緑のアイツ   作:くらうす

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主人公の名前、キャベツのままだと不便な気もするのですが、どうしようか

うちのバニルさんはマイルドテイスト

ベルディアさんは元騎士だから立派な人に相違ない(涙)

ブルータルアリゲーター等への独自設定があります

駄文ですが、読んで頂けるとありがたいです


キャベツの里

魔王城での話の翌日、バニルとベルディアの姿はキャベツの里にあった

 

キャベツの里とはバニルが魔王へと報告した際に地名が無いのは不便とした魔王によりつけられたものである

 

 

転生者の話を魔王にしたバニルだったが、魔王の予想外の反応に困惑してしまっていた

 

 

一部を抜粋すると

「バニル。どうした」

 

「実は転生者と思われるキャベツを発見しましてな」

 

「良くやった

待て、キャベツと言ったか?」

 

「その通り。キャベツですな」

 

「キャベツ、キャベツかぁ」

 

その後魔王は10分程思考停止した

 

 

 

精神、物理を問わずダメージで言えば、キャベツは魔王に深手を負わした世界初の人物?になっただろう

 

最もキャベツ、魔王双方に得など無いので意味は無いのだが

 

 

再起動した魔王によりキャベツの居る一帯をキャベツの里と呼称すると共にバニルが管理する事になった

 

周辺にはゴブリン、ジャイアントトード、ブルータルアリゲーター、一撃熊が棲息しているが、おおよそキャベツが対策しているので問題ない

 

いざとなればバニルさん人形を少数配備すればこと足りるだろう

 

 

 

バニルはベルディアを連れてキャベツの里へと赴いた

「あ、バニルさん

こんにちは」

湖の傍で一撃熊を湖に突き落としたキャベツが寄ってきた

 

「うむ、キャベツよ。元気そうであるな

一撃熊も憐れな事よ」

バニルは満足していた

 

来て早々に一撃熊の絶望と憤怒の悪感情を得ていたからだ

 

傍のベルディアは眼を剥いていたが

 

 

 

 

バニル達が来る少し前の事

 

 

一撃熊はキャベツの里に着いた

 

偶々遠出していたキャベツの一匹?の後をつけてきたのだ

 

一つ一つは小振りでも量があるならば問題ない

 

自分より格上もいないようだった

 

一撃熊は歓喜した。早速、手近にいたキャベツを一つ食べる事にした

 

 

キャベツ達は一つの方向に逃げ出した

 

 

熊はそれを追いかけた

追いつけない速度差はない。少したてば、また食べれる。そう思っていた

 

 

熊はいきなり真横からの衝撃を受けて吹き飛んだ

 

 

そちらを見れば大きなキャベツが他のキャベツを庇う様にして其処にいた

 

熊は怒った。キャベツごときに攻撃されてダメージを受けたのだ

 

大きなキャベツは逃げ出した

他のキャベツよりも自分を傷付けたキャベツを追いかけた

 

そして憐れな熊は湖の傍に誘い出されて湖に突き落とされた

 

だが、熊は諦めていなかった

 

湖から上がれば復讐するつもりだった

 

最も、上がれば。の話だが

 

 

 

 

次の瞬間には一撃熊の姿は無かった

 

 

 

 

 

 

ブルータルアリゲーターの会話(イメージ)

 

「お、またアイツがとんできたぞ」

 

「メシか」

 

「この前の蛙は沢山いて良かったなぁ」

 

「でも熊も美味しいだろう」

 

 

彼等の中ではキャベツが飛んでくると獲物が来る事は確定事項となっていた

 

彼等は今まで食して来たキャベツよりも食べ応えのある肉を喜んでいた

 

別に大きなキャベツと会話できる訳ではないのだが、頻繁に湖へと落とす獲物は彼等の貴重な食糧である

 

 

別にキャベツとしては殺しきれないから止めをブルータルアリゲーター達に任せているだけなのだが、彼等からは獲物を貰っている。という意識があった

 

 

 

この為獲物が来るまで湖の深い処に留まっていた彼等の中で数頭が湖面近くにてキャベツが来るか監視する様になっていた

 

