緑のアイツ   作:くらうす

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今回は閑話的な扱いの話です

キャベツ?を放り出した天使と天界のお話です

独自設定、解釈が多分に含まれますが、御堪忍頂きます様お願い致します



天界

キャベツ(チキン)とゆんゆんが出逢いをはたしていた頃、天界は騒ぎになっていた

 

 

 

天界のとある場所

 

 

「あんの問題児め。余計な事しかしない!」

 

「しかし、女神アクアにも責任があるのでは?

一概に彼女のみの責任とするのは、如何かと」

 

「女神アクアはあの者の事を知らなかった。敢えて女神アクアの落ち度をあげるならばこれだけよ」

 

三人はそれぞれ意見を出しあっていた

 

「しかし彼女とて、ノルマを達成しようと努力した結果ですし」

 

「努力?努力と言ったか!その努力のお陰で異世界から此方に引き込んだ転生者がどれだけ消費された!

女神エリスを宥めるのも限界があるのだぞ!」

 

「落ち着け

努力とは本来ならば、我々神の系譜にある善なる行為よ。己が力を高めようと、改めようとする称賛すべき行為だ。たとえそれが実を結ばずとも、それは未来に繋がる素晴らしき行為なのだ

 

その前提を敢えて確認した上で、問うとしよう

しかと覚悟して答えよ

かの天使の行為。それは貴殿の認識では、努力と映る。そう聞こえるが、相違ないか?」

 

最後の人物の発言で場は静まりかえる

 

 

今回の彼等が集まった理由

それは、最近の転生者の異常ともとれる発生にあった

 

 

転生は女神エリスが管理するモンスターの蔓延る世界で命を落とした者達が、新たな生命を授かり、世界へと戻る事を本来は指していた

 

だが、あまりに弱者に厳しい世界でもあった為に、女神エリスは相談の上で、平和な世界へと生まれ変わらせた

 

女神エリスや他の神の系譜の者達にしても、然程に問題無かった筈であった

 

 

だが彼等は人の弱さを知らなかった

 

理不尽な死を遂げた者だけに留まらず、エリスの世界からの平和な世界への人間の流出が止まらなくなった

 

神達は慌てた

彼等が高次元の力を手にいれている根源は人間等の生物からの信仰に依る部分が多い

 

そして人間は生物の中でも取り分け、信仰に厚い者が多く、組織として信仰する為に、減少は避けなければならなかった

 

しかし神とは善なる行為を範とする

故に女神エリスは平和な世界へと行きたがる死後の人間を止める事は出来なかった

 

 

そこで、彼等は平和な世界から不幸な死を遂げ、生前の境遇に不満を持つ者を女神エリスの世界へ転生させる事で、釣り合いをとろうとしたのだ

 

彼等にとって好都合だったのは、平和な世界での神への信仰は自分たちの世界よりも格段に低かった

 

故にそちらの世界にも彼等から送り込み、自分たちの世界への転生システムを創り上げたのだ

 

 

これにより、問題であった世界からの流出は少しずつ収まり始めた

 

ところが転生した者が強大な力を振るう様になってしまう

その為に転生システム自体を問題にするものも現れた

だが、一部の意見であった為に放置され、逆に力を振るう転生者を新しく彼等が力を授けた転生者に倒させる

それにより更なる信仰を獲られるのでは?と考えた。だが、危険を伴う上に直ぐに消費するのは都合が悪い為、強力な力『神器』を与える事が推奨された

 

更に元の住人の中でも力を持つ者には、女神エリスが蘇生させる事も併せて行う事で、流出にも配慮した

 

 

 

 

勿論、善性の女神エリスにはそれとなく誤魔化してである

 

結果として神様は信仰を取り戻した

 

が、これにより、女神エリスと向こうから転生させる女神に信仰が集中するという彼等には皮肉な結果となった

 

 

 

纏めるならば、転生システムは二つの世界のバランスを持つために創られた

 

転生者に与えられる特典は脅威、即ち転生者も含む。者を排除する為に与えられる

 

転生に関わる女神や神にのみ信仰が集中した。と言うことである

 

なお、信仰されていたにも関わらず邪神や悪魔に転じたものは彼等を信仰するものが別世界へと転生した為であったりもする

 

 

その転生システムの根幹ともいえる転生者が最近、転生しても直ぐに消費されているのは大問題だった

 

それを調査すれば、なにやら一人の天使が関わっているとの事。敢えて混乱を避ける為に駄天使と呼称する事とさせて頂く

 

駄天使を追求するのは、彼女の直接の上司であった。彼女は元々やる気のない仕事ぶりだったので、この際ノルマを達成させずに処分するつもりだったらしい。

 

