タイトル考えるのも大変です(白目)
今回はシリアス抜きのギャグテイスト?でお送りします
シリアス?知らない子ですね
では、どうぞ
初めてのクエストを何とか無事?に終わらせたカズマ達はアクセルのギルドへと報告に向かった
「にしても、俺は恵まれていたんだよなぁ」
しみじみとカズマは溢す
当然である
転生特典がどう。どころの話ではない
転生したらレタスだった、とかカズマならば恐らくは耐えられないだろう
何とか生きていけたとしても、あそこまで明るく振る舞えるとは全く思えないのだ
「恵まれていたとかそういう話ではないのよね
私がきちんとしていたら」
意気消沈するアクア。自身が直接関与していないとは云えども、彼がああなったのは間違いなく自分の責任である
アクアとしては罪悪感を覚えざるをえない
「しかし、カズマが転生者とやらだとは思いませんでしたよ
それにアクアがまさか『女神アクア』だったとは驚きです。ナタルさんとゆんゆんだから良かった様なものでしたね」
めぐみんはカズマの出自に驚く一方でアクアの正体には納得していた
元々、アークウィザードにせよ、アークプリーストにせよ上級職になるためには高いハードルがある
めぐみんは元々の魔力が高い紅魔族であり、かつレッドプリズンにて教育として養殖を行い、安全で効率的なレベリングをしているが故にこの若さでアークウィザードとなっている
ゆんゆんやあるえ等の里の若手もその様な教育を受けているからこその上級職である
本来ならば上級職になるためには相当の期間をかけて鍛練する必要があるのである
それが初心者冒険者がいきなりアークプリーストである。アクアは紅魔族でもなく、ジャイアントトードの件からも熟練の冒険者に師事したとも考え難かった
だが、女神の様な高次元の存在ならばその実力と比例しない世間知らずにも納得がいくのだ
「え?何でナタルさんとゆんゆんが出てくるんだよ?」
「?ああ、成る程
カズマはこちらの常識には疎いのでしたね
女神アクアを信仰する宗教がこちらにはあるのですよ。名をアクシズ教といいます
ナタルさんとゆんゆんはアクシズ教徒ですからね
一般的なアクシズ教徒ならば即座に祭り上げられますよ、間違いなく」
「え?そうなの?」
カズマの質問にめぐみんが答え、その答えにアクアが驚く
「とはいえ、別に敬虔なアクシズ教徒という訳ではありませんよ
唯、ナタルさんとゆんゆんの出会いは女神アクア無くしては叶わなかったと二人は思っていますので」
ナタルがレタスに転生したことはさておいて、女神アクアが彼をこちらの世界へと転生させなければ二人は出会えなかった
故に二人はアクシズ教徒になったのだ
「あのさ、二人は付き合ってるのか?」
「いえ、カズマが誤解するのも無理はありませんが、ナタルさんが受け入れませんよ
ゆんゆんは人間でナタルさんはレタスですからね
私やあるえとしては、二人が付き合うならば賛成しますし、邪魔するならば叩き潰すつもりですが」
カズマの当たり前の疑問にめぐみんは否定の答えを返す
。最後がやや物騒なのはご愛嬌である
だが、めぐみんとあるえからすれば、ナタルはレタスであることを除けばゆんゆんと上手くいくと確信していた
何気に暴走しがちなゆんゆんを普通に止められるナタルは紅魔族の里の中に含めても珍しい人物?である
無論のことであるが、レタスである事はナタルから切り離せない根本的な問題であるが、これにはあるえが心当たりがあるらしい
めぐみんはあるえの心当たりという単語に凄まじく不安を覚えていたが
例えるならば、明日激戦に赴く冒険者が戦いの後の事を語るような感じであったが、敢えて目を背けた
めぐみんだって逃げたくなるときもあるさ、人間だもの
因みにあるえの心当たりとはめぐみんの父親、ひょいざぶろーに魔道具の開発を頼むことである
勿論、ひょいざぶろー一人では難しかろうが、あの里には暇人や好奇心が天元突破したような趣味人が多い
