最近は酷暑が続きますが、皆様お気をつけ下さい
いつもの独自設定、解釈が乱舞しますが
では、どうぞ
ギルドにて衝撃(笑)の出会いをしたカズマとアクアとめぐみんは翌日ジャイアントトード討伐のクエストの為にアクセルの町から少し離れた場所へ来ていた
「ここらでいいんだよな?」
「良い筈、よね?」
「何故疑問系なのですか。間違いなく此処ですよ」
「と言っても」「居ないものね」
「ジャイアントトードは地中に潜む事もありますからね。傍目には何も無いように見えますが」
「えっと、めぐみん?
確かジャイアントトードって牛とか丸呑みするんだよな?」
「はぁ、そうですが?」
「おかしいだろ!何でそんな図体の奴が地中に隠れれるんだよ!」
「カズマ。貴方の言いたい事は解るけど、これが普通なのよ。きっと、多分」
荒ぶるカズマにフォローになるのかならないのか微妙な事を言うアクア
「そう言われましても、これがジャイアントトードですので」
若干の呆れの含んだ言い方をするめぐみんである
(とりあえず、いきなり無一文でクエストを受けていないだけマシではありますが、ジャイアントトードにこれだけ動揺するとは一体何処の出身でしょうか、この二人は)
実のところアクアのステータスが登録の際に原作では騒がれていたために多少の注目があった為に非常識である事も周知されていた。しかし、こちらではその様な事はなかった為にカズマとアクアの非常識さを認識する機会に恵まれなかった
めぐみんが事ある毎に自分を師と仰いでくれるナタルの所へとそれなりの頻度で通っていたのも、カズマ達の異質さを知らない原因でもあるのだが
「うおっ!出てき、た?」
「これがジャイアントトード、なの?」
地中から出てきたジャイアントトードの大きさに驚きの余り思考停止する二人だった
「とりあえず離れて下さい!
やむを得ません、我が爆裂魔法を放ちましょう!」
渋々と言葉では言っているが明らかに興奮しているめぐみんである
流石は爆裂狂である
「穿て!エクスプロージョン!!」
爆裂魔法を放ったあとにはまさしく何も残っていない。比喩抜きでペンペン草も残らない様な有り様だった
「うわ」
「凄い、わね」
「ふふふ、どうですか我が爆裂魔法は」
「あ、うん。凄いとは思うけどさ、もしかして動けない?」
「昨日も言いましたが爆裂魔法を放った私はこうなります。自分でも立って歩けませんよ」
「まぁでもこの威力なら仕方ないわね」
「だな
んじゃ、めぐみん背負うぞ?」
「え!え、ええ、お願いします」
「カズマさん!カズマさぁーん!ジャイアントトードがまた出てきたわよ!」
半泣きのアクアである
「・・・・・おお!出てきたな」
一瞬凛々しいアクアが泣いているのを見て心奪われそうになるカズマだった
大丈夫?そっちに行ったら戻れなくなりますよ?(原作のカズマ的な意味で)
「アクア!どうにか出来ないか?
此方はめぐみんを背負っているから対応しづらいんだけど」
「っ!そうね、私がどうにかするわ!
見てなさいよカズマ!
これが私の必殺技の『ゴッドブロー』!」
『ゴッドブロー』とは高いステータスにより繰り出された打撃である
唯の打撃と侮るなかれアクアのステータスは割りと常軌を逸しているので並みのモンスターならば容易く倒せるだろう
そう、並みのモンスターならば
なお、発展技に『ゴッドレクイエム』が存在する
「・・・・・へ?」
「は?」
てっきり自信満々に攻撃したアクアなので余裕かと思っていたカズマとめぐみんは思わず声を漏らす
「え?」
残念ながらジャイアントトードに打撃は効かないのである。特に腹部には
此処で美しく可憐なアクア様は
1、素晴らしいアクア様は華麗な解決法を思い付く
2、素晴らしい仲間であるカズマが助けてくれる
3、現実は非情である。残念!アクアは食べられてしまった!
