緑のアイツ   作:くらうす

36 / 65
バニルが助っ人する事も考えましたが、今回は止めにしました

マンネリ化は良くない文明


知り合いにこの小説がバレて「頭沸いてんな」と言われましたが、続けます

今回も独自設定と解釈が乱舞しますが、ご了承の上で御一読ください


キャベツ

 

 

 

「ガアッ!」

 

「いや、わるかったとおもいます。あやまりますから、ゆるしてくれませんかねぇ!」

 

 

現在ナタルは生命の危機にあった

 

 

一度元の世界で死んでいるが、本人の記憶にない以上は初めての事である

余裕など有りはしない

 

 

 

 

そう考えると、原作でのカズマの文字通りの『捨て身』はとんでもない話だろう

 

幾ら『蘇生』されるとしても、恐怖はあるだろうし、万一にも蘇生出来ない可能性もあるのだから

 

 

 

 

 

「グオッ!」

 

「いや、木を砕くとか、マジこいつ何なの?」

 

 

 

 

一撃熊です(真顔)

 

 

お怒りの一撃熊はナタルを狙って爪を振り下ろすも、ナタルが小さい為に命中しない

だから更に猛る。冷静さを失う

そして攻撃を外すのである

 

 

仮定の話ではあるが、『初心者殺し』ならばナタルの命は既に無かっただろう

 

 

ナタルが大きいままだったらば間違い無く仕留められていたのだが、幸いにもめぐみんによるサイズダウンにより九死に一生となっていた

 

 

「ヒェッ」

 

だからといってそれがナタル本人にとっての救いとは限らないが

 

 

 

 

森の中をひたすら逃げ回るナタルと追いかける一撃熊

 

デスレースはまだ続く

 

 

 

 

 

 

 

「ほほう、面白い事になっておるな」

 

そんな命懸けの鬼ごっこを遠くでバニルが見ていた

一応は魔王からの頼みという建前。本音は自身の好奇心によって動いていた

 

「しかし、レタスと一撃熊の鬼ごっことは中々に見れるものではないな」

 

 

当たり前である

 

 

「レタスの逃げる先には

ほう、キャベツの群れか

さてどうする?

此処で死ぬようならば、我輩の期待はずれ。その程度だっただけの事だが」

 

バニルを状況を見守る事にした

 

 

 

 

 

「結構逃げてるのに、しつこすぎませんかねぇ!」

 

「ガアッ」

 

「未だ元気ですか?そうですか、畜生が!」

 

必死で逃げて相手の縄張りから逃れようとしているナタルである

 

残念ながらナタルの思惑ははずれており、一撃熊は『強者』の部類に入る

邪魔な者は排除するだけ。縄張り等に固執する必要はないのだ

 

 

一撃熊はアクセルのクエストでもそれなりの難易度となっている

初心者冒険者でも討伐?出来る雑魚モンスターとは文字通り『格』が違うのだ

 

悲しいかな『無知は罪』なのである

 

 

 

 

「は?」

 

「キャベ?」

 

「キャベ!」

 

少し距離を離したナタルが見たものは緑色の物体の群れであった

 

「ナニコレ」

 

 

貴方が自分だと勘違いしていたキャベツ(真)です

 

 

「ってか、ぼさっとしている場合じゃない!

奴が来る前に」

 

「グルルル」

 

「来やがった!どうする?」

 

 

かなりの距離を追いかけて来た以上、見逃される事がないのはナタルにも理解できた

 

周りのキャベツにも目をくれずにナタルのみを狙う様子は異質とも見えた

 

 

 

 

だが、一撃熊からすると普通に抵抗しても、大して手間のかからないはずのレタスが自分を翻弄している。一撃熊の強者としてのプライドがナタルという存在を許せなかった

 

自然界では力の上下関係はほとんど変わる事はない

『例外』等存在しえないし、してはならない

 

 

 

もしも『初心者殺し』ならば、手間を惜しんで手を退くだろう

 

『知能』とは時に自然の摂理すらも崩すものなのだから

 

 

 

 

「逃げても無駄。ゆんゆん達に助けて貰うとしても、待ち合わせの場所から離れすぎた

やるしか、ないのかよ」

 

幾ら時間をかけようとも相手よりも自分を追い詰めるだけと判断したナタルは、一撃熊と相対した

 

既にスタミナは切れかかっており、相手は怒りで我を忘れている様に見える。スタミナ切れを狙うには明らかに不利だった

 

 

「キャベ?」

 

「キャーベ」

 

「キャベッ!」

 

何故か離れる様子のないキャベツ達に注意を払う余裕などあろう筈もなかった

 

「畜生!折角、ゆんゆん達みたいな美少女と関われたのに

こうなったらヤケだ。『突撃』だ!」

 

ナタルは無謀にも一撃熊へと突撃をかけた

 

 

ところが

 

 

「キャベ!」

 

「キャベッ!」

 

「キャーベ!」

 

「キャベベッ!」

 

「ギャッ!」

 

 

 

何と周辺のキャベツが一斉に一撃熊へと体当たりし始めた

 

一撃一撃は軽くともキャベツは『群れ』である

正に『塵も積もれば山となる』の見本の様に瞬く間にダメージが蓄積していく一撃熊は悲鳴を上げた

 

 

「はい?」

 

 

 

 

十分後には一撃熊は物言わぬ屍と成り果てていた

 

最初は抵抗していた一撃熊であったが、キャベツの突撃により目を負傷し、視界を奪われた

 

後はリンチ。まさしく『数の暴力』であった

 

 

 

 

「キャベ?」

 

「キャーベ」

 

「キャべべ?」

 

一撃熊を討伐?したキャベツ達はナタルの近くに寄ってきた

 

「え、ナニコレ怖いんですけども」

 

怯えるナタル

 

しかし、キャベツ達は襲いかかる様子もなかった

 

「え?助けてくれたの?なぜに?」

 

困惑するナタルだった

 

 

 

 

 

 

 

緊急クエスト

 

『一撃熊を倒せ!』

 

クリア!

 

 




ミドリカワ編では闘わないキャベツが参戦しました

なんか、こうレイド戦みたいになります

やったね、ナタル!冒険者らしい事が出来るよ!


とりあえず今日か明日には続きを投稿しますので、よろしければお付き合いください


お気に入り登録が百件を越えました

その内に記念小説を上げたく思います
皆様のお陰で此処まで来れた事に改めて御礼申し上げます

では、御一読ありがとうございました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。