ひょいざぶろーが抱える難題を聞けば嬉々として参加すると踏んでいた
なんだかんだ言っても優秀なら紅魔族である
ある程度目を瞑れるならば解決策の一つ位は出るだろうとの考えであった
まぁ、被害を受けるのが最近色々とストレスの元になっているナタルであるから問題視していない。等と言う事は決してない。ないのだ
「そうよね!やっぱり恋の力は凄いのよ!」
何故かアクアのテンションが上がる
アクアは天界で転生の担当をしている為にある程度は現世の事情を把握する必要がある
とは建前で暇な時には現世の様子を見て楽しんでいた
その中でもやはり恋愛事には目がなかった
女神とて、女性ということなのだろう
しかも相手が自身の不手際のせいで既に他の転生者よりも不幸な境遇にある人物?なのだ
この幸せになる機会を逃して欲しくはなかった
「とはいえ、直接的介入は今のところ避ける事にしていますが」
「え?そうなのか?」
「ゆんゆんはまぁ、誤魔化せますがナタルさんは無理かと思いますよ。あれで結構鋭いですし」
誤解である。単純にあるえとめぐみんの痛恨の勘違いである
そもそも、人付き合いにおいてはゆんゆんがボッチという二人だが、実のところはゆんゆんと大差なかったりする
悲しいかな。ゆんゆんよりは多少マシ。程度の対人能力である
で、対象のレタスだが、当人が最初の頃に言っていたようにアレもまたボッチであり、またチェリーでもある
どうして他人の感情の機微に聡い等と言う事があろうか?
ナタル的にはゆんゆんが色々としてくれるのは、『初めての友達』であるからと言う意識が強い
余談ではあるが、現在のナタルの全高は僅かに一メートルあるかないかである
ナタルは何時も目のやりどころに困っているのだが、不幸な事に紅魔族三人は気付いていなかったりもする
あくまでもゆんゆんやあるえに対するスタンスは妹とかそんなレベルである
時々、意識しそうになるのを必死で堪えているのは同じ男性として慚愧にたえない(邪笑)
全く見当違いの見地から出した答えが正答に結びつくだろうか?いや、ない!
「余計な手出しは無用って事か」
「そうね。下手に手を出して拗れたら大変だものね」
「ええ。カズマとアクアにもそうしてもらえたなら有り難いです
尤も手伝って欲しいときは頼らせて欲しいのですが」
納得のカズマとアクア。それに頼み事をするめぐみん
「別にいいさ。助けてもらったしな」
「 私も協力するわよ」
実はめぐみんが言わなかったらアクアは後輩の女神エリスに祝福を授けて貰おうとしていた
せめてこの世界で幸せになって欲しいから
「そういや、ナタルさんが見せたい物って何なんだろうな?」
カズマはナタルの楽しそうにしていた話を思い返しながら、ギルドで成功報酬を貰いに向かった
あるえの依頼を受けたひょいざぶろーは頭を抱えていた
「モンスターが人間に成れる、又は一時的に人間に変身できる魔道具、か」
あるえは娘のめぐみんの同級生であり、悪い娘でないのはひょいざぶろーも知っていた
だが、理由を聞いても「私達の友人の幸せの為には必要」の一点張りである
では、そのモンスターを連れてきて欲しいと言っても「すぐにとはいかないと思いますが、それでもよければ」である
娘の関係でなければ受ける事はなかっただろう
だが、最近の爆発ポーションシリーズで在庫ばかりが嵩んでおり、妻のゆいゆいの機嫌は絶賛急降下であった
あるえが持ってきた依頼金は彼女がアークウィザードであることを考慮しても破格のものであった
更にアクセルの街のお土産まで持参してきており、次女のこめっこがすぐに文字通り食い付いたのだ
まさかお土産を食べておきながら、依頼を受けないとは言えなかった。妻も怖いし
期間も指定がなく、時間はかかってもいいらしいがひょいざぶろーとて職人の端くれである
娘と同年代の少女の好意に甘える等と娘を持つ父親としても許容できない
