少しばかりめぐみんとカズマを非難する内容なので御注意を
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それでも、読んだるわ!という方はお付き合い下さい
ベルディアは魔王軍の幹部の中では温厚な部類に入る
スライムのハンスは論外、キメラのシルビアも煽られると多分、無理だろう
バニルは煽る側、温厚とかそういうレベルではない
ウィズ?怒らすとガチで怖い
そんなベルディアが真面目にキレそうになっていた
所変わってキャベツの里
「それは、酷い」
ミドリカワはベルディアから聞いた話を聞き終えて、思わず溢した
「だろう、そうだろう。何考えているのか分からんし、人間辞めてからそれなりに時間が経つから常識がかわったのかと思ったが」
「それは、ない」
ミドリカワの同意を受けてベルディアは自身の不安を話すとミドリカワに一刀両断された
「というか、随分と寂しくなったものだな」
ベルディアは周りを見渡して呟く
「だね。また、暫くは憂鬱な日々になりそうだよ」
ミドリカワも寂しそうに言う
現在のキャベツの里には沢山居たキャベツの姿はなかった
恐らくは最期を悟って出ていったのだろう。
余談になるが、魔王軍の幹部が近くの廃城に居るにも関わらずキャベツがアクセルに到来した事をギルド職員は不思議に思っていた
が、冒険者達はクエスト不足の中の臨時収入イベントに沸き立った
なお、一番張り切っていたのは蒼い髪をしたアークプリーストであり、パーティーリーダーの冒険者に怒られていたが
ギルド職員は知る由も無いが、キャベツ達にはベルディアは見知った顔であり、警戒する必要がなかった為にこのような事態となった
「まぁ、キャベツの種(小粒のキャベツ達)をのんびり育てるさ」
ミドリカワは気を取り直していった
「そうか」
「行くの?」
「ああ」
簡潔な遣り取りだったが、それで良かった
「気を付けて。なんて可笑しな話だけど」
「いや、その言葉だけで充分だ。また会おう」
ベルディアはそう言い残すとキャベツの里を去った
「本当に、儘ならないよな」
ミドリカワは呟いた
彼には解ってしまった
ベルディアは帰ってこれないことを覚悟している事を
「異世界かぁ
本当に、儘ならない」
寂しそうなミドリカワの呟きだけが残った
アクセルの街ではキャベツ収穫イベントで皆の気分が緩んでいた
しかし
「緊急警報、緊急警報。冒険者の皆さんは大至急アクセルの南門前に集合して下さい!」
ギルド職員の悲鳴にも似た放送で破られた
南門前
アクセルの街の周辺にはアンデットナイトの大軍とベルディアがいた
「我が名は魔王軍幹部、『デュラハン』の『ベルディア』我が拠点への先制攻撃、見事だった」
ベルディアが名乗りを上げると
「ベルディア?」
「何だってそんな大物が」
「先制攻撃って何の事だ」
冒険者達はざわめいた
そんな中から
「僕は『魔剣の勇者』ミツルギ!
魔王軍の幹部ベルディアが何の用だ!」
と1人の青年が前に出た
「ミツルギさんだ!」
「勇者ミツルギ」
「これで勝てる!」
「勝ったな、ガハハ」
「ほぅ、貴様が『魔剣の勇者』とやらか。貴様に用はない。爆裂魔法の遣い手がいる筈だ。その者に用がある」
まるでミツルギに興味が無い。と言わんばかりにベルディアは対応した
「なっ、ミツルギはあんたなんかにまけないわよ!」
「そうよ。ミツルギなら直ぐにあんた位倒せるのよ!」
ミツルギのパーティーメンバーと思われる女2人は喚いた
「ほう、ならば暇潰しに相手をしてやろう
予め言っておくが、王都付近のアンデット達と俺が一緒だと思うなよ
さあ、ミツルギとやら。掛かってこい、死ぬ覚悟が出来たのならば、な」
ベルディアはミツルギに忠告した後に挑発した
「いくぞっ!」
ミツルギは斬りかかった
それから五分程経っただろう
ミツルギは只管に攻撃するも当たらず、ベルディアは一切反撃しなかった
(そんな!この『魔剣グラム』なら当たれば勝てる筈なのに!あたらない!)
