という訳で別ルート始めます
性懲りもなく始めます
よろしければお付き合いください
転生?何それ?
吾輩は猫である。ごめんなさい、嘘です
気が付いたら、よく分からない所にいました
誘拐?拉致?携帯を探ろうにも、手がない!
いや、待って、お願いします。何でもしますから
落ち着け。パニックになって良い事はない
そう、俺は冷静沈着。慌てな、い?
アレ?俺は誰だっけ?
いやいや、有り得ないでしょ!手がない。何者かも分からないとか!洒落にならんわ!
落ち着け、そうCOOLに。閣下も仰っておられた『事は全てエレガントに』と。取り乱すなど閣下の信望者にあるまじき醜態
考えても何も分からないですorz
誰か助けてクレメンス
世の中は非情である
が、少しずつ思い出してきたような気がする
「あ、えーっと、○○○○○さん、貴方は死んでしまいました
何だっけ?
ああ、何か病気で亡くなったの」
「は?」
「で、貴方には異世界に転生して貰います
特典は、ええっ!もうこんな時間?嘘でしょ
さっきの人が時間使いすぎたから
こほん。では新しい生活を楽しんで下さい」
何かこんな感じで、急いで放り出された様な気がするんだが
その通りであった
彼女は女神アクアに一時的にかわって貰ってノルマを消化していた
彼女自身がいい加減な対応しかしていない為に、上司は彼女のノルマを達成させる気がなかった。させたとしてもロクな仕事をしない為である
だが、彼女は知り合いの女神アクアに頼み込み、『ノルマ達成』の為にアクアの仕事をしていた
当然、丁寧な説明等をしていない。彼女がいう時間をかけすぎたのも、彼女の説明に不備や必要な話が抜けていた為だった
時間も制限はあれども、それは『一人にかける』時間であり、前の時間がかかったからと後の転生する人間への時間を削る事などあってはならない
が、彼女に言わせれば、仕事の時間をオーバーするのはありえないものであったが為に勝手をしているに過ぎなかった
そしてあろうことか、転生先の指定や特典も行わず、それを報告すらしていないのだった
そして当然だが、かわった女神アクアも、ノルマ達成の報告を受けた上司もその事実を知る事はなかった
不審に思った上司が女神アクアを訪ねてようやく事態が発覚し、原因となった彼女は無期限の勾留とされた
そんな訳で彼は身一つで異世界に挑む事になった
ああ、ナニコレ。キャベツなの?
え、キャベツが飛んだり動いたりするの?
待って、待って。いやいや、何がなにやら
説明プリーズ!
この日、紅魔族の少女ゆんゆんはアクセルの街で占い師に会っていた
「あの、どうです?お婆さん」
「うん、二つ見えるねぇ」
「二つですか?」
ゆんゆんの質問に曖昧な答えを出す占い師
「一つはお嬢ちゃんが一人で冒険者をする道
もう一つは、何だろうね?何かお嬢ちゃんの傍に丸いものが見えたよ」
「丸いもの。ですか?」
「そうだねぇ。だけとお嬢ちゃんは笑っていたようだから、此方をお薦めはするよ。しかし、悪いが私レベルの占い師じゃあこれが精一杯さ。すまないねぇ」
「あ、いえこちらこそ」
ゆんゆんはお金を渡そうとするが
「代金はいらないよ。お嬢ちゃんの悩みを解決出来なかったからねぇ」
「で、でもお願いしたのは、私の方ですから
それに知り合いの占い師志望の人が言ってました。『占いで人の人生が変わる事もある』って。それでも教えてくれたお婆さんには、キチンとお支払いしたいです」
占い師に拒否されても、引き下がらないゆんゆんに
「お嬢ちゃんは良い娘だね。わかった
丸いものが気になるなら、此処に向かうとええ」
占い師は代金を受け取ると、簡単な地図を渡した
「ここ、ですか
ありがとうございます。お婆さん。失礼しますね」
ゆんゆんは占い師に頭を下げてから、立ち去った
「本当に良い娘だね」
占い師はゆんゆんの去った方を見て、呟くと店じまいを始めた
ゆんゆんは紅魔族の族長の娘で、アークウィザードとして中級魔法を習得している
紅魔族は戦える年齢になると魔法学校『レッドプリズン』にて様々な事を教わる
紅魔族に必要な名乗りのルール、格好良くするためのやり方等を其処で学ぶ
更に熟練のアークウィザードが同行して『養殖』と呼ばれるレベル上げをおこない、ウィザードだった生徒をアークウィザードに転職出来るレベルまで引き上げるのだ
そこでゆんゆんはライバルのめぐみんと並び、同期では抜きん出た能力を有していた
だが、ゆんゆんも人間である。ライバルのめぐみんが威力は高いが運用が難しい『爆裂魔法』に傾倒する様に、ゆんゆんにも問題があった
それは、人付き合いが致命的なまでに下手な事である
ゆんゆんは紅魔族には珍しく、自己主張はあまりしない。人がよすぎる部分があった