「えっと、カエルって良く見たら可愛いと思うの」
とりあえず媚を売ってみるアクアだが
パックンチョ☆
と効果音がしそうな程にあっさり捕食された
「ちょっ!アクアー!」
「アクアさん!」
カズマとめぐみんは絶叫した
「いや、でオチってレベルじゃないだ、ろっ!」
アクアを捕食していたジャイアントトードはいきなり喉元に衝撃を受けた
確かにジャイアントトードは打撃耐性はある
が、かといって喉元の様な所は実のところ打撃でもダメージが通るのだ
とはいえ、普通に打撃以外で倒せるので殆どの冒険者は知らないだろうが
思わず捕食していたアクアを吐き出したジャイアントトードだが
「ライトオブ、セイバー!」
次の瞬間には光の刃で両断されていた
アクアがジャイアントトードに捕食された時にカズマは無様に狼狽えるだけだった
だが、アクアは生きている
誰かが助けてくれたのだろうとカズマは声のした方向へと視線をやると
「へ?」
「お、無事っすか、師匠?」
そこには緑のアイツがいた
「キャ、キャベツなのか?」
「?おや、君はあれかな?
自分で買い物はしない主義かい?
ま、いいか。残念だが、キャベツではなくレタスだ!
覚えておいて欲しいね☆」
動揺するカズマに訳の解らない事を言う自称レタスである
このレタスは自分でもキャベツと誤解していた事は誤魔化す積もりの様である
「めぐみん、無事なの?
あ、うん、無事ではない、かな?」
「何故、ナタルさんとゆんゆんが此処に?」
「一応、私もいるんだけどね」
めぐみんの無事?を確認するゆんゆんと疑問を持つめぐみんにアクアを連れてきたあるえも合流した
「え゜、ナタルさんも日本人なんですか?」
ひとしきりの自己紹介を終えた後にカズマは驚愕した
「そ、元日本人で現在はレタスライフを楽しんでる」
「君は性格が変わりすぎではないかな?」
「もう少しナタルさんは落ち着いた人だと思ってたんだけど」
「HAHAHA、それはすまないね
何となくハイって奴だね☆」
実はナタルとて駄目天使による転生により人格に深刻な問題を抱えていた
一つは自分の安全を考える事がなくなった事
これは傍目無謀な行動が増えている所からも予測出来なくもない
もう一つはナタルという人格は複数の人格から構成されている事である
所謂『多重人格』の様なものであると認識して構わないだろうが。または『分裂症』とも言えなくもないかも知れないが
閑話休題
因みに日本人の確認方法は割りと酷いものであった
「ドイツの科学力は?」
「世界一ィィィ!」
「・・・貧乳は」
「ステータスです!希少価値です!」
「うるさい!うるさい!」
「くぎゅゅうぅぅ!」
というものであった。なお、某爆裂マスター候補は青筋を立てていたが
後でナタルはめぐみんに説教された。しかたないね
「じゃあ貴方が私の不在中にあの娘が色々仕出かした人なのね。ごめんなさい、私のせいで」
アクアは泣きそうな顔をしてナタルに頭を下げた
「・・・色々言いたくはありますけど、結果としてゆんゆんやあるえさん。それに師匠にも出会えましたから怒れませんよ」
ナタルは落ち着いて話す
「確かに俺は人ではなくなりました。どれだけ努力しようが、人間社会には入れなかったでしょう
でも彼女達がいたから、俺はおかしくならずに済んだんです
だから、貴女を信仰するアクシズ教に入信した訳ですしね」
「え゛そうなの?」
最後に特大の爆弾を落とすナタルだった
シリアスはこの男?には似合わないようである
アクアの謝罪によりアクアが女神である事が明らかとなったが、アクアは唯の冒険者として扱って欲しいと皆に願った
カズマは元々そのつもりであったし、ボッチ気質のゆんゆんは友達が作れない状況をイヤと言うほど理解している為に即座にアクアの願いに応じた