なお、天界における処分は軽い方から勾留、処刑、天界よりの追放である

 

 

 

駄天使を擁護するのは、反エリス派閥の一人である。女神エリスと女神アクアを失脚させ、力を失いつつある自分たちが後釜に座ろうとする者達の代表として来ていた

 

今回の件をアクアにも責任を被せて、先ずはアクアの立場を奪うつもりの様である

 

 

そして最後に恫喝ともとれる言い方をしたのは、前者二人は天使であるのに対して、神の一柱であった

 

 

 

「そ、その儀については、お許しを」

 

「ならぬ。答えよ」

 

反エリス派の天使の懇願など一顧だにしない

 

転生システムは現在の天界を支える支柱なのだ。それを一介の天使が揺るがす事など許容される筈もない

それを利用して自らの権威を上げる者は、語る必要を持たなかった

 

 

「答えぬか」

 

「・・・」

神の追及に反エリス派の天使は沈黙せざるをえない

 

努力と認めたが最後、彼女のみならず彼女の派閥も危うくなる

そうなれば、派閥は彼女を切り捨てるだろう

 

努力と認めなければ、この場で偽りを語った事を認めた事になり、良くて勾留。悪ければ処刑もあり得た

 

 

 

「恐れながら、此処はあの馬鹿者の始末を優先すべきでありましょう

その後で議論するが宜しいかと」

 

駄天使の上司はそう提案した

 

「よかろう。但し、件の天使は天界追放とする

これは決定事項だ。よいな?」

 

 

「「はっ」」

神の発言に二人は頭を下げた

 

 

 

 

 

 

駄天使は天界の牢獄の中にいた

 

彼女から見れば突然、なんの罪もない自分が不当な扱いを受けたのだ。不満しかなかった

 

「出しなさいよ!私はこれから休暇を楽しむはずだったの!

そこの下っ端、さっさと私を出すのよ!」

 

「お断りします」

彼女は自分より格下の天使に拒否されて腹をたてる

 

 

「騒々しい。何事か?」

重苦しい声と共に彼女の処分を決定した神が現れた

 

そして

「貴様は女神アクアの職務を代行しながら、転生者への度重なる違反行為を繰り返した

よって天使の資格なしとみなし、天界より追放する」

彼女にとっての絶望を口にした

 

 

彼女は少しの間、呆然としていたが

「お待ち下さい。私が、女神アクアの職務を代行していたことは事実でございます

ですが、転生者への違反行為をした覚えなどありません。何かの間違いではございませんか?」

と神に反論した

 

「報告書にも記載しておらぬからと、誤魔化せると思っておるのか

まぁよかろう。貴様は今後『リフェ』と名乗れ」

 

 

神が名前を口にした瞬間、彼女は自分にかかる圧力を感じた

 

 

この世界の神や天使は名前がない

 

何故ならば名前によって枷がつけられ、力を制限されるからだ

 

女神『エリス』、女神『アクア』

彼女達は力を信仰という形で供給される為に名を得たのだ

 

しかし、天界追放に伴う名前をつけられる事は天使や神にはあってはならない事である

 

天使の力に枷がつけられる。それだけならば、下界に降りても、支障はない

 

だが、『天使』である事を否定されている

これは天使の力を残さず取り上げられる事を意味する。天使は下界にて何らかの功績を挙げた際に、他者からの称賛などで力を獲られるが、それも取り上げられる

 

 

 

つまりは、『無力な』存在に成り下がって、下界に追放されるのだ

 

「お、御許し下さい。必ず、これまでの行為の償いを致します!」

天使改め、リフェは半狂乱しながらも懇願する

 

「遅いわ。精々、貴様が送り込んだ者達の立場を味わうがよい」

神はリフェを下界に送った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リフェは何処かの平原で目を覚ました

「ううっ、兎に角移動しないと」

リフェは魔力を使おうとするが

 

「つ、使えない。やっぱり。何とか天界に戻らないと」

リフェは宛もなく歩き始めた

 

 

 

神はリフェの天界の知識は残した

 

力があった頃の事と現実の落差を思い知らせる事。力があったから、それに拘る為に出来る事すら見えなくなる事等を期待したからである

 

 

 

 

 

 

神とは慈悲深く、残酷なのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




エリスとアクアも大変。な話

序でに転生者について私なりの解釈で書いて見ました

駄天使改めリフェは、暫く閑話のみの登場となる予定です

御一読ありがとうございました

魔王軍ルートはあり、なし?

  • あり
  • なし
  • まずは完結させろや
  • どちらでも
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