が、悲しいことにアイデアが浮かばないので酒場に来ていた
依頼金というか支度金の様な物に早速手をつけたひょいざぶろーを見るゆいゆいの視線は怖かった
あの視線を受ける位ならば何時もの魔王軍の襲来に一人で立ち向かう方がマシだとすら思う
「お、ひょいざぶろーじゃないか、どうしたよ?」
「ああ、ちぇけらか。少しな」
「おや、めぐみんさんのお父さんのひょいざぶろーさんではないですか、珍しい事もありますね」
酒場に来たひょいざぶろーに目敏く気付いたのは服屋を営むちぇけらとめぐみんの恩師であるぷっちんである
普段は家の工房から出ない出不精のひょいざぶろーが酒場に来るのは非常に珍しいので声をかけてきたのだ
「いらっしゃいませ、ひょいざぶろーさん
御注文は何にしますか?」
「とりあえずはシュワシュワを頼む」
「はい、分かりました」
看板娘のねりまきはひょいざぶろーから注文を取るとキッチンへと下がった
「どうも、行き詰まってな」
「魔道具か?」
「ああ。何でもモンスターを人間に変える魔道具が欲しいらしいが」
ちぇけらの質問に思わず返すひょいざぶろー
「穏やかではありませんね。モンスターを人間に変えようなどとは」
「いや、お前さんの教え子に悪魔を召喚して友達にしようとした娘がいなかったか?」
ぷっちんの常識的な発言にちぇけらが茶々をいれる
「確かひろぽんの娘だったか」
「発想は悪くないな
だが、友達にするというのはなぁ」
「ですなぁ、召喚した悪魔を倒すならば紅魔族的には最高でしょうが」
ひろぽんとは現在の紅魔族の里の族長の名前である
つまりゆんゆんが里でやらかした事を話している訳である
ゆんゆんが此処にいたならば泣くこと間違いなしであろう
「意外にモンスターと友達になったとか、ないか」
「「・・・・・」」
ちぇけらの冗談だが、ゆんゆんの行状を見る限り否定出来なかった
「でもゆんゆんは意外と人を見ていると思いますよ?
それに学校でも次席でしたから、そうそう変な人に騙されないと思いますけどね」
シュワシュワを持ってきたねりまきは彼等の懸念を一蹴した
確かにゆんゆんは騙され易いがゆんゆんの回りには彼女を心配する人間が必ずいた
行き過ぎた行為は必ず止められて来た、筈である
「しかし、ひろぽんの娘絡みならばあるえ君が依頼してきたのはどうなんだ?」
「あるえなら間違いありませんね
意外かもしれませんけど、あるえは友人を大切にしますからね」
ひょいざぶろーの疑問でねりまきの推測はほぼ確信に至った様だ
「つまりは紅魔族の未来の為ということか!」
「確かに、その通りですねちぇけらさん!」
何やらスイッチが入ったかの様に目を紅く光らせるちぇけらとぷっちん
「いや、待て」
「こうしてはおられん!
すぐに里の皆を集めねば!」
「私もお手伝いします!
ねりまきさん、支払いは私につけて下さい」
ひょいざぶろーの制止も虚しくちぇけらとぷっちんは支払いを済ませるなり酒場から飛び出していった
この少し後、紅魔族の里のほぼ全員が集まり、魔道具の開発に邁進することになるが、また別の機会に語るとしよう
「」
カズマは絶句していた
「ま、そうなるよな」
カズマのリアクションにナタルは苦笑混じりで納得した
目の前では人の頭くらいあるサイズの蜂が飛んでおり、畑からサンマを収穫していたのだから
「サンマは畑から獲れる
良いことをしったな、カズマ」
明らかにドヤ顔をしていそうな言い方のナタルである
「いやさ、キャベツとレタスが空を飛ぶし、目の前のレタス(笑)は喋るからある程度は異世界だから納得するさ
でもな、畑からサンマが収穫出来るとか、何で素直に蜂がレタスに協力してるとか、あんなにレタスがいるとか、何なんだよ!」
「カズマ、あれはレタスではなくキャベツよ」
「し・る・か!」
異世界と元の世界の常識の差に頭を抱えるカズマだが、丁寧にアクアが訂正している
違う、そうじゃない!