ミツルギは焦っていた
戦いを見守る冒険者達は絶句していた
あの勇者ミツルギが手も足も出ないのだから
「いい加減飽きたな
然程に期待していなかったが、この程度か」
ベルディアは初めて剣を一閃した
「うぐっ!」
ミツルギは咄嗟に剣を盾にしたが、冒険者の方まで後退した
「全くの期待外れだな。言っておいてやろう、貴様程度で倒せる魔王軍幹部などおらん
諦めて、王都で雑魚掃除をしながら勇者とでも持て囃されておけ」
ベルディアは宣告した
「な、なによ!」
「私達だっているんだから!」
ミツルギのパーティーの2人は騒ぐが
「たかが、前衛職1人に後衛職1人。しかもそこの勇者に守られているだけの小娘2人がよくも言えたものだ
よかろう。死にたいならば、楽にしてやろう」
ベルディアは2人に斬りかかろうとした
「待って下さい!」
1人のローブと独特な三角帽子をつけた少女が前に出てきた
「ふん。漸くお出ましか
逃げたかと思っていたが、それなりに気骨はある様だな」
ベルディアが楽しそうに笑う
「我が名はめぐみん!紅魔族のアークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!」
「成る程な。紅魔族ならばあの馬鹿げた威力にも納得がいく
で、我が拠点への攻撃はどういった意図があったのだ?よもや知らなかった等ですまされる話ではないぞ?」
めぐみんの名乗りを聞いてめぐみんの真意を尋ねた。
『詰まらない理由ならば只ではすまさん』との意味を込めて
別にベルディアとしては最初は怒っていたが、今となってはどうでも良い
だが、看過できないのは彼女のいるアクセルの街は『初心者冒険者』が集まる街だ。もしも魔王軍幹部を怒らせて攻撃されたならば、首尾良く撃退出来たとしても甚大な被害が出るだろう
その被害を考えているなら、よし。考えていないならば、少しは灸をすえてやらねばならない。そうでなければ何時か取り返しのつかない失敗に繋がるから
「それは」
めぐみんが口ごもる
「めぐみん!お前、何先に行っているんだ!
待てって言ったろう!」
「カズマ」
めぐみんに声をかけた冒険者、カズマとやらはどうやら彼女のパーティーメンバーらしい
「其処の冒険者よ。カズマとかいったな?
貴様はこの娘の行動を知って放置していたのか?」
「・・・・ああ。一緒にいた。今考えれば軽率だったと思うよ」
ベルディアの追及にカズマは後悔している様な表情をしていた
「分かったなら、次はしない事だ。貴様達冒険者は周りの力を借りて戦えるのだ
みすみすそれを捨てる必要はあるまい」
ベルディアは分かりにくいが微笑んでいた
(さっき我武者羅に突っ込んできたミツルギとやらより余程見所がありそうな男だ)
普通の冒険者なら魔王軍の幹部の目の前にわざわざ来ないだろう。カズマは実力に自信があるように見えない。多分、自分の責任も自覚しているだろうが、中々出来るものでは無いし、敵である自分の意見も真摯に受けとる事が出来るのだから
「その姿勢に免じて、今日の所は引いてやろう」
ベルディアが踵を返そうとした時
「めぐみん!カズマ!無事か!」
「うわ、アンデットだらけなんですけど」
2つの新しい声がした
カズマは後悔していた。仲間のめぐみんと爆裂散歩をしたことでは無い。事前に確認を怠った事だ
今、めぐみんを庇ってベルディアという魔王軍の幹部に相対しているが、はっきり言って逃げ出したい
でも、後ろのめぐみんは顔面蒼白で震えているのだ。護れるのは自分だけだと何とか気合いで持ちこたえる
幸いというべきか、相手は話こそするが、攻撃の意思はないように見える。油断は出来ないが
其処にダクネスとアクアが来た。相手も見逃してくれそうだったから、油断した
「・・・・残念だ。カズマとめぐみんとやら。貴様達を見逃す理由が無くなった」
ベルディアが宣告した
空気が変わった
この場にいる冒険者全てがそう感じた。今までは魔王軍の幹部と言っても話が出来る程度の余裕みたいなモノが少しはあった
だが、皆は感じている
『油断したら死ぬ』と
「カズマとやら。俺は貴様を素直に評価している。実力差を理解しながらも、そこのめぐみんという娘の為に体を張って護ろうとする貴様をな
そこの金髪の女よ。餞として名乗って逝くがよい」
「私はダクネス。クルセイダーだ
私がいる限り、仲間には手を出させん」
「見事な気迫よ。ダクネスか、覚えておこう」
「くらいなさい!『ターン・アンデット!』」
ベルディアがダクネスと話をしている最中にアクアが仕掛けた
「ぐっ!成る程な。流石というべきか
アンデットナイト達よ、他の冒険者を抑えよ!」
「嘘!効いてない」
アクアの一撃に耐えたベルディアはアンデットナイト達に指示を与えた
「生憎だが、俺にも譲れぬもの、護りたいものがあるのでな!」
ベルディアは即座にアクアに斬りかかる
「アクア!下がれ!」
「カズマ!まかせろ!」
カズマの指示でアクアは下がり、ダクネスがアクアの前に出た
「フフ。どうやら楽には勝たせて貰えんか
だが、このベルディア!簡単に破れると思うな!」
「来るぞ!」
ベルディアとカズマの叫びが響き渡った
戦いは始まった
当作品でのベルディアさんは騎士、紳士度マシマシとなっております。後れ馳せながら御注意ください
では、御一読ありがとうございました
また次回もよろしくお願いいたします
別ルートみたいですか?
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おう。あくしろよ
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いらないわ
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お好きにどうぞ
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もっと長くしろよ