女だらけの世界に男一人だけ放り込まれるとかどうかしてるぜ 作:アインスト
ではほんへです。どぞー。
翌日。
あのあとショチョーがやってきてしこたま怒られた。
まぁ仕方ないよなぁ‥‥‥生身の人間にフルパワーではないにせよ結構キツイ一撃かましてしまった訳だし。
一応謝ることは謝った。
ビビって顔を青くしてたけど。
で、一応刑務がなんたらと説明をショチョーから受け、ここでの武器の仕組みを教えてもらった。
なんでも"デンチ"とやらで武器を機能させるようだ。
そのデンチがないと再現性ってのが失くなって使い物にならなくなるそう。
ただ、俺の着込んでいるスーツはデンチがいらない代物だと判明したらしく、滅茶苦茶質問攻めされた。
まぁトンチキジェネレータ積んでるからうっかり弄ったらドカンだ、と伝えたら固まっていたが。
「そういえばショチョーさんよ」
「何だ」
「この惑星がウルカデン‥‥‥通称"ウルカ"と呼ばれてるのはわかったが何故"監獄惑星"なんて呼ばれてるんだ?」
「それは脱出できないからだと言ったが?」
「それがなんでだって聞いてるんだよ」
「‥‥‥宇宙船がないんだよ」
「宇宙船がない?」
「そうだ。私たち刑務官や囚徒は小型ポッドで堕とされるからな。必然的に宇宙船はここにはないということになるのだ」
「なるほど‥‥‥」
「話はそれだけか?」
「‥‥‥悪かったな、わざわざ呼んじまって」
「ふん、貴様を監視するためだ。当然だろう」
まぁ、危険物だしな。
監視するってのもわかる。
立ち去るショチョーを尻目に、俺はここから出るための方法を考えていた。
ただ、ここを出るためにはここの構造をよく知る必要がある。
知る機会があるとすれば─────
「夜、か‥‥‥」
それも皆寝静まった頃に、だ。
やるだけやるしかないな‥‥‥。
───────────────────
という訳で夜。
見回りの刑務官の目を盗み、探索をしている。
ただ、道中壊れたロボットの残骸がちらほらと見られ、どうやら俺と同じように探索しているヤツがいるようだ。
そうして探索を続けていると、突然大きな爆発音が響く。
その爆発音の中心に向かうべく、ブーストして移動していた。
「‥‥‥なんだこれは」
「うん?もう一人、いたのか」
「お姉様、あの方は?」
「つい最近目覚めたという者だそうだ。そんなお前が、何故ここにいる?」
「それはこっちのセリフだ。なんで嬢ちゃんたちが‥‥‥」
「それはやね、ウチらが「私たちが扉をぶっ飛ばしたんです!凄いでしょう!」シンイリぃ‥‥‥!」
「ひひひ、クイーンに美味しいところは持っていかせませんよー?」
「‥‥‥まぁいい、御託もここまでにしよう。それに、いずれ声をかけようと思っていたのが自分から来てくれたんだ」
「‥‥‥俺に?」
「そうだ。確かに今我々にシンイリという最後のピースを手にし、ここまで来ることができた。だがそれだけでは恐らく上手くいかないことが増えてくるはずだ。だからこそ、お前には"補強材"になってほしいんだ。私たちの、な」
なるほど。
つまり仲間になれ、と。
ここから出られるのなら願ってもないことだ。
喜んでその勧誘を受けよう。
「わかった。それで、俺はどうすりゃいい?」
「それは追々───」
「おい!今の音は何だ!?」
「げっ、ショチョーがこっちに来ますよお姉様!」
「ボヤボヤしている暇はなさそうだ‥‥‥出口まで一気に進むぞ!ついてこい!」
「アイマム、お姉様!」
「んがっ、アンタが仕切るんかいガンタイ!」
「なっ──なんだこれは!?貴様らいったい何を──」
「ほなさいならー!」
「土産だ、持ってけ!」
去り際にEMPエミッターを投げ、一時的に目を眩ます。
人体にはさほど影響はないが、それでも時間稼ぎにはなる。
「ま、待てっ!クソッ、警報だ!警報を鳴らせぇ!」
─────────────────────
「ふぅ‥‥‥とりあえずここまで走ればしばらくは大丈夫だろう‥‥‥」
「いやぁそれにしてもまさかあのタイミングでクイーンの靴紐がほどけて盛大に転ぶなんてざまぁないですねぇ?いひひ!」
「う、うっさいわ!あのあとちゃんとリカバリーしたやろ!」
「サムさんが、ですけどねー」
「ぐぬぬぅ‥‥‥!」
「喧嘩は止せ。まずは出なきゃならないんだろ?」
「サムの言うとおりだ、二人とも。ここでモタモタしてたらあっという間に捕まるぞ?」
「すみませんお姉様‥‥‥」
「──しかしサム、見事なリカバリーだったな。やはりそのスーツ性能は目を見張るものがある」
「何、あれぐらい朝飯前だ」
「いやリカバリーしてくれたんは嬉しいんやけどさ」
「どうした?」
「運び方もうちょい他にあらへんかったんか!?まるで米俵を担ぐような運び方とかありえへんやろ!」
「いやだが俺のあのブースト移動だと一番負担が少ないのがそれしかないしな‥‥‥」
必然的にスライディングの姿勢になるので担ぎ上げるしかないのである。
「確かにあの速度で変な担ぎ方をしたら色々と削れそうだな‥‥‥」
「ひぇっ、想像したくないですー‥‥‥」
「い、言われてみれば確かにそうやね‥‥‥むしろあれが正解なんか‥‥‥?」
「‥‥‥ともかく、だ。休憩もこれくらいにして進まねばならんぞ。ここを出ないことには惑星脱出なんて夢のまた夢だからな」
「そうですね、お姉様。あとは"また"転ばなければ行けますもんねー」
「おうこらシンイリ、誰を見て言ってんねや?」
「べっつに誰とは言ってないじゃないですかー。自意識過剰、ってやつですかー?」
「こんのぉ‥‥‥!」
「だから止めろって。こんな場所で言い争ってても良いことはないぞ?」
「‥‥‥それもそうやな、サムの言うとおりだわ。ほら、とっとと行くぇ」
「ああ、そうだな。行くぞシンイリ」
「アイマム、お姉様!」
シンイリとクイーンが先行して少ししてから、ガンタイが話しかけてくる。
「‥‥‥本当にすまないな、サム」
「何言ってんだ、まだ始まったばかりだろ?もっと気長に行こうぜ」
「ふふ、そうだな。これからも‥‥‥頼りにしてもいいか?」
「もちろんだ。乗りかかった船だしな、最後まで付き合うさ」
「つ、付き合う‥‥‥そうだな、ああ頑張ろうじゃないか!」
「‥‥‥顔赤いぞ?」
「だっ、大丈夫だ!‥‥‥多分」
先行き不安ではあるが、これも旅の醍醐味なのだと1人完結させるサムであった。
続く
次のイベントまで区切りがいいので一度切ります()
今後もこの作品をよろしくお願いしますー(汗)
でも続くかどうかわかりません(白目)
何か感想や要望あればお気軽にどぞー。
そのうちどばーっと要望書けるように活動報告上げときます。
では、次回更新でお会いしましょう。
ではでは( ´-ω-)ノシ