緑のアイツ   作:くらうす

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キャベツ(仮)からレタス(真)になりました

割と前回の物語とは違うテイストでお送りします

宜しければ御一読下さい


名前をつけろ!

「ごめん、美女と美少女がいるので、つい気絶してしまった」

 

「もう。前もそうですけど、心配したんですよ。あるえは仕方ないでしょうけど、私には早く慣れて下さいね?」

 

「いや、だから待ってくれ。美女と美少女?

というか以前にもあったのかい?

ゆんゆん何で君は少し嬉しそうなのかな?

というか、ツッコミどころが多すぎると思うのだけど」

 

キャベツ改め、レタスの言い訳にゆんゆんは自分のアピール混じりで返し、あるえはレタスとゆんゆんのツッコミに忙しくなっていた。というか既に泣きが入っていてもおかしくなさそうだ

 

「え、美少女はゆんゆんで、美女はあるえ?さんだけど、問題あったかな?」

 

「えっ、そ、そ、そんな事ナイワヨ」

 

「ゆんゆんは落ち着いた方がいい。明らかに動揺しているのが丸わかりだよ

何故、疑問的な呼び方なのか気になるが、私はゆんゆんと同い年だよ」

 

「えっ、え?

マジですか」

あるえを美女認定するレタスに、動揺しているゆんゆん。レタスの認識を改めようとするあるえだった

 

「何故、そんなリアクションになるのか、後で聞くとしよう

そうだね、自己紹介しようか

 

 

我が名はあるえ。紅魔族一の発育にして、やがて作家をめざすものだ」

紅魔族風の自己紹介をして、やや胸を張るあるえ。それを見て、明らかに動揺するレタスであった

 

「ええっ!あ、あるえ、それするの?」

 

「勿論たろう?何のためにレッドプリズン(魔法学校)に行ったと思っているんだい?」

 

「少なくとも、名乗りの為じゃないと思うけど」

 

「ゆんゆん、知らないのかな?

校長に聞いたら微妙な顔で、養殖と名乗り方、それにかっこよさを学ぶ目的で我が母校は創られた事を教えてくれたが?」

 

「何それ」

 

 

残念ながら、これは事実だったりする。

 

元々、紅魔族の里に対して頻繁に魔王軍の襲来がある

これに対応するための養殖である

 

更に紅魔族のアイデンティティとも言える、名乗りをかっこ良くするための教養。それを学ぶための集まりが高じて学校となったのだ

 

 

 

「さて、我が母校の教えを実践する意味でも、自己紹介をしようか、ゆんゆん」

 

「うう、本当にするの?」

 

「勿論だとも。それに君の友人も目を輝かせているようだけど?」

躊躇うゆんゆんに、レタスも期待している事も伝えるあるえ。逃がす気はないようだ

 

「で、でもレタスさ、ん」

ゆんゆんの言葉は最後まで紡げなかった

 

というのも、ゆんゆんの方を明らかに期待している眼差しで見つめているレタスがいたからだ

 

 

 

ボッチにチキンにチェリー。そこに中二病まで加わると最早、闇鍋である

 

生前のレタスの友人ならば

「属性過多もええ加減にせぇ」

と言いそうな話であった

 

 

「わ、我が名はゆんゆん!紅魔族のアークウィザードにして、上級魔法を操るもの」

と若干顔を赤くしながら、自己紹介をする

 

「我が名は、あれ?名前がなかった」

 

あるえとゆんゆんに感化されたのか、名乗りをあげようとするレタスは、肝心の名前が無いことにショックを受けた

 

「えっ、名前が無いんですか?」

 

「これは酷いね」

ゆんゆんとあるえの発言が痛いレタスだった

 

 

 

 

「という訳でレタスさんの名前を考えましょう」

ゆんゆんは名前を考える事を提案した

 

「いや、別にレタスでいいような」

 

「いや、流石に同意できないね

名前とは個を示すもの。安直に過ぎる

そもそも、センスの欠片もないだろう」

 

思考放棄気味なレタスの発言をバッサリ切るあるえ。作家志望として、言葉に妥協したくはないようである

 

「ふむ、レタスの亜種にナムルという物があったらしい。合わせてナタルでは、どうだろうか?」

 

「えっと、いいと思います」

あるえの真っ当な提案にゆんゆんは同意した

 

 

決してゆんゆんの付けようとした名前がアレだったからでは、ない。決してだ

 

やはりゆんゆんも紅魔族だったという事である

 

「ナタルか。うん、いいかな

これからは、ナタルと名乗ろう」

レタス改めナタルは嬉しそうに言った

 

 

なお、ナタル自身はグリーンボールとかサニーレタスからサニーとかの案があったが、言わなくて正解だったと安堵している

 

 

「我が名はナタル!レタスにして、やがて野菜王?を目指すもの!」

ナタルはノリノリで名乗りをあげた

 

 

馬鹿は死んでも治らないらしいが、チキンとチェリー、中二病もそうらしい

 

 

 

 

ナタルの名付けも終わった一同は今後の事を話し合う事にした

 

「幸い、ナタルさんはそこまで大きくないので、街に連れて行けると思うんです」

 

