しかけても…冷たくされた。」

 

竜葉は静かにポツリポツリと、私に話してくれた。

 

蒼空「....!?(レイラは妹を愛していた。そんなことをするような人じゃないはず。行方不明だった時何かあったの?)」

 

聞いた内容に私は驚きを隠せなかった。レイラは妹を愛していた。いつも竜葉と一緒にいた。周りから見ても微笑ましいくらいに仲の良い兄妹だった。それが、行方不明後から竜葉に対して態度が冷たくなるなんて。行方不明だった時に何かあったのではないか?そうでなければ、こんなことにならないはず。

 

竜葉「....私、わた、し....、お兄ちゃんに嫌われちゃったのかな...?」(泣)

 

考え事をしていると、竜葉はとうとう耐えきれなくなったのか涙を流していた。

相当ショックだったのだろう。当たり前だ。優しい兄が豹変し冷たくなったのだから。

 

蒼空「そんなこと....ないよ。大丈夫、きっと何か理由があるはず。理由もなく竜葉ちゃんに冷たく接するなんてことしないと思うから。」

 

私はゆっくりと、竜葉を撫でながら慰めの言葉を言った。

竜葉は、嗚咽を上げながらもうんうんと頷いた。

そう言えば、竜葉は確か居なくなっちゃったと言った。それはもしかすると、目の前でレイラがいなくなる所を見たもしくは音を聞いたのでは無いか?

疑問に思ったことを私は口にする。

 

蒼空「ねぇ竜葉ちゃん。辛いと思うけれど聞きたいことがあるの、いいかな?」

 

竜葉は私の声を聞いて、顔を上げた。

 

竜葉「うん....いいよ。」

 

すこし掠れた声で答えてくれた。

 

蒼空「あのね、最初に竜葉ちゃんはレイラが"居なくなっちゃった"って言ったでしょう?レイラが居なくなる瞬間を見たり聞いたりしたのかなって。もしそうなら、詳しく教えて欲しいの。」

 

竜葉「うん....、お兄ちゃんが居なくなった日、私お兄ちゃんの部屋の前に来ていたの。そしたら、お兄ちゃんの部屋から不気味な音がなったの。なんの音だろうって思って、心配になってドアを開けたの。でも、その時にはお兄ちゃんは居なくなってて。確かに部屋に入っていったのを見たのに、開けた時はもう...居なくて....。」

 

蒼空「不気味な音...?」

 

不気味な音...か。音が消えたあとにはレイラはもう居なかった。なら普通に考えて、不気味な音が原因だろう。しかし、それだけでは分からない。レイラがどこへ消えたのかが。もう少しなにかないだろうか...。

 

竜葉「あと、微かにだけど不気味な音が消える前、女性の声が聞こえた気がしたよ。」

 

女性の声。不気味な音に女性の声....そう言えばもう1つの記憶に覚えがあったような気がする。そう、それはゲームで名を東方Project。そしてそれには巫女や魔法使い、妖怪など和風をモチーフとした様々なキャラクターが出てくる。その中に、すきまと呼ばれるものや境界を操る妖怪がおりそれが女性なのだ。もしかしたら、レイラはその女性の手によって幻想郷へ行ったのではないか?

 

蒼空「ありがとう、竜葉ちゃん。私それについて心当たりがあるの。だから、レイラを探しに行ってくるね。」

 

竜葉「!お兄ちゃんを探してくれるの?」

 

蒼空「えぇ。そして、何故竜葉ちゃんに冷たい態度をとっていたのか聞いてくる!」

 

竜葉「本当?」

 

蒼空「うん。でも、私は多分行方不明という扱いになると思う。」

 

私が行こうとしているのは幻想郷だ。幻想郷は忘れられたものたちが集まる場所。幻想郷へ行ったなら、今いる所では居ないことになる。つまり、結果として行方不明となる可能性が高い。

 

竜葉「え?」

 

私の言葉に、竜葉は困惑の表情を浮かべていた。事実は伝えておかなければならないため仕方ないのだが、心が痛む。私が行方不明となったらこの子は耐えきれるだろうか?少しでも不安を取り除いてあげたい。

私は明るい口調で話す。

 

蒼空「多分だけどね(笑)もし、そうなったとしても必ず帰ってくるから、信じて待っててくれるかな?」

 

竜葉「もちろん!信じて待ってる!」

 

蒼空「じゃあ、約束ね。必ず理由を聞いて帰ってくるから」

 

必ず帰ることを約束にした。約束がある方がいいと思ったから。

 

竜葉「........うん!行ってらっしゃい!気をつけてね!」

 

蒼空「行ってきます!」

 

少し返事に間が空いたのが気になったが、前進むことにした。

そしてもう1つの記憶が言っている、レイラは幻想郷へいると。

故に目的地は、幻想郷。幻想郷へ行くためにはまず、この世界での博麗神社を探さないと行けない。ふむ、ネットで検索してみるか?いや出てくるのかな....。まぁ物は試しかな。

 

ーしばらくして

 

割と何とかなったなぁ。ここに行ったらあるわけね。それじゃあ、そこへ行きますかね!

 

 

こうして少女は、現代の博麗神社へと足を進めるのであった。

 

 

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