緑のアイツ   作:くらうす

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大雨でしたので、投稿します

今回も独自設定や解釈がございますのでご了承の上で御一読ください


エンカウント

 

 

めぐみんの爆裂魔法に魅せられたナタルは爆裂魔法習得の為に行動する事になった

 

 

「しかし、結局は廃城を破壊していないのだから、『一撃必殺』とはいかないのだろう?

運用にはかなり気を使うだろうね」

 

「というより、砲台役のウィザードが一発で行動不能になるのは致命的じゃない?」

 

「『一撃必殺』それこそがロマン!

ロマンを追い求めずして、何が冒険か!」

 

「確かに爆裂魔法は決して運用するのに容易なものではないでしょう

しかし!私は爆裂魔法を極めるのです!

それが、あの日の光景に誓った事なのです!」

 

爆裂魔法の運用の難しさに頭を抱えるあるえとゆんゆんに対し、ロマン故に暴走するナタルと爆裂魔法への熱意を語るめぐみん

 

はっきり言ってカオスであった

 

 

 

「めぐみんの誓いは理解できない事もないけども、こうして人に背負われるのはマイナスだろう?

余裕があるならまだしも、切迫した状況では致命的な隙になりかねないだろう?」

 

「・・・・そうですね」

 

「かといって切迫した状況になり難いパーティーなら、爆裂魔法の価値が低くなるだろう

下手をすれば無理矢理にでも中級か上級魔法を取らされる事も無くはないだろう

それを断るならば、パーティーから追い出される事は間違いない」

 

 

 

あるえの分析は間違いではない

 

ウィザード、特に上級職のアークウィザードは様々な中級、上級魔法による高火力が期待されるものである

 

爆裂魔法の様な常軌を逸した超火力は魅力的ではあるものの、貴重なアークウィザードの戦線離脱と引き換えとなると二の足を踏むだろう

 

まして超火力故に使用出来る状況も限定的になる

 

つまりはダンジョン等の屋内では自滅覚悟でしか使用出来ない以上、持ち味の火力も活用しにくい

かといって屋外ばかりの戦闘とは限らない

 

某『氷の魔女』の様に余ったスキルポイントで取るならばいざ知らず、めぐみんの様に爆裂魔法ありきの立ち回りは不可能に近かったし、周囲の理解を得る為には難しいというレベルではなかった

 

 

 

なお、平行世界でのめぐみんはパーティーに恵まれているとしかいえないものであるのは、言うまでもない

 

爆裂魔法に理解があり、かつ効果的な運用を出来るカズマ。些か軽率であるとはいえ、並みのアークプリーストを遥かに凌駕するアクア。爆裂魔法の直撃に耐える事の出来るクルセイダー、ダクネス

 

はっきり言ってしまうと、『有り得ない』レベルの『幸運』である

 

 

 

「ナタルさんの場合はスキルを習得する機会すらも怪しいんです

確かにギルドで冒険者登録すれば、スキルカスタムが出来ますから出来なくはないかも知れないですけど」

 

 

ゆんゆんの言う通り、冒険者登録をすることで冒険者カードが取得出来れば、時間はかかろうとも爆裂魔法の習得も夢ではないかもしれない

 

だが、ナタルはレタスである

 

レタスはキャベツに比べるならば取得経験値は圧倒的に少ない。があくまでも少ないだけなのだ。レタスでも経験値は入る以上はナタルの安全が保証されるかが、非常に怪しい

 

更にレタスは野菜でありながらも、モンスターであるのだ。荒くれ者達の代名詞である冒険者がモンスターを見逃すとは考え難いし、ギルドも放ってはおけないだろう

 

最悪の場合はギルドに入るどころか、アクセルの街に入れるのかすらも怪しい。仮に入れたところで見た目レタスのナタルを受け入れるか?と聞かれれば十中八九は無理だろう

 

ナタルにとっての幸運だったのがファーストコンタクトがゆんゆんであったことなのは間違いないだろう

 

 

 

 

 

廃城近くの森の中

 

 

「兎に角、一旦アクセルの街にめぐみんを送って来よう。その後でまた考えるとしよう」

 

「すいません、ナタルさん。後クエストも見てこないと」

 

満身創痍のめぐみんは宿に送る事にしたあるえとクエストをギルドで確認するゆんゆん

 

別に金銭面では不自由していないとはいえども、ゆんゆんも冒険者である以上はクエストをする義務はある

 

流石に何日もギルドに顔を出さないのはゆんゆんとしても後ろめたいので、ギルドへと行くついでに簡単なクエストを受けるつもりだった

 

 

 

「んじゃあ、俺は此処で待ってた方がいい?