ゆんゆんのお金目当て、とまではいかないが、それを切欠にしようとした者もいた。が、ゆんゆんの純粋というか天然ともいえる受け取り方で敢えなく目論見は潰えてしまう事も多々あった
その内、ゆんゆんを見守る空気が出来上がってしまい、その空気を壊せない為にゆんゆんから近付く事も出来なかった
唯一の例外のめぐみんは年頃の娘らしく、素直になることが出来ず、いざというときにしか、友達と呼ばなかった
無論、大人達もどうにかしようとする動きもありはしたが、紅魔族特有の楽観的な考えからついぞ、実行されなかった
この様な経緯から、ゆんゆんは冒険者としてスタートしたにも関わらず、里にいた頃と同じ様な孤独感を味わっていた
それからの脱却を目指すべく、占い師に自分の今後を占って貰ったのだ
なお、故郷の占い師志望のそけっとは
「占いはあくまでも切欠にすぎない。最終的に貴女が何かをしないと駄目」
といってゆんゆんに言っていた
ゆんゆんも分かっている。だが、怖いのだ
だから、道標が欲しかった
そんなゆんゆんは占い師の地図を元に指定された場所に向かっていた
キャベツ?は取り敢えず落ち着いた
やはり、閣下の『エレガント』は偉大だと、キャベツは感銘を受けていた
ならば
周囲確認!
森の中!ヨシ!
前方!森!後方!湖!
右!森!左!崖!
周囲確認ヨシ!
キャベツは冷静ではなかった
ゆんゆんは湖の傍の森の中にいた
「この辺、よね?」
不安そうに思わず呟く
当然、返事はない
だが
「グオオッ!」
ゆんゆんの側にいつの間にかモンスターが忍び寄っていた
「きゃあっ!」
ゆんゆんは驚いてワンドを思わず向けてしまう
「ガアッ!」
「うっ!」
向けられたワンドをモンスターは払いのけるとゆんゆんから苦悶の声が上がる
バキャァッ!
勢い余ったモンスターの腕が近くの樹を薙ぎ倒した
「あ、ああ」
ゆんゆんは恐怖で震えた
キャベツは大きな音がしたような気がした
独り言が多かったので、上手く聞き取れなかったが
やることもないので、そちらに跳ねて向かった
「ゴアアッ!」
ゆんゆんの目の前でモンスターが腕を振りかぶる
当たれば間違いなく死ぬだろう。でもワンドは遠くに飛ばされてしまった。それにゆんゆんは諦めてしまっていた
ただ
「お友達、欲しかったな」
それだけがゆんゆんの悔いだった
「させるか!オルァッ!」
そんな声がした
キャベツは取り敢えず少女に攻撃しようとしていた熊?の側面から体当たりした
他に攻撃手段はないし、考える暇もなかった
「おい!無事か!」
キャベツは少女に声をかけた
ゆんゆんは誰かから声をかけられた気がして、そちらを見た
キャベツがいた
「ふぇっ」
ゆんゆんは驚くしかなかった
何やら少女が驚いているが、それどころではない
「グルル」
どうやら、お冠の様である
キャベツは少女を庇う様にして
「大丈夫か?」
と声をかける
声をかけられたゆんゆんは
「あ、ありがとうございます」
と返事した
目の前のモンスターは一撃熊。名前の通り、膂力が強く下手な冒険者ならば一撃で倒せるほどの力を持つモンスターだ
万全のゆんゆんならば勝ち得るモンスターだが
「お、大丈夫そうだな。で悪いけどアレ、どうにか出来そう?」
目の前のキャベツ?は視線は一撃熊から外さずに聞いてきた
「はい、ワンドがあれば、大丈夫です」
「ワンド?ああ、あそこにあるやつか
じゃあ、俺が注意引くから回収よろしく!」
キャベツはそう言って一撃熊に突撃した
心配だが、ゆんゆんに出来る事がない以上、ワンドの回収に向かった
「グワアッ!」
「いや、怖いな」
軽口を叩いているが、キャベツは恐怖でどうにかなりそうだった
何か口にしていないと、恐怖に圧し潰されそうだ
「キャベツさん!いきますっ!
ライトオブセイバー!」
光が一閃し、モンスターは倒れた
キャベツと少女。この出会いは何をもたらすのか
まだ、誰にも分からない
キャベツ再び!
今回はキャベツにも活躍して貰います
また懲りないな、とか思われるとは思いますが、突っ走ります
よろしければこれからもお付き合い頂けると有り難いです
御一読ありがとうございました
魔王軍ルートはあり、なし?
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あり
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なし
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まずは完結させろや
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どちらでも