役に立つかどうかは、別ですが
「痛たたた」
ナタルはめぐみんによってボロボロにされていた
ボディがレタスの為にレタスの葉っぱを剥かれて、何時ものサイズの半分位までサイズダウンを果たした
最初はめぐみんに同情して、手を出さなかったゆんゆんとあるえも流石にやりすぎ。ということでめぐみんを止めに入った
そこのレタスの自業自得と言えば、そうなのだが
「めぐみん、いくらなんでもやり過ぎよ!」
「そうだね。彼?に非があったのは間違いないが、少しばかり過剰に見えるよ」
「うっ、すみません
少々やり過ぎました」
ゆんゆんとあるえの追及にめぐみんも素直に謝るしかなかった
今回の件はナタル、めぐみん、双方に非があるとして、お互いに謝る事で決着した
「しかし、喋るレタスとは、驚きましたね」
「それはそうだろう
私の場合は最初はキャベツさん、と言われていたから、めぐみんよりも困惑したよ」
しみじみと語るめぐみんにあるえも同意する
「キャベツさん、ですか?私にはレタスに見えるのですが?」
「悪かったねぇ!動揺していたんだよ!」
めぐみんの疑問にキレ気味に返すナタル
「というか、ゆんゆんは訂正しなかったのですか?
いくらなんでも、ゆんゆんがその様な呼び方をするとは思えません。となれば、ナタルさんが自分で名乗ったとなりますから」
「えっ、あ、その、見た目がレタスなナタルさんがキャベツって主張しているのを見ていると言いづらくて」
「気持ちはわからなくもないけど、そこは否定する所だと思うよ」
ゆんゆんの言い分にあるえは多少非難した
とはいえ、自分でキャベツなんて言っているレタスというのも、想像しにくい話であるし、面と向かって否定するのも確かに憚られる
更にそれが対人関係の能力が低いゆんゆんならば、仕方がないと言えなくもない
「そ、それは済んだことだ、ね」
ナタルは必死に止める話題の変更を求めた
「ふふ、そういう事にしておこうか」
「そうですね」
「あ、あるえ。テント買って来たよね?」
「テント?何故テントが要るのですか?」
「ああ、ゆんゆんがナタルさんと離れたくないようでね。私も付き合うけども」
「成る程、だからモンスター避けの大型テントなんですか」
唐突な話題の変更だったが、めぐみんは納得したようだった
「そういえば、何処にテントを張るつもりだい?」
「あ、それは」
「そっちの竹林の中です」
あるえの疑問に応えるナタル
「竹林、ですか。しかしタケノコがいますので、危険ではありませんか?
まだ、季節ではありませんが、安全とは言えないでしょう」
この世界では、ナタルのいた世界と色々と違う点がある。サンマは畑で獲れたり、キャベツとレタスは空を飛ぶ。食卓に並ぶ野菜も活きがいいのか、動く。人より大きなカエルもいる
とまあ、転生者は此方の常識に慣れるのには苦労するらしいが、めぐみんの言うタケノコもまた、この例に漏れない
タケノコは地中より急に飛び出して捕食者に攻撃するのだ
「あ、それならタケノコ達を説得しましたから、問題ないですよ?」
「は?説得?どういう事かな?」
「えっと、ナタルさんが声をかけたら、タケノコ達が一斉に出てきて、言うことを聞いていました」
「いや、ゆんゆん。流石にそれはないでしょう」
ナタルの発言を補足するゆんゆんに、否定的なあるえとめぐみん
「じゃあ、実演しますよ」
一行は竹林の中に来た
「んじゃ、やりますか
タケノコ達、出てきてくれ」
ボコッ、ボココッ
という音と共に未だ小さいタケノコが地中から出てきた
「「は?」」
あるえとめぐみんの声が揃った
「あはは、そうなるよね」
「どうです?」
あるえとめぐみんが落ち着くのを待ってから、ナタルは聞いてみた
「と言われても、ナタルさんはどれだけ常識を破壊したら気がすむのかな」
あるえは疲れた様に呟いた
なにせ、このナタルと出会ってからはあるえの常識はほとんど通用しなかった
確かに小説のネタは欲しかったが、ここまで疲れるのは予想だにし得なかった
それでも、好奇心が勝るのは紅魔族としてのサガか、物書きとしてのものなのかは、わからないが
「・・・・・・もう、何があっても驚かない気がしますよ
ゆんゆんのボッチやあるえの妄想癖なんて目ではないですね」
めぐみんは呆れを通り越して、悟りきった様な表情をしていた
「ボ、ボ、ボッチじゃないわよ!」
「妄想癖とは心外だね。空想と言ってくれないかな」
ゆんゆんは抗議し、あるえはここは譲れない。とばかりに訂正を求めた
なお、ナタルのこの能力は天界にて某駄天使が追放された後で急遽付与されたものである
駄天使の一連の騒動を聞き付けた女神アクアが、後輩の女神エリスと天界の上層部に抗議した結果だった
上層部としては数少ない信仰を得ている両女神を敵にするのは得策でないとして、能力の付与に至った
余談ではあるが、女神アクアはそれから半年後に下界へと降臨するはめになるが、これはまた別の話
「しかし、タケノコを操る能力ですか。ピンポイント過ぎて、何とも言い難いですね」
「いや、めぐみん。それは早計だろう。あくまでも現在把握しているのが『タケノコを操る能力』だ
もしかしたら、他にも能力があるかも知れないし、例えなかったとしても能力の転用が効くかも知れない」
「でも、あるえ。それを調べるの?」
「勿論だろう。ナタルさんの今後にも関わる問題だからね。しっかりと検証しよう」
「いや、別に要らない様な」
能力について考察するめぐみんとあるえ。やや不安そうなゆんゆんに全く乗り気でないナタルだった
ナタルとしては、異世界なのは間違いないから興味はある。だからといってゆんゆん達に面倒をかけるのは憚られた
一方で割と検証などが好きなあるえは、この機会にナタルの秘密を調べる気であった
「ゆんゆん。こうなったあるえは止まりませんよ
とはいえ、もう夜になりますし、明日にするべきではありませんか」
「そ、そうだよね」
あるえを止める事を諦めたゆんゆんとめぐみんだった
実は割とマッドなあるえでした
まぁ、求道者ですからね
というわけで、御一読ありがとうございました
魔王軍ルートはあり、なし?
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あり
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なし
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まずは完結させろや
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どちらでも