あるえ、めぐみんも別に女神であろうが、然程に気にしない求道者独特の気質の為にゆんゆんに同意した
ナタルは最後まで渋ったが、ゆんゆんを始めとした者達に説得されて渋々ながらも同意した
「兎に角ありがとう、ナタルさん!」
「ま、一応は異世界ライフの先達だからね、そのくらいはするさ」
改めて頭を下げるカズマに苦笑混じりに答えるナタル
傍目から見るとレタスに頭を下げている少年という訳の分からない絵面であるが、当事者達は気付いていない
もっとも
「えっと、何て言うか」
「ふむ、これは酷い。という奴だろうね」
「私が原因でもありますから、コメントはしないことにしますよ」
「ア、アクアさん、あるえにめぐみんもカズマさんとナタルさんは真剣なんだから茶化さないの」
女性陣はゆんゆん以外ひいていたが
「えっ!じゃあ森の中で生活しているのかよ?」
「まあレタスですし、おすし
流石に人里に行って無事とは思えないからなぁ」
謝罪を終えたカズマはナタルの現在の境遇に驚いていた
カズマとて馬小屋で寝泊まりしているが、それでもアクセルの街の中である。危険はそうない
だが、ナタルは屋外で寝泊まりする他ない
聞けばキャベツやレタスは普通?の野菜に比べて含有経験値が高いらしく、冒険者に見つかれば穏便な解決は難しいとの事
更にモンスターもいる以上は街の中とは比較にならない程の危険度であろう事は流石のカズマにも解る
「だから、紅魔の里に一緒に行こうと誘っているんだけど」
「いやいや、ゆんゆんの気持ちは嬉しいけどね
やっぱり迷惑はかけられないよ」
「そうかな?
ゆんゆんはこれでも紅魔族の里長の娘だ
君を受け入れる事も難しくなさそうだけね」
「そうですね。これでも族長の娘ですからね、ゆんゆんは」
「二人とも褒めてないよね?
何で私、そんな風に言われるの?ねぇ?」
「「ソンナコトナイヨー」」
「棒読みだよ、この二人」
以前からナタルを紅魔の里に誘っているゆんゆんはここぞとばかりにナタルを誘うも、ナタルはいつもの様に遠慮する
それにフォローする気があるのか微妙なフォローをするあるえとめぐみん。通常運転であった
「なんか楽しそうだな」
「そうね。それだけは救いね」
カズマとアクアは割りと楽しんでるナタルを見て安心した
カズマとナタルが出会った頃、とある公爵の屋敷では異変が起きていた
「何だ、この魔力は?」
「閣下、あの天使の様子が」
「何だと!」
「私はリフェ
憎い、ニクい、ニクイ
スベテガニクイ」
公爵の指示にて人間を殺し続けた結果、リフェは天界の懸念通り『堕天』しようとしていた
もしも堕天しようものならば、一応天使である以上、浄化魔法に対する抵抗力が高すぎる為に効果が見込めない
更に元々リフェは他者に対して攻撃的な性格であったが堕天すれば、それはとんでもないレベルの攻撃衝動となる公算は非常に高い
更に間の悪い事に、現在公爵領内でキャベツの人工的養殖を試行されていた
未だ成果は出ていないが問題は魔力の塊に近いキャベツがリフェの傍に多数存在する事である
堕天した天使の討伐は極めて難易度が高く、旧くは魔道国家『ノイズ』にて堕天使の討伐が成功した程度である
それとて、ひたすら遅滞戦術により堕天使の消耗を待ってから討伐している
だが、キャベツという補給物資があるならば難易度は格段に跳ね上がる
不幸にも公爵やその配下、キャベツ養殖を担当するレフェルはそれを知らないのだ
破滅への階段を公爵達はゆっくりと下り始めようとしていた
異世界にて、元ヒキニートとレタスが出会った
うん、文字にすると酷い
さあ、堕天使の暴走がまもなくとなりそうな予感がします
なお、ナタル編は後五話程で完結する予定になっておりますが、よろしければお付き合いください
では、御一読ありがとうございました