「流石に無理があると、思うね

ならゆんゆんが此方に住む方が早いだろう」

 

「いやいや、それはどうですかね、あるえさん」

 

少し暴走気味なゆんゆん。ゆんゆんを落ち着かせる為に少々無理な事を言うあるえ。それに反論するナタルであった

 

あるえの計算違いはゆんゆんは友人が絡むと暴走しやすい事を考慮しなかった事だった

 

 

「わかりました。私も此処に住みます」

 

「「えっ?」」

ゆんゆんの発言に思わず声を揃えてしまうあるえとナタルだった

 

「以前ふにふらさんが言っていました「大事な者からは離れない方がいい」って」

 

「いや、その理屈はおかしくない?ゆんゆんさん」

ナタルはゆんゆんの発言に頭を抱える

 

「あのブラコンは何をゆんゆんに言っているんだ」

あるえは一部で『紅魔族一のブラコン』と呼ばれている友人の事を思い出して、頭をおさえた

 

 

 

なお、当人の名誉(笑)の為に言っておくと、ふにふらはブラコンを否定しているが、もっと性質が悪い

 

四六時中とまではいかないが、結構な頻度で弟に接している。世話好きと彼女は言っているが、明らかに尋常ではないらしい

 

ゆんゆんは参考にする人物を選ぶべきであろう

 

 

 

 

暴走するゆんゆんを止めるべく、あるえとナタルは共同戦線を組んだが、結局ゆんゆんの主張を受け入れる形となった

 

 

なお

「だから、森の中で生活するのは厳しいだろう

現に一撃熊に襲われたんだろう?」

 

「そうかも知れません。なら、あるえと一緒なら大丈夫だよね?

あるえも小説のネタになると思うけど」

 

「・・・・ああ。それならば悪くないかもしれないね」

 

「いや、悪いからね!主に俺の精神の安定面で!」

 

懸念を示すあるえに、あるえを見事に説得するゆんゆんだった

紅魔族の高い知性の無駄遣いである

 

傍で叫んでいたレタスの主張は二人にスルーされたが

 

 

 

「何、魔物避けの効果のあるテントは多少値が張るとはいえ、売っているからね」

 

「お風呂とかもその内揃えたいですね

確か王都に組立式のお風呂を見たような気がします」

 

「それは是非欲しいね」

あるえとゆんゆんは既に暮らすための道具を打ち合わせていた

 

 

某レタスは金が一銭もないので、発言権はなかった

 

 

 

 

「では、アクセルの街に買い出しに行ってこよう

まだ、夕刻には早い。日が暮れるまでには戻れるだろう」

 

「その間にテントを建てる場所を決めておきますね」

 

と言うわけであるえはアクセルへ買い出し。ゆんゆんとナタルは場所選びとなった

 

 

 

 

 

アクセルの街で食料や日用品等を買い込んでいたあるえに声がかかった

 

「おや、あるえではないですか。貴女が紅魔の里から出るなんて、初めて見ましたよ」

 

「久しぶりだね、めぐみん。そういえばアクセルの街にいるとゆんゆんが言っていたね」

 

魔法使いらしい三角帽子に片眼を隠す眼帯をした小柄な少女、めぐみん。にあるえは応える

 

「ゆんゆんですか。それにしてもゆんゆんは相変わらずのボッチですかね。少々心配ですが」

 

「そういう君も随分とやらかしていると聞いたんだが?

紅魔族というだけで微妙な扱いを受けている理由は君とゆんゆんのせいだと思うけどね」

 

「うぐっ、し、しかし仕方のないことではありませんか!」

 

「君の真っ直ぐな精神は凄いとは思うが、爆裂魔法でやり過ぎるのはどうかと思うよ」

 

「そ、それよりもゆんゆんです。あのままで冒険者を続けるのは難しい様な気がします」

 

 

 

 

『アクセルの街の紅魔族には近づくな』

最近、アクセルの冒険者達の一部で言われている話だ

 

クエストに行けば敵を見るなり、爆裂魔法で吹き飛ばすめぐみん

 

クエストに言ってもひたすら慌てていて、実力を発揮できないゆんゆん

 

 

上級職のアークウィザードながらも周囲からの評価は厳しかった

 

ゆんゆんはソロでも出来るが、めぐみんはソロの場合は確実に死ぬ事になるために出来ない

 

ギルドとしても、頭の痛い問題だったりする

 

 

 

「まぁ、相変わらずで安心もしたけどね」

あるえは苦笑した

 

「ああ、それとゆんゆんには友人が出来たよ

中々面白くなりそうな人だよ」

 

「え」

あるえのカミングアウトにめぐみんの表情が消えた

 

 

 

 

 




レタスの名前はナタルとなりました

今回、案を頂きましたルマンド様、並びに前回の名前を頂きましたディヴァ子様には深く御礼申し上げます

御一読ありがとうございました



お気に入りの多さにびっくりする毎日ですが、駆け抜ける所存です

魔王軍ルートはあり、なし?

  • あり
  • なし
  • まずは完結させろや
  • どちらでも
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