緑のアイツ   作:くらうす

30 / 65
アルダープにもスポットライトを当ててみよう。な話





理想と現実の狭間で

あるえとめぐみんが話をしていた頃

 

 

 

「全く、忌々しい奴等だ」

アクセルの街の領主アルダープは窓の外に見える馬車を見下ろしつつ、苦々しく呟いた

 

 

つい、先程までアルダープと話をしていたのは、王都の貴族連中の一人であった

 

 

彼等は王都の反王室派とも言える勢力に属していた

 

 

 

現在のベルゼルグ王国は魔王軍の攻勢にさらされてはいるが、双方ともに決定打にかけており、結果として膠着状態となっていた

 

だが、一方で財政は予断を許さない状況であり、エルロードなどの諸国からの支援を充てにせねばならなかった

 

 

 

アルダープからしたら、こんな国の権力を掌握したところで旨味はないと思う。だが彼等、反王室派は権力を握りたいらしい

 

 

 

 

アルダープはかつては唯の商人だった

当時の彼はベルゼルグ王国の資金力を何とかして、取り戻そうとしていた青年だった

 

何の因果か、取引のあった反王室派からの力添えを受けて、アクセルの領主となった

 

 

彼は冒険者達の利益の一部を自分を介して王国に還元すべきと考え、冒険者ギルドに対して税の支払いを命じた

 

その他にも『初心者の街』であるが故に曖昧な制度を改め、それもまた徴税の対象とし、ベルゼルグ王国に納める事にした

 

 

 

ところが、最近になってアルダープは初めて知ったが、王国に納めるべき資金は反王室派の元に全て納められていた

 

アルダープは領主とはいえ、大貴族のダスティネス家の様に王家との繋がりはなかった

 

自分を領主にした反王室派への義理もあったので、彼等を窓口にしたのだが、それが裏目に出てしまった

 

 

 

先の貴族は最近、アルダープからの献金の無いことに派閥のトップが不満を持っている事を告げて、早急の献金を求めるとだけ言い残して帰っていった

 

 

 

 

「今まで私のしてきた事は何だったのだろうな」

アルダープは自嘲した

 

 

冒険者や領民に負担をかける以上は、アルダープとて贅沢はしていない

 

一応は応接間や使者等を通す場所だけは最低限取り繕ってはいたが

 

 

しかし、それを知らない領民や冒険者達。更には王都の良識派の貴族からは不当に財を集める悪徳領主。と見られている

 

 

 

 

アルダープは最早、笑うしかなかった。自分は唯のピエロだったのだから

 

 

 

 

 

ならば、奴等のいう通りに悪徳領主として振る舞ってやろう

 

 

王国?領民?知ったことか

 

 

 

 

アルダープの中でナニかが外れた

 

 

 

 

 

 

この時を境にして、アルダープは邸宅に悪魔やモンスターを密かに集め、逆らうもので目障りな者は目立つ事なく始末していく様になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に来るのかい?めぐみん。正直、おすすめはしないよ」

 

「何を言っているのですか。あのゆんゆんに友人が出来た等と言うならば、その友人を確かめる必要があります」

アクセルの街から少し離れた森であるがとめぐみんは話をしている

 

「はっきり言うなら、常識で考えると色々とおかしい話だから、本当に来るのかい?

止める事をすすめるよ?」

 

「何度言っても無駄ですよ、あるえ

そもそも本当に友人がいるならば、そこまで隠す必要はないでしょう?

ゆんゆんに頼まれでもしたんですか?」

あるえは心から忠告しているが、めぐみんは全く聞き入れない

 

「やれやれ、ここまで言っても聞かないなら、仕方ないね

ただし、くれぐれも勢いに任せて変な事をしないで欲しいね」

 

「大丈夫ですよ。そこまで猪突猛進ではありませんよ」

あるえは内心でため息をつきながら、めぐみんの同行をゆるした

 

 

 

 

 

 

めぐみんはあるえに連れられて、ゆんゆんの元に着いた

 

着いたのだが

 

「な、な、な、なっ」

めぐみんは驚愕の余り、言葉が出なかった

 

「あれ?めぐみんじゃない。どうしたの?」

 

「あ、お帰りなさい、あるえさん

お客さん?」

 

「ああ、戻ったよ、ナタル。彼女は私とゆんゆんの同級生でね」

 

「ええー」

 

目の前でゆんゆんとあるえが緑色の物体と話をしていた

 

「何なんですか!あなたは!」

めぐみんは絶叫した

 

「めぐみん、ナタルさんに失礼だよ」

 

「まぁ、気持ちは解る」

 

「え、妹さんとか、後輩じゃなくて同級生!」

ゆんゆんは抗議し、あるえは遠くを見ながらめぐみんに同意した

ナムルはめぐみんとあるえの同級生だということに疑問を持った

 

「おい、私がゆんゆんとあるえの同級生であることに何か問題があるのなら、聞こうじゃないか」

めぐみんはナタルの発言に噛みついた

 

「え、いや、まぁ、うん。・・・・・ファイト♪」

何やら躊躇った後に応援されためぐみんだった

 

 

 

 

 

 

「離して下さい!この目の前のレタス?に思い知らせてやるのです!

というか、乙女として、ここは譲れません!

だから、離すのです!あるえ!」

激昂しためぐみんがナタルに飛び掛かろうとしたので、あるえは取り押さえた

 

「駄目ですよ!女の人にそんな事を言ったら!」

 

「はい。申し訳ないです」

 

少し離れた所ではゆんゆんがナタルに説教していた

 

 

「というか、あるえ!あまり体をくっつけないで下さい!幾ら私でも泣きたくなります!」

 

「いや、離したらナタルに襲いかかるだろう?

流石にやりすぎだろう」

 

「あるえにはわからないのですよ!幾らモノを食べても成長しない人間の気持ちは!」

 

 

「あ、えっと、めぐみんさん」

恐る恐る荒ぶるめぐみんにナタルが話しかける

 

「・・・・・何ですか」

どうにか言葉を絞り出すめぐみん

 

「ごめんなさい。失礼だったよね」

 

「当たり前です。デリカシーのない男?ですね」

 

「うん。だけど、これだけは言わせて欲しい」

 

「はぁ。何ですか」

 

「俺の知ってる名言

貧乳はステータスだ!希少価値だ!」

 

「ブッコロ!」

 

 

 

 

この後、めぐみんによってナタルはボコボコにされましたとさ

 

 

 

 

 

 




悪ふざけした気もするが、仕方がない。人間だもの


めぐみんファンの皆様、申し訳ない



まぁ、私もファンですけども



では御一読ありがとうございました

魔王軍ルートはあり、なし?

  • あり
  • なし
  • まずは完結させろや
  • どちらでも
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。