緑のアイツ   作:くらうす

28 / 65
前回の物語と大幅に違う部分があります

御注意の上で御覧下さい


誤解

ゆんゆんが悪い人(あるえはほぼ男と見ているが)に騙されていると確信したあるえはゆんゆんと一緒にその人物の居る森の中へ向かう事になった

 

途中、テレポート屋を利用する為に時間があり、ゆんゆんとその話に自然となっていった

 

 

 

「だから、あるえは何か勘違いしてない?別にその人は私を助けてくれた人で、悪い人じゃないから」

 

「だが、ゆんゆんにそう思わせる為にその様な事をした。とも考えられはしないかい?」

 

「そんなことで一撃熊の前に出るとは思えないよ」

 

「しかし、そんなにタイミング良く現れるのは不自然ではないかい?

それに合流する場所が森の中というのも、おかしな話だろう?」

 

「そ、それはそうだけど

でも、その人は私をか、可愛いって言ってくれたし」

 

あるえの誤解を解こうとするゆんゆんだが、流石は小説家志望と言うべきか、的確に反論する

 

「ゆんゆん。それは悪い人間の常套句ではないかい

確かにゆんゆんは可愛らしいがね」

 

最早あるえの中のイメージは可愛いゆんゆんを騙そうとする悪い男で固まりつつあった

 

 

 

テレポート屋を利用してアクセルの街に着いたゆんゆんは、街の外れに行くと、あるえと共にテレポートで転移した

 

「そういえば、その男の名前を聞いていなかったね」

 

「キャベツさんよ」

 

「は?」

 

転移間際にこんな会話があったとか

 

 

 

 

 

 

 

キャベツはゆんゆんがいなくなってから、どうするべきか考えていた

 

彼女は他の人を連れてくる。と言った

 

確かに美少女のゆんゆんと二人きりは、前世?でチキンな上にチェリーな自分には耐えきれまい

 

 

だが、初対面の人物を前にしてキチンとした対応が出来るかは怪しかった

 

キャベツの前世は人付き合い関係は上手くいった試しがなかった

 

 

実はこの男もまた、『ボッチ』に近しい者であったのた

 

ボッチでチキンにチェリー。明らかに無駄な物が付きすぎているような気も本人もしていたが、事実なので仕方ない

 

 

かといってゆんゆんが戻ってくると言った以上、この場を離れるのはよろしくない

 

もしもそんな事を知れば、ゆんゆんは悲しむだろうし、初めてあった娘にそんな思いをさせたいとは思わないから

 

しかし、それでも明らかに人外な自分がゆんゆんと一緒にいるのはゆんゆんに取っても不利益になる事も間違いない

 

 

キャベツの転がりながらの苦悩は、ゆんゆん達が到着するまで続く事になる

 

 

 

 

 

 

 

「ここかな」

 

テレポートしたゆんゆんとあるえは森の中にいた

 

「いや、此処かな。じゃなくてキャベツさん?とはどういう意味だい?

流石に独特な感性を持つ私にも普通でないのは分かるのだが」

 

「へ?だからキャベツさんよ

えっとあっちかな?」

あるえの困惑等、気にも止めないゆんゆんだった

 

「いや、ちょっと待とうか

キャベツとは普通の名前か?いや違うだろう

仮に両親からその様な名前を付けられたなら、間違いなくグレるだろう

つまりは、そういう人物の可能性も残っている、のか?

 

いやいや、落ち着け、私

どんな感性を持てば我が子に野菜の名前を与える?

『キャベツ採れた』、『キャベツ食べよう』とか明らかに虐めというレベルではないだろう

 

まさか、キャベツ自身?

まてまてまて、幾ら何でもそれはあり得ないだろう」

あるえは様々な可能性を小声で呟いていた

 

 

 

彼女の不幸な点は、彼女のあり得ない予想の中に真実が入っていた事であろう

 

 

 

「あ、ゆんゆん」

 

「キャベツさん。どうしたんですか?」

木の影で隠れているが、誰かとゆんゆんは会話している

 

 

 

気を取り直してあるえはゆんゆんを守るべく、その人物へと声をかける

 

「君がゆんゆんを騙そうとす、る、人で、なし、か?」

あるえの言葉が途切れ途切れとなる

 

 

それも仕方ない。ゆんゆんと話をしているのは、緑色の物体なのだから

 

だが、それよりもあるえには言いたいことがあった

 

「君がキャベツさんか

敢えて言わして貰うが、君はレタスじゃないか!」

 

 

 

あるえの発言にゆんゆんとキャベツ?は止まった

 

 

 

 

 

そうなのである。実はキャベツと主張していた彼の種族?はキャベツではなく、レタスだった

 

ゆんゆんもわかっていたが、自身をキャベツと主張する彼を傷付けたく無くて、否定出来なかったのだ

 

 

優しさは時に人?を傷つける。そんな話だった

 

 

 

 

キャベツとレタスを間違える?と思われるかも知れない

 

が、この世界に来たばかりで知識もない上に、多少正気を失いつつあった彼には仕方なかった

 

なお、メタな話になるが、本来の物語においても某女神はキャベツとレタスを間違えた事を考えるとあり得ない話ではないのかも、知れない

 

 

 

 

 

「そっか、俺キャベツだと思ったけど、レタスだったのかあ」

キャベツと名乗っていた男?はショックを隠せない声色で呟く

 

「だ、大丈夫です。キャベツさんがレタスだったとしても私がいます

ずっと、傍にいますから」

 

「ははは、ありがとうゆんゆん」

さらっと重い発言のゆんゆんに空虚な声で応えるキャベツであった

 

 

 

 

「えっと、私が悪かったのかな?」

あるえは二人の様子をみながら、冷や汗をかいていた

 

 

 

 

 

 

 

「いやよかったよ。ゆんゆんを騙す、人でなしと思っていたからね。勘違いしていたようだね。すまない」

 

「えっ、俺人でなしなの!」

 

「あるえ!酷いよ」

あるえの謝罪の内容にキャベツ改めレタスはショックを受けていた

 

「しかし「人じゃない」と言われたなら、そう受けとる事も出来るだろう」

あっさり開き直るあるえだった

 

「まぁ、いいですけど。確かにニュアンスは似ていますから、勘違いするのも仕方ないの、か、も」

レタスは硬直した

 

 

 

 

 

ここで今の状況を説明すると

 

レタスと美少女のゆんゆん。そこに『紅魔族一の発育』を誇るあるえがいる

 

美少女のゆんゆんに対して、同年代ながらも美女とも取れなくもないあるえ

 

 

はたして、チキンでチェリーなレタスに耐えきれるか?

 

今までは自身の根幹に関わる事で興奮と混乱していた為に大丈夫だった。しかし、冷静になると無理なのだ

 

 

 

 

つまり

「きゅー」

レタスは失神した

 

「え、レタスさん?どうしたんですか?」

 

「やれやれ」

 

焦るゆんゆんと呆れるあるえの声が森の中に響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 




と言うわけでキャベツでは無くてレタスだったという話

何かありましたら、感想の形で御意見いただけると有り難いです


では、御一読ありがとうございました

魔王軍ルートはあり、なし?

  • あり
  • なし
  • まずは完結させろや
  • どちらでも
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。