それともテントの建てたところまで戻ってようか?」

 

悲しいかな、ナタル自身には危機感はあまり無かった

 

「いえ、クエストを受けたら直ぐに戻ってきますから、此処に居てくれた方がいい、よね?」

 

「そうですね。ゆんゆんの言う通り、迂闊に単独行動は控える事をオススメします

ナタルさんは例え初心者冒険者でも討伐されかねませんから」

 

「ゆんゆんとめぐみんが言っている様に今は個人で動くのは推奨できないね

私とゆんゆんは用事が終わり次第、直ぐに戻るからこの場に居てくれた方がいいだろうね」

 

「わかった。そうするよ」

 

 

こうして、ゆんゆん達はアクセルの街に戻り、ナタルは待機する事となった

 

 

 

 

 

 

 

 

所は変わり、魔王城にて

 

 

 

「ふむ。中々面白そうな事になりそうだな」

 

仮面のスーツを着た男は一人呟く

 

「バニルよ。何かあったか?

いや、起こりそうか?」

 

仮面の男、バニルに話しかける玉座に座る男

 

「そのようであるな。しかし、我輩の力をもってしても正確には見通せぬ。興味深い」

 

「お前で見通せぬならば、女神関連の者であろうよ

『転生者』かも知れぬな」

 

玉座の男は嘆息した

 

「む、『転生者』とはアレか。他所の世界から特典と非日常を餌に此方に呼び込まれた輩のことか」

 

「耳が痛いものよな。その通りだが」

 

「確か『魔王』たる貴様とて『転生者』であったか?」

 

「全く、当時の私を止めることが出来たなら、殺してでも止めるだろうよ

我ながら迂闊に過ぎたわ」

 

「仕方ない部分もあろうよ

誰しも見知らぬ世界や誰もが持ち得ぬ力には抗い難いである故な」

 

「としても、な。嘗て人間だった身としては後悔しかないものよ」

 

 

実は魔王軍のトップたる魔王自身もまた『転生者』であった

 

彼は今は滅んだ国である『ノイズ』の生み出す脅威に対するカウンターとしてこの世界に転生した

 

 

紆余曲折を経て魔王となり、魔王軍という『人外』を保護する組織を創り出した

 

が、魔王である彼とて末端まで掌握出来ずに人間側との敵対関係となってしまった

 

魔王自身は必要以上の殺生を好まず、現在の幹部であるベルディアやウィズ等の元人間も保護していた

 

 

幸いにして、元人間の彼等は力もあった為に周囲の魔物達との軋轢を防ぐ意味でも、幹部とする事で内部での諍いを封じた

 

 

 

 

魔王である彼からすれば現在の『転生者』達は『同朋』であるものの、彼の『仲間』を守る為に倒さねばならなかった、本人の想いとは裏腹に

 

だが、敵対的な行為を取らない限りは『転生者』と判明しても放置していた

 

 

 

だが、彼の行動は天界から脅威に見える為に、更なる『転生者』を招く結果となったのは、皮肉としか言い様がなかった

 

 

 

 

「まぁ私の後悔はよいとして、『転生者』ならば一度接触してもらえないか?バニルよ」

 

「言われるまでもない。興味深い故な」

 

 

 

 

 

 

 

 

魔王城での話をしている頃、アクセルの街にゆんゆん達は到着していた

 

「さて、アクセルについた訳だがめぐみん。キミの宿への案内を頼むよ」

 

「わかりました。あるえ、よろしくお願いします」

 

「じゃあ私は簡単なクエストを受けてくるわね」

 

ゆんゆんとしては爆裂魔法習得の手伝いは難しいが、ナタルに冒険を体験して欲しかった

レタスである彼には冒険者としての活動はおそらく出来ない

 

 

ゆんゆんなりの気遣いだった

 

 

 

 

 

 

「暇ダナー、といっても、ゆんゆんとあるえさんから言われているからなぁ

でも暇だー」

 

ナタルは一人ごとを言いながら地面を転がっていた

 

そして、ナニかに当たった

 

 

「グルルル」

 

そこには大きな熊さんがいました

 

「あはは、ごめんなさい」

 

「グアアッ!」

 

「ですよねー」

 

ナタル視点熊さん(正式名称、一撃熊)が襲いかかってきた!

 

 

 

 

 

 

 

「うひゃー」

 

ナタルは逃げ出した!




爆裂魔法への道は険しい!

さあ、ナタルよ。様々な壁を乗り越えよ!


とりあえずは人にはなれません。させません


下手すると魔王軍ルートもあり得なくもなかったり
まだ、決めかねてますが

先ずは、この物語を終わらせてからになりそうです


梅雨が明けると熱中症に注意しないと不味いです
今年はコロナもありますが、皆様くれぐれも御自愛下さい

では、御一読ありがとうございました

魔王軍ルートはあり、なし?

  • あり
  • なし
  • まずは完結させろや
  • どちらでも
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