カズマの心境はその一言で説明出来る
「キャベ?キャーベ、キャベッ!(おや、見知らぬお客人ですか?私はこの里を父上から任せられていますキベムと申します、以後お見知りおきを)」
キャベツの纏め役のキベムは丁寧に挨拶する
が悲しいことにカズマには通じない
「え?何言ってるんだよ?」
「挨拶してくれているのよ、カズマ
キベムっていってこの里を管理しているらしいわね」
「ブゥーン、ブゥー(終わったぞー、サンマくれ)」
「あ、いつもご苦労様。今日は三匹でいいか?」
「ブゥーン(お、何時もより多いな)」
「キャベッ!(此方も助かっておりますからな)」
「ブブ(また来る)」
蜂は器用にサンマを三匹捕獲して去って行った
彼?はこの里の畑の収穫担当をしている
「そろそろ私は怒ってもいいと思うんだが」
「ナタルさんですからね、諦めましょうあるえ」
「でも凄いと思うんだけど」
遠目で珍百景を眺めているあるえ、めぐみん、ゆんゆんである
「凄い?ああ凄いと思うよ
だけどね、キャベツが蜂を使役して、その上キャベツのトップがレタスとか訳が分からない」
「しかもあれ、ヘビーホーネットではありませんか
確か凶暴で二、三匹でオークすらも倒せるという」
「え?そうなの、めぐみん」
「あ、お疲れ安楽さん」
「ナタルの旦那か、人間を連れてきていいのか?」
「彼等は信用出来るよ」
「・・・ま、私は此処に居させて貰っているから別に構わないけどな
ああ、そこの少年。私は安楽少女、覚えておきな」
「え、あ、はい」
儚そうな見た目とは裏腹に姉御と呼びたくなるような口調である
「私ら安楽少女はな、明らかに弱そうなフリをして庇護欲を煽るのさ
で、近付いてきても暫くは我慢する
が暫く通い続けたら手遅れさ。養分になる。精々冒険者になるならば気を付けるこった」
「アッハイ」
「あ、カズマ。動くなよ?」
「へ?うぉっ!」
「ただいま」
(タケノコが地面から出たり入ったりしている)
「タ、タケノコ?」
「そ。美味しいらしいよ」
「いや、食べんのかよ!」
「俺は食えないけどね」
サトウカズマの日記
父さん、母さん。俺は今、異世界で冒険者を始めました
けれどいきなり心が折れそうです
パーティーを組んでいるアクアとめぐみんは凄く優しいし強いんです、悲しいけど俺よりも
でも異世界の先輩の一人?が明らかに普通じゃないんです!
人間でなく、レタスだし、何かキャベツの仲間がいるし、蜂を使って畑でサンマを育てているし、近くの森には危なそうな安楽少女とかいうモンスターがいるし、その森にはタケノコが生えてくるし、何かヤバそうな熊みたいなのもキャベツとタケノコが倒すし、池に落とした大きな蛙ジャイアントトードはワニのブルータルアリゲーターだかに喰われるし、近くにある岩が爆発するし、え?爆○岩なの?○ガ○テ使うの?
これからの異世界生活が不安でなりません(涙)
まもなく終わろうと言うのに全力で横道に逸れていくスタイル!
ま、くらうすなので仕方ないです
というか、なんとなく降りてきた野菜たちによる楽園がテーマだったり
次回より胸糞展開へと戻ります
御一読ありがとうございました