最初の頃は皆が深い処に居たために獲物を食い損ねた苦い経験によるものである

 

 

「おい、熊だ」

一頭が気付く

 

「今日はさっきの蛙に熊か。腹一杯だぞ」

 

「取りに行くのも良いが、取れるかわからんからありがたいな」

 

 

彼等ブルータルアリゲーター達の棲む湖は大きく、キャベツ達の居る場所と反対側にて狩りもしている

 

態々獲物を譲ってくれるキャベツを敵に回す理由はないのだから

 

一応はブルータルアリゲーターも陸に上がる事は出来る。が、水中程の能力は発揮出来ないから獲物を獲れないことはよくあることなのだ

 

だからこそ、キャベツが落とす獲物を逃す気は無かった

 

 

「落ちたぞ」

 

「仕留めろ!」

 

水中は彼等の狩り場なのだから

 

 

 

 

 

 

ベルディアは驚いていた

 

 

バニルの、言う通り喋るキャベツがいたことも驚きではある

 

それ以上に驚くべきは一撃熊の仕留め方だ

 

あれは狩りだ

偶然とも取れなくもないが、ベルディアは遠目にブルータルアリゲーターが数頭湖面から顔を出していたのを見た

 

キャベツが一撃熊を湖に落とした瞬間にブルータルアリゲーターが群がった

 

一撃熊に対処する時間は無かったろう

 

キャベツが追い込み、ブルータルアリゲーターが狩る。そんな役割分担であった

 

アンデットであるデュラハンになる以前は騎士であったベルディアだから解る

あれは『知恵』を持っている、と

 

ベルディアは知らず知らずの内に口の端を上げていた

 

 

 

「ところで、其方の方は?」

キャベツはベルディアを見て声をかける

 

「バニルに聞いているかも知れないが、我が名はベルディア。デュラハンのベルディアと言う

バニルと同じく魔王軍の幹部をしている」

 

「はぁ、キャベツです。宜しくお願いします」

キャベツには理解し難いのか挨拶を返してきた

 

「仕方あるまい。いきなり魔王だ、魔王軍だの言われても貴様には縁の無かった話よ」

バニルが珍しくフォローする

 

「それでバニル。喋るキャベツがいた以上貴様の勝ちだが、何をさせる気だ?」

ベルディアは少し不愉快そうだった

 

今なら解る。バニルは不条理の塊のコイツを見たからあの様な賭けを持ちかけたのだ

 

そして乗った瞬間に敗けは決まっていたのだ。ベルディアならずとも不愉快になろう

 

「おっと貴様の悪感情、大変美味である」

 

「バニルさん、なにしてるんですか」

キャベツも呆れていた

 

「このキャベツの事よ

こやつはこのキャベツの里より出ることが出来ぬ

が、何も知らぬでは不都合もあろう

ベルディア、騎士だった貴様ならば知識もそれなりにあろう。暇な時にでも色々と教えてやると吉」

バニルは早口で捲し立てた

 

「む、それは構わないが、魔王軍の仕事もある以上頻繁には出来ん。それでも構わないのだな?」

ベルディアは確認する

 

「問題あるまい。構わぬだろう、キャベツよ」

 

「俺としてはありがたいので文句なんてないです」

キャベツは喜んでいた

 

「ならば、時間をみてやって来るとしよう

魔王様にも許可を取らねばな」

 

「既に取っておる故、心配いらぬ」

ベルディアの心配事を一刀両断するバニルである

 

 

キャベツの里の名称について後でキャベツが訊ねたのは完全に余談である

 

 

 

 

「すいません。あまりおもてなしできず」

キャベツは申し訳なさそうに詫びる

 

「構わんさ。よろしく頼む」

 

「我輩とて暇な時には顔を出すとしよう」

ベルディアとバニルは去っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうお友達になるなら、悪魔でも良いかな」

 

「ちょっと、待ってー」

 

紅魔族の娘と出逢うまでもう少し

 

 




ゆんゆん登場までもう少し

今週中には書くぞ

週一更新といいながら 

まぁ、グダグダです

ではお読み頂きありがとうございます

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