あるえによるナタルの能力検証は後日となった
それについては約一名程不満をもっていたが、好奇心の権化(あるえ)と、とりあえずゆっくり休みたいめぐみん
この二人のストッパーとしてはゆんゆんには荷が重かった
「さて、テントは張れたし、明日の事を考えるとそろそろ休む事にしないかい?」
「そうですね。今日はとても疲れましたから、あるえに賛成です」
明日の検証に差し支え無いように早めに休む事を提案する、あるえ。とても精神的に疲れためぐみんである
「そうね。そうした方がいいわよね?」
「じゃ、俺は外で休むので、ごゆっくり」
「え?ナタルさんも一緒に休まないんですか?」
納得しかけたゆんゆんだったが、ナタルの一言で驚いた
「まって。いつの間に俺までテントで休む事になったの?
そんなわけないでしょう、常識的に考えて」
「さて、どうしたものかな」
「困りましたね。まぁ、私としてはどちらでも構わないのですが」
逆にゆんゆんへ反論するナタルに割とどうでもよさそうなあるえとめぐみんだった
「え、でもナタルさんの大きさも小さくなったから、テントに入ってもいいと思うけど」
ゆんゆんがいう通り、ナタルはめぐみんによって大幅なサイズダウンが行われていた
最初は1メートルくらいあったにも関わらず、今は半分位にまで小さくなった。元のサイズならば諦めていただろう。しかし、ゆんゆんからすれば、テントに入れれるサイズになったのである
ゆんゆんの密かな?願いである『お友達と仲良くテントで一泊』が叶う好機であった
「いやいや、何度もいうけどさ、ゆんゆん達はもう少し自分の容姿に自覚を持つべきだよね!」
「はぁ」
ナタルの主張をめぐみんは呆れた様に流す
「ゆんゆん、美少女。あるえさん、美少女?めぐみんさん、美少女
しっかり、自覚を持つべき」
「あ、ありがとう、ございます」
「うん?私のところだけ、おかしくなかったかな?」
「まぁ、ほめられるのは嬉しいですね」
ナタルの評価に顔を赤くするゆんゆんとめぐみん。ナタルの発言の裏を感じて怪訝そうにするあるえだった
「それで、ナタルさんが私達を美少女と思うこととテントに入らない事に何の関係があるのですか?」
「ああ、めぐみんは知らなかったか。ナタルさんがいうには、チキンでチェリーらしいよ」
「というか、あるえ。鳥と果物よね?ナタルさんはどちらかと言えば野菜。じゃないの?」
めぐみんの疑問に答えるあるえ。その答えに改めて疑問を持つゆんゆんである
「チキンは臆病者。そんな意味だったと思う
チェリーは里のぶっころりー達が酒場で言っていた気がするんだが、聞いてみるべきだったかな?」
「止めたげてよぉ!」
あるえの返答に思わず悲鳴をあげるナタルであった
もしも件のぶっころりーという人物に出会えたならば優しくしようと密かにナタルは誓った
残念ながら、ぶっころりーはチェリーでニートだったとしても、決してチキンではないのだが、ナタルには知る由もなかった
「つまり、ナタルさんはチェリーという意味をしっているのですね?」
「成る程、確かにそうなるね」
ナタルのリアクションを見てめぐみんとあるえは確信した
「え、でもナタルさんだって言いたく無いことはあるでしょう。無理に聞かなくていいんじゃ」
「おや、ゆんゆん。『友達』の事を知りたくないのですか?」
「それは駄目だろうね、『友達』だからこそ、知っておくべきではないかな?」
ゆんゆんの控え目な抗議だったが、『友達』を殊更強調してめぐみんとあるえは丸め込みにかかった
(あ、これヤバイ)
ナタルは不穏な空気を感じとり、その場を離れようとしたが
「逃がすわけがないだろう?」
あるえに取り押さえられた
「ちょっ!?あるえさん、離して!」
「それは無理な話だね。ゆんゆんの友達が何処かへ行くのを見逃すのは、さ」
「なら、その満面の笑みはなんなんですかねぇ!」
あるえの心底楽しそうな笑顔に全力でつっこむナタルであった
「あ、あるえ?」
「良く考えてもみて下さいよ、ゆんゆん
『一番の友達』である貴女にも知られたく無いことですよ?
逆に私達は知らなくても、ゆんゆんは知っておくべきではありませんか?」
(そんな理屈は)ないです。と言える人間はこの場にいなかった
元々社交性に欠けているきらいのあるゆんゆん、めぐみんは当然だが、比較的常識人のあるえとても対人関係は常識外れであった
独特な感性を持つ紅魔族であり、魔法学校『レッドプリズン』にて知らず知らずの内にその感性を磨きあげていたのだから、仕方なかったと言えるのだが
「そ、そうかな」
「ええ、そうですとも」
ゆんゆんはめぐみんに説得されてしまったのである
もう一方では
「はな、離せぇ!」
「ふふ、無理な話だよ」
哀れなレタスが美少女に取り押さえられていた
なお、取り押さえられているのは『チェリー』である
そんな人物?が美少女に密着されている以上は、色々と(精神的に)ヤバかった
そして
「あ、あのナタルさん。『チェリー』って、何なんですか?」
ゆんゆんからの質問という名の拷問となった
「げっふぅ」
「え?」
「は?」
「ちょっ!」
キャパシティをオーバーしたナタルは気絶した
「ん、あれ?」
ナタルは自分を包む温かさで目が覚めた
「ゆんゆっ!」
慌てて叫びそうになった己を自制出来たのは奇跡だった。と後にナタルは述懐する
目の前にゆんゆんの寝顔があったのだから
「え、ナタルさん!ナタルさん!
ど、どうしようあるえ、めぐみん。ナタルさんが気絶しちゃった」
「だ、だい、大丈夫だゆんゆん。まずは脈を測ろう」
「いや、ゆんゆんは気絶した。と言っているでしょうに。ゆんゆん、とりあえずテントに入りましょう。安静にさせるのが、一番でしょうから」
取り乱すゆんゆんとあるえ。それに呆れながらも冷静に判断するめぐみんだった
その後で紆余曲折あって、ゆんゆんがナタルと同じ布団に入る事となったのである
「あーあ。どうするかなぁ」
ナタルの呟きがテントの中に響いた
些かキャラ崩壊しているのかが不安です
このファンであるえの声優が名塚さんと知って、ヒャッハーしたくらうすでした
では、御一読ありがとうございました
次回より諸々の事情により更新が滞るやも知れませんが、完結はさせますので、気長にお待ちいただければと思います
魔王軍ルートはあり、なし?
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あり
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なし
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まずは完結させろや